【R18】温和はオトメをもっと上手に愛したい

鷹槻れん(鷹槻うなの)

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*ふたりの初めて

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 それにしても!
 音芽おとめの期待に満ち溢れた上目遣い。
 どんだけ色っぽいんだよ!

「音芽、お前、俺を煽りすぎだ」

 吐息まじりにつぶやいた俺は、我慢出来ずに俺の指示通り小さく開かれたままの音芽の唇を、噛み付くような勢いで塞いだ。

 音芽の小さな口の中、逃げ惑う彼女の舌を追い詰めて絡め取る。

 涙目で必死にそれに耐える音芽、たまんねぇ!

 音芽は唾液まで甘やかに香るようで、俺は彼女の反応全てに酔いしれる。

 と、胸につかせたままだった音芽の手指が、不意に俺の乳首に触れてきて、その突き抜けるような刺激に思わず身体がビクッと反応してしまった。

 ちょ、マジ勘弁してくれよ。
 恥ずかしいだろっ!

 彼女を責め立てることは想定内だが、音芽から仕掛けられることは予想外だ。
 
 俺が反応した途端、今まで逃げるばかりだったはずの音芽の舌先が、まるで俺に応えるみたいに絡みついてきて。
「はぁ、――んっ」
 鼻にかかったような吐息を漏らす音芽が、この上なく色っぽい。

 そうしながら、音芽が切なげにモジモジと両腿をすり合わせているのは無意識だろうか?

 多分これ……。
 確信があるわけじゃないけど……音芽おとめが俺を男として意識してくれているなら有り得ないことじゃない。

 だとしたら、少しステップアップしてもいいよな?
 そう判断した俺は一か八かの賭けに出た。

 音芽の肩にそっと触れて
「音芽、一旦、身体起こせ」
 そう声をかけて彼女の身体を抱き寄せる。

 俺の声かけに音芽が小さくうなずいて、
「……はい」
 とさらに一層熱に潤んだ瞳で俺を見つめてきた。

 トロンと上気した目で俺を見つめ返してくる音芽の色っぽさと言ったら!

 これで経験ないとか……マジで今まで良く変な男の毒牙にかからず無事でいられたと思う。

 もちろん、そうならないように俺も尽力したけど、奏芽かなめグッジョブ!と思わずにはいられない。

 って俺が手、出しちまったらあとで奏芽に張り倒されるかな?
 まぁそれも覚悟の上だ。
 奏芽だっていつか誰かひとりの女の子に本気になる時が来るかも知れねぇし、いつまでもシスコンってわけにゃいかねぇだろ?

 もしあいつが渋い顔をしたら、音芽いもうとのことはいい加減俺に任せろと言ってやろう。 
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