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3人でパンケーキ
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奏芽の言葉の意味を取り損ねたらしい音芽が、こっちも相手なんてしなきゃいいのにいちいち「え!? 何が!?」と驚いた様子で聞いて。
そりゃ反応されたら奏芽も喜ぶよな。
「だって、アンタ、お兄ちゃんたちと間接キッスしてやろうって目論んでるってことでしょう?」
ってニヤニヤする。
だから奏芽、そういうことするからお前、音芽に煙たがられるんだっていい加減自覚しろよ。
思うけど、言っても無駄なのでだんまりを決め込む。
この2人のこういう馴れ合いは日常茶飯事だし、いわゆるあれ。
犬も食わんやつに近いところがあるので、巻き込まれでもしない限り、俺は関与しないことにしている。
奏芽のおネエ言葉だって音芽が嫌がるのを面白がってわざとやってるんだが、音芽がそこにまた過剰なくらい反応するから余計エスカレートするんだと、いつになったら気付くんだろう。
実際俺も、奏芽の整った男らしいシャープな顔立ちと、あの言葉遣いは合わないと思うから聞きたくねぇんだけど……音芽が反応する限りはやめねぇだろうなぁ。
ほら、今回も奏芽が喜ぶの分かるだろうに、そんな必死になって睨みつけなくても。
可愛すぎんだろ、バカ音芽。
「いやーん、もうふしだらな妹でお兄ちゃん、恥ずかしいっ!」
ほらな、助長しちまったじゃねぇか。
とうとう口調だけじゃなく身体までクネクネさせるのを見て、俺もいい加減溜め息を抑えるのに必死なんだが。
音芽、まさかまだバカ兄貴を煽るつもりじゃねぇだろうな?
「ちっ、違うもんっ!」
奏芽のあからさまな挑発に、音芽が真っ赤な顔をしてプーッと膨らんで反論する。
「さ、最初に取り分けたら間接キスにはならないでしょ!?」
その姿があまりに可愛くて、俺は思わず笑ってしまった。
だからお前のそういう態度が奏芽を喜ばせるんだと気づけよ、バカ音芽。そんなんでムキになるとかマジで可愛すぎんだろ。
思うのに、口をつく言葉は相変わらず天邪鬼な俺。
「音芽、からかわれてるの分かってて全力で反応できるとか……お前のそう言うところ、本当感心する」
言ってから、ふとあることに思い至った俺は、少し声のトーンを変えて音芽の耳に唇を寄せた。
「鶴見がいても同じ提案できたか?」
出来るわけがないと分かっていて、意地悪く問いかけてみたくなったんだ。
これじゃ、奏芽のこと、言えねぇな、俺。
そりゃ反応されたら奏芽も喜ぶよな。
「だって、アンタ、お兄ちゃんたちと間接キッスしてやろうって目論んでるってことでしょう?」
ってニヤニヤする。
だから奏芽、そういうことするからお前、音芽に煙たがられるんだっていい加減自覚しろよ。
思うけど、言っても無駄なのでだんまりを決め込む。
この2人のこういう馴れ合いは日常茶飯事だし、いわゆるあれ。
犬も食わんやつに近いところがあるので、巻き込まれでもしない限り、俺は関与しないことにしている。
奏芽のおネエ言葉だって音芽が嫌がるのを面白がってわざとやってるんだが、音芽がそこにまた過剰なくらい反応するから余計エスカレートするんだと、いつになったら気付くんだろう。
実際俺も、奏芽の整った男らしいシャープな顔立ちと、あの言葉遣いは合わないと思うから聞きたくねぇんだけど……音芽が反応する限りはやめねぇだろうなぁ。
ほら、今回も奏芽が喜ぶの分かるだろうに、そんな必死になって睨みつけなくても。
可愛すぎんだろ、バカ音芽。
「いやーん、もうふしだらな妹でお兄ちゃん、恥ずかしいっ!」
ほらな、助長しちまったじゃねぇか。
とうとう口調だけじゃなく身体までクネクネさせるのを見て、俺もいい加減溜め息を抑えるのに必死なんだが。
音芽、まさかまだバカ兄貴を煽るつもりじゃねぇだろうな?
「ちっ、違うもんっ!」
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「さ、最初に取り分けたら間接キスにはならないでしょ!?」
その姿があまりに可愛くて、俺は思わず笑ってしまった。
だからお前のそういう態度が奏芽を喜ばせるんだと気づけよ、バカ音芽。そんなんでムキになるとかマジで可愛すぎんだろ。
思うのに、口をつく言葉は相変わらず天邪鬼な俺。
「音芽、からかわれてるの分かってて全力で反応できるとか……お前のそう言うところ、本当感心する」
言ってから、ふとあることに思い至った俺は、少し声のトーンを変えて音芽の耳に唇を寄せた。
「鶴見がいても同じ提案できたか?」
出来るわけがないと分かっていて、意地悪く問いかけてみたくなったんだ。
これじゃ、奏芽のこと、言えねぇな、俺。
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