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■特典②『花々里の瓶詰め』
元に戻す方法1
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幽現屋を出たあと、頼綱はコインパーキングに入れていた車の助手席に久遠さんから手渡された箱を置くと、私入りの小瓶をその中にそっと入れた。
そうして箱の中でコロコロと転がらないよう、瓶の周りを着ていたスーツの上衣で包んでくれて、箱ごとシートベルトでしっかり固定してくれたの。
球形の小瓶だから底が不安定でちょっとするとコロリと転がっていきそうな私に、すごく気を遣ってくれているのが分かって、精神的にも弱っているのもあって危うく泣きそうになった。
そのまま真っ直ぐに帰宅するとばかり思っていた私は、外が見えないからどこを走っているのかよく分からなくて。
1度目に車が停められて少し待つように言われた時には何で?って思ってしまった。
戻ってきた頼綱が、レディースブランドの紙袋を手にしているのを見たらさらに「?」となって。
服、買ってきたの?
何で今っ?みたいに。
疑問符満載でガラスに張り付いた私を見て、
「すまんな、花々里。下着はさすがに買えなかった。我慢してくれ」
と、頼綱がさらに謎の発言を重ねるの。
「どういう……意味?」
ガラス越し、一生懸命身振り手振りで頼綱に問いかけてみたけれど聞こえないのか敢えて無視しているのか。
ハンドルを握る頼綱は、一向にこちらを見てくれなかった。
ねぇ頼綱。一体何が始まるの?
それ、もしかして私に内緒で?久遠さんから聞いていた〝危険〟と関連してる?
***
不安一杯なまま頼綱に抱えられて、次にやってきたのは何故か家ではなく見知らぬホテルの一室で。
「……頼綱?」
どういうことだろうと瓶の中から彼を見上げたら、
「そんな小さくなったキミを八千代さんに見せたりしたら、驚かせてしまうからね」
って言われて。
確かにその通りだと思った私は、小瓶の中でコクコクとうなずいた。
きっとさっきデパートに寄ったのも、ホテルに寄ったのも、私が元に戻るために必要なことなんだと思う。
でも……何が始まるのかさっぱり分からなくてソワソワする私に、頼綱がやっと説明を始めてくれる。
そうして箱の中でコロコロと転がらないよう、瓶の周りを着ていたスーツの上衣で包んでくれて、箱ごとシートベルトでしっかり固定してくれたの。
球形の小瓶だから底が不安定でちょっとするとコロリと転がっていきそうな私に、すごく気を遣ってくれているのが分かって、精神的にも弱っているのもあって危うく泣きそうになった。
そのまま真っ直ぐに帰宅するとばかり思っていた私は、外が見えないからどこを走っているのかよく分からなくて。
1度目に車が停められて少し待つように言われた時には何で?って思ってしまった。
戻ってきた頼綱が、レディースブランドの紙袋を手にしているのを見たらさらに「?」となって。
服、買ってきたの?
何で今っ?みたいに。
疑問符満載でガラスに張り付いた私を見て、
「すまんな、花々里。下着はさすがに買えなかった。我慢してくれ」
と、頼綱がさらに謎の発言を重ねるの。
「どういう……意味?」
ガラス越し、一生懸命身振り手振りで頼綱に問いかけてみたけれど聞こえないのか敢えて無視しているのか。
ハンドルを握る頼綱は、一向にこちらを見てくれなかった。
ねぇ頼綱。一体何が始まるの?
それ、もしかして私に内緒で?久遠さんから聞いていた〝危険〟と関連してる?
***
不安一杯なまま頼綱に抱えられて、次にやってきたのは何故か家ではなく見知らぬホテルの一室で。
「……頼綱?」
どういうことだろうと瓶の中から彼を見上げたら、
「そんな小さくなったキミを八千代さんに見せたりしたら、驚かせてしまうからね」
って言われて。
確かにその通りだと思った私は、小瓶の中でコクコクとうなずいた。
きっとさっきデパートに寄ったのも、ホテルに寄ったのも、私が元に戻るために必要なことなんだと思う。
でも……何が始まるのかさっぱり分からなくてソワソワする私に、頼綱がやっと説明を始めてくれる。
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