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キミには言えないヒミツのアレコレ
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今回花々里に渡したのは、たまたま柄のある浴衣だったから良かったけど、もしそうでなかったら、キミはどうするつもりだったんだろうね?
無地だったなら、それがほんの少し濡れただけで、恥ずかしいあれこれが透けて見えてしまうかも?とかちゃんと考えられたりしただろうか。
柄があったから無防備にブラを外したのか、それとも柄のことなんてお構いなしにそうしてしまったのか。
多分花々里のことだから、後者じゃないかと俺は思うんだ。
そんなことを考えたら、自分の女性としての魅力に無頓着な花々里のことが、やけに憎らしく思えたんだ。
それで、だよ?
自分で歩けるから降ろして欲しいと訴える花々里に、もっともらしいことを言って降ろしてやらなかったのは。
布越しとはいえ、キミの身体が自分に密着していると思うと、結構くるものがあって……。
そのまま抱き続けていたらマズイかも?というのは薄々分かっていたのに、俺はキミを手放すことが出来なかったんだ。
本人が自覚しているかどうかは定かではないけれど、とにかく腕の中の花々里は反則だろ、というほど色っぽくてヤバかったんだ。
緊張のためか全身にギュッと力が入ってしまっているのも。
それなのに腕に感じるキミの身体がふわふわと柔らかかったのも。
おまけにあの甘い、いいにおいまでしてくるとか、平常心でいろって方が無理だろ?
そんなキミを前にして、俺の人称が、タガが外れたように「僕」へ切り替わってしまったのは、ある意味必然だったのかも知れないよね?
***
その芳香が、幼い折にも花々里から香っていた牛マークの石けんの赤箱のにおいだということは、すぐに分かった。
俺はキミから立ち昇るその香りが大好きで、まだ小さかった花々里を抱きしめるたびに胸いっぱいにキミのにおいを吸い込んでいた記憶がある。
何て甘いにおいのする、美味しそうな女の子なんだろうって。
もちろん、まだ十にも満たない女の子を相手に、性的な意味合いで「美味しそう」と思ったわけではないよ?
その頃は俺自身も、「男」と呼ぶには未熟な少年だったし、純粋に花々里のことを「甘い香りがして美味しそうな子」だと思っていただけだ。
無地だったなら、それがほんの少し濡れただけで、恥ずかしいあれこれが透けて見えてしまうかも?とかちゃんと考えられたりしただろうか。
柄があったから無防備にブラを外したのか、それとも柄のことなんてお構いなしにそうしてしまったのか。
多分花々里のことだから、後者じゃないかと俺は思うんだ。
そんなことを考えたら、自分の女性としての魅力に無頓着な花々里のことが、やけに憎らしく思えたんだ。
それで、だよ?
自分で歩けるから降ろして欲しいと訴える花々里に、もっともらしいことを言って降ろしてやらなかったのは。
布越しとはいえ、キミの身体が自分に密着していると思うと、結構くるものがあって……。
そのまま抱き続けていたらマズイかも?というのは薄々分かっていたのに、俺はキミを手放すことが出来なかったんだ。
本人が自覚しているかどうかは定かではないけれど、とにかく腕の中の花々里は反則だろ、というほど色っぽくてヤバかったんだ。
緊張のためか全身にギュッと力が入ってしまっているのも。
それなのに腕に感じるキミの身体がふわふわと柔らかかったのも。
おまけにあの甘い、いいにおいまでしてくるとか、平常心でいろって方が無理だろ?
そんなキミを前にして、俺の人称が、タガが外れたように「僕」へ切り替わってしまったのは、ある意味必然だったのかも知れないよね?
***
その芳香が、幼い折にも花々里から香っていた牛マークの石けんの赤箱のにおいだということは、すぐに分かった。
俺はキミから立ち昇るその香りが大好きで、まだ小さかった花々里を抱きしめるたびに胸いっぱいにキミのにおいを吸い込んでいた記憶がある。
何て甘いにおいのする、美味しそうな女の子なんだろうって。
もちろん、まだ十にも満たない女の子を相手に、性的な意味合いで「美味しそう」と思ったわけではないよ?
その頃は俺自身も、「男」と呼ぶには未熟な少年だったし、純粋に花々里のことを「甘い香りがして美味しそうな子」だと思っていただけだ。
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