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*あなたに、キスのその先を。〜第二夜〜
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あのウェブサイトには、初めての女の子の場合、男性をスムーズに受け入れるために慣らしに二時間かける、とか……書いてありましたが、私、正直そんなに……その、……そこばかり……とか、無理ですっ。
修太郎さんは真面目な方ですので、恐らく私がお風呂に入っている間、スマートフォンを持っていらしたのはそういうノウハウや手順を再度頭に叩き込んでいらしたんだと思います。
さっき私の中に指を挿し入れていらした時に確信しました。
あんな触れ方、昨夜はなさいませんでした。……あれはきっと、新しく学ばれたことのはずです。
だとしたら――。
新たに取り入れた知識のセオリー通りに物凄く丁寧に時間をかけて私を解してくださるつもりだと思います。修太郎さんは……そういう男性です。
でも……私、修太郎さんと約束しました。
片方だけが頑張るのはやめようって。
私ばかり悦くして頂くのって……修太郎さんにばかり負担をおかけすることだと思うから。
良くないと思うのです。
私だって修太郎さんにも……その、気持ちよくなっていただきたいのです。
だから……。
それこそ、十代の男性が無我夢中で彼女を求めるような抱き方をしてくださったので、私は一向に構わないと思っていたりします。
私にばかり負担をかけるのは、と修太郎さんはおっしゃるかも知れませんが、長い間……その、そこを修太郎さんに責め続けられることのほうが……私としては……恥ずかしすぎて、し……しんどい気もいたします……。
でしたら……いっそのこと、と思うのです。
私、たまに色々な感覚が他の方とズレていると言われるんですが、こういうところも……なのかも、しれません。
初めてのくせに……こんな誘うようなことを申し上げる女の子ってどうなんでしょう。
やはり……引かれてしまったりするのでしょうか。
はたとそう思い至って、急に怖くなってきました。
「修太郎さん、あのっ、わ……私っ、はしたなくて……すみませ……っ」
自分から服を脱いで、早く貴方のものにしてくださいとか……どう考えてもダメですよね……。
気がついた途端、顔から火が出そうに恥ずかしくなります。
今更服を手繰り寄せてもダメです、よ、ね……?
ひゃー。
私は顔を両手で覆うように隠して、縮こまりました。
恥ずかしくて修太郎さんのお顔、マトモに見られませんっ。
「日織……」
なのに修太郎さんったら私の頭を優しく撫でながら、名前を呼んでいらっしゃるのです。
そんなことされたら、無視できないじゃないですか……っ。
恐る恐る指の隙間を広げて彼を見つめると、修太郎さんが物凄く色っぽいお顔をなさっていて。
思わず私、彼に見惚れてしまいました。
やっぱり、修太郎さんは世界一素敵ですっ。
修太郎さんは真面目な方ですので、恐らく私がお風呂に入っている間、スマートフォンを持っていらしたのはそういうノウハウや手順を再度頭に叩き込んでいらしたんだと思います。
さっき私の中に指を挿し入れていらした時に確信しました。
あんな触れ方、昨夜はなさいませんでした。……あれはきっと、新しく学ばれたことのはずです。
だとしたら――。
新たに取り入れた知識のセオリー通りに物凄く丁寧に時間をかけて私を解してくださるつもりだと思います。修太郎さんは……そういう男性です。
でも……私、修太郎さんと約束しました。
片方だけが頑張るのはやめようって。
私ばかり悦くして頂くのって……修太郎さんにばかり負担をおかけすることだと思うから。
良くないと思うのです。
私だって修太郎さんにも……その、気持ちよくなっていただきたいのです。
だから……。
それこそ、十代の男性が無我夢中で彼女を求めるような抱き方をしてくださったので、私は一向に構わないと思っていたりします。
私にばかり負担をかけるのは、と修太郎さんはおっしゃるかも知れませんが、長い間……その、そこを修太郎さんに責め続けられることのほうが……私としては……恥ずかしすぎて、し……しんどい気もいたします……。
でしたら……いっそのこと、と思うのです。
私、たまに色々な感覚が他の方とズレていると言われるんですが、こういうところも……なのかも、しれません。
初めてのくせに……こんな誘うようなことを申し上げる女の子ってどうなんでしょう。
やはり……引かれてしまったりするのでしょうか。
はたとそう思い至って、急に怖くなってきました。
「修太郎さん、あのっ、わ……私っ、はしたなくて……すみませ……っ」
自分から服を脱いで、早く貴方のものにしてくださいとか……どう考えてもダメですよね……。
気がついた途端、顔から火が出そうに恥ずかしくなります。
今更服を手繰り寄せてもダメです、よ、ね……?
ひゃー。
私は顔を両手で覆うように隠して、縮こまりました。
恥ずかしくて修太郎さんのお顔、マトモに見られませんっ。
「日織……」
なのに修太郎さんったら私の頭を優しく撫でながら、名前を呼んでいらっしゃるのです。
そんなことされたら、無視できないじゃないですか……っ。
恐る恐る指の隙間を広げて彼を見つめると、修太郎さんが物凄く色っぽいお顔をなさっていて。
思わず私、彼に見惚れてしまいました。
やっぱり、修太郎さんは世界一素敵ですっ。
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