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*あなたに、キスのその先を。〜第二夜〜
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この感覚は昨日も経験しました。
私は修太郎さんの背中にそっと腕を回しながら考えます。
そう、前のも、やっぱり修太郎さんに胸を触られた時です。
確かあのとき、修太郎さんはそんな私をご覧になられて「いってしまいましたか……?」とおっしゃいました。
その時は勉強不足で、それに対して頓珍漢なことを返してしまいましたが、少し学んだ今なら分かります。
「私、いま、達った、んで……しょうか? ……そういう認識で……合って、います、か?」
ぼんやりした頭でつぶやくと、修太郎さんがハッとなさったように私から身体を離すと、顔を見つめていらっしゃいました。
「日織さん……」
「私、昨日より、少しだけ……賢く……なったん、です、よ?」
乱れた呼吸の隙間を縫うように、途切れ途切れにそう申し上げてニコッと微笑んだら、修太郎さんに優しく唇をなぞられました。
「驚きました。まさか日織さんから……そんな言葉が聞けるなんて」
うっとりとつぶやかれた修太郎さんが、吐息まじりに
「――気持ち、よかったですか?」
と聞いていらして。
改めてそう問いかけられてしまうと、恥ずかしくて素直になれません。
「は、恥ずかしいのでっ、そ、それに関してはノーコメントですっ」
修太郎さんから瞳を逸らすようにしてそう申し上げたら、クスッと笑われました。
修太郎さんに触れていただいた胸は、今もじんじんと甘く張り詰めていて、他の場所も触って欲しい、と私を焚きつけてきます。
私は不意に恥ずかしくなって、ツン、と天を仰いだままの胸を覆い隠すように修太郎さんにギュッとしがみつきました。
修太郎さんの唾液でしっとりと濡れた先端は、気化熱で少し冷たくなっていて、押しつぶされただけで、電気が走るような快感を訴えてきました。
「……んっ」
自分でそこを押しつけておいて声を漏らすとか……恥ずかしすぎますっ。
修太郎さんが、そんな私の髪の毛に鼻を擦り付けるようにして耳を探り当てていらして、「ねぇ、日織、下に……触れても……構いませんか?」とおっしゃいました。
さっきまでとは違って、掠れるようなその甘いささやきは、修太郎さんが興奮していらした時に出されるお声だと、私は経験から知っています。
私は修太郎さんを抱きしめる腕を少し緩めると、小さく頷きました。
***
修太郎さんの手が下に伸びてきて、そっと私の秘所に触れます。
下着とズボンを介していても、そこが汗だけではない湿り気を帯びているのが分かる気がして、私は修太郎さんにしがみつくようにして顔を隠しました。
「日織さんの身体、とても……熱いです」
修太郎さんが、吐息混じりにぽつりとつぶやかれます。
「……、んっ」
私は首筋にかかる彼の吐息にゾクッとして、首をすくめました。
「修太、郎さん、も……」
意識しなくても、下肢に触れる修太郎さんの熱を感じてしまって、私はもじもじします。
私に触れて、いつもは物静かな修太郎さんが、こんなにも男性として反応して下さるんだと思うと、身体の中心からキュン、とした何かがこみ上げてきます。
先ほど見たウェブページに、「子宮がうずく」という表現があったのですが、これがそういうことなのでしょうか。
好きな人に求められるのって、何て幸せなことなんだろう、と思いました。
私が、ほんの少し修太郎さんと触れ合うだけで恥ずかしいくらい濡れてきてしまうのも、修太郎さんからすれば……同じように愛しかったりなさるのでしょうか。
私は修太郎さんの背中にそっと腕を回しながら考えます。
そう、前のも、やっぱり修太郎さんに胸を触られた時です。
確かあのとき、修太郎さんはそんな私をご覧になられて「いってしまいましたか……?」とおっしゃいました。
その時は勉強不足で、それに対して頓珍漢なことを返してしまいましたが、少し学んだ今なら分かります。
「私、いま、達った、んで……しょうか? ……そういう認識で……合って、います、か?」
ぼんやりした頭でつぶやくと、修太郎さんがハッとなさったように私から身体を離すと、顔を見つめていらっしゃいました。
「日織さん……」
「私、昨日より、少しだけ……賢く……なったん、です、よ?」
乱れた呼吸の隙間を縫うように、途切れ途切れにそう申し上げてニコッと微笑んだら、修太郎さんに優しく唇をなぞられました。
「驚きました。まさか日織さんから……そんな言葉が聞けるなんて」
うっとりとつぶやかれた修太郎さんが、吐息まじりに
「――気持ち、よかったですか?」
と聞いていらして。
改めてそう問いかけられてしまうと、恥ずかしくて素直になれません。
「は、恥ずかしいのでっ、そ、それに関してはノーコメントですっ」
修太郎さんから瞳を逸らすようにしてそう申し上げたら、クスッと笑われました。
修太郎さんに触れていただいた胸は、今もじんじんと甘く張り詰めていて、他の場所も触って欲しい、と私を焚きつけてきます。
私は不意に恥ずかしくなって、ツン、と天を仰いだままの胸を覆い隠すように修太郎さんにギュッとしがみつきました。
修太郎さんの唾液でしっとりと濡れた先端は、気化熱で少し冷たくなっていて、押しつぶされただけで、電気が走るような快感を訴えてきました。
「……んっ」
自分でそこを押しつけておいて声を漏らすとか……恥ずかしすぎますっ。
修太郎さんが、そんな私の髪の毛に鼻を擦り付けるようにして耳を探り当てていらして、「ねぇ、日織、下に……触れても……構いませんか?」とおっしゃいました。
さっきまでとは違って、掠れるようなその甘いささやきは、修太郎さんが興奮していらした時に出されるお声だと、私は経験から知っています。
私は修太郎さんを抱きしめる腕を少し緩めると、小さく頷きました。
***
修太郎さんの手が下に伸びてきて、そっと私の秘所に触れます。
下着とズボンを介していても、そこが汗だけではない湿り気を帯びているのが分かる気がして、私は修太郎さんにしがみつくようにして顔を隠しました。
「日織さんの身体、とても……熱いです」
修太郎さんが、吐息混じりにぽつりとつぶやかれます。
「……、んっ」
私は首筋にかかる彼の吐息にゾクッとして、首をすくめました。
「修太、郎さん、も……」
意識しなくても、下肢に触れる修太郎さんの熱を感じてしまって、私はもじもじします。
私に触れて、いつもは物静かな修太郎さんが、こんなにも男性として反応して下さるんだと思うと、身体の中心からキュン、とした何かがこみ上げてきます。
先ほど見たウェブページに、「子宮がうずく」という表現があったのですが、これがそういうことなのでしょうか。
好きな人に求められるのって、何て幸せなことなんだろう、と思いました。
私が、ほんの少し修太郎さんと触れ合うだけで恥ずかしいくらい濡れてきてしまうのも、修太郎さんからすれば……同じように愛しかったりなさるのでしょうか。
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