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*あなたに、キスのその先を。
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「びっくりさせてしまったのは僕ですから謝らなくても大丈夫ですよ? 痛くなかったですし。でも……。そうですね。もしも申し訳なく思ってくださっているのでしたら……」
そこで、修太郎さんが私の太腿をさわさわと撫でながらにっこり微笑まれました。
「んっ……」
触れられたところからゾクリ、と鳥肌が立ちます。私は、修太郎さんの笑顔を拝見して、嫌な予感しかしなくて……。
「しゅう、たろぉさん……?」
恐る恐る呼びかけると、修太郎さんが「貴女のここ、今度はじっくり味見させてください」と真顔でおっしゃって。
「あ、あじ……。え?」
今、修太郎さんは味見……と言われた気がします。
「あ、あの……そ、それって……」
お料理を作った際にする、あのお味見のことですか?
そう続けようとしたら……「日織さんのここ、舐めさせていただきたいです、という決意表明です」と。
け、決意表明……?
お伺いではなく……決意表明?
私は、修太郎さんの言葉を理解した瞬間、今度こそ意図的に足をギュッと閉じたくなりました。
もう、修太郎さんが挟まっても関係ないですっ!
あわあわしながら「えいっ!」と足を閉じてしまおうとしたら、修太郎さんに両手で膝を押さえられて阻止されてしまいました。
慌てた私は一生懸命言い募ります。
「あっ、あのっ、修太郎さんっ! も、もし……! もし、そんなことなさったら……わ、私も修太郎さんの、舐めちゃいますよ!? そっ、それでもっいいんですねっ!?」
ピシッと脅し文句、言ってやりました。
修太郎さんだってそんなところをそんな風にされるの、絶対お恥ずかしいはずです。お嫌だとひるまれて、諦めてくださるに違いありません。
必死になるあまり、熱を持った潤んだ目で修太郎さんを睨みつけたら……。
「ひっ、日織さんっ、いいんですか!?」
と期待に満ちた目で見つめられてしまって。
それどころか足の間からグイッと私の方へ身を乗り出していらした修太郎さんのキラキラしたお顔。その嬉しそうな表情に、私は思わずたじろぎます。
な、なんでそんなワクワクした子犬のようなお顔をなさるんですか?
い、意味がわかりませんっ。
私、修太郎さんに、私も仕返しに恥ずかしいことをしちゃいますよ?って威嚇したつもりなんですが……まるで逆効果だったとしか思えない彼の反応に、頭の中が真っ白です。
修太郎さんは……もしかして虐められたい派でいらしたのでしょうか……。
「――えっ? ……あ、あの、修太郎さんっ? 私が言った意味、ちゃんと伝わって……ます?」
私の疑問符だらけのその声は、修太郎さんの笑顔の前に、無残に砕け散りました――。
「もちろんです。日織さんを堪能できた上にご褒美まで頂けるとか、夢のようです。一度目の時は怒りでほとんど記憶にありませんし、今回はじっくり味わわせて頂きたいです」
戸惑う私をそっちのけにして、修太郎さんはほくほく顔でそうおっしゃいました。
一度目の時は……と言うお言葉に、私の心臓はドキッと跳ね上がりました。いつかの会議室でのあれは……やはり……私の気のせいなんかではなく……。
その時のことを思い出して恥ずかしさにキュッと唇を噛み締めた私の腰を、修太郎さんが軽々と持ち上げていらして。
えっ!と思った時にはショーツを一気に下ろされた後でした。
私は……何が何だかわからないうちに、今度こそ一糸纏わぬ姿です……。
「やっ、あ、っ……あのっ、修太郎さんっ!?」
恥ずかしいと声を上げる暇もなく、両膝を修太郎さんに押さえつけられるようにして割られました。足を広げて両膝を立てた形ですので……その、修太郎さんから……だ、大事なところがきっと丸見えです。
せめて足を閉じるか、伸ばすかしてしまいたいのに、膝頭をギュッと押さえつけられていて、思うようにならなくて。
私のそこは、絶対はしたなく濡れてしまっています。それを大好きな修太郎さんに暴かれてしまったと思うと、すごく、すごく恥ずかしいですっ。
そこで、修太郎さんが私の太腿をさわさわと撫でながらにっこり微笑まれました。
「んっ……」
触れられたところからゾクリ、と鳥肌が立ちます。私は、修太郎さんの笑顔を拝見して、嫌な予感しかしなくて……。
「しゅう、たろぉさん……?」
恐る恐る呼びかけると、修太郎さんが「貴女のここ、今度はじっくり味見させてください」と真顔でおっしゃって。
「あ、あじ……。え?」
今、修太郎さんは味見……と言われた気がします。
「あ、あの……そ、それって……」
お料理を作った際にする、あのお味見のことですか?
そう続けようとしたら……「日織さんのここ、舐めさせていただきたいです、という決意表明です」と。
け、決意表明……?
お伺いではなく……決意表明?
私は、修太郎さんの言葉を理解した瞬間、今度こそ意図的に足をギュッと閉じたくなりました。
もう、修太郎さんが挟まっても関係ないですっ!
あわあわしながら「えいっ!」と足を閉じてしまおうとしたら、修太郎さんに両手で膝を押さえられて阻止されてしまいました。
慌てた私は一生懸命言い募ります。
「あっ、あのっ、修太郎さんっ! も、もし……! もし、そんなことなさったら……わ、私も修太郎さんの、舐めちゃいますよ!? そっ、それでもっいいんですねっ!?」
ピシッと脅し文句、言ってやりました。
修太郎さんだってそんなところをそんな風にされるの、絶対お恥ずかしいはずです。お嫌だとひるまれて、諦めてくださるに違いありません。
必死になるあまり、熱を持った潤んだ目で修太郎さんを睨みつけたら……。
「ひっ、日織さんっ、いいんですか!?」
と期待に満ちた目で見つめられてしまって。
それどころか足の間からグイッと私の方へ身を乗り出していらした修太郎さんのキラキラしたお顔。その嬉しそうな表情に、私は思わずたじろぎます。
な、なんでそんなワクワクした子犬のようなお顔をなさるんですか?
い、意味がわかりませんっ。
私、修太郎さんに、私も仕返しに恥ずかしいことをしちゃいますよ?って威嚇したつもりなんですが……まるで逆効果だったとしか思えない彼の反応に、頭の中が真っ白です。
修太郎さんは……もしかして虐められたい派でいらしたのでしょうか……。
「――えっ? ……あ、あの、修太郎さんっ? 私が言った意味、ちゃんと伝わって……ます?」
私の疑問符だらけのその声は、修太郎さんの笑顔の前に、無残に砕け散りました――。
「もちろんです。日織さんを堪能できた上にご褒美まで頂けるとか、夢のようです。一度目の時は怒りでほとんど記憶にありませんし、今回はじっくり味わわせて頂きたいです」
戸惑う私をそっちのけにして、修太郎さんはほくほく顔でそうおっしゃいました。
一度目の時は……と言うお言葉に、私の心臓はドキッと跳ね上がりました。いつかの会議室でのあれは……やはり……私の気のせいなんかではなく……。
その時のことを思い出して恥ずかしさにキュッと唇を噛み締めた私の腰を、修太郎さんが軽々と持ち上げていらして。
えっ!と思った時にはショーツを一気に下ろされた後でした。
私は……何が何だかわからないうちに、今度こそ一糸纏わぬ姿です……。
「やっ、あ、っ……あのっ、修太郎さんっ!?」
恥ずかしいと声を上げる暇もなく、両膝を修太郎さんに押さえつけられるようにして割られました。足を広げて両膝を立てた形ですので……その、修太郎さんから……だ、大事なところがきっと丸見えです。
せめて足を閉じるか、伸ばすかしてしまいたいのに、膝頭をギュッと押さえつけられていて、思うようにならなくて。
私のそこは、絶対はしたなく濡れてしまっています。それを大好きな修太郎さんに暴かれてしまったと思うと、すごく、すごく恥ずかしいですっ。
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