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*あなたに、キスのその先を。
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「日織、さん……」
私が照れまくりで修太郎さんの胸元でひゃーひゃー言っていたら、突然修太郎さんに感極まった声音で呼びかけられました。
そうして私の顔をじっと見つめていらして――。
「お願い、ですからっ……、これ以上僕を煽らない、で……?」
僕は結構ギリギリのところにいるんです。そう吐息とともに吐き出されると、修太郎さんが「先程も言いかけましたが僕は……」と告白の続きをしようとなさいました。
私は咄嗟に修太郎さんの首にギュッと抱きついて、彼の唇を塞ぎました。
何だか今、彼に続きを言わせてはいけない気がしてしまって――。
修太郎さんの見様見真似で、一生懸命……その……し、舌も彼の口の中に差し入れてみました。
修太郎さんは私をギュッと抱きしめると、私の舌を吸い上げ、口づけをどんどん深くしていきながら、身体の向きを変えていらして。
気がつけば、私は修太郎さんに組み敷かれてしまっていました。
その拍子に、二人で被っていた肌布団が、ベッド下にずり落ちて――。
私を見下ろす修太郎さんに、胸、見られてしまっています。でも、何だか頭がぼんやりして、さっきみたいにひたすらに恥ずかしいだけ、という気持ちではなくなっていました。
私、何だか変です……。すごくムズムズします。
修太郎さんに触れていただきたくて……。
もっと言うと、修太郎さんに触れたくて……仕方ありせん。
私はキスの後、何かを堪えるように私から離れて、熱に浮かされたような艶っぽい目で私を見下ろしていらっしゃる修太郎さんを見つめ返しました。まるで興奮を落ち着けるように繰り返される彼の荒い呼吸が熱を帯びていてとても官能的です。
私は、私の両サイドに腕をついていらっしゃる、そんな修太郎さんを、――というより引き締まった修太郎さんの体躯を――、下からうっとりと見上げます。
修太郎さん、本当に男らしくてカッコいいです。
大胸筋も上腕二頭筋も素敵すぎますっ。
修太郎さんの筋肉に魅入られた私は、無意識に彼の胸元に手を伸ばしていました。硬く張りのある胸板を指先でスススッ……と撫でると、「……っ、日織さ……っ」甘く掠れた声で、修太郎さんが私の名を呼んでくださいます。
私は恍惚としたまま「はい……」とお返事しました。
「――あの……修……太郎、さんっ、お願い、です。私にも……触れて……くださ……」
そうして気がつくと、熱に浮かされたようにそうおねだりしてしまっていました。
「私も……修太郎さんに……もっと触れた……ぃ、です……。お許し、頂けます、か?」
足の間からもじもじとしたもどかしさが込み上げてきています。
今日は白いショーツを身につけている私ですが、トロリと温かい蜜が吐き出されて、クロッチ部分を濡らしてしまっているのがハッキリと分かります。
「本当に貴女って人は……」
修太郎さんは溜め息をつくように困った顔をなさった後、私の上にそっとかがんでいらっしゃると、耳元で「では、お言葉に甘えて胸、触らせていただきますね?」とおっしゃいました。
その言葉と一緒に耳に吹き込まれた熱い吐息に、修太郎さんの昂《たかぶ》りが呼気とともに私の中を侵食してくるようで。
私は修太郎さんのお声に思わず「ぁ、んっ」と喘いでしまいました。
まだ、胸に触れられたわけでもないのに、ゾクリとした快感が、耳朶から脊髄を抜けて、身体を貫いたような心地です。
私が照れまくりで修太郎さんの胸元でひゃーひゃー言っていたら、突然修太郎さんに感極まった声音で呼びかけられました。
そうして私の顔をじっと見つめていらして――。
「お願い、ですからっ……、これ以上僕を煽らない、で……?」
僕は結構ギリギリのところにいるんです。そう吐息とともに吐き出されると、修太郎さんが「先程も言いかけましたが僕は……」と告白の続きをしようとなさいました。
私は咄嗟に修太郎さんの首にギュッと抱きついて、彼の唇を塞ぎました。
何だか今、彼に続きを言わせてはいけない気がしてしまって――。
修太郎さんの見様見真似で、一生懸命……その……し、舌も彼の口の中に差し入れてみました。
修太郎さんは私をギュッと抱きしめると、私の舌を吸い上げ、口づけをどんどん深くしていきながら、身体の向きを変えていらして。
気がつけば、私は修太郎さんに組み敷かれてしまっていました。
その拍子に、二人で被っていた肌布団が、ベッド下にずり落ちて――。
私を見下ろす修太郎さんに、胸、見られてしまっています。でも、何だか頭がぼんやりして、さっきみたいにひたすらに恥ずかしいだけ、という気持ちではなくなっていました。
私、何だか変です……。すごくムズムズします。
修太郎さんに触れていただきたくて……。
もっと言うと、修太郎さんに触れたくて……仕方ありせん。
私はキスの後、何かを堪えるように私から離れて、熱に浮かされたような艶っぽい目で私を見下ろしていらっしゃる修太郎さんを見つめ返しました。まるで興奮を落ち着けるように繰り返される彼の荒い呼吸が熱を帯びていてとても官能的です。
私は、私の両サイドに腕をついていらっしゃる、そんな修太郎さんを、――というより引き締まった修太郎さんの体躯を――、下からうっとりと見上げます。
修太郎さん、本当に男らしくてカッコいいです。
大胸筋も上腕二頭筋も素敵すぎますっ。
修太郎さんの筋肉に魅入られた私は、無意識に彼の胸元に手を伸ばしていました。硬く張りのある胸板を指先でスススッ……と撫でると、「……っ、日織さ……っ」甘く掠れた声で、修太郎さんが私の名を呼んでくださいます。
私は恍惚としたまま「はい……」とお返事しました。
「――あの……修……太郎、さんっ、お願い、です。私にも……触れて……くださ……」
そうして気がつくと、熱に浮かされたようにそうおねだりしてしまっていました。
「私も……修太郎さんに……もっと触れた……ぃ、です……。お許し、頂けます、か?」
足の間からもじもじとしたもどかしさが込み上げてきています。
今日は白いショーツを身につけている私ですが、トロリと温かい蜜が吐き出されて、クロッチ部分を濡らしてしまっているのがハッキリと分かります。
「本当に貴女って人は……」
修太郎さんは溜め息をつくように困った顔をなさった後、私の上にそっとかがんでいらっしゃると、耳元で「では、お言葉に甘えて胸、触らせていただきますね?」とおっしゃいました。
その言葉と一緒に耳に吹き込まれた熱い吐息に、修太郎さんの昂《たかぶ》りが呼気とともに私の中を侵食してくるようで。
私は修太郎さんのお声に思わず「ぁ、んっ」と喘いでしまいました。
まだ、胸に触れられたわけでもないのに、ゾクリとした快感が、耳朶から脊髄を抜けて、身体を貫いたような心地です。
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