35 / 233
*不機嫌な修太郎さん
2
しおりを挟む
「日織さん……」
唇を離された折に切なくささやかれた修太郎さんの声音に、私は閉じていたまぶたをゆっくりと開く。
私の口元を濡らす唾液を片手で優しく拭ってくださると、腰を抱く修太郎さんの手がゆるゆると下方へ伸ばされる。
腰からお尻のラインをゆっくり、その手触りを味わうように下りてくる修太郎さんの大きな手の感触に、私の身体はビクッと震える。
それは悪寒などでは決してなく、いわゆる甘美な快感に近くて。
思わず「はぁ……」と熱い吐息が口をついてしまった。
そのことに驚いて慌てて両手で口をふさぐと、修太郎さんにその手を絡めとられてしまう。
そのまま両手を一纏めにするように片手で縛められた私は、会議室の机に突っ伏すような形で動きを封じられる。
「しゅう、たろぉさん……?」
臀部を後ろに突き出すような格好になってしまって、私は戸惑いながら彼を振り返った。
修太郎さんは私の問いかけなんてまるで聞こえないとでも言うように黙殺なさると、シフォン素材のスカートの上から私のヒップラインを撫でていらっしゃって。
サラサラとした布地が、修太郎さんの手の動きに合わせて上下するたび、太腿や膝裏にスカートが擦れて、その感触がくすぐったいような心地いいような、何とも言えない刺激に変わる。
「ん、っ」
手で口を塞ぐことのできない私は、ギュッと目をつぶると、鳥肌がたつようなそのゾワリとした感覚に、懸命に耐えた。
時折、柔肉をギュッと揉み込むように彼の指先がまろい皮膚に食い込む。その痛みですら甘やかな快感に変わるようで、私は必死で両足に力を入れてその刺激を怺える。
と、お尻の谷間に沿うように、修太郎さんの指先が背後から前の方へ伸びてきて。
「しゅう、たろうさんっ、ヤメ、ッ……」
彼が目指す場所が直感的に分かってしまった私は、腰を揺すりながら修太郎さんの動きに一心不乱に抗った。
でも、そのせいで開いてしまった太腿の隙間を、自らの片膝で割るように修太郎さんが立ち位置を変えていらして。
足が閉じられなくなったことで、修太郎さんの指が容易に腿の間の秘所へ届いてしまう。
そんなところを他者に触れられたことなんてもちろんなくて。
私は恥ずかしさで目端に涙を滲ませた。
「ダメ、修太郎さんっ、そんな、ところ……、汚、いっ……」
思わず非難めいた声音でそう言えば、私に覆いかぶさるようにして下を責めていらした修太郎さんが、耳元でクスクスとお笑いになった。
唇を離された折に切なくささやかれた修太郎さんの声音に、私は閉じていたまぶたをゆっくりと開く。
私の口元を濡らす唾液を片手で優しく拭ってくださると、腰を抱く修太郎さんの手がゆるゆると下方へ伸ばされる。
腰からお尻のラインをゆっくり、その手触りを味わうように下りてくる修太郎さんの大きな手の感触に、私の身体はビクッと震える。
それは悪寒などでは決してなく、いわゆる甘美な快感に近くて。
思わず「はぁ……」と熱い吐息が口をついてしまった。
そのことに驚いて慌てて両手で口をふさぐと、修太郎さんにその手を絡めとられてしまう。
そのまま両手を一纏めにするように片手で縛められた私は、会議室の机に突っ伏すような形で動きを封じられる。
「しゅう、たろぉさん……?」
臀部を後ろに突き出すような格好になってしまって、私は戸惑いながら彼を振り返った。
修太郎さんは私の問いかけなんてまるで聞こえないとでも言うように黙殺なさると、シフォン素材のスカートの上から私のヒップラインを撫でていらっしゃって。
サラサラとした布地が、修太郎さんの手の動きに合わせて上下するたび、太腿や膝裏にスカートが擦れて、その感触がくすぐったいような心地いいような、何とも言えない刺激に変わる。
「ん、っ」
手で口を塞ぐことのできない私は、ギュッと目をつぶると、鳥肌がたつようなそのゾワリとした感覚に、懸命に耐えた。
時折、柔肉をギュッと揉み込むように彼の指先がまろい皮膚に食い込む。その痛みですら甘やかな快感に変わるようで、私は必死で両足に力を入れてその刺激を怺える。
と、お尻の谷間に沿うように、修太郎さんの指先が背後から前の方へ伸びてきて。
「しゅう、たろうさんっ、ヤメ、ッ……」
彼が目指す場所が直感的に分かってしまった私は、腰を揺すりながら修太郎さんの動きに一心不乱に抗った。
でも、そのせいで開いてしまった太腿の隙間を、自らの片膝で割るように修太郎さんが立ち位置を変えていらして。
足が閉じられなくなったことで、修太郎さんの指が容易に腿の間の秘所へ届いてしまう。
そんなところを他者に触れられたことなんてもちろんなくて。
私は恥ずかしさで目端に涙を滲ませた。
「ダメ、修太郎さんっ、そんな、ところ……、汚、いっ……」
思わず非難めいた声音でそう言えば、私に覆いかぶさるようにして下を責めていらした修太郎さんが、耳元でクスクスとお笑いになった。
応援ありがとうございます!
0
お気に入りに追加
131
1 / 5
この作品を読んでいる人はこんな作品も読んでいます!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる