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■痛いと素直に言えなくて■オマケ的短編⑥
*キミの身体をちゃんと
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「あ、あのっ、理人っ、私っ」
痛いけど……その、最後まで……つ、付き合える……よ?
そう言おうとして、私はこちらに流された理人の冷ややかな視線を受けて言葉に詰まる。
理人は何も言わずに私を押し倒すと膝裏を抱え上げてきて。そのせいで私は秘所を剥き出しにされたみたいな恥ずかしい格好になる。
「やっ、ダメっ! 見な……、でっ」
ジタバタもがく私の足をうむを言わせぬ力で押さえつけた理人に、ひざを布団に押し付けられてしまう。
顔の横にひざって……。
自分の今の格好を考えただけで顔から火が出そうに恥ずかしいっ。
理人のせいで自由にならない脚を、それでもジタバタさせたら「葵咲、僕はキミの身体がどうなってるか、ちゃんと見ないといけない」って、聞いたことのないような低い声で牽制された。
理人……声こそ荒げていないけど……物凄く怒ってる?
私は今まで理人をこんな風に明確に怒らせてしまったことがなくて……。
そりゃあ、たまには彼の意に沿わないことをして、あ、今、機嫌が悪いな?って感じることはあったけれど……。
ここまで理人のことを怖いって感じる声を投げかけられたことはなかったの。
「あ、あの……、あの、ね……っ、」
いつもはのほほん、と優しい雰囲気で、私のことを何よりも優先してくれる理人が。
どんなに呼びかけても私の声に反応してくれないの。
いつしか、恥ずかしい格好をさせられている羞恥心よりも、理人が私の言葉に耳を傾けてくれないことに対する焦燥感のほうが勝ってきて。
ねぇ理人、どうしたらそこから顔を上げて、私の方を向いてくれるの?
「理、人……、あの……」
恐る恐る呼びかける私を完全に無視して、理人が私の秘部を割り開くようにして中を確認する。
「……い、ぁっ」
途端、理人の指先が触れたところがピリリとした痛みを訴えてきて、私は思わず身体を強張らせた。
間近でそんなところを理人に見られていると思うと恥ずかしくて堪らないし、自分でだってしげしげと確認したわけではないそこが、どんなふうになってしまっているのか……。
婚約者とはいえ……自分以外の人にそんなところを暴かれるのは堪らなく不安で、居心地が悪くて……。
このままどこかへ消えてしまいたい気持ちになる。
「お願……、そ、んな、見、な、……でっ! 恥ずかし、の……」
膝裏にあてがわれた理人の手にそっと触れて、消え入りそうな声でそうお願いしたら、理人が「――本当、腹立つし嫌になる……」って聞いたことのないような低い声でつぶやいてから、足を解放してくれた。
慌てて足を閉じて秘部を手で覆うようにして隠してから、「ご、ごめ、なさっ……」って涙目になったら、そっと抱き起こされて力強く抱きしめられた。
「ごめん、葵咲――。僕が怒ってるのは……キミに対してじゃ、ないんだ」
言って、もう一度私を抱く腕に力を込めると、理人が今度こそ大きく吐息を落とす。
「――ちょっと待ってね。自分でもどうしていいか分かんないぐらい頭が混乱してて。――えっと、少し……気持ちに整理つけるから……。時間、もらえる、かな? その間、このままキミを抱きしめていても、――いい?」
痛いけど……その、最後まで……つ、付き合える……よ?
そう言おうとして、私はこちらに流された理人の冷ややかな視線を受けて言葉に詰まる。
理人は何も言わずに私を押し倒すと膝裏を抱え上げてきて。そのせいで私は秘所を剥き出しにされたみたいな恥ずかしい格好になる。
「やっ、ダメっ! 見な……、でっ」
ジタバタもがく私の足をうむを言わせぬ力で押さえつけた理人に、ひざを布団に押し付けられてしまう。
顔の横にひざって……。
自分の今の格好を考えただけで顔から火が出そうに恥ずかしいっ。
理人のせいで自由にならない脚を、それでもジタバタさせたら「葵咲、僕はキミの身体がどうなってるか、ちゃんと見ないといけない」って、聞いたことのないような低い声で牽制された。
理人……声こそ荒げていないけど……物凄く怒ってる?
私は今まで理人をこんな風に明確に怒らせてしまったことがなくて……。
そりゃあ、たまには彼の意に沿わないことをして、あ、今、機嫌が悪いな?って感じることはあったけれど……。
ここまで理人のことを怖いって感じる声を投げかけられたことはなかったの。
「あ、あの……、あの、ね……っ、」
いつもはのほほん、と優しい雰囲気で、私のことを何よりも優先してくれる理人が。
どんなに呼びかけても私の声に反応してくれないの。
いつしか、恥ずかしい格好をさせられている羞恥心よりも、理人が私の言葉に耳を傾けてくれないことに対する焦燥感のほうが勝ってきて。
ねぇ理人、どうしたらそこから顔を上げて、私の方を向いてくれるの?
「理、人……、あの……」
恐る恐る呼びかける私を完全に無視して、理人が私の秘部を割り開くようにして中を確認する。
「……い、ぁっ」
途端、理人の指先が触れたところがピリリとした痛みを訴えてきて、私は思わず身体を強張らせた。
間近でそんなところを理人に見られていると思うと恥ずかしくて堪らないし、自分でだってしげしげと確認したわけではないそこが、どんなふうになってしまっているのか……。
婚約者とはいえ……自分以外の人にそんなところを暴かれるのは堪らなく不安で、居心地が悪くて……。
このままどこかへ消えてしまいたい気持ちになる。
「お願……、そ、んな、見、な、……でっ! 恥ずかし、の……」
膝裏にあてがわれた理人の手にそっと触れて、消え入りそうな声でそうお願いしたら、理人が「――本当、腹立つし嫌になる……」って聞いたことのないような低い声でつぶやいてから、足を解放してくれた。
慌てて足を閉じて秘部を手で覆うようにして隠してから、「ご、ごめ、なさっ……」って涙目になったら、そっと抱き起こされて力強く抱きしめられた。
「ごめん、葵咲――。僕が怒ってるのは……キミに対してじゃ、ないんだ」
言って、もう一度私を抱く腕に力を込めると、理人が今度こそ大きく吐息を落とす。
「――ちょっと待ってね。自分でもどうしていいか分かんないぐらい頭が混乱してて。――えっと、少し……気持ちに整理つけるから……。時間、もらえる、かな? その間、このままキミを抱きしめていても、――いい?」
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