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■ 彼女の気持ちと僕の不安■オマケ的短編⑤
隠し事が下手なキミ2
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「え?」
その反応が余りにも必死で、僕は思わずキョトンとしてしまう。
「葵咲?」
不思議に思いながら葵咲ちゃんを見つめたら、
「あー、あの……、お風呂上がりに二人で飲みたいの、あるから……だからとりあえずテレビでも……観てて? 私もすぐに上がるから」
ソワソワと、葵咲ちゃんの瞳が揺れている。
(何か隠してるな?)
すぐにそう思ったけれど、葵咲ちゃんは、今日僕に何か特別なことを仕掛けたいみたいだった。だから、ここは彼女の嘘に乗ってあげよう、と思う。
きっと、すぐに理由はわかるはずだし。
「わかった。テレビ観て待ってる」
僕は葵咲ちゃんの唇に、軽くチュッとキスをすると、「髪、しっかり乾かすんだよ?」と告げて、リビングに戻った。
さっき葵咲ちゃんとエッチしたセミダブルには向かわず、かと言ってもう一方のベッドにも行かずに――。
僕はとりあえずベッド付近に脱ぎ散らかしたままだった二人の服を拾い上げると、軽く畳んで乱れていない方のベッドに載せた。
テレビの前に、丸テーブルを挟むように椅子が二脚、向かい合わせで置かれている。その一方に腰掛けて、僕はテレビをつけた。
葵咲ちゃんがテレビを観てて?と言うのだからそうしよう、と思っただけで、別に観たい番組があるわけではないので適当にザッピングをしながらぼんやりと画面を眺める。
(お風呂から上がってきた葵咲ちゃんと、とりあえずディナーを愉しむとして……そのあと何回ぐらい彼女を抱けるかな)
明日も休みだと思うと、ついついそんなことばかり思ってしまう。
僕の葵咲ちゃんに対する底なしの性欲は、どこにいてもそんなには変わらないけれど、葵咲ちゃんは旅先とか環境の変化に割とほだされやすいところがある。
愛する女の子が、いつもより感度も開放感も高くなるんだとしたら、そんなチャンスを活かさない男はいないだろ?
***
「ごめんね、理人、待った?」
あれこれ思いを巡らせながらぼんやりテレビ前に座っていたら、葵咲ちゃんが戻ってきた。
僕の肩に葵咲ちゃんの愛らしい手が触れて、その動きをなぞるようにさらりと流れた髪からシャンプーの香りがふんわり漂う。
(あー、まずい……)
今すぐにでも押し倒したくなる衝動を逃すのに、いつも僕がどれだけ苦労しているか、彼女は知らないだろうな。
まぁ、知らないからこんな風に無意識に煽ってこられるんだろうけど。
葵咲ちゃんが相手だと、エプロン姿の彼女が「理人、おはよう」って微笑み掛けてくれる姿を想像するだけで、軽く一回抜けるって、僕は断言出来る。
況してや――。
その反応が余りにも必死で、僕は思わずキョトンとしてしまう。
「葵咲?」
不思議に思いながら葵咲ちゃんを見つめたら、
「あー、あの……、お風呂上がりに二人で飲みたいの、あるから……だからとりあえずテレビでも……観てて? 私もすぐに上がるから」
ソワソワと、葵咲ちゃんの瞳が揺れている。
(何か隠してるな?)
すぐにそう思ったけれど、葵咲ちゃんは、今日僕に何か特別なことを仕掛けたいみたいだった。だから、ここは彼女の嘘に乗ってあげよう、と思う。
きっと、すぐに理由はわかるはずだし。
「わかった。テレビ観て待ってる」
僕は葵咲ちゃんの唇に、軽くチュッとキスをすると、「髪、しっかり乾かすんだよ?」と告げて、リビングに戻った。
さっき葵咲ちゃんとエッチしたセミダブルには向かわず、かと言ってもう一方のベッドにも行かずに――。
僕はとりあえずベッド付近に脱ぎ散らかしたままだった二人の服を拾い上げると、軽く畳んで乱れていない方のベッドに載せた。
テレビの前に、丸テーブルを挟むように椅子が二脚、向かい合わせで置かれている。その一方に腰掛けて、僕はテレビをつけた。
葵咲ちゃんがテレビを観てて?と言うのだからそうしよう、と思っただけで、別に観たい番組があるわけではないので適当にザッピングをしながらぼんやりと画面を眺める。
(お風呂から上がってきた葵咲ちゃんと、とりあえずディナーを愉しむとして……そのあと何回ぐらい彼女を抱けるかな)
明日も休みだと思うと、ついついそんなことばかり思ってしまう。
僕の葵咲ちゃんに対する底なしの性欲は、どこにいてもそんなには変わらないけれど、葵咲ちゃんは旅先とか環境の変化に割とほだされやすいところがある。
愛する女の子が、いつもより感度も開放感も高くなるんだとしたら、そんなチャンスを活かさない男はいないだろ?
***
「ごめんね、理人、待った?」
あれこれ思いを巡らせながらぼんやりテレビ前に座っていたら、葵咲ちゃんが戻ってきた。
僕の肩に葵咲ちゃんの愛らしい手が触れて、その動きをなぞるようにさらりと流れた髪からシャンプーの香りがふんわり漂う。
(あー、まずい……)
今すぐにでも押し倒したくなる衝動を逃すのに、いつも僕がどれだけ苦労しているか、彼女は知らないだろうな。
まぁ、知らないからこんな風に無意識に煽ってこられるんだろうけど。
葵咲ちゃんが相手だと、エプロン姿の彼女が「理人、おはよう」って微笑み掛けてくれる姿を想像するだけで、軽く一回抜けるって、僕は断言出来る。
況してや――。
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