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■僕惚れ④『でもね、嫌なの。わかってよ。』
女子会8
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ひおちゃんは、入籍こそ済ませていて私より一歩リードしているように見えるものの、親御さんからお式を挙げるまでは同棲はダメって言われてしまっているみたい。
詳しい事はよく分からないけれど、それが塚田さんがひおちゃんとの入籍を急いだ際に、ひおちゃんの家――藤原家――から出された条件だったんだとか。
赤ちゃんとかできてしまって、一人娘のひおちゃんが、思い通りのウェディングドレスを着られなくなってしまうことがないように、と懸念されてのことみたい。
ちょっと耳に痛いな、って思ってしまった。
私、理人と一緒に暮らしていて……赤ちゃんができないという保証はないわけで。もちろん、理人は人一倍そういうのには気を遣ってくれる人だけど、それでもそういう行為をしている以上、絶対はないわけで。
「――だから、ね?」
ってうつむきながら言ったら、ひおちゃんがキョトンとする。
「だから?」
あーん、ダメだ。ひおちゃん、ちゃんと言わないと通じないタイプだっ。
「えっと……一緒に住んでいるし……お風呂も……その、結構一緒に入ってるよ?って言いたかったの……。内風呂付きの旅館に、……泊まりがけで温泉旅行に行ったことも……あるし」
何だか照れてしまった。
改めてこんなふうに人に話すと、恥ずかしいものですね。
恐る恐るひおちゃんを窺い見ると――。
「なっ……」
なんでひおちゃんが真っ赤になってるのっ!
私は彼女の反応にドキドキしてしまった。
「やっぱり……ききちゃんはすごいのですっ。お風呂ですし、真っ暗……なわけ……ないです、もん、ね?」
ややしてそう聞かれた私は、思わず口に含んだシードルを吹き出しそうになってしまった。
「ま、真っ暗じゃ、身体、洗えない、よ?」
「でっ、ですよねっ。――わ、私、あれなのですっ。自分の裸を修太郎さんにお見せするのも恥ずかしいのですが、それより……その……彼のを拝見するのが恥ずかしいのですっ」
彼のを拝見……?
真っ赤になってひおちゃんが言うのへ、私は思わず瞳を見開いて……ついですぐ、我慢できなくなってプッと吹き出してしまった。
ひおちゃん、真面目に話してくれているのにごめんなさい。
だってそんな……。
「ま、まじまじと……見ないよっ?」
そう言ったら「え? でも……気になりませんか? 彼の裸……」って、ひおちゃんがグラス越しに私を見つめてくるの。
気にならないと言ったら嘘になるけれど……ものすごく注視したいか?って聞かれたらそんなこと、考えたこともなかった。
ひおちゃんの直向きな眼差しに、私、何だか照れてしまった。
とりあえず気持ちを落ち着けるためにシードルを一口飲んでから、「でもあれよ? 彼も湯船に浸かってたりしたら見えないでしょう?」って聞いたら、「あ、洗いっこはしないのですかっ?」って……。ひ、ひおちゃん、初っ端から攻める気満々ですね!?
「その辺は……その時の雰囲気と流れ次第じゃないかな? 私、初めてのお風呂の時はさすがにそこまでは無理だった……かな?」
理人は私を洗ってくれたけど、私は理人に何も出来なかった、はず。
だってさすがに……その……恥ずかしかったから。
私、理人と初めてのお風呂は初めてのエッチの後だったから……グッタリしてて理人の成すがままだった記憶しか……ない。
詳しい事はよく分からないけれど、それが塚田さんがひおちゃんとの入籍を急いだ際に、ひおちゃんの家――藤原家――から出された条件だったんだとか。
赤ちゃんとかできてしまって、一人娘のひおちゃんが、思い通りのウェディングドレスを着られなくなってしまうことがないように、と懸念されてのことみたい。
ちょっと耳に痛いな、って思ってしまった。
私、理人と一緒に暮らしていて……赤ちゃんができないという保証はないわけで。もちろん、理人は人一倍そういうのには気を遣ってくれる人だけど、それでもそういう行為をしている以上、絶対はないわけで。
「――だから、ね?」
ってうつむきながら言ったら、ひおちゃんがキョトンとする。
「だから?」
あーん、ダメだ。ひおちゃん、ちゃんと言わないと通じないタイプだっ。
「えっと……一緒に住んでいるし……お風呂も……その、結構一緒に入ってるよ?って言いたかったの……。内風呂付きの旅館に、……泊まりがけで温泉旅行に行ったことも……あるし」
何だか照れてしまった。
改めてこんなふうに人に話すと、恥ずかしいものですね。
恐る恐るひおちゃんを窺い見ると――。
「なっ……」
なんでひおちゃんが真っ赤になってるのっ!
私は彼女の反応にドキドキしてしまった。
「やっぱり……ききちゃんはすごいのですっ。お風呂ですし、真っ暗……なわけ……ないです、もん、ね?」
ややしてそう聞かれた私は、思わず口に含んだシードルを吹き出しそうになってしまった。
「ま、真っ暗じゃ、身体、洗えない、よ?」
「でっ、ですよねっ。――わ、私、あれなのですっ。自分の裸を修太郎さんにお見せするのも恥ずかしいのですが、それより……その……彼のを拝見するのが恥ずかしいのですっ」
彼のを拝見……?
真っ赤になってひおちゃんが言うのへ、私は思わず瞳を見開いて……ついですぐ、我慢できなくなってプッと吹き出してしまった。
ひおちゃん、真面目に話してくれているのにごめんなさい。
だってそんな……。
「ま、まじまじと……見ないよっ?」
そう言ったら「え? でも……気になりませんか? 彼の裸……」って、ひおちゃんがグラス越しに私を見つめてくるの。
気にならないと言ったら嘘になるけれど……ものすごく注視したいか?って聞かれたらそんなこと、考えたこともなかった。
ひおちゃんの直向きな眼差しに、私、何だか照れてしまった。
とりあえず気持ちを落ち着けるためにシードルを一口飲んでから、「でもあれよ? 彼も湯船に浸かってたりしたら見えないでしょう?」って聞いたら、「あ、洗いっこはしないのですかっ?」って……。ひ、ひおちゃん、初っ端から攻める気満々ですね!?
「その辺は……その時の雰囲気と流れ次第じゃないかな? 私、初めてのお風呂の時はさすがにそこまでは無理だった……かな?」
理人は私を洗ってくれたけど、私は理人に何も出来なかった、はず。
だってさすがに……その……恥ずかしかったから。
私、理人と初めてのお風呂は初めてのエッチの後だったから……グッタリしてて理人の成すがままだった記憶しか……ない。
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