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■僕惚れ③『家族が増えました』

*許せない7

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 理人りひとの意地悪い問いかけに、葵咲きさきの身体がピクンッと反応した。
 それが余りに可愛くて、理人は下半身がズキズキとうずくのを痛感する。
 幸い、いま履いているズボンはそれほどきつく締め付けるタイプではないので何とか我慢できているけれど、それでも張り詰めた屹立きつりつは布地を高く押し上げて痛いくらいで。

(今すぐ葵咲ちゃんの中に挿入はいりたいっ)

 思うけれど、葵咲の希望がそうではない以上、理人の入れたい願望の優先順位は下げざるを得ない。理人はゴクンと生唾を飲み込んで気持ちを切り替えると、葵咲の白い肌に唇を近づけた。

 左腕は散々あとをつけまくったので、とりあえずは胸に所有痕しょゆうこんを残そう。

 そう思ってブラに半ば押しつぶされたままの胸の膨らみに唇を寄せると、わざと先端の一番敏感な部分には触れないようにしながら、あちこちに小さく鬱血のあとを散らす。理人が彼女の柔肌やわはだを軽く吸い上げるたびに、葵咲が小さくあえぐのを耳をそばだてて聞き逃さないように集中する。

 いつしか頭上で束ねていた腕はほどけていて、葵咲の身体におぼれるように夢中でキスを落としていた理人は、彼女の白く魅惑的な両胸にたっぷり八ヶ所キスマークを落としたところで、その進路をお腹へと変える。
 薄くて、無駄な肉の全く付いていない、でも女性としてのまろみは絶妙に残るおへそ周辺にも、しっかりとそこを通過した証の痕跡こんせきをいくつか残すと、理人はいよいよ葵咲のズボンに両手をかけた。

 ゴムだけでウエストに引っかかったそれをそっとズリ下ろすと、葵咲がほんの少しだけ腰を浮かせて理人の動きに協力してくれる。葵咲の足から薄桃色の女の子らしいスウェットのズボンを抜き去ると、葵咲は下着姿になった。

 愛らしい白のショーツに、同色のナイトブラ。
 ショーツのクロッチ部はしっとりと濡れていて、それがまた理人を一層興奮させる。

 今回葵咲が身につけているショーツは、両サイドが結び紐になっているという嬉しい仕様デザインで。

(これ、紐をほどけって言われてるとしか思えないんだけどっ)

 理人は葵咲のショーツを留めるリボン結びに目を向けると、その余りの頼りなさにほぅっとひとつ溜め息を落とす。

(早くほどきたいっ!)

 頭の中はそれで一杯なのに、敢えてそこには触れず、
「葵咲の大事なところ、濡れて透けてるよ」

 言って、足のあわいに手指を差し入れてショーツ越しに葵咲の一番敏感なところをやんわりとこすった。

 葵咲が「やぁっ、言わ、ないっで……」と恥ずかしそうに身じろぐ様がまた最高に可愛くて。

 葵咲は、理人が彼女のこういう反応を見たいがためにわざと恥ずかしいセリフを言ってるのが分からないのだろうか。
 ともするとあおっているとしか見えない調子で腰をくねらせると、足をギュッと閉じてくるのが、理人には堪らなく愛しい。

 理人はそんな葵咲をごろんと転がしてうつ伏せに寝かせると、その細い腰を後ろからギュッと抱えてから、ショーツの結び目に指をかけた。
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