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■曖昧な境界■オマケ的短編②
*2.side-Rihito-①
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唇に触れる感触にふと目を覚ました理人は、目的を達成したとばかりに離れていこうとする葵咲の気配に、咄嗟に彼女の腕を掴んでいた。
思わず自分のほうに引き寄せた弾みで、葵咲が理人の上に倒れ掛かってくる。
わざと彼女の頭を押さえて自分の胸に押し当てる。
(僕がどんなに強く彼女を求め、鼓動を打っているのか伝わればいい)
そんなことを思いながらしばしその状態を楽しんでから、くるりと向きを変えて彼女と体位を入れ替えた。
葵咲の細い身体を自分の下に組み敷く形に。
「ねぇ、葵咲。もう一回……」
彼女を見下ろしながら切なさを吐き出すようにそういうと、返事を待たずに深い口付けを落とす。
さっき彼女からされたものは、唇が触れる程度の軽いものだったけれど、今回のは違う。もっと、角度の深い、性的な刺激を感じさせるキスだ。
葵咲の歯列を舌先でなぞると、堪えきれないようにほんの少し隙間ができた。それを見逃さずに口中に侵入すると、おずおずと逃げ惑う葵咲の舌を執拗に絡め取る。
角度を変えては舌を吸い上げ……存分に彼女の口中を楽しんでから、
「胸、触ってもいい?」
いつもはそんなこと聞かずに触るくせに、キスだけで蕩けたような顔になる彼女が余りに可愛くて、わざと逐一聞いてみたくなった。
もちろん、答えは期待していない。
理人の問いかけに恥ずかしそうに視線を逸らす葵咲だったけれど、取り立てて嫌だ、とは言わなかった。
それをいいことに、理人は彼女の着衣の上から柔らかなふくらみに手を這わせる。
包み込むように全体を優しくて揉んで、焦らしながら先端を引っ掻くように爪弾く。服の上からでも彼女の乳首が立ってきているのが分かった。
彼女が薄手のブラウスを着ているから分かりやすいだけかもしれない。
「葵咲、乳首、固くなってきてる」
わざと耳元でそう告げると、葵咲は耳まで真っ赤にして視線を逸らした。
「理、人が……っ」
喘ぐようにそこまで言って、小さな声で「触、るから……」とつぶやく。
暗に、この反応は貴方のせいだと言われたのが嬉しくて、理人は上機嫌で微笑む。
「じかに触るね」
ブラウスのボタンに手をかけても、彼女は逃げようとはしなかった。
視線は合わせようとはしてくれないけれど、嫌がっているわけではなさそうで……その証拠に理人の手を押しのけようとする素振りも見せない。
全てのボタンをはずし終えて透けるような肌をはだけさせると、視線を合わせないままの彼女から、消え入りそうな声で「理人も……」と声がした。
自分だけ裸になるのはフェアじゃないと言いたいのだろう。
理人は、わざと葵咲を見下ろしながら、上に着ていたものを脱ぎ捨てた。
そっぽを向いてはいるけれど、彼女がおずおずと自分の様子を窺っているのは知っていた。
自分は男だから上半身裸になることは何ら抵抗はない。それでも葵咲に見られていると思うと、背中をゾクゾクとした快感が駆け上がってきた。
理人は着やせするほうだから、脱ぐと案外逞しい体躯で、そのギャップに戸惑ったのか、葵咲が赤面する。
そのさまが凄く可愛く思えて、理人は彼女の頬に口付けを落とした。
葵咲の反応の何もかもが、理人を高揚させる。
口づけを頬から耳、そして首筋へと移動させていきながら、手は彼女の胸を包みこむ。
――ブラが、邪魔だ。
思わず自分のほうに引き寄せた弾みで、葵咲が理人の上に倒れ掛かってくる。
わざと彼女の頭を押さえて自分の胸に押し当てる。
(僕がどんなに強く彼女を求め、鼓動を打っているのか伝わればいい)
そんなことを思いながらしばしその状態を楽しんでから、くるりと向きを変えて彼女と体位を入れ替えた。
葵咲の細い身体を自分の下に組み敷く形に。
「ねぇ、葵咲。もう一回……」
彼女を見下ろしながら切なさを吐き出すようにそういうと、返事を待たずに深い口付けを落とす。
さっき彼女からされたものは、唇が触れる程度の軽いものだったけれど、今回のは違う。もっと、角度の深い、性的な刺激を感じさせるキスだ。
葵咲の歯列を舌先でなぞると、堪えきれないようにほんの少し隙間ができた。それを見逃さずに口中に侵入すると、おずおずと逃げ惑う葵咲の舌を執拗に絡め取る。
角度を変えては舌を吸い上げ……存分に彼女の口中を楽しんでから、
「胸、触ってもいい?」
いつもはそんなこと聞かずに触るくせに、キスだけで蕩けたような顔になる彼女が余りに可愛くて、わざと逐一聞いてみたくなった。
もちろん、答えは期待していない。
理人の問いかけに恥ずかしそうに視線を逸らす葵咲だったけれど、取り立てて嫌だ、とは言わなかった。
それをいいことに、理人は彼女の着衣の上から柔らかなふくらみに手を這わせる。
包み込むように全体を優しくて揉んで、焦らしながら先端を引っ掻くように爪弾く。服の上からでも彼女の乳首が立ってきているのが分かった。
彼女が薄手のブラウスを着ているから分かりやすいだけかもしれない。
「葵咲、乳首、固くなってきてる」
わざと耳元でそう告げると、葵咲は耳まで真っ赤にして視線を逸らした。
「理、人が……っ」
喘ぐようにそこまで言って、小さな声で「触、るから……」とつぶやく。
暗に、この反応は貴方のせいだと言われたのが嬉しくて、理人は上機嫌で微笑む。
「じかに触るね」
ブラウスのボタンに手をかけても、彼女は逃げようとはしなかった。
視線は合わせようとはしてくれないけれど、嫌がっているわけではなさそうで……その証拠に理人の手を押しのけようとする素振りも見せない。
全てのボタンをはずし終えて透けるような肌をはだけさせると、視線を合わせないままの彼女から、消え入りそうな声で「理人も……」と声がした。
自分だけ裸になるのはフェアじゃないと言いたいのだろう。
理人は、わざと葵咲を見下ろしながら、上に着ていたものを脱ぎ捨てた。
そっぽを向いてはいるけれど、彼女がおずおずと自分の様子を窺っているのは知っていた。
自分は男だから上半身裸になることは何ら抵抗はない。それでも葵咲に見られていると思うと、背中をゾクゾクとした快感が駆け上がってきた。
理人は着やせするほうだから、脱ぐと案外逞しい体躯で、そのギャップに戸惑ったのか、葵咲が赤面する。
そのさまが凄く可愛く思えて、理人は彼女の頬に口付けを落とした。
葵咲の反応の何もかもが、理人を高揚させる。
口づけを頬から耳、そして首筋へと移動させていきながら、手は彼女の胸を包みこむ。
――ブラが、邪魔だ。
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