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■僕惚れ②『温泉へ行こう!』
*湯けむりのなか3
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彼に触れられるまでもなく、固く尖り始めていたそれは、理人の動きに恥ずかしいくらいぷくりと熟れて、その存在を主張する。
きっと理人にも、そこが固くしこっていること、気づかれている。
そう思うと、恥ずかしさが、情欲に拍車をかける。
トロトロと蜜を吐き出し続ける私のはしたない姿に、どうか理人が気づきませんように……。現状では願っても無駄だと知りつつ思ってしまう。
理人は、そんな私の願いを打ち砕くみたいに、しとどに濡れた裂け目を暴いて、長く太い指を私の中に差し入れてくる。
「んっ……!」
理人に唇を塞がれていて思うように声が出せないのも、逆に気持ちを昂らせてしまうみたいで。
(理人が……欲しい)
私は半ば無意識に、腰に当たる理人の固く張り詰めたモノに手を伸ばしていた。
日頃なら絶対にできない事だけど、温泉という環境と、さっき飲んだお酒の効果だと思うことにした。
私は、とにかく彼の固く張り詰めたそれが堪らなく愛しい、と感じてしまって……気がついたら手で包み込んでいた。
途端、理人が口づけをはなすと、「はあっ」と押し殺したみたいな喘ぎ声を漏らす。
その声が可愛くて、私はもっと彼を泣かせてみたくなる。
何となく、いつもの理人の気持ちが分かった気がした。
「……き、さきっ?」
日頃はしないような大胆なことをしたからだろうか?
私の中をかき回していた理人の指がスッと抜けて、
「んっ……」
思わず声が漏れた。
理人も、私を抱きしめたまま、押し殺したように熱い吐息を漏らす。
その声に、私は自然と聞いていた。
「ねぇ、理人。気持ち、いい?」
理人を見上げるように、熱に浮かされた瞳で問いかけると、彼が唇を噛み締めてこくり、と頷く。
今まで彼のこんな表情を見たことがない。
私は初めて、彼を困らせてみたい、と思ってしまった。
理人に抱えられるようにして腰掛けていた身体を起こすと、私は少しだけ角度を変えて彼のほうに向き直る。
「理人、うまく出来るかわからないんだけど……」
ほんの少し胸の奥に残った恥ずかしさを紛らわせるようにそう前置きをして、私は身体を屈めて理人の屹立にそっと舌を這わせた。
「……ん、っ」
たったそれだけのことで理人が眉根を寄せて苦しそうにする。
「き、さきっ」
私の名前を呼ぶ声にもいつものゆとりが感じられなくて。
「理人、可愛い」
私は彼を見上げると、ニコッと笑って手の中の彼を恐る恐る咥えてみた。
「え、ちょっ、葵咲、待っ……あっ」
途端、頭上から、理人の慌てた声。それとは裏腹に、私の口の中の彼はグン、と硬度を増した。
私は理人の反応を窺うように彼のものを口に含む角度を少し深くした。
と、今まで私に主導権を握られていた理人が、唐突に私の頭を鷲づかんで、腰を引く。
「……もう、……おしまい」
理人が、息を整えながら言った――。
きっと理人にも、そこが固くしこっていること、気づかれている。
そう思うと、恥ずかしさが、情欲に拍車をかける。
トロトロと蜜を吐き出し続ける私のはしたない姿に、どうか理人が気づきませんように……。現状では願っても無駄だと知りつつ思ってしまう。
理人は、そんな私の願いを打ち砕くみたいに、しとどに濡れた裂け目を暴いて、長く太い指を私の中に差し入れてくる。
「んっ……!」
理人に唇を塞がれていて思うように声が出せないのも、逆に気持ちを昂らせてしまうみたいで。
(理人が……欲しい)
私は半ば無意識に、腰に当たる理人の固く張り詰めたモノに手を伸ばしていた。
日頃なら絶対にできない事だけど、温泉という環境と、さっき飲んだお酒の効果だと思うことにした。
私は、とにかく彼の固く張り詰めたそれが堪らなく愛しい、と感じてしまって……気がついたら手で包み込んでいた。
途端、理人が口づけをはなすと、「はあっ」と押し殺したみたいな喘ぎ声を漏らす。
その声が可愛くて、私はもっと彼を泣かせてみたくなる。
何となく、いつもの理人の気持ちが分かった気がした。
「……き、さきっ?」
日頃はしないような大胆なことをしたからだろうか?
私の中をかき回していた理人の指がスッと抜けて、
「んっ……」
思わず声が漏れた。
理人も、私を抱きしめたまま、押し殺したように熱い吐息を漏らす。
その声に、私は自然と聞いていた。
「ねぇ、理人。気持ち、いい?」
理人を見上げるように、熱に浮かされた瞳で問いかけると、彼が唇を噛み締めてこくり、と頷く。
今まで彼のこんな表情を見たことがない。
私は初めて、彼を困らせてみたい、と思ってしまった。
理人に抱えられるようにして腰掛けていた身体を起こすと、私は少しだけ角度を変えて彼のほうに向き直る。
「理人、うまく出来るかわからないんだけど……」
ほんの少し胸の奥に残った恥ずかしさを紛らわせるようにそう前置きをして、私は身体を屈めて理人の屹立にそっと舌を這わせた。
「……ん、っ」
たったそれだけのことで理人が眉根を寄せて苦しそうにする。
「き、さきっ」
私の名前を呼ぶ声にもいつものゆとりが感じられなくて。
「理人、可愛い」
私は彼を見上げると、ニコッと笑って手の中の彼を恐る恐る咥えてみた。
「え、ちょっ、葵咲、待っ……あっ」
途端、頭上から、理人の慌てた声。それとは裏腹に、私の口の中の彼はグン、と硬度を増した。
私は理人の反応を窺うように彼のものを口に含む角度を少し深くした。
と、今まで私に主導権を握られていた理人が、唐突に私の頭を鷲づかんで、腰を引く。
「……もう、……おしまい」
理人が、息を整えながら言った――。
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