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*初めてをあなたに
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「……っ!」
私はその瞬間、さっき感じた痺れるような未知の感覚の正体を知った。
アレが……快感、なの?
熱に浮かされたようにぼんやりした頭で考えていたら、まるでその〝覚えたての快感〟を私の記憶に植え付けたいみたいに、奏芽さんの手が再度そこをやんわり円を描くようにこすって。
ついでのように、私から溢れ出るぬめりを指先に掬い取るようにしてそこに塗りつけるから。
それが潤滑油みたいになって、さっきより奏芽さんの指先が伝えてくる刺激が大きくなる。
ばかりか、奏芽さんが指を動かすたびにクチュックチュッ、と濡れた水音が響いて。
触覚ばかりではなく聴覚からも、こんないやらしい音を立ててしまって〝恥ずかしい〟という追加の刺激を与えられるの。
奏芽さんの指が小さく存在を誇示するみたいに固くシコったソコを執拗に撫でさするから、
「は、……ぁ、っ」
小さく吐息を漏らして、私はたまらず奏芽さんに縋りいた。
「――やっぱ下着、邪魔だな」
と、奏芽さんが小さく独り言みたいにそうおっしゃって「え?」と思っている間にスルスルと足からショーツが抜き取られてしまった。
「あ、――やっ」
急に恥ずかしいところを空気に晒されてしまった羞恥心に、思わず足をギュッと閉じようとしたら「ダメだ、凜子。悪いけど閉じさせてやらねぇよ」って声がして。
奏芽さんが少し立ち位置を変えて、私の両足の間に入った。
先に宣言されたように、これでは私、恥ずかしいところを隠せない。
脚を閉じようとすれば必然的に奏芽さんを挟んでしまうことになるその体勢に、私は戸惑いを覚えて彼を見つめた。
「か、なめさっ……」
退いていただけないと、私、無意識に奏芽さんを脚でギュッて締め付けてしまいそうです……っ。
そう言いたいのに口を開こうとした矢先、奏芽さんの指が敏感なところをこすりながら、別の指で濡れた谷間に触れてきて。
まるで溢れ出す蜜の源泉を探るみたいに、そのまま裂け目に沿ってゆるゆると行き来する。
脚が閉じられないから日頃は閉ざされた恥部も、無防備に小さく口を開けてしまっていて。
奏芽さんがぬめりを指先に絡ませるたび、容易に双丘の狭間を奥へ奥へと通してしまいそうになる。
いつ最奥に奏芽さんの指が伸びてきてしまうのかとソワソワしていたら――。
「きゃっ……!」
不意にやってきたその時に、思わず小さく悲鳴が上がってしまう。
ついに奏芽さんの指が、今まで誰にも触れられたことのない秘部のその奥――小さな入り口にそっと入り込んできた。
「痛いか?」
私が声を上げてしまったのを心配したように、奏芽さんがそう問いかけてきて。
私はその瞬間、さっき感じた痺れるような未知の感覚の正体を知った。
アレが……快感、なの?
熱に浮かされたようにぼんやりした頭で考えていたら、まるでその〝覚えたての快感〟を私の記憶に植え付けたいみたいに、奏芽さんの手が再度そこをやんわり円を描くようにこすって。
ついでのように、私から溢れ出るぬめりを指先に掬い取るようにしてそこに塗りつけるから。
それが潤滑油みたいになって、さっきより奏芽さんの指先が伝えてくる刺激が大きくなる。
ばかりか、奏芽さんが指を動かすたびにクチュックチュッ、と濡れた水音が響いて。
触覚ばかりではなく聴覚からも、こんないやらしい音を立ててしまって〝恥ずかしい〟という追加の刺激を与えられるの。
奏芽さんの指が小さく存在を誇示するみたいに固くシコったソコを執拗に撫でさするから、
「は、……ぁ、っ」
小さく吐息を漏らして、私はたまらず奏芽さんに縋りいた。
「――やっぱ下着、邪魔だな」
と、奏芽さんが小さく独り言みたいにそうおっしゃって「え?」と思っている間にスルスルと足からショーツが抜き取られてしまった。
「あ、――やっ」
急に恥ずかしいところを空気に晒されてしまった羞恥心に、思わず足をギュッと閉じようとしたら「ダメだ、凜子。悪いけど閉じさせてやらねぇよ」って声がして。
奏芽さんが少し立ち位置を変えて、私の両足の間に入った。
先に宣言されたように、これでは私、恥ずかしいところを隠せない。
脚を閉じようとすれば必然的に奏芽さんを挟んでしまうことになるその体勢に、私は戸惑いを覚えて彼を見つめた。
「か、なめさっ……」
退いていただけないと、私、無意識に奏芽さんを脚でギュッて締め付けてしまいそうです……っ。
そう言いたいのに口を開こうとした矢先、奏芽さんの指が敏感なところをこすりながら、別の指で濡れた谷間に触れてきて。
まるで溢れ出す蜜の源泉を探るみたいに、そのまま裂け目に沿ってゆるゆると行き来する。
脚が閉じられないから日頃は閉ざされた恥部も、無防備に小さく口を開けてしまっていて。
奏芽さんがぬめりを指先に絡ませるたび、容易に双丘の狭間を奥へ奥へと通してしまいそうになる。
いつ最奥に奏芽さんの指が伸びてきてしまうのかとソワソワしていたら――。
「きゃっ……!」
不意にやってきたその時に、思わず小さく悲鳴が上がってしまう。
ついに奏芽さんの指が、今まで誰にも触れられたことのない秘部のその奥――小さな入り口にそっと入り込んできた。
「痛いか?」
私が声を上げてしまったのを心配したように、奏芽さんがそう問いかけてきて。
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