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*ようこそ我が家へ
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「お陰様でこっちは凜の誕生日がタイムリミットだって判った分、それまでにキミをさらえば僕のものに出来るんだって思えて、とても有難かったよ? ――本当、同じ男として彼の行動は理解不能だよ!」
奏芽さんの、私に対する思いやりなんて、この人に分かってたまるもんか。
表向きではそう声に出さずに反論しているのに、どこか心の片隅では本当に異性として魅力がないと呆れられているだけだったらどうしよう、って小さな傷口がジクジクと痛んで。
「――あ。ねぇ、あの男、ホントは年の離れた凜のこと、女として好きなわけじゃなかったんじゃない? 妹か……、そうだなぁ。若くて綺麗な可愛らしいお人形さんぐらいにしか思われてなかったんだよ、きっと」
次いでニヤリと笑って告げられた言葉に、私は「そんなことない!」って否定したい気持ちで一杯で……悔しさに身体がフルフルと震えて。
それを覆い尽くすように、そんなこと、あんたなんかに言われなくたって、私が一番不安に感じてるんだから!って思いが溢れ出した――。
気がついたら、私は怒りと嫌悪感をあらわにして「いい加減にしてっ!」と叫んで男の手を払いのけて突き飛ばしていたの。
男の、奏芽さんと私とのかけがえのない時間を否定するような物言いと、下卑た笑顔に触れるのが心底嫌で、逃げ場なんてないという現状も忘れてそのまま這うようにベッドの端っこに膝行してうずくまる。
***
「……これからずっと一緒に暮らしていかなきゃいけないご主人様にその態度。しつけが必要だね、凜」
ややして見下ろすようにしてそう告げられて、スタンガンを見せ付けられた私は、恐怖にギュッと目をつぶった。
ひやりとした感触が、今度は首筋に当てられる――。
バチッという音がすぐにでも聞こえてくる気がして身構えたけれど、音も衝撃も一向に襲ってこなくて、私は恐る恐る目を開ける。
と、すぐ目の前に男の顔があって、「ねぇ、怖かった?」って笑いながら聞いてくるの。
私は涙目になりながらそんな男を見返すしかできなくて。
「凜、スタンガンのはもう懲り懲り? ――だったら……。僕にどうしたらいいか、分かるよね?」
電撃を見舞われたくなければ謝罪を乞えと言外に告げられて、私は瞳に溜まった涙をこぼさないよう、瞬きをこらえて言葉をつむいだ。
「ごめ……なさ、……」
なのに男は私の両頬を片手でギュッと強く掴むと、顔を近づけてきてささやくの。
奏芽さんの、私に対する思いやりなんて、この人に分かってたまるもんか。
表向きではそう声に出さずに反論しているのに、どこか心の片隅では本当に異性として魅力がないと呆れられているだけだったらどうしよう、って小さな傷口がジクジクと痛んで。
「――あ。ねぇ、あの男、ホントは年の離れた凜のこと、女として好きなわけじゃなかったんじゃない? 妹か……、そうだなぁ。若くて綺麗な可愛らしいお人形さんぐらいにしか思われてなかったんだよ、きっと」
次いでニヤリと笑って告げられた言葉に、私は「そんなことない!」って否定したい気持ちで一杯で……悔しさに身体がフルフルと震えて。
それを覆い尽くすように、そんなこと、あんたなんかに言われなくたって、私が一番不安に感じてるんだから!って思いが溢れ出した――。
気がついたら、私は怒りと嫌悪感をあらわにして「いい加減にしてっ!」と叫んで男の手を払いのけて突き飛ばしていたの。
男の、奏芽さんと私とのかけがえのない時間を否定するような物言いと、下卑た笑顔に触れるのが心底嫌で、逃げ場なんてないという現状も忘れてそのまま這うようにベッドの端っこに膝行してうずくまる。
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「……これからずっと一緒に暮らしていかなきゃいけないご主人様にその態度。しつけが必要だね、凜」
ややして見下ろすようにしてそう告げられて、スタンガンを見せ付けられた私は、恐怖にギュッと目をつぶった。
ひやりとした感触が、今度は首筋に当てられる――。
バチッという音がすぐにでも聞こえてくる気がして身構えたけれど、音も衝撃も一向に襲ってこなくて、私は恐る恐る目を開ける。
と、すぐ目の前に男の顔があって、「ねぇ、怖かった?」って笑いながら聞いてくるの。
私は涙目になりながらそんな男を見返すしかできなくて。
「凜、スタンガンのはもう懲り懲り? ――だったら……。僕にどうしたらいいか、分かるよね?」
電撃を見舞われたくなければ謝罪を乞えと言外に告げられて、私は瞳に溜まった涙をこぼさないよう、瞬きをこらえて言葉をつむいだ。
「ごめ……なさ、……」
なのに男は私の両頬を片手でギュッと強く掴むと、顔を近づけてきてささやくの。
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