109 / 283
お互いのスマホに
4
しおりを挟む
「何でキツネなんですか?」
聞いたら、「自分の顔写真とかでもいけるけど……なんか顔さらすのって恥ずかしくね? って言うか……凜子だって泣き虫ウサギじゃねぇかよ。意味あり?」と、至極当然の返しをされてしまった。
「か、奏芽さんと同じ理由です……。キャラが泣き顔なのにもそんな深い理由はないですっ」
顔写真を設定している人も結構多いけれど、私はそんな大それたこと、自分には出来ないって思ってしまって。
ネット上にあるフリーイラストから、適当に自分の雰囲気に合ったのを選んだら泣きべそウサギだっただけ。
「そう言や、これ見た時、凜子っぽいなって思ったんだよな、俺」
クスクス笑う奏芽さんに、「私もその鋭い目つきのキツネアイコン、奏芽さんっぽいなって思いました」って、思わず本音がポロリ。
2人で顔を見合わせて「似た者同士」って笑ってしまった。
奏芽さんなら顔写真のアイコンでも素敵だと思うんだけどな。
ふとそんなふうに思って、奏芽さんの横顔を見つめて、「でもやっぱり」と思う。
私のそんな視線に気付いた奏芽さんがこちらを見て、「凜子なら顔写真でも可愛いと思うんだけどな?」って。
何で同じこと考えるんですかっ。
言われた言葉が照れ臭くて思わずうつむいたら、「あー、けど俺の可愛い凜子の顔、不特定多数のやつに見られんのはやっぱ嫌だわ」とか。
実は私も奏芽さんのかっこいい顔、みんなに見られるのは嫌だって思ってしまってました。
つくづく私たちは似た者同士みたいです。
とにもかくにも。
これでお互いの位置情報が確認できるようになりました。
「奏芽さん、色々気遣ってくださってありがとうございます」
スマホをギュッと握りしめてそう言ったら、「お、おう」って視線を微妙に外されて答えられた。
こういう時の奏芽さんは照れているの。
私は普段は自信たっぷりの奏芽さんが時折見せて下さる、こういうギャップがすごく好き。
本人に言うと「バーカ」っておさげを引っ張られてしまうけど、本音です。
聞いたら、「自分の顔写真とかでもいけるけど……なんか顔さらすのって恥ずかしくね? って言うか……凜子だって泣き虫ウサギじゃねぇかよ。意味あり?」と、至極当然の返しをされてしまった。
「か、奏芽さんと同じ理由です……。キャラが泣き顔なのにもそんな深い理由はないですっ」
顔写真を設定している人も結構多いけれど、私はそんな大それたこと、自分には出来ないって思ってしまって。
ネット上にあるフリーイラストから、適当に自分の雰囲気に合ったのを選んだら泣きべそウサギだっただけ。
「そう言や、これ見た時、凜子っぽいなって思ったんだよな、俺」
クスクス笑う奏芽さんに、「私もその鋭い目つきのキツネアイコン、奏芽さんっぽいなって思いました」って、思わず本音がポロリ。
2人で顔を見合わせて「似た者同士」って笑ってしまった。
奏芽さんなら顔写真のアイコンでも素敵だと思うんだけどな。
ふとそんなふうに思って、奏芽さんの横顔を見つめて、「でもやっぱり」と思う。
私のそんな視線に気付いた奏芽さんがこちらを見て、「凜子なら顔写真でも可愛いと思うんだけどな?」って。
何で同じこと考えるんですかっ。
言われた言葉が照れ臭くて思わずうつむいたら、「あー、けど俺の可愛い凜子の顔、不特定多数のやつに見られんのはやっぱ嫌だわ」とか。
実は私も奏芽さんのかっこいい顔、みんなに見られるのは嫌だって思ってしまってました。
つくづく私たちは似た者同士みたいです。
とにもかくにも。
これでお互いの位置情報が確認できるようになりました。
「奏芽さん、色々気遣ってくださってありがとうございます」
スマホをギュッと握りしめてそう言ったら、「お、おう」って視線を微妙に外されて答えられた。
こういう時の奏芽さんは照れているの。
私は普段は自信たっぷりの奏芽さんが時折見せて下さる、こういうギャップがすごく好き。
本人に言うと「バーカ」っておさげを引っ張られてしまうけど、本音です。
0
お気に入りに追加
106
あなたにおすすめの小説
イケメン彼氏は年上消防士!鍛え上げられた体は、夜の体力まで別物!?
すずなり。
恋愛
私が働く食堂にやってくる消防士さんたち。
翔馬「俺、チャーハン。」
宏斗「俺もー。」
航平「俺、から揚げつけてー。」
優弥「俺はスープ付き。」
みんなガタイがよく、男前。
ひなた「はーいっ。ちょっと待ってくださいねーっ。」
慌ただしい昼時を過ぎると、私の仕事は終わる。
終わった後、私は行かなきゃいけないところがある。
ひなた「すみませーん、子供のお迎えにきましたー。」
保育園に迎えに行かなきゃいけない子、『太陽』。
私は子供と一緒に・・・暮らしてる。
ーーーーーーーーーーーーーーーー
翔馬「おいおい嘘だろ?」
宏斗「子供・・・いたんだ・・。」
航平「いくつん時の子だよ・・・・。」
優弥「マジか・・・。」
消防署で開かれたお祭りに連れて行った太陽。
太陽の存在を知った一人の消防士さんが・・・私に言った。
「俺は太陽がいてもいい。・・・太陽の『パパ』になる。」
「俺はひなたが好きだ。・・・絶対振り向かせるから覚悟しとけよ?」
※お話に出てくる内容は、全て想像の世界です。現実世界とは何ら関係ありません。
※感想やコメントは受け付けることができません。
メンタルが薄氷なもので・・・すみません。
言葉も足りませんが読んでいただけたら幸いです。
楽しんでいただけたら嬉しく思います。
お見合い相手はお医者さん!ゆっくり触れる指先は私を狂わせる。
すずなり。
恋愛
母に仕組まれた『お見合い』。非の打ち所がない相手には言えない秘密が私にはあった。「俺なら・・・守れる。」終わらせてくれる気のない相手に・・私は折れるしかない!?
「こんな溢れさせて・・・期待した・・?」
(こんなの・・・初めてっ・・!)
ぐずぐずに溶かされる夜。
焦らされ・・焦らされ・・・早く欲しくてたまらない気持ちにさせられる。
「うぁ・・・気持ちイイっ・・!」
「いぁぁっ!・・あぁっ・・!」
何度登りつめても終わらない。
終わるのは・・・私が気を失う時だった。
ーーーーーーーーーー
「・・・赤ちゃん・・?」
「堕ろすよな?」
「私は産みたい。」
「医者として許可はできない・・!」
食い違う想い。
「でも・・・」
※お話はすべて想像の世界です。出てくる病名、治療法、薬など、現実世界とはなんら関係ありません。
※ただただ楽しんでいただけたら幸いです。
※コメントや感想は受け付けることはできません。メンタルが薄氷なもので・・・すみません。
それでは、お楽しみください。
【初回完結日2020.05.25】
【修正開始2023.05.08】
お兄ちゃんはお兄ちゃんだけど、お兄ちゃんなのにお兄ちゃんじゃない!?
すずなり。
恋愛
幼いころ、母に施設に預けられた鈴(すず)。
お母さん「病気を治して迎えにくるから待ってて?」
その母は・・迎えにくることは無かった。
代わりに迎えに来た『父』と『兄』。
私の引き取り先は『本当の家』だった。
お父さん「鈴の家だよ?」
鈴「私・・一緒に暮らしていいんでしょうか・・。」
新しい家で始まる生活。
でも私は・・・お母さんの病気の遺伝子を受け継いでる・・・。
鈴「うぁ・・・・。」
兄「鈴!?」
倒れることが多くなっていく日々・・・。
そんな中でも『恋』は私の都合なんて考えてくれない。
『もう・・妹にみれない・・・。』
『お兄ちゃん・・・。』
「お前のこと、施設にいたころから好きだった・・・!」
「ーーーーっ!」
※本編には病名や治療法、薬などいろいろ出てきますが、全て想像の世界のお話です。現実世界とは一切関係ありません。
※コメントや感想などは受け付けることはできません。メンタルが薄氷なもので・・・すみません。
※孤児、脱字などチェックはしてますが漏れもあります。ご容赦ください。
※表現不足なども重々承知しております。日々精進してまいりますので温かく見ていただけたら幸いです。(それはもう『へぇー・・』ぐらいに。)
【完結】【R18】オトメは温和に愛されたい
鷹槻れん
恋愛
鳥飼 音芽(とりかいおとめ)は隣に住む幼なじみの霧島 温和(きりしまはるまさ)が大好き。
でも温和は小さい頃からとても意地悪でつれなくて。
どんなに冷たくあしらっても懲りない音芽に温和は…?
表紙絵は雪様に依頼しました。(作品シェア以外での無断転載など固くお断りします)
雪様;
(エブリスタ)https://estar.jp/users/117421755
(ポイピク)https://poipiku.com/202968/
※エブリスタでもお読みいただけます。
イケメンドクターは幼馴染み!夜の診察はベッドの上!?
すずなり。
恋愛
仕事帰りにケガをしてしまった私、かざね。
病院で診てくれた医師は幼馴染みだった!
「こんなにかわいくなって・・・。」
10年ぶりに再会した私たち。
お互いに気持ちを伝えられないまま・・・想いだけが加速していく。
かざね「どうしよう・・・私、ちーちゃんが好きだ。」
幼馴染『千秋』。
通称『ちーちゃん』。
きびしい一面もあるけど、優しい『ちーちゃん』。
千秋「かざねの側に・・・俺はいたい。」
自分の気持ちに気がついたあと、距離を詰めてくるのはかざねの仕事仲間の『ユウト』。
ユウト「今・・特定の『誰か』がいないなら・・・俺と付き合ってください。」
かざねは悩む。
かざね(ちーちゃんに振り向いてもらえないなら・・・・・・私がユウトさんを愛しさえすれば・・・・・忘れられる・・?)
※お話の中に出てくる病気や、治療法、職業内容などは全て架空のものです。
想像の中だけでお楽しみください。
※お話は全て想像の世界です。現実世界とはなんの関係もありません。
※コメントや感想は受け付けることができません。メンタルが薄氷なもので・・すみません。
ただただ楽しんでいただけたら嬉しいです。
すずなり。
冷徹上司の、甘い秘密。
青花美来
恋愛
うちの冷徹上司は、何故か私にだけ甘い。
「頼む。……この事は誰にも言わないでくれ」
「別に誰も気にしませんよ?」
「いや俺が気にする」
ひょんなことから、課長の秘密を知ってしまいました。
※同作品の全年齢対象のものを他サイト様にて公開、完結しております。
【R18】ドS上司とヤンデレイケメンに毎晩種付けされた結果、泥沼三角関係に堕ちました。
雪村 里帆
恋愛
お陰様でHOT女性向けランキング31位、人気ランキング132位の記録達成※雪村里帆、性欲旺盛なアラサーOL。ブラック企業から転職した先の会社でドS歳下上司の宮野孝司と出会い、彼の事を考えながら毎晩自慰に耽る。ある日、中学時代に里帆に告白してきた同級生のイケメン・桜庭亮が里帆の部署に異動してきて…⁉︎ドキドキハラハラ淫猥不埒な雪村里帆のめまぐるしい二重恋愛生活が始まる…!優柔不断でドMな里帆は、ドS上司とヤンデレイケメンのどちらを選ぶのか…⁉︎
——もしも恋愛ドラマの濡れ場シーンがカット無しで放映されたら?という妄想も込めて執筆しました。長編です。
※連載当時のものです。
イケメンエリート軍団の籠の中
便葉
恋愛
国内有数の豪華複合オフィスビルの27階にある
IT関連会社“EARTHonCIRCLE”略して“EOC”
謎多き噂の飛び交う外資系一流企業
日本内外のイケメンエリートが
集まる男のみの会社
唯一の女子、受付兼秘書係が定年退職となり
女子社員募集要項がネットを賑わした
1名の採用に300人以上が殺到する
松村舞衣(24歳)
友達につき合って応募しただけなのに
何故かその超難関を突破する
凪さん、映司さん、謙人さん、
トオルさん、ジャスティン
イケメンでエリートで華麗なる超一流の人々
でも、なんか、なんだか、息苦しい~~
イケメンエリート軍団の鳥かごの中に
私、飼われてしまったみたい…
「俺がお前に極上の恋愛を教えてやる
他の奴とか? そんなの無視すればいいんだよ」
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる