【完結】【R18】私のおさげをほどかないで!

鷹槻れん(鷹槻うなの)

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*余裕なんてあると本気で思ってんの?

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***

 のぶちゃんの時みたいにインターホンのモニターを確認しないで玄関扉を開けたら、言われた通り奏芽かなめさんが立っていて――。

「奏芽、さ……、っひゃ!?」

 呼び掛けたと同時に、玄関内に大きく一歩足を踏み出してきた奏芽さんに、いきなりギュッと抱きすくめられた。

「あ、あのっ……」

 奏芽さんの背後でバタン……と扉が閉まる音がして、私はその音でハッと我に返って小さく身じろぐ。

凜子りんこ、チャンスやったのに、なんで正直に言わなかった?」

 それを逃すつもりはないのだ、と言わんばかりに強く抱きしめ直されて、責めるような低い声音で問いかけられた私は、奏芽さんが今までここにのぶちゃんがいたことをのだ、と確信した。

「……ごめ、なさい」

 小さくつぶやくようにそう告げたら、今度こそはっきりと舌打ちされて。

「あの男と……謝らなきゃなんねぇようなこと、したのかよっ?」
 って顔を覗き込まれたの。

 私は奏芽さんのその言葉に慌てて首を振る。

「し、して……な――、んんっ」

 否定の言葉をつむごうとした声が半ばでさえぎられて、奏芽さんに唇を奪われたのだと気が付いた。

 しかも――。

 確か二十歳はたちまでは「子供のキスしかしない」と言われていたのに、それは明らかにそういうキスではなくて――。

「ぁ、は……、っ」
 口の中に奏芽かなめさんの熱い舌が侵入してきたことにびっくりした私は、慌てて首を振って彼から逃げようとした。
 でも、それを阻止するみたいに後頭部に添えられた奏芽さんの手に編み込みを鷲掴わしづかまれて、それをはばまれてしまう。

「ん、んっ……まっ」
 奏芽さん、待って!と言いたいのに、喋れるような状態ではないの。

 腰が砕けたみたいに足に力が入らなくなって、その場にくず折れそうになった私を、奏芽かなめさんの腕がかろうじて座り込まないように繋ぎ止めている。

 私がそんな状態になってしまっているのは分かっているはずなのに、奏芽さんは許してくれなくて――。
 ギュッと抱き留められたまま、私は奏芽さんに口蓋こうがいを責め立てられて、戸惑いに逃げ惑う舌を執拗に絡めとられ、追い上げられていく。

 奏芽さんの舌が口中を這い回るたびに、触れられたところからゾクゾクとした快感が身体を突き抜けてくるようで――。

 私は目端に涙を浮かべて、徐々にヒートアップしていく自分の身体を持て余した。

 下腹部がキュン、とうずいて……秘所からあふれ出したが、下着を汚してしまったのを感じる。

 どうしよう、こんなの……知らなっ……。
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