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■こたつ/2022年冬の書き下ろし短編
お兄ちゃんがくれました!
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「見てぇー、温和。お兄ちゃんがね、総合病院の忘年会のビンゴ大会で当たったとかでこたつくれたのぉー♥」
あと十日もすればクリスマスという頃。
霧島家の世帯主・霧島温和が仕事を終えて家へ戻ると、そんなに広くもないアパートのリビングのど真ん中。こたつがドン!と鎮座ましましていて。
用事が出来たとかで受け持ちクラスの児童らを下校させるなり有給を取って先に帰ったはずの新妻・音芽が、こたつの住人と化していた。
天板の上に突っ伏すように載せられた頬が、ふにゃりとつぶれてとろけている様が何とも愛らしい。
八月に挙式をした温和と音芽は、理由あって仮初めのアパート住まい。
各々が隣同士に借りていた部屋を、音芽の部屋の契約だけ残して、荷物の少なかった温和がそちらへ移り住む形で新婚生活を始めたのだけれど。
それとは別に今現在実家近くに新居を建築中。
春にはその工事が終わるのだけれど、それまでは極力荷物を増やしたくない温和だ。
それなのに――。
「いや、これ、どう見ても邪魔だろ」
「そんなことないもんっ。あったかいし気持ちいいもん!」
「温かくて気持ちいい」と、「邪魔じゃない」は同義ではない。
なのにバシバシと天板を叩きながらぷぅっと頬を膨らませた音芽が可愛くて、温和はついほだされてしまいそうになる。
音芽は兄にもらったと言っていたけれど、どうせ奏芽もゲームの景品として当ててはみたものの、置き場所に困って妹に押し付けたに違いないのだ。
「カナ兄がね、わざわざこたつ布団までプレゼントしてくれたのぉー」
ラブホテルかの備品か?というくらい色鮮やかなピンク色をしたこたつ布団は、何の嫌がらせか?と言うくらいシックな雰囲気で統一したい温和の好みに合わない。
まぁ元々音芽の部屋だったところへ、温和が少しずつ色味がモノトーンのものを増やして侵食して行っていたのだが、ここまで劇的に暖色系に押し戻されたのは初めてだ。
女の子女の子したものが好きな音芽は手放しで喜んでいるが、温和としては、「そこはせめて黒系だろ!」と思っていたりする。
(奏芽のやつ……今度会ったら絶対酒奢らせてやる)
物をもらっておきながらこの言いようはどうかと思うが、温和としてはエアコンと石油ストーブがあれば十分温かな我が家に、場所をとる上に人をダメにする〝魔性の家電〟は必要ないと思っていたりする。
何故なら――。
「おい音芽。お前、今日はお帰りなさいの出迎えがなかったのもこたつのせいか」
いつもなら自分よりも先に帰っていれば必ず、温和が玄関を開けると同時。よく懐いた子犬みたいに玄関先まで走り出てきて、ギュッと抱きついて「お帰りなさい」と愛らしい顔で見上げてくれる音芽なのに。
今日はそれがなかったのが非常に不満な温和だ。
駆け寄って来た音芽を抱きしめ返して、小さな唇を奪う瞬間がたまらなく征服欲を満たしてくれると言うのに。
それが出来なかったのだから、音芽大好きな温和が不機嫌になるのも仕方がない。
はっきり言ってこたつに恨みを持ってしまった理由の全てがそこと言っても過言ではないのだ。
(バカ音芽! 何で俺よりこたつなんだよ!)
とろけたような表情で、ホワホワとこたつでくつろいでいる音芽がたまらなく憎たらしいではないか。
「だってぇ~。何かホカホカして立ち上がりにくかったんだもん」
(それはこたつに頼り過ぎてストーブもエアコンも付けてねぇからだろ!)
そんな風に思った温和を横目に、音芽が「温和も入りなよ~。気持ちいーよ?」と半分寝ぼけた感じでうっとりと誘い掛けてくるから。
温和は腹立たしさまぎれ。
いつもは帰宅するなり脱ぐスーツを脱がないままに、やたら乱暴にこたつへ足を突っ込んだ。
そうしてわざと。
音芽のぽかぽかに温もった足に、冷え切った足をピタッとくっつけてやったのだ。
「やんっ。温和、冷たいっ」
途端、温和の狙い通り。
音芽が抗議の声を上げてくるから内心〝ざまぁ見ろ!〟とか思っていたりする。
「部屋があったまってねぇんだから仕方ねぇだろ」
悪びれた様子もなくしれっと言ったら、音芽がぷぅっと頬を膨らませて、温和の頬へ天板の上に載せていてすっかり冷えてしまっていた両手を伸ばしてきた。
そのままギューッと温和の頬を小さな両手で押さえてきたのはせめてもの意趣返しだろうか。
「冷てっ」
言ったと同時、温和は音芽の両手首を逃がさねぇよ、とばかりにグッと握った。
「やだっ! 温和、冷たいっ!」
捕まえられた手首を取り返そうと引っ張りながら、眉根を寄せて抗議の声を上げる音芽をニヤリと見遣ると、温和はその手をグイッと引っ張って、音芽の顔に自分の顔を近付ける。
そのまま鼻先に唇が掠めそうな位置。したり顔で続けるのだ。
「そんなに寒いんならさ。二人で温かくなれることしようか」
あと十日もすればクリスマスという頃。
霧島家の世帯主・霧島温和が仕事を終えて家へ戻ると、そんなに広くもないアパートのリビングのど真ん中。こたつがドン!と鎮座ましましていて。
用事が出来たとかで受け持ちクラスの児童らを下校させるなり有給を取って先に帰ったはずの新妻・音芽が、こたつの住人と化していた。
天板の上に突っ伏すように載せられた頬が、ふにゃりとつぶれてとろけている様が何とも愛らしい。
八月に挙式をした温和と音芽は、理由あって仮初めのアパート住まい。
各々が隣同士に借りていた部屋を、音芽の部屋の契約だけ残して、荷物の少なかった温和がそちらへ移り住む形で新婚生活を始めたのだけれど。
それとは別に今現在実家近くに新居を建築中。
春にはその工事が終わるのだけれど、それまでは極力荷物を増やしたくない温和だ。
それなのに――。
「いや、これ、どう見ても邪魔だろ」
「そんなことないもんっ。あったかいし気持ちいいもん!」
「温かくて気持ちいい」と、「邪魔じゃない」は同義ではない。
なのにバシバシと天板を叩きながらぷぅっと頬を膨らませた音芽が可愛くて、温和はついほだされてしまいそうになる。
音芽は兄にもらったと言っていたけれど、どうせ奏芽もゲームの景品として当ててはみたものの、置き場所に困って妹に押し付けたに違いないのだ。
「カナ兄がね、わざわざこたつ布団までプレゼントしてくれたのぉー」
ラブホテルかの備品か?というくらい色鮮やかなピンク色をしたこたつ布団は、何の嫌がらせか?と言うくらいシックな雰囲気で統一したい温和の好みに合わない。
まぁ元々音芽の部屋だったところへ、温和が少しずつ色味がモノトーンのものを増やして侵食して行っていたのだが、ここまで劇的に暖色系に押し戻されたのは初めてだ。
女の子女の子したものが好きな音芽は手放しで喜んでいるが、温和としては、「そこはせめて黒系だろ!」と思っていたりする。
(奏芽のやつ……今度会ったら絶対酒奢らせてやる)
物をもらっておきながらこの言いようはどうかと思うが、温和としてはエアコンと石油ストーブがあれば十分温かな我が家に、場所をとる上に人をダメにする〝魔性の家電〟は必要ないと思っていたりする。
何故なら――。
「おい音芽。お前、今日はお帰りなさいの出迎えがなかったのもこたつのせいか」
いつもなら自分よりも先に帰っていれば必ず、温和が玄関を開けると同時。よく懐いた子犬みたいに玄関先まで走り出てきて、ギュッと抱きついて「お帰りなさい」と愛らしい顔で見上げてくれる音芽なのに。
今日はそれがなかったのが非常に不満な温和だ。
駆け寄って来た音芽を抱きしめ返して、小さな唇を奪う瞬間がたまらなく征服欲を満たしてくれると言うのに。
それが出来なかったのだから、音芽大好きな温和が不機嫌になるのも仕方がない。
はっきり言ってこたつに恨みを持ってしまった理由の全てがそこと言っても過言ではないのだ。
(バカ音芽! 何で俺よりこたつなんだよ!)
とろけたような表情で、ホワホワとこたつでくつろいでいる音芽がたまらなく憎たらしいではないか。
「だってぇ~。何かホカホカして立ち上がりにくかったんだもん」
(それはこたつに頼り過ぎてストーブもエアコンも付けてねぇからだろ!)
そんな風に思った温和を横目に、音芽が「温和も入りなよ~。気持ちいーよ?」と半分寝ぼけた感じでうっとりと誘い掛けてくるから。
温和は腹立たしさまぎれ。
いつもは帰宅するなり脱ぐスーツを脱がないままに、やたら乱暴にこたつへ足を突っ込んだ。
そうしてわざと。
音芽のぽかぽかに温もった足に、冷え切った足をピタッとくっつけてやったのだ。
「やんっ。温和、冷たいっ」
途端、温和の狙い通り。
音芽が抗議の声を上げてくるから内心〝ざまぁ見ろ!〟とか思っていたりする。
「部屋があったまってねぇんだから仕方ねぇだろ」
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そのままギューッと温和の頬を小さな両手で押さえてきたのはせめてもの意趣返しだろうか。
「冷てっ」
言ったと同時、温和は音芽の両手首を逃がさねぇよ、とばかりにグッと握った。
「やだっ! 温和、冷たいっ!」
捕まえられた手首を取り返そうと引っ張りながら、眉根を寄せて抗議の声を上げる音芽をニヤリと見遣ると、温和はその手をグイッと引っ張って、音芽の顔に自分の顔を近付ける。
そのまま鼻先に唇が掠めそうな位置。したり顔で続けるのだ。
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