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④ 雨とピアノとハムスター
*雨1
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梅雨に入ったと天気予報が言っていただけあって、週間天気を見ると、向こう1週間ぐずついた空模様が続くらしい。
もちろん、音芽の実家に泊まる日もガッツリ雨マークのようで。
降水確率90%の文字に、我知らず溜め息が落ちる。
まぁ週末、音芽とどこかへ出かける予定があったわけじゃなし、雨なら雨で家の中でしっぽり、というのもありっちゃーありだ。と言うかそれしかねぇな。
ただ問題は――。
***
「父の車、旅行中はどうせ帰ってこないんだし、うちの駐車スペースに停めちゃえばいいのに」
実家マンション近くの――と言っても徒歩5分はかかる――コインパーキングに車を入れたら、音芽にプーッと頬を膨らまされた。
まあ、そりゃーそうだ。
俺だってこの土砂降りのなか歩くのは躊躇われる。
けど、な。
「下手にマンションの駐車場に車入れたりしたら、俺が来てるのバレるだろーが」
うちの親だって馬鹿じゃない。
さすがに一人息子の車ぐらい記憶してるはずだ。
「それとも何か? 俺の条件、忘れたのか?」
助手席で頬を膨らませる音芽を睨んでそう言ったらしゅんとして黙り込んだ。
「わ、忘れてません」
ややしてポツンと若干納得のいってない感じで告げられたのが可愛くて、俺はシートベルトを外して音芽に覆いかぶさった。
「んっ」
温和、ここ、駐車場っ、とか言いながら、それでも俺を押し除ける力は弱くて、音芽が本気で抵抗する気がないのはバレバレだ。
「土砂降りだし問題ねぇだろ」
外は篠つく雨。
窓外はザーザー降りの雨に霞んで数メートル先だって霞んで見える。
車内で少々何をしてたって、見えやしないだろう。
それに――。
相当のもの好きでもない限り、こんな雨の中に長居はしたくないはずだ。
出歯亀の心配もない。
「音芽、口開けろ」
音芽の身体をシートに押さえつけるようにしてそう言ったら、彼女が躊躇いがちに小さく口を開く。
その従順さが可愛くて
「いい子」
思わず子供の頃にしていたみたいに音芽の頭をそっと撫でると、そのままもう一度唇を塞ぐ。
「はぁ、……ん、っ」
なんでキスだけでそんなエロい声が出せるんだよ、お前。
ヤバイな。このままじゃここで最後までしたくなっちまう。
音芽と舌を擦り合わせるたびにチュクッと濡れた水音がして、外の雨音をかき消すように俺の耳を占拠する。
その音に誘われるように音芽の胸をくすぐると、着衣の上からでも、彼女の胸の先端が固くとがっているのが分かってドキッとする。
「……ぁ」
キュッと立ち上がったそこをつまんだら、ふさいだ音芽の口の端から小さく吐息が漏れた。
その声に煽られて、スカートの内側に無意識に指を滑り込ませたら、もうすっかりそこも温かく湿り気を帯びていて。
下着の上から亀裂に沿って指を這わせたら布越し、熱いくらいに俺の指先を濡らす。
それを確かめるように動かした指先が、足の間の終着点にある敏感なところを掠めた瞬間、音芽がキスから逃れて「ひゃ、ぁっ」と小さく身体を跳ねさせた。
耐えきれないように俺にしがみついて「ダメ……っ」とつぶやいてギュッと力が込められた小さな手。
うわ、やべっ。
めちゃくちゃ可愛いっ。
「――音芽。続きは部屋に入ってから、な?」
音芽の耳元にささやくように熱い吐息を吹き込んだら、音芽が身じろぐように首をすくませた。
そういう何気ないひとつひとつの仕草全てが、愛しくてどうしようもない。
もちろん、音芽の実家に泊まる日もガッツリ雨マークのようで。
降水確率90%の文字に、我知らず溜め息が落ちる。
まぁ週末、音芽とどこかへ出かける予定があったわけじゃなし、雨なら雨で家の中でしっぽり、というのもありっちゃーありだ。と言うかそれしかねぇな。
ただ問題は――。
***
「父の車、旅行中はどうせ帰ってこないんだし、うちの駐車スペースに停めちゃえばいいのに」
実家マンション近くの――と言っても徒歩5分はかかる――コインパーキングに車を入れたら、音芽にプーッと頬を膨らまされた。
まあ、そりゃーそうだ。
俺だってこの土砂降りのなか歩くのは躊躇われる。
けど、な。
「下手にマンションの駐車場に車入れたりしたら、俺が来てるのバレるだろーが」
うちの親だって馬鹿じゃない。
さすがに一人息子の車ぐらい記憶してるはずだ。
「それとも何か? 俺の条件、忘れたのか?」
助手席で頬を膨らませる音芽を睨んでそう言ったらしゅんとして黙り込んだ。
「わ、忘れてません」
ややしてポツンと若干納得のいってない感じで告げられたのが可愛くて、俺はシートベルトを外して音芽に覆いかぶさった。
「んっ」
温和、ここ、駐車場っ、とか言いながら、それでも俺を押し除ける力は弱くて、音芽が本気で抵抗する気がないのはバレバレだ。
「土砂降りだし問題ねぇだろ」
外は篠つく雨。
窓外はザーザー降りの雨に霞んで数メートル先だって霞んで見える。
車内で少々何をしてたって、見えやしないだろう。
それに――。
相当のもの好きでもない限り、こんな雨の中に長居はしたくないはずだ。
出歯亀の心配もない。
「音芽、口開けろ」
音芽の身体をシートに押さえつけるようにしてそう言ったら、彼女が躊躇いがちに小さく口を開く。
その従順さが可愛くて
「いい子」
思わず子供の頃にしていたみたいに音芽の頭をそっと撫でると、そのままもう一度唇を塞ぐ。
「はぁ、……ん、っ」
なんでキスだけでそんなエロい声が出せるんだよ、お前。
ヤバイな。このままじゃここで最後までしたくなっちまう。
音芽と舌を擦り合わせるたびにチュクッと濡れた水音がして、外の雨音をかき消すように俺の耳を占拠する。
その音に誘われるように音芽の胸をくすぐると、着衣の上からでも、彼女の胸の先端が固くとがっているのが分かってドキッとする。
「……ぁ」
キュッと立ち上がったそこをつまんだら、ふさいだ音芽の口の端から小さく吐息が漏れた。
その声に煽られて、スカートの内側に無意識に指を滑り込ませたら、もうすっかりそこも温かく湿り気を帯びていて。
下着の上から亀裂に沿って指を這わせたら布越し、熱いくらいに俺の指先を濡らす。
それを確かめるように動かした指先が、足の間の終着点にある敏感なところを掠めた瞬間、音芽がキスから逃れて「ひゃ、ぁっ」と小さく身体を跳ねさせた。
耐えきれないように俺にしがみついて「ダメ……っ」とつぶやいてギュッと力が込められた小さな手。
うわ、やべっ。
めちゃくちゃ可愛いっ。
「――音芽。続きは部屋に入ってから、な?」
音芽の耳元にささやくように熱い吐息を吹き込んだら、音芽が身じろぐように首をすくませた。
そういう何気ないひとつひとつの仕草全てが、愛しくてどうしようもない。
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