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二章
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体内にジョシュアの魔力が流れ込んできた次の瞬間、俺はジョシュアを抱えたまま暗闇の中に立っていた。目を凝らしていると徐々に部屋の全貌が見えてくる。簡素な家具と少ない荷物が置かれたそこはおそらくジョシュアの部屋だった。ポーション用だろうか、壁には薬草が吊るされていてそのせいかほんのりハーブの香りがした。
「……ねる」
「ま、待って!」
ジョシュアは俺たちに洗浄魔術をかけると足だけで器用に靴を脱いで、続いて制服を脱ごうとした。慌ててベッドに下ろしてやると、上着を脱ぎ終えたジョシュアはコロンと横になった。
「……ジョシュア?」
声をかけても静かな寝息が聞こえてくるだけだった。風邪をひかないように布団をしっかり被せる。無防備にすやすやと眠る姿に思わず笑みが溢れた。やましい気持ちがないわけでは無いが、電撃を発しない程度に俺を信頼してくれているジョシュアを裏切りたくない気持ちの方が強かった。
「おやすみ、ジョシュア」
部屋を出ようとしてドアに伸ばした手が止まった。このままだと鍵が開けっぱなしになってしまう。起こすのは忍びないが、背に腹は変えられない。ベッドの側へ戻りジョシュアに声をかけた。
「俺はもう帰るから、俺が出たら鍵をかけてね」
「ぅ……んっ、」
俺の声に反応してジョシュアは薄ら目を開いた。枕に散らばった髪、紅く色付いた薄い唇、普段は隠れた白い首筋――どこもかしこも俺には刺激が強すぎて心拍数が上がっていく。駄目だ。ジョシュアの信頼を裏切りたくない。拳を握りしめて衝動を抑え込んでいると、ぼんやりと視線をさまよわせていたジョシュアと目が合って思わず生唾を飲んだ。
「泊まってかないのか?」
ジョシュアの発言に体が固まる。その一瞬で様々なことが頭をよぎった。ジョシュアはそういう意味で俺を部屋に招いたのか? それとも彼にとって友人を泊めるのは特に何の意味も無いのか。
そんな俺に構もせず、ジョシュアは動けないままの俺の腕を引いてベッドへ引き込んだ。
「ジョ、ジョシュ――」
「フレッド、好き」
甘く囁かれた愛の言葉に俺の血液は沸騰しかけたが、次の瞬間には凍りつくほどに冷えていった。
フレッドはフレデリックの愛称だから、俺への言葉だと錯覚してしまった。だが、俺はこれまでジョシュアはおろか誰にもフレッドと呼ばれたことは無い。だからこの『フレッド』は俺以外の誰かだ。ジョシュアは俺を『フレッド』と勘違いして、このような行動をしたのだ。
そう思うと胸が痛かった。隊長の口ぶりだとジョシュアに恋人はいなさそうだったが、『フレッド』とは過去の恋人だろうか。それとも隊長が知らないだけで恋人がいるのだろうか。
俺にしがみついて幸せそうに眠っているジョシュアをそっと抱き寄せる。今は『フレッド』の代わりでも良い。腕の中の愛しい人が安らげるのなら、それで。
こんな状態で眠れるのか心配だったが、嵐のような感情が落ち着くと徐々に眠気がやってきた。腕の中の少し高めの体温が心地よくてしっかり抱き込みながら、俺は深い眠りの底へと落ちていった。
白い朝日が差し込む部屋にパンが焼ける香ばしいにおいが広がっている。そのにおいに誘われるように、俺はゆっくり目を開いた。清潔な白いシーツは少し硬めの肌触りでいつものものとは違う。それに違和感を覚えながら部屋の様子を目だけで確認して、ここがジョシュアの部屋だと思い出した。昨日腕に抱いていたぬくもりはもうすでに無く、代わりに普段着に着替えたらしいジョシュアがキッチンに立っているのが見えた。まるで一緒に暮らしているかのような気になって心が浮足立った。
「おはよう、ジョシュア」
「フレデリック!」
俺が声をかけるとジョシュアはベッドサイドに駆け寄って来て、勢いよく頭を下げた。
「昨日はすみませんでした!」
「大丈夫だよ。気にしないで」
俺が大丈夫だと言ってもジョシュアは頭を下げながら何度も謝罪した。俺としてはむしろ役得だったのだから、そんなに謝られると心が痛い。
「見ていた人もいたでしょう? もしフレデリックのあらぬ噂でも流されたら――」
ジョシュアの謝罪を俺の腹の音が遮った。昨日の宴会ではほとんどの時間会話をしていたためあまり食べ物を食べていなかった事を思い出す。恥ずかしいが、いいタイミングで鳴ってくれた、我ながら優秀な腹の音だ。
「じゃあ朝食をごちそうしてくれないかな? 昨日の夜からあまり食べてないからお腹すいちゃったんだ」
「そんなことでよろしければ……ええ」
出された朝食は軽く焼いたトーストとベーコンエッグに新鮮なサラダが付いていた。飲み物はジョシュアの好きな紅茶だ。
「凄い……! ジョシュアは料理上手だね」
「いえ、これくらいは。焼くだけですから」
なれた手つきで二人分の料理を作っていたが、これまでにも誰かに作ったことがあるのだろうか。昨日の『フレッド』の事が脳裏を掠めると、浮かんできた疑問がつい口に出た。
「ジョシュアは恋人がいるの?」
「えっ、急になんですか?」
「いや、もし恋人がいるなら誤解は解いておかないととおもってね」
直球で聞いてしまったが、気になっていたことだ。もし『フレッド』が今の恋人なら俺は諦めるしかないかもしれない。
「私に恋人はいませんから大丈夫です。それよりフレデリックの方が――」
恋人はいない――その言葉に俺は深く安堵した。それと同時に『フレッド』に対する怒りが湧いてくる。ジョシュアの心には、おそらくまだ『フレッド』への気持ちが残っている。ということは、『フレッド』はジョシュアを選ばなかったということだ。俺ならジョシュアの手を離したりなんかしないのに。
そんな複雑な気持ちを隠しながら、俺はジョシュアに笑いかけた。
「俺は恋人も婚約者もいないから問題ないよ」
「好きな人に誤解されるかもしれませんよ?」
「好きな人、か……ジョシュアはいるの? 好きな人」
俺の問いにジョシュアの顔が一気に赤く染まる。
「い、いません! 好きな人なんて」
必死でごまかしてはいるが、その態度が答えだった。ジョシュアの『フレッド』への想いは強そうだが、それでもジョシュアはそれを断ち切ろうとしている。それが唯一の希望だ。
「俺はいるよ。好きな人」
ジョシュアが大きく目を見開く。俺は手を伸ばして机の上に置かれた白い手を取った。
「俺の想い、応援してくれる?」
「え、ええ。……友人ですから」
ジョシュアは戸惑うように目を伏せた。いきなりこんな事を言われて困惑させてしまったかもしれない。だが、俺はジョシュアに宣言しておきたかった。いつか俺の手を取ってくれるよう願いも込めて。
「……ねる」
「ま、待って!」
ジョシュアは俺たちに洗浄魔術をかけると足だけで器用に靴を脱いで、続いて制服を脱ごうとした。慌ててベッドに下ろしてやると、上着を脱ぎ終えたジョシュアはコロンと横になった。
「……ジョシュア?」
声をかけても静かな寝息が聞こえてくるだけだった。風邪をひかないように布団をしっかり被せる。無防備にすやすやと眠る姿に思わず笑みが溢れた。やましい気持ちがないわけでは無いが、電撃を発しない程度に俺を信頼してくれているジョシュアを裏切りたくない気持ちの方が強かった。
「おやすみ、ジョシュア」
部屋を出ようとしてドアに伸ばした手が止まった。このままだと鍵が開けっぱなしになってしまう。起こすのは忍びないが、背に腹は変えられない。ベッドの側へ戻りジョシュアに声をかけた。
「俺はもう帰るから、俺が出たら鍵をかけてね」
「ぅ……んっ、」
俺の声に反応してジョシュアは薄ら目を開いた。枕に散らばった髪、紅く色付いた薄い唇、普段は隠れた白い首筋――どこもかしこも俺には刺激が強すぎて心拍数が上がっていく。駄目だ。ジョシュアの信頼を裏切りたくない。拳を握りしめて衝動を抑え込んでいると、ぼんやりと視線をさまよわせていたジョシュアと目が合って思わず生唾を飲んだ。
「泊まってかないのか?」
ジョシュアの発言に体が固まる。その一瞬で様々なことが頭をよぎった。ジョシュアはそういう意味で俺を部屋に招いたのか? それとも彼にとって友人を泊めるのは特に何の意味も無いのか。
そんな俺に構もせず、ジョシュアは動けないままの俺の腕を引いてベッドへ引き込んだ。
「ジョ、ジョシュ――」
「フレッド、好き」
甘く囁かれた愛の言葉に俺の血液は沸騰しかけたが、次の瞬間には凍りつくほどに冷えていった。
フレッドはフレデリックの愛称だから、俺への言葉だと錯覚してしまった。だが、俺はこれまでジョシュアはおろか誰にもフレッドと呼ばれたことは無い。だからこの『フレッド』は俺以外の誰かだ。ジョシュアは俺を『フレッド』と勘違いして、このような行動をしたのだ。
そう思うと胸が痛かった。隊長の口ぶりだとジョシュアに恋人はいなさそうだったが、『フレッド』とは過去の恋人だろうか。それとも隊長が知らないだけで恋人がいるのだろうか。
俺にしがみついて幸せそうに眠っているジョシュアをそっと抱き寄せる。今は『フレッド』の代わりでも良い。腕の中の愛しい人が安らげるのなら、それで。
こんな状態で眠れるのか心配だったが、嵐のような感情が落ち着くと徐々に眠気がやってきた。腕の中の少し高めの体温が心地よくてしっかり抱き込みながら、俺は深い眠りの底へと落ちていった。
白い朝日が差し込む部屋にパンが焼ける香ばしいにおいが広がっている。そのにおいに誘われるように、俺はゆっくり目を開いた。清潔な白いシーツは少し硬めの肌触りでいつものものとは違う。それに違和感を覚えながら部屋の様子を目だけで確認して、ここがジョシュアの部屋だと思い出した。昨日腕に抱いていたぬくもりはもうすでに無く、代わりに普段着に着替えたらしいジョシュアがキッチンに立っているのが見えた。まるで一緒に暮らしているかのような気になって心が浮足立った。
「おはよう、ジョシュア」
「フレデリック!」
俺が声をかけるとジョシュアはベッドサイドに駆け寄って来て、勢いよく頭を下げた。
「昨日はすみませんでした!」
「大丈夫だよ。気にしないで」
俺が大丈夫だと言ってもジョシュアは頭を下げながら何度も謝罪した。俺としてはむしろ役得だったのだから、そんなに謝られると心が痛い。
「見ていた人もいたでしょう? もしフレデリックのあらぬ噂でも流されたら――」
ジョシュアの謝罪を俺の腹の音が遮った。昨日の宴会ではほとんどの時間会話をしていたためあまり食べ物を食べていなかった事を思い出す。恥ずかしいが、いいタイミングで鳴ってくれた、我ながら優秀な腹の音だ。
「じゃあ朝食をごちそうしてくれないかな? 昨日の夜からあまり食べてないからお腹すいちゃったんだ」
「そんなことでよろしければ……ええ」
出された朝食は軽く焼いたトーストとベーコンエッグに新鮮なサラダが付いていた。飲み物はジョシュアの好きな紅茶だ。
「凄い……! ジョシュアは料理上手だね」
「いえ、これくらいは。焼くだけですから」
なれた手つきで二人分の料理を作っていたが、これまでにも誰かに作ったことがあるのだろうか。昨日の『フレッド』の事が脳裏を掠めると、浮かんできた疑問がつい口に出た。
「ジョシュアは恋人がいるの?」
「えっ、急になんですか?」
「いや、もし恋人がいるなら誤解は解いておかないととおもってね」
直球で聞いてしまったが、気になっていたことだ。もし『フレッド』が今の恋人なら俺は諦めるしかないかもしれない。
「私に恋人はいませんから大丈夫です。それよりフレデリックの方が――」
恋人はいない――その言葉に俺は深く安堵した。それと同時に『フレッド』に対する怒りが湧いてくる。ジョシュアの心には、おそらくまだ『フレッド』への気持ちが残っている。ということは、『フレッド』はジョシュアを選ばなかったということだ。俺ならジョシュアの手を離したりなんかしないのに。
そんな複雑な気持ちを隠しながら、俺はジョシュアに笑いかけた。
「俺は恋人も婚約者もいないから問題ないよ」
「好きな人に誤解されるかもしれませんよ?」
「好きな人、か……ジョシュアはいるの? 好きな人」
俺の問いにジョシュアの顔が一気に赤く染まる。
「い、いません! 好きな人なんて」
必死でごまかしてはいるが、その態度が答えだった。ジョシュアの『フレッド』への想いは強そうだが、それでもジョシュアはそれを断ち切ろうとしている。それが唯一の希望だ。
「俺はいるよ。好きな人」
ジョシュアが大きく目を見開く。俺は手を伸ばして机の上に置かれた白い手を取った。
「俺の想い、応援してくれる?」
「え、ええ。……友人ですから」
ジョシュアは戸惑うように目を伏せた。いきなりこんな事を言われて困惑させてしまったかもしれない。だが、俺はジョシュアに宣言しておきたかった。いつか俺の手を取ってくれるよう願いも込めて。
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