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二章
06
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窓から見える空は雲ひとつない晴天だ。真白に光る太陽は朝の爽やかな空気をゆらゆらと熱している。今日は暑くなりそうだ。
本が鞄に入っている事を確認すると、夏物の薄手のジャケットを羽織って部屋を出た。時計を確認すると、待ち合わせ時間までまだ30分以上あった。早く出過ぎてしまったが、待たせるよりは良いだろう。
抑えきれない気持ちが歩調に現れ、俺は足早に待ち合わせ場所である正門へ向かった。
正門に着くと、当然だがまだ彼は来ていなかった。門柱に背を預けると鞄からチラシを取り出して開いた。日付、時間――確かに間違いない。この1週間、今日を楽しみに働いていたようなものだ。何度も見たそれを改めて確認していると、後ろから声がかけられた。
「アスフォデル殿!」
振り返ると、綿のシャツにジャケットというシンプルな服装のミルトゥ殿が長い黒髪を揺らしながら駆け寄って来た。絹のような黒髪が太陽に反射して白く煌めく。その美しさに、俺は自然と頬が緩んだ。
「すみません、遅くなりました」
「いや、俺が早く来すぎただけだから、気にしないで」
勝手に早く来たのは俺の方だし、こちらこそ気を遣わせてしまったようで申し訳ない。お互いに納得するまで謝りあって、俺たちは歩いて本屋へ向かった。
「ミルトゥ殿はどの本にしたの?」
「私は名探偵リベラの最新刊にしました。アスフォデル殿は?」
「俺はこれ」
「名探偵リベラの5巻ですね。どうしてこれに?」
「最初に読んだやつだから思い入れがあってね」
「……そうですか」
「そういえば、この本の――」
会話をしながら歩くと、あっという間に本屋に着いた。早すぎたかと心配したが、店の前には開店の30分以上前にも関わらずもう数人の客が並んでいた。俺たちと同じくネージュ・ルシーの本を手にしているから、目的は同じだろう。列の最後尾に並ぶと、開店時間が近付くに連れて列は徐々に伸びていった。
「ネージュ・ルシーのサイン会へ参加のお客様、列の最後尾はこちらです!」
開店5分前に、店員から声がかけられた。列はもう既に店の角を曲がって続き、最後尾はここから見えない。見える範囲だけで数十人はいるだろうか。早めに来ておいて良かった。
「いよいよだね」
「ええ。どんな人なんだろうか……」
いつもと違いそわそわしながら呟く姿に胸が温かくなった。こんなに喜んでくれるなんて、今日は来て良かった。
「時間になりましたので、サイン会を始めさせて頂きます!」
開店と同時に列は店の中へ案内された。その一番奥の長机に座っているのが、ネージュ・ルシーその人だった。
「思ったより若いんだな……」
ミルトゥ殿がぽつりと呟いた言葉に頷く。物語の構成力とやや硬めの文章から、もっと年上を想像していた。そこにいた彼は見たところ俺たちと同年代だろうか。穏やかな笑みを浮かべた、雪のように白い髪の青年だった。
列は順調に進み、ミルトゥ殿の番になった。頬を上気させて握手をしながら話しかける姿に微笑ましく思うが、同時に何故だかモヤモヤしたものが込み上げてきた。彼にあんな風に見つめられたなら、どんな気持ちになるだろうか。あんな風に手を握られたのなら――
様々な思いが浮かんでは消えていく間にミルトゥ殿の番が終わり、俺の番が来た。
「カップルで僕のファンだなんて、嬉しいな」
開口一番ネージュ・ルシーが言った言葉に動揺してしまった。
「い、いえ。彼とはそういう関係では……」
「おや、失言だったね」
何故そう思ったのだろうか。嫌ではないが、心臓に悪い。
ネージュ・ルシーは俺の持ってきた本を受け取ると、見返し部分にサインを書いた。
「フレデリックさんへ、と……」
「あ、俺の名前……」
「白金の騎士様は市井でひそかな人気なんだよ。作家は情報収集力が大切だからね。そのご尊顔くらい知ってるさ。僕のファンだとは知らなかったけど」
「最近ファンになったばかりなのですが、今手に入る本は全て読みました。どの本も意外な展開と巧みな心理描写に引き込まれて食事も忘れて読み耽ってしまいましたよ。これからも応援しています」
伝えようと思っていたことを一気に口にした。この数日間何を言おうか迷いに迷って決めた内容だ。最初は動揺してしまったが、きちんと伝えられてよかった。満足して本を受け取ろうとすると、じっと見つめられた。
「うーん、本物はやっぱり違うねぇ。創作意欲が湧いてくるよ。今度君をモチーフに作品を書かせてもらいたいんだけれど、良いかな?」
「もちろん、光栄です」
憧れの作家にモチーフにしてもらえるなんて、夢のような経験だ。快諾すると、ネージュ・ルシーは俺の返事に満足気に目を細めた。
「書けたら送るよ。楽しみにしてて」
最後に握手を交わして、俺の番が終わった。
本屋から出ると、入り口の脇でミルトゥ殿が待ってくれていた。その事実に気持ちが華やいだ。
サイン会は兎も角その後の事は明確に約束していたわけじゃないから、もう帰ってしまったかもしれないと思っていた。それを指摘するときっと彼は逃げてしまうだろうから言わないでおく。半ば強引に誘ってしまったから煙たがられてしまったかと少し心配したが、この感じなら大丈夫だろうか。
「お待たせ。そろそろ昼だし、食事でもしながら話そうよ。お勧めのカフェがあるんだ」
「アスフォデル殿のお勧め、ですか……」
店の目星はつけてあった。この間偶然紅茶の専門店に入って以来俺は紅茶の美味しさに目覚め、様々な店のものを試している。そのカフェは美味しい食事とそれに合った紅茶の組み合わせが絶妙で、それでいて価格はそれほど高くない。紅茶好きなミルトゥ殿と、一度来てみたかった店だ。
店に着くまで落ち着かない様子だったミルトゥ殿も、店内の雰囲気とメニューを見るとホッと息を吐いたようだった。
「ミルトゥ殿は、いつからネージュ・ルシーのファンなの?」
店名物のオムレツのランチを注文し、料理と紅茶を味わいながらネージュ・ルシーの話をした。3年ほど前からのファンらしく、出版された本は全て買っているらしい。俺も全部読んだから嬉しくなって、つい饒舌になる。ミルトゥ殿はそんな俺に律儀に会話を返してくれる。同じ本でも俺とミルトゥ殿では当然着眼点が異なり、その新鮮な意見に更に饒舌ぶりが加速した。
食事の最後にデザートと共に新しい紅茶が運ばれてくる。今日のデザートはレモンタルトだった。見た目は何の変哲もない、上にメレンゲの乗ったありふれたそれは実はこの店の隠れた名物だったりする。会話を続けながらミルトゥ殿は美しい所作でタルトを切り分け、口へ運んだ。
「っ! ……おいしい」
ひとくち口に運んだ途端、赤い瞳が輝く。その様子に胸が踊った。
「美味しいよね。このタルトと紅茶の組み合わせが絶品なんだ」
俺が好きなものをおいしいと評価してくれたのが、まるで自分に言われているような気になってどこか誇らしい気分になった。
その日は最後まで会話が尽きることは無かった。楽しい時間はあっという間に過ぎ、気付けばもう日は西に傾いていた。ミルトゥ殿は明日早くから任務だということで、兵舎へ帰ることになった。
「ミルトゥ殿、今日はありがとう。とても楽しかったよ」
「こちらこそ、サイン会があるなんて教えていただかなければ気付きませんでした。ありがとうございます」
今日は本当に楽しかった。好きな本について語り合い、好きなものを味わう。その楽しみは今までの友人付き合いには無い、初めての感覚だった。またこうして会いたい。その気持ちが不意に口を衝いて出た。
「良ければ、またこうして一緒に出掛けない?」
「それは……すみません」
俺の言葉にミルトゥ殿は表情を硬くすると視線を外して頭を下げた。
夢の中から急に現実に引き戻されたような気分だった。ミルトゥ殿は楽しんでいたわけじゃなく、貴族である俺に気を使って相手をしてくれていただけなんだろう。普段の態度から少し考えれば、彼が俺の誘いを断れない事なんて分かったはずなのに。
「そっか……」
努めて何食わぬ顔でそう言うのが精一杯だった。一人で舞い上がって、彼の時間を奪ってしまって申し訳ない。そう考えると心苦しく、それ以上に胸が痛かった。
ミルトゥ殿は逡巡するように何度か口を開きかけていたが、決心した顔で声を張り上げた。
「たまに! たまになら良いですよ!」
「本当!?」
その言葉に一気に心が軽くなる。ミルトゥ殿の方へ向くと思わず手を取って指先に口づけた。
「ありがとう。次の機会を心待ちにしているね」
赤い夕陽がミルトゥ殿の白い頬を赤く染めていく。その様子はまるで彼が照れているようで、鼓動が速まった。本当に照れてくれればいいのに。そんな思いで手に力をこめると、ミルトゥ殿は光を反射して潤んで見える瞳を伏せた。
「……手、離してください」
「あっ、ごめん」
「失礼します」
ミルトゥ殿は短く別れの言葉を口にすると、背を向けて魔術師団の兵舎の方へ走っていった。
また気を使わせてしまったのだろう。貴族の立場を利用して付き合いを強要するなど、本来はあってはならない。それでも、俺はどうしてもこの縁を手離すことが出来なかった。
本が鞄に入っている事を確認すると、夏物の薄手のジャケットを羽織って部屋を出た。時計を確認すると、待ち合わせ時間までまだ30分以上あった。早く出過ぎてしまったが、待たせるよりは良いだろう。
抑えきれない気持ちが歩調に現れ、俺は足早に待ち合わせ場所である正門へ向かった。
正門に着くと、当然だがまだ彼は来ていなかった。門柱に背を預けると鞄からチラシを取り出して開いた。日付、時間――確かに間違いない。この1週間、今日を楽しみに働いていたようなものだ。何度も見たそれを改めて確認していると、後ろから声がかけられた。
「アスフォデル殿!」
振り返ると、綿のシャツにジャケットというシンプルな服装のミルトゥ殿が長い黒髪を揺らしながら駆け寄って来た。絹のような黒髪が太陽に反射して白く煌めく。その美しさに、俺は自然と頬が緩んだ。
「すみません、遅くなりました」
「いや、俺が早く来すぎただけだから、気にしないで」
勝手に早く来たのは俺の方だし、こちらこそ気を遣わせてしまったようで申し訳ない。お互いに納得するまで謝りあって、俺たちは歩いて本屋へ向かった。
「ミルトゥ殿はどの本にしたの?」
「私は名探偵リベラの最新刊にしました。アスフォデル殿は?」
「俺はこれ」
「名探偵リベラの5巻ですね。どうしてこれに?」
「最初に読んだやつだから思い入れがあってね」
「……そうですか」
「そういえば、この本の――」
会話をしながら歩くと、あっという間に本屋に着いた。早すぎたかと心配したが、店の前には開店の30分以上前にも関わらずもう数人の客が並んでいた。俺たちと同じくネージュ・ルシーの本を手にしているから、目的は同じだろう。列の最後尾に並ぶと、開店時間が近付くに連れて列は徐々に伸びていった。
「ネージュ・ルシーのサイン会へ参加のお客様、列の最後尾はこちらです!」
開店5分前に、店員から声がかけられた。列はもう既に店の角を曲がって続き、最後尾はここから見えない。見える範囲だけで数十人はいるだろうか。早めに来ておいて良かった。
「いよいよだね」
「ええ。どんな人なんだろうか……」
いつもと違いそわそわしながら呟く姿に胸が温かくなった。こんなに喜んでくれるなんて、今日は来て良かった。
「時間になりましたので、サイン会を始めさせて頂きます!」
開店と同時に列は店の中へ案内された。その一番奥の長机に座っているのが、ネージュ・ルシーその人だった。
「思ったより若いんだな……」
ミルトゥ殿がぽつりと呟いた言葉に頷く。物語の構成力とやや硬めの文章から、もっと年上を想像していた。そこにいた彼は見たところ俺たちと同年代だろうか。穏やかな笑みを浮かべた、雪のように白い髪の青年だった。
列は順調に進み、ミルトゥ殿の番になった。頬を上気させて握手をしながら話しかける姿に微笑ましく思うが、同時に何故だかモヤモヤしたものが込み上げてきた。彼にあんな風に見つめられたなら、どんな気持ちになるだろうか。あんな風に手を握られたのなら――
様々な思いが浮かんでは消えていく間にミルトゥ殿の番が終わり、俺の番が来た。
「カップルで僕のファンだなんて、嬉しいな」
開口一番ネージュ・ルシーが言った言葉に動揺してしまった。
「い、いえ。彼とはそういう関係では……」
「おや、失言だったね」
何故そう思ったのだろうか。嫌ではないが、心臓に悪い。
ネージュ・ルシーは俺の持ってきた本を受け取ると、見返し部分にサインを書いた。
「フレデリックさんへ、と……」
「あ、俺の名前……」
「白金の騎士様は市井でひそかな人気なんだよ。作家は情報収集力が大切だからね。そのご尊顔くらい知ってるさ。僕のファンだとは知らなかったけど」
「最近ファンになったばかりなのですが、今手に入る本は全て読みました。どの本も意外な展開と巧みな心理描写に引き込まれて食事も忘れて読み耽ってしまいましたよ。これからも応援しています」
伝えようと思っていたことを一気に口にした。この数日間何を言おうか迷いに迷って決めた内容だ。最初は動揺してしまったが、きちんと伝えられてよかった。満足して本を受け取ろうとすると、じっと見つめられた。
「うーん、本物はやっぱり違うねぇ。創作意欲が湧いてくるよ。今度君をモチーフに作品を書かせてもらいたいんだけれど、良いかな?」
「もちろん、光栄です」
憧れの作家にモチーフにしてもらえるなんて、夢のような経験だ。快諾すると、ネージュ・ルシーは俺の返事に満足気に目を細めた。
「書けたら送るよ。楽しみにしてて」
最後に握手を交わして、俺の番が終わった。
本屋から出ると、入り口の脇でミルトゥ殿が待ってくれていた。その事実に気持ちが華やいだ。
サイン会は兎も角その後の事は明確に約束していたわけじゃないから、もう帰ってしまったかもしれないと思っていた。それを指摘するときっと彼は逃げてしまうだろうから言わないでおく。半ば強引に誘ってしまったから煙たがられてしまったかと少し心配したが、この感じなら大丈夫だろうか。
「お待たせ。そろそろ昼だし、食事でもしながら話そうよ。お勧めのカフェがあるんだ」
「アスフォデル殿のお勧め、ですか……」
店の目星はつけてあった。この間偶然紅茶の専門店に入って以来俺は紅茶の美味しさに目覚め、様々な店のものを試している。そのカフェは美味しい食事とそれに合った紅茶の組み合わせが絶妙で、それでいて価格はそれほど高くない。紅茶好きなミルトゥ殿と、一度来てみたかった店だ。
店に着くまで落ち着かない様子だったミルトゥ殿も、店内の雰囲気とメニューを見るとホッと息を吐いたようだった。
「ミルトゥ殿は、いつからネージュ・ルシーのファンなの?」
店名物のオムレツのランチを注文し、料理と紅茶を味わいながらネージュ・ルシーの話をした。3年ほど前からのファンらしく、出版された本は全て買っているらしい。俺も全部読んだから嬉しくなって、つい饒舌になる。ミルトゥ殿はそんな俺に律儀に会話を返してくれる。同じ本でも俺とミルトゥ殿では当然着眼点が異なり、その新鮮な意見に更に饒舌ぶりが加速した。
食事の最後にデザートと共に新しい紅茶が運ばれてくる。今日のデザートはレモンタルトだった。見た目は何の変哲もない、上にメレンゲの乗ったありふれたそれは実はこの店の隠れた名物だったりする。会話を続けながらミルトゥ殿は美しい所作でタルトを切り分け、口へ運んだ。
「っ! ……おいしい」
ひとくち口に運んだ途端、赤い瞳が輝く。その様子に胸が踊った。
「美味しいよね。このタルトと紅茶の組み合わせが絶品なんだ」
俺が好きなものをおいしいと評価してくれたのが、まるで自分に言われているような気になってどこか誇らしい気分になった。
その日は最後まで会話が尽きることは無かった。楽しい時間はあっという間に過ぎ、気付けばもう日は西に傾いていた。ミルトゥ殿は明日早くから任務だということで、兵舎へ帰ることになった。
「ミルトゥ殿、今日はありがとう。とても楽しかったよ」
「こちらこそ、サイン会があるなんて教えていただかなければ気付きませんでした。ありがとうございます」
今日は本当に楽しかった。好きな本について語り合い、好きなものを味わう。その楽しみは今までの友人付き合いには無い、初めての感覚だった。またこうして会いたい。その気持ちが不意に口を衝いて出た。
「良ければ、またこうして一緒に出掛けない?」
「それは……すみません」
俺の言葉にミルトゥ殿は表情を硬くすると視線を外して頭を下げた。
夢の中から急に現実に引き戻されたような気分だった。ミルトゥ殿は楽しんでいたわけじゃなく、貴族である俺に気を使って相手をしてくれていただけなんだろう。普段の態度から少し考えれば、彼が俺の誘いを断れない事なんて分かったはずなのに。
「そっか……」
努めて何食わぬ顔でそう言うのが精一杯だった。一人で舞い上がって、彼の時間を奪ってしまって申し訳ない。そう考えると心苦しく、それ以上に胸が痛かった。
ミルトゥ殿は逡巡するように何度か口を開きかけていたが、決心した顔で声を張り上げた。
「たまに! たまになら良いですよ!」
「本当!?」
その言葉に一気に心が軽くなる。ミルトゥ殿の方へ向くと思わず手を取って指先に口づけた。
「ありがとう。次の機会を心待ちにしているね」
赤い夕陽がミルトゥ殿の白い頬を赤く染めていく。その様子はまるで彼が照れているようで、鼓動が速まった。本当に照れてくれればいいのに。そんな思いで手に力をこめると、ミルトゥ殿は光を反射して潤んで見える瞳を伏せた。
「……手、離してください」
「あっ、ごめん」
「失礼します」
ミルトゥ殿は短く別れの言葉を口にすると、背を向けて魔術師団の兵舎の方へ走っていった。
また気を使わせてしまったのだろう。貴族の立場を利用して付き合いを強要するなど、本来はあってはならない。それでも、俺はどうしてもこの縁を手離すことが出来なかった。
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