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雨降って地固まる
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◆ ◆ ◆ ◆
ほんの些細なこと。
始めは、ただ、そのはずだった。
事の起こりは、共に来ていた三十人ほどのうち、ほんの三、四人が言い出したことだった。手分けして花を探している時、島の中で自分達以外の人の気配がする、と。その数は時間が経つにつれ、一人、二人と増えていき、終いには半数以上にまで膨れ上がった。
とはいえ、この島は捜索隊が入れ替わりで訪れるだけで、その他はこの近辺を漁場にしている漁師でさえ立ち寄ることを赦されていないはず。もちろん、休憩のための僅かな時間であってもだ。
その捜索隊の誰かが取り決めを破り、残っていたとしても、発覚すれば社会的な制裁は免れない。花を見つけて願いを叶えたとして、失うものも多すぎる。そんなことをしでかす者は今まで一人たりともいなかった。
だからこそ、ありえない、そんな馬鹿な、と、訴えを一蹴していた。
きっと、気のせいか、島に生息している鳥や動物達に違いないのだ、と。
けれど、そう思うには無理のあることが次々と起き始めてしまった。
何かに背後から押され、転んで怪我をする者。何かが前を横切る影を見た者。何かに耳元で囁かれる者。眠りにつこうと目を閉じた時、何かにじっと見下ろされているような感覚があった者もいる。持ってきた食料や水も自分たちが消費する以上の量で減り続けていったが、野生の動物に荒らされた様子は一切見られなかった。
今までこの島に出入りしていた者達からは聞いていなかったような色々なことが、今回に限り、他にも数多く。
そして、二夜を過ごした今朝、約半数の者が姿を消し、残りもほとんどが顔を青褪めさせてガタガタと震えている。まだ温かい朝とはいえない時期だが、それでも大の大人が腕を抱えて震えあがるほどではない。
そうした男達は皆、何があったのかという問いかけに対して、口を揃えた。
「俺じゃないっ! 俺じゃないんだよぉっ!」
そのまま両腕で頭を隠したり、逆に人目も憚らずにしがみついてきたり。どう考えてもこの怯えっぷりは尋常ではない。
もはや花探しどころではなく、行方不明者も出た以上、家と連絡を取って捜索隊を組むべきだろう。それこそ、必要に迫られた上の本当の意味で。
だがしかし。
「おい、いつまでそうやって震えているんだ!?」
「ひぃぃっ!」
「ふんっ! この役立たずが!」
彼――八雲が傍にいた男の身体を突き飛ばしたのを見て、慌てて止めに入る。その止める手さえも乱暴に振り払い、なおも怒りにかられたままの八雲が男の頬を平手で打とうと手を振り上げた瞬間、突然ぴたりと動かなくなった。
「……八雲?」
かと思えば、次の瞬間には激しく咳き込んで蹲ってしまった。それまで怒りを一身に受けていた男に目で合図すると、ほうほうの体で手の届かない範囲に逃げていった。それを横目に見つつ、八雲の背を擦ってやり、着ていた上着を脱いで着せてやる。
しばらくして深呼吸を数回繰り返し、ようやっと息を整えると、八雲は先程の怒りそのままの表情でこちらを睨みつけてきた。
「逃げ出した人間は放っておけ! それより、早く花を見つけろ!」
「……逃げ出したわけじゃないだろう。乗ってきた船はまだあるし、万が一の時のための救命ボートもまだ残っていた」
「ふん。なら、神隠しだと? なおさら好都合じゃないか。神が姿を変えたというその花の存在にも信憑性が増す」
「しかし」
「四の五の言うな!」
八雲が声を張り上げる。その声が辺りに響き、まるでそれに呼応するかのように森が騒めいた。
「ねぇ、かくれんぼのつぎは、なにしてあそぼっか?」
自然に会話に入ってくる声は、あまりにも幼くて。
しかも、まるで見知った者に対するような気安さえ滲ませていた。
「……は?」
「あそんでくれるの、このひと? それとも、あのひと?」
「……お前、いったい」
「離れろっ!」
いきなり目の前に現れた少女を不審がる八雲の肩を掴み、半ば突き飛ばすようにして背後に押しやる。
きょとんとした表情を浮かべる少女には何の敵意も感じられない。だが、だからこそ余計に質が悪い。
「どうして? なんであそんでくれないの?」
「……私達と来ていた者達を隠したのは、君か? 他にも、その、色々と」
「え? うん! そう! そうだよ!」
少女はそれまでの表情から改め、満面の笑みを浮かべた。
「たのしかった! もっとあそびたい!」
その一言に、いつの間にか散り散りになっていた者達の方を見る。
すると、一体どんな遊びに付き合わされていたのか、彼らは哀れにも気を失っていた。
一方の少女は、遊びが始まるのを今か今かと待っている。その様子は純粋そのもので、家で待っている一人息子のそれによく似ている。
「……何をすれば、彼らを返してくれる?」
気づけば、そう問いかけていた。
「かえす? どうして?」
「どうしてって……彼らには帰るべきところがあるんだ」
少女の姿をした何かを必要以上に刺激しないよう、言葉を選び、口にする。警戒は怠らず、それでいて本物の子供に接するように膝を折って目線を同じにした。
少女は再びきょとんと不思議そうにしていたが、じきに笑みを浮かべた。
「やだっ!」
そう言うと、踵を返してふっと姿を消した。
かと思えば、少し離れた所にいる男の横で笑っていた。気絶し損ねたガタガタと震える男の肩の辺りを、両手の指でつんつくと高速でつついてケラケラと。ただ、すぐに飽きたらしく、指を一本唇にあてて何事か考え込み始めた。
「ねぇ」
「……っ」
「かえりたい?」
「も、もちろんっ!」
「じゃあ、こうかんこ、しよ?」
「こうかんこ?」
「そう。なにくれる?」
自分だけなのか、他の皆も含めてのことなのか。
首を傾げる少女に、ガクガクと首を縦に振っていた男もすぐには答えを返せない。助けを求めるようにこちらを見てくるが、もし仮に自分が聞かれたとしても、同じように答えに詰まっただろう。
下手に答えて少女の不興を買ってしまえば、それこそどうなってしまうのか。今の状況がさらに悪化してしまうことは絶対に避けたい。ここは慎重に……
「……ふざけるな。ここへ何しに来たと思ってる!? こんなくだらないことに巻き込まれている時間などない!」
「っ!? 馬鹿っ、よせっ!」
「……」
八雲が腕を大きく振る。癇癪もちの彼にしては珍しく黙っていた方だが、これ以上は耐えられなかったらしい。
すると、それまで浮かべていた少女の笑みが、すぅっと消えていった。
表情がなくなると、これまで感じていた存在の違和感だけでなく、また別の疑念がふつふつと湧いてくる。
――この子は、もしかして。
「あそんでもくれない。こうかんもしてくれない。おじさんたち、わがままだね」
「なっ!? 誰が我儘だとっ!?」
「そんなひとには、わたしもいじわる、しちゃってもいいよね?」
うん、いいよいいよ、と、少女が自分で返事をする。さらに、機嫌を損ねた子供らしく、ぷくりと頬を膨らませ、口を尖らせている。こうすれば自分の要求が大抵通ると理解している時の仕草だ。けれど、その口ぶりには大分不穏なものがある。
「……きめた! おじさんたち、かえさない!」
「かえさないって……ここから?」
「そうだよ。ね、わたしとあそぼ! かえれないなら、あそんでくれるよね?」
どうやら、帰れるから帰りたくなる、帰れないなら帰りたくなくなり、ずっと遊べる。そう考えているらしい。なんとも子供らしい極論思考だ。
ただ、今ばかりは苦笑すら出てこない。この少女にはそれができてしまう。それも、そう苦もなく楽々と。
おにごっこでしょ、かくれんぼでしょ、と指折り数え、少女は自分がやりたい事を羅列していく。
「たのしいねぇ! こんなにたくさんあそべるの、うれしい!」
「……今までこの島に来た人間にはこんな風にねだっていなかっただろう? 何故、今回だけそんなに遊びたがるんだ?」
「んー? いままでここにきたひとたち、みーんなだめだったんだもん。でも、おじさんたちはね、いいって!」
「いいって誰が……」
「まえはね、ここにすんでたひとたちにあそんでもらってたの。こども、いっぱいいてね、たのしかったなぁ」
ねぇ、どこにいったのか、しらない?と聞かれ、思わず顔を逸らしてしまった。じっと見上げてくる瞳が思いのほか真剣そのもので、嘘や誤魔化しを許さない一種の断罪者のそれだった。
ほんの些細なこと。
始めは、ただ、そのはずだった。
事の起こりは、共に来ていた三十人ほどのうち、ほんの三、四人が言い出したことだった。手分けして花を探している時、島の中で自分達以外の人の気配がする、と。その数は時間が経つにつれ、一人、二人と増えていき、終いには半数以上にまで膨れ上がった。
とはいえ、この島は捜索隊が入れ替わりで訪れるだけで、その他はこの近辺を漁場にしている漁師でさえ立ち寄ることを赦されていないはず。もちろん、休憩のための僅かな時間であってもだ。
その捜索隊の誰かが取り決めを破り、残っていたとしても、発覚すれば社会的な制裁は免れない。花を見つけて願いを叶えたとして、失うものも多すぎる。そんなことをしでかす者は今まで一人たりともいなかった。
だからこそ、ありえない、そんな馬鹿な、と、訴えを一蹴していた。
きっと、気のせいか、島に生息している鳥や動物達に違いないのだ、と。
けれど、そう思うには無理のあることが次々と起き始めてしまった。
何かに背後から押され、転んで怪我をする者。何かが前を横切る影を見た者。何かに耳元で囁かれる者。眠りにつこうと目を閉じた時、何かにじっと見下ろされているような感覚があった者もいる。持ってきた食料や水も自分たちが消費する以上の量で減り続けていったが、野生の動物に荒らされた様子は一切見られなかった。
今までこの島に出入りしていた者達からは聞いていなかったような色々なことが、今回に限り、他にも数多く。
そして、二夜を過ごした今朝、約半数の者が姿を消し、残りもほとんどが顔を青褪めさせてガタガタと震えている。まだ温かい朝とはいえない時期だが、それでも大の大人が腕を抱えて震えあがるほどではない。
そうした男達は皆、何があったのかという問いかけに対して、口を揃えた。
「俺じゃないっ! 俺じゃないんだよぉっ!」
そのまま両腕で頭を隠したり、逆に人目も憚らずにしがみついてきたり。どう考えてもこの怯えっぷりは尋常ではない。
もはや花探しどころではなく、行方不明者も出た以上、家と連絡を取って捜索隊を組むべきだろう。それこそ、必要に迫られた上の本当の意味で。
だがしかし。
「おい、いつまでそうやって震えているんだ!?」
「ひぃぃっ!」
「ふんっ! この役立たずが!」
彼――八雲が傍にいた男の身体を突き飛ばしたのを見て、慌てて止めに入る。その止める手さえも乱暴に振り払い、なおも怒りにかられたままの八雲が男の頬を平手で打とうと手を振り上げた瞬間、突然ぴたりと動かなくなった。
「……八雲?」
かと思えば、次の瞬間には激しく咳き込んで蹲ってしまった。それまで怒りを一身に受けていた男に目で合図すると、ほうほうの体で手の届かない範囲に逃げていった。それを横目に見つつ、八雲の背を擦ってやり、着ていた上着を脱いで着せてやる。
しばらくして深呼吸を数回繰り返し、ようやっと息を整えると、八雲は先程の怒りそのままの表情でこちらを睨みつけてきた。
「逃げ出した人間は放っておけ! それより、早く花を見つけろ!」
「……逃げ出したわけじゃないだろう。乗ってきた船はまだあるし、万が一の時のための救命ボートもまだ残っていた」
「ふん。なら、神隠しだと? なおさら好都合じゃないか。神が姿を変えたというその花の存在にも信憑性が増す」
「しかし」
「四の五の言うな!」
八雲が声を張り上げる。その声が辺りに響き、まるでそれに呼応するかのように森が騒めいた。
「ねぇ、かくれんぼのつぎは、なにしてあそぼっか?」
自然に会話に入ってくる声は、あまりにも幼くて。
しかも、まるで見知った者に対するような気安さえ滲ませていた。
「……は?」
「あそんでくれるの、このひと? それとも、あのひと?」
「……お前、いったい」
「離れろっ!」
いきなり目の前に現れた少女を不審がる八雲の肩を掴み、半ば突き飛ばすようにして背後に押しやる。
きょとんとした表情を浮かべる少女には何の敵意も感じられない。だが、だからこそ余計に質が悪い。
「どうして? なんであそんでくれないの?」
「……私達と来ていた者達を隠したのは、君か? 他にも、その、色々と」
「え? うん! そう! そうだよ!」
少女はそれまでの表情から改め、満面の笑みを浮かべた。
「たのしかった! もっとあそびたい!」
その一言に、いつの間にか散り散りになっていた者達の方を見る。
すると、一体どんな遊びに付き合わされていたのか、彼らは哀れにも気を失っていた。
一方の少女は、遊びが始まるのを今か今かと待っている。その様子は純粋そのもので、家で待っている一人息子のそれによく似ている。
「……何をすれば、彼らを返してくれる?」
気づけば、そう問いかけていた。
「かえす? どうして?」
「どうしてって……彼らには帰るべきところがあるんだ」
少女の姿をした何かを必要以上に刺激しないよう、言葉を選び、口にする。警戒は怠らず、それでいて本物の子供に接するように膝を折って目線を同じにした。
少女は再びきょとんと不思議そうにしていたが、じきに笑みを浮かべた。
「やだっ!」
そう言うと、踵を返してふっと姿を消した。
かと思えば、少し離れた所にいる男の横で笑っていた。気絶し損ねたガタガタと震える男の肩の辺りを、両手の指でつんつくと高速でつついてケラケラと。ただ、すぐに飽きたらしく、指を一本唇にあてて何事か考え込み始めた。
「ねぇ」
「……っ」
「かえりたい?」
「も、もちろんっ!」
「じゃあ、こうかんこ、しよ?」
「こうかんこ?」
「そう。なにくれる?」
自分だけなのか、他の皆も含めてのことなのか。
首を傾げる少女に、ガクガクと首を縦に振っていた男もすぐには答えを返せない。助けを求めるようにこちらを見てくるが、もし仮に自分が聞かれたとしても、同じように答えに詰まっただろう。
下手に答えて少女の不興を買ってしまえば、それこそどうなってしまうのか。今の状況がさらに悪化してしまうことは絶対に避けたい。ここは慎重に……
「……ふざけるな。ここへ何しに来たと思ってる!? こんなくだらないことに巻き込まれている時間などない!」
「っ!? 馬鹿っ、よせっ!」
「……」
八雲が腕を大きく振る。癇癪もちの彼にしては珍しく黙っていた方だが、これ以上は耐えられなかったらしい。
すると、それまで浮かべていた少女の笑みが、すぅっと消えていった。
表情がなくなると、これまで感じていた存在の違和感だけでなく、また別の疑念がふつふつと湧いてくる。
――この子は、もしかして。
「あそんでもくれない。こうかんもしてくれない。おじさんたち、わがままだね」
「なっ!? 誰が我儘だとっ!?」
「そんなひとには、わたしもいじわる、しちゃってもいいよね?」
うん、いいよいいよ、と、少女が自分で返事をする。さらに、機嫌を損ねた子供らしく、ぷくりと頬を膨らませ、口を尖らせている。こうすれば自分の要求が大抵通ると理解している時の仕草だ。けれど、その口ぶりには大分不穏なものがある。
「……きめた! おじさんたち、かえさない!」
「かえさないって……ここから?」
「そうだよ。ね、わたしとあそぼ! かえれないなら、あそんでくれるよね?」
どうやら、帰れるから帰りたくなる、帰れないなら帰りたくなくなり、ずっと遊べる。そう考えているらしい。なんとも子供らしい極論思考だ。
ただ、今ばかりは苦笑すら出てこない。この少女にはそれができてしまう。それも、そう苦もなく楽々と。
おにごっこでしょ、かくれんぼでしょ、と指折り数え、少女は自分がやりたい事を羅列していく。
「たのしいねぇ! こんなにたくさんあそべるの、うれしい!」
「……今までこの島に来た人間にはこんな風にねだっていなかっただろう? 何故、今回だけそんなに遊びたがるんだ?」
「んー? いままでここにきたひとたち、みーんなだめだったんだもん。でも、おじさんたちはね、いいって!」
「いいって誰が……」
「まえはね、ここにすんでたひとたちにあそんでもらってたの。こども、いっぱいいてね、たのしかったなぁ」
ねぇ、どこにいったのか、しらない?と聞かれ、思わず顔を逸らしてしまった。じっと見上げてくる瞳が思いのほか真剣そのもので、嘘や誤魔化しを許さない一種の断罪者のそれだった。
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