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お考えを変えていただきます
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晩餐会。
結局のところ、その単語に負けた。
「ゼラブァー領主、キセー・フユチャです」
「ルーヴァ・パティよ」
領主との面会など断って、テオと二人きりになりたいと思っていた王女だったが、ロポゴフに渡された書状にはきちんと調べられた好物がメニューとして並んでいたので拒めなかった。
(テオとは終わってからでも)
そして目の前には記憶の彼方にあった魔界風の料理が並んでいる。何年も幽閉されて、味気ない食事ばかり与えられる苦行に耐えてきたルーヴァの口の中ははしたない涎でいっぱいだった。
まんまと策略にハマっている。
(で、でもこのくらいで賄賂にはならないわ)
胃袋は屈しても、心までは。
「フユチャ、舌の種族ね」
もうパクつきたい欲求を抑えるので必死になりながら、ルーヴァは言う。威厳を保たなければならない。こうして面会するからには魔族に対して信頼される振る舞いをしなければ、新たな魔王を選んでも納得されないのだ。
「前の領主、ぼくの祖父なのですが、魔界では王城の厨房にいたこともあるようです。最近では魔界が恋しいみたいで盛んに昔話をします」
少女の領主はにこやかに言う。
「そうでしたか。こちらの世界で、こうして魔界を思い出させる食事が出来るのは素晴らしいことだわ。是非、お礼を伝えて下さいね。あなたも、若くして領主だなんて大変でしょうけど、立派なお爺様の治めた領国を発展させてください」
(食べたいわ、はやく)
生唾を飲み込んだ。
「ありがとうございます」
少女領主は言うと、ルーヴァと自分のグラスに小さな樽の酒を注ぐ。琥珀色の液体からは、ねっとりとした豊かな香りが広がった。
「王女殿下」
「ルーヴァでいいわ」
「ルーヴァ様、ではぼくのことはキセーとお呼び下さい。やっと自由の身になられて、最初にゼラブァーに来られ、こうして領民が心血を注いだオヴィを飲まれる。大変に光栄なことです」
「キセー」
(子供なのに話が長いわ)
「今宵が良き記憶になるように」
キセーはそう言って、先にグラスを呷る。
毒味の意味だ。
「ええ」
ルーヴァもそれに倣って呷った。
そうして晩餐会がはじまる。
互いに随伴は一名のみ、ルーヴァの側にはニュドやヨニに待機させるのは酷なのでランナが、キセーの側には青い肌の女という、実質的には一対一のこじんまりとしたものだが、料理は十分に立派であった。
「おいしいわ」
魚の溶岩蒸しを食べてルーヴァは言う。魔界の素朴な家庭料理とも言える品だったが、それがきちんと再現されていて、こちらの世界では逆に高級感さえある。
「本当に、これは、お母様が作ったものと…・・」
思わず声が詰まる。
「ルーヴァ様がお好きだとロポゴフが」
「よく知っていたわね」
「魔王陛下がしばしば口にされていたようです」
「お父様ったら」
目に涙が溜まってくる。
あまり考えないようにしている魔王としての父の死。幽閉された頃は、勇者との対決にたった一人で赴くと宣言して、姉妹に遺言を伝えたあの日のことを何度も思い出して呪ったりもした。
(あの遺言がなければ幽閉もされなかったわ)
そう思っていた。
(けど、あの遺言がなければ、テオとも出会えなかった。なにがどう転ぶかなんてわからないのよ。だれにも、だから)
「ルーヴァ様をはじめ、姉妹殿下も愛されていたようなのに、なぜ、陛下は後継者を指名されなかったのでしょうか?」
しばらくの沈黙の後、キセーが言う。
「どうしてかしらね」
ルーヴァは少し酔いが回ったのを感じる。
「勇者と戦って死ぬとは思っていなかったんじゃないかしら。あの遺言も、笑いながら言っていたのよ? 実際に死ななければ、単なる冗談だったと思うわ」
「ぼくはそう思いません」
だが、キセーはくっと目を見つめてくる。
「……」
中性的というよりは、まだ女になっていない子供の目だったが、しかしその黒い瞳には幼さは宿っていなかった。反論してくる。自分以外の姉妹なら殺されることもありうる行為だ。
「どう思うの?」
ルーヴァは問う。
「勇者に負けるとわかっていた、と言うことです。一対一での戦いを望んだのは、陛下が魔王という立場を捨て、一人の男としての戦いを望んだからだとぼくは思っています」
怖じ気づく様子もなく、キセーは答える。
「陛下は一代で魔界を統一された英雄だということをぼくは文献でしか知りませんが、その数百年に及ぶ戦いの中で、ルーヴァ様以前に数十人の子息を亡くしていらっしゃる」
「そうね」
ルーヴァは兄たちのことを知らない。
父がそれについて語ることはなかったからだ。
理由は明らかである。
「お兄様方をお父様が殺してきたのは、そうでしょう。わたしは、文献ですらその時代のことは知りませんし、知りたいとも思いませんが」
「いいえ、知るべきなのです」
だが、キセーは椅子を降りて、床に膝を突く。
「これから申し上げることでお気を悪くなされたら、遠慮なくぼくの首を飛ばして頂いて結構です。その覚悟で今日は参りました」
「キセー、わたしはそんな話をしたくは」
(折角の食事がおいしくなくなるわ)
「ルーヴァ様が新たな魔王をすでに選ばれたとい言う噂が広まっていますが、本当なのでしょうか?」
「……」
単刀直入な質問に、ルーヴァは閉口する。
「選ばれた」
だが、キセーはまっすぐに見てくる。
兜のような整った髪型に、子供らしさを遺しながらきちんとした服装は着せられている感じがあるが、やはりその目は大人びていた。
「だとしたら、なに?」
否定するのが面倒になって答える。
「その方が、姉妹殿下の選ばれた魔王候補と戦って勝ち残られるとお考えでしょうか?」
「どういう意味?」
ルーヴァは本気でわからなかった。
「七つに分けられた魔王の証の奪い合いをする。それが陛下のご遺志だとぼくは思っています。陛下が指名による後継者の選出を行わなかったのは、こちらの世界で魔界統一の戦いと同じような争いを起こして、新たな魔王に相応しい男が勝ち残ることに期待されているのだと」
キセーは滔々と語った。
「あの戦いで勇者に勝てない、陛下がそうお考えだったとすれば、遺言は、勇者を道連れにした後、魔族がこちらの世界で滅びず、こちらの世界をも統一できる強さを持った男、つまりルーヴァ様をはじめ姉妹殿下以外の存在を求めてのことだと推測できるからです」
「……」
ルーヴァは言葉の意味を吟味する。
腹は立っていた。優しい父が、決して仲は良くなかったとは言え、姉妹同士でこの世界の覇権を巡る争いを起こそうとしていたなどと、娘の立場で素直に飲み込めるものではない。
だが、言われてみれば、そうなる予感はある。
(おそらく、そうなる)
少なくとも、そう動く妹はいる。
「真なる魔王の証、については?」
ルーヴァは目の前の少女に問うてみる。
遺言の、理解できない部分。
魔王が長い戦いの中で生み出した七つの魔法。それが魔王の証と呼ばれるものだ。だが、実際にそれが七人の姉妹に分けられた訳ではないし、その全員に認められることが魔王という意味とも繋がっていないようにルーヴァには感じられた。どんな文献を読んだかは知らないが、奪い合うような類のものではない。
姉妹の争いは別にして、だが。
「覇者、の意味だとぼくは考えます」
キセーは畏まって言う。
「陛下と同じ地平に立つことが……」
「わたしの選んだ魔王は、覇者となることを望んではいないわ。むしろ逆よ。だからこそ、新たな魔王に相応しいと思っている。お父様のことは好きだけれど、それが敗れて、同じものを望んだりはしないわ。この世界には、この世界に合った魔王が必要なのよ。キセー」
言葉を遮った。
「いけません。ルーヴァ様」
だが、少女領主は食い下がる。
「そのようなことを仰るなら、また幽閉されることになります。ぼくが幽閉したっていい」
「……っ!」
ガタン、と椅子を蹴った時には、青い肌の女が魔法の刻み込まれたフォークを目の前に突きつけていた。武器は調べていたが、食器までは調べていない。甘かった。
「お考えを変えていただきます」
キセーは深々と頭を下げた。
結局のところ、その単語に負けた。
「ゼラブァー領主、キセー・フユチャです」
「ルーヴァ・パティよ」
領主との面会など断って、テオと二人きりになりたいと思っていた王女だったが、ロポゴフに渡された書状にはきちんと調べられた好物がメニューとして並んでいたので拒めなかった。
(テオとは終わってからでも)
そして目の前には記憶の彼方にあった魔界風の料理が並んでいる。何年も幽閉されて、味気ない食事ばかり与えられる苦行に耐えてきたルーヴァの口の中ははしたない涎でいっぱいだった。
まんまと策略にハマっている。
(で、でもこのくらいで賄賂にはならないわ)
胃袋は屈しても、心までは。
「フユチャ、舌の種族ね」
もうパクつきたい欲求を抑えるので必死になりながら、ルーヴァは言う。威厳を保たなければならない。こうして面会するからには魔族に対して信頼される振る舞いをしなければ、新たな魔王を選んでも納得されないのだ。
「前の領主、ぼくの祖父なのですが、魔界では王城の厨房にいたこともあるようです。最近では魔界が恋しいみたいで盛んに昔話をします」
少女の領主はにこやかに言う。
「そうでしたか。こちらの世界で、こうして魔界を思い出させる食事が出来るのは素晴らしいことだわ。是非、お礼を伝えて下さいね。あなたも、若くして領主だなんて大変でしょうけど、立派なお爺様の治めた領国を発展させてください」
(食べたいわ、はやく)
生唾を飲み込んだ。
「ありがとうございます」
少女領主は言うと、ルーヴァと自分のグラスに小さな樽の酒を注ぐ。琥珀色の液体からは、ねっとりとした豊かな香りが広がった。
「王女殿下」
「ルーヴァでいいわ」
「ルーヴァ様、ではぼくのことはキセーとお呼び下さい。やっと自由の身になられて、最初にゼラブァーに来られ、こうして領民が心血を注いだオヴィを飲まれる。大変に光栄なことです」
「キセー」
(子供なのに話が長いわ)
「今宵が良き記憶になるように」
キセーはそう言って、先にグラスを呷る。
毒味の意味だ。
「ええ」
ルーヴァもそれに倣って呷った。
そうして晩餐会がはじまる。
互いに随伴は一名のみ、ルーヴァの側にはニュドやヨニに待機させるのは酷なのでランナが、キセーの側には青い肌の女という、実質的には一対一のこじんまりとしたものだが、料理は十分に立派であった。
「おいしいわ」
魚の溶岩蒸しを食べてルーヴァは言う。魔界の素朴な家庭料理とも言える品だったが、それがきちんと再現されていて、こちらの世界では逆に高級感さえある。
「本当に、これは、お母様が作ったものと…・・」
思わず声が詰まる。
「ルーヴァ様がお好きだとロポゴフが」
「よく知っていたわね」
「魔王陛下がしばしば口にされていたようです」
「お父様ったら」
目に涙が溜まってくる。
あまり考えないようにしている魔王としての父の死。幽閉された頃は、勇者との対決にたった一人で赴くと宣言して、姉妹に遺言を伝えたあの日のことを何度も思い出して呪ったりもした。
(あの遺言がなければ幽閉もされなかったわ)
そう思っていた。
(けど、あの遺言がなければ、テオとも出会えなかった。なにがどう転ぶかなんてわからないのよ。だれにも、だから)
「ルーヴァ様をはじめ、姉妹殿下も愛されていたようなのに、なぜ、陛下は後継者を指名されなかったのでしょうか?」
しばらくの沈黙の後、キセーが言う。
「どうしてかしらね」
ルーヴァは少し酔いが回ったのを感じる。
「勇者と戦って死ぬとは思っていなかったんじゃないかしら。あの遺言も、笑いながら言っていたのよ? 実際に死ななければ、単なる冗談だったと思うわ」
「ぼくはそう思いません」
だが、キセーはくっと目を見つめてくる。
「……」
中性的というよりは、まだ女になっていない子供の目だったが、しかしその黒い瞳には幼さは宿っていなかった。反論してくる。自分以外の姉妹なら殺されることもありうる行為だ。
「どう思うの?」
ルーヴァは問う。
「勇者に負けるとわかっていた、と言うことです。一対一での戦いを望んだのは、陛下が魔王という立場を捨て、一人の男としての戦いを望んだからだとぼくは思っています」
怖じ気づく様子もなく、キセーは答える。
「陛下は一代で魔界を統一された英雄だということをぼくは文献でしか知りませんが、その数百年に及ぶ戦いの中で、ルーヴァ様以前に数十人の子息を亡くしていらっしゃる」
「そうね」
ルーヴァは兄たちのことを知らない。
父がそれについて語ることはなかったからだ。
理由は明らかである。
「お兄様方をお父様が殺してきたのは、そうでしょう。わたしは、文献ですらその時代のことは知りませんし、知りたいとも思いませんが」
「いいえ、知るべきなのです」
だが、キセーは椅子を降りて、床に膝を突く。
「これから申し上げることでお気を悪くなされたら、遠慮なくぼくの首を飛ばして頂いて結構です。その覚悟で今日は参りました」
「キセー、わたしはそんな話をしたくは」
(折角の食事がおいしくなくなるわ)
「ルーヴァ様が新たな魔王をすでに選ばれたとい言う噂が広まっていますが、本当なのでしょうか?」
「……」
単刀直入な質問に、ルーヴァは閉口する。
「選ばれた」
だが、キセーはまっすぐに見てくる。
兜のような整った髪型に、子供らしさを遺しながらきちんとした服装は着せられている感じがあるが、やはりその目は大人びていた。
「だとしたら、なに?」
否定するのが面倒になって答える。
「その方が、姉妹殿下の選ばれた魔王候補と戦って勝ち残られるとお考えでしょうか?」
「どういう意味?」
ルーヴァは本気でわからなかった。
「七つに分けられた魔王の証の奪い合いをする。それが陛下のご遺志だとぼくは思っています。陛下が指名による後継者の選出を行わなかったのは、こちらの世界で魔界統一の戦いと同じような争いを起こして、新たな魔王に相応しい男が勝ち残ることに期待されているのだと」
キセーは滔々と語った。
「あの戦いで勇者に勝てない、陛下がそうお考えだったとすれば、遺言は、勇者を道連れにした後、魔族がこちらの世界で滅びず、こちらの世界をも統一できる強さを持った男、つまりルーヴァ様をはじめ姉妹殿下以外の存在を求めてのことだと推測できるからです」
「……」
ルーヴァは言葉の意味を吟味する。
腹は立っていた。優しい父が、決して仲は良くなかったとは言え、姉妹同士でこの世界の覇権を巡る争いを起こそうとしていたなどと、娘の立場で素直に飲み込めるものではない。
だが、言われてみれば、そうなる予感はある。
(おそらく、そうなる)
少なくとも、そう動く妹はいる。
「真なる魔王の証、については?」
ルーヴァは目の前の少女に問うてみる。
遺言の、理解できない部分。
魔王が長い戦いの中で生み出した七つの魔法。それが魔王の証と呼ばれるものだ。だが、実際にそれが七人の姉妹に分けられた訳ではないし、その全員に認められることが魔王という意味とも繋がっていないようにルーヴァには感じられた。どんな文献を読んだかは知らないが、奪い合うような類のものではない。
姉妹の争いは別にして、だが。
「覇者、の意味だとぼくは考えます」
キセーは畏まって言う。
「陛下と同じ地平に立つことが……」
「わたしの選んだ魔王は、覇者となることを望んではいないわ。むしろ逆よ。だからこそ、新たな魔王に相応しいと思っている。お父様のことは好きだけれど、それが敗れて、同じものを望んだりはしないわ。この世界には、この世界に合った魔王が必要なのよ。キセー」
言葉を遮った。
「いけません。ルーヴァ様」
だが、少女領主は食い下がる。
「そのようなことを仰るなら、また幽閉されることになります。ぼくが幽閉したっていい」
「……っ!」
ガタン、と椅子を蹴った時には、青い肌の女が魔法の刻み込まれたフォークを目の前に突きつけていた。武器は調べていたが、食器までは調べていない。甘かった。
「お考えを変えていただきます」
キセーは深々と頭を下げた。
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