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第49話 ローラ姫が
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石像に変えられたローラ姫に、リヴァイアサンがゆっくりと近づいていく。
ローラ姫が危ない! アーク、今こそ戦え!
目の前のリヴァイアサンを倒し、今こそ勇者であることを証明しろ!
しかし、石になってしまっている俺の叫びなど、当然アークには届かなかった。アークは尻もちをつきながら、ジリジリと後ろに下がるばかりだった。もう、逃げることしか頭にないようだ。
気がつけば、ローラ姫とリヴァイアサンの距離が一メートルにも満たなくなった。その至近距離で、リヴァイアサンは足を止めた。
リヴァイアサンは、その場でくるりと一回転した。
尻尾が、ローラ姫に直撃し、石の砕ける音がした。
一瞬のうちに、ローラ姫の石像が粉々に破壊されたのだった。
俺は一瞬、何が起きたのか理解できなかった。
これは、現実に起こっていることなのだろうか。
ふと、視線を下に向けると、ローラ姫の砕けた石の欠片が、俺の足近くにも転がっていた。
石が砕けたということは、ローラ姫は……。
ミナエ……、ミナエ……。
気がつくと俺は、心の中で何度もミナエの名前をつぶやいていた。
結局そうだったのだ。
これでは、ハッピーロードのシナリオ通りだ。
結局、勇者アークの盾になったローラ姫は魔王に殺されたのだ。
俺は何のためにこの世界に転生してきたのだ。
俺がいてもいなくても、何も変わらなかったじゃないか。
そう、いっさい何も変わらなかったのだ。
このあと、あのへっぴり腰のアークが覚醒して、魔王を倒すというのか。
とても、そんなふうには見えないが。どちらにしても、もうそんな事はどうでもよかった。
ミナエが死んでしまった。
この事実は変わらないのだ。
そんな思考が頭の中を駆け巡っている時だった。黒いマグマのような熱い何かが俺の体に充満しはじめた。
なんだ? なにが起こっているんだ?
やがて体内を満たしている黒いマグマが、沸騰し体の外へと溢れはじめた。
「うぉー!」
気がつけば俺は大声を上げていた。その声は、日頃の俺のものではなく、低くエコーがかかったような異様な音をしていた。
石と化していた体が動き出し、黒いオーラが俺を覆った。
ゴブリンだったはずの俺の体が、三倍ほどの大きさになっている。
巨大化したのは体だけではなかった。怒りがどんどんと膨らんでいるのだ。もう、自分の中から溢れ出る怒りを収めることができずにいた。
今は一つのことしか考えられない。
どんなことをしてでも、ミナエを殺したリヴァイアサンを抹殺する!
動き出した俺に向かい、リヴァイアサンが再び金の粉を吹きかけてきた。
しかし、俺が石に変わることはない。リヴァイアサンの攻撃が、今の俺にはまったく通じないのだ。
俺は指を光らせ、真っ黒な魔法陣を空中に描いた。
「スピア!」
巨大な黒い矢が、俺の右手に出現した。
「お前だけは、絶対に許さない!」
そう怒鳴った俺は、手に持つ黒い矢をリヴァイアサンの頭部めがけて投げつけた。
放った矢は、一直線に進み、見事にリヴァイアサンの頭に突き刺さった。矢は、額から後頭部を貫いている。
「ギギギギギ」
機械が軋むように、リヴァイアサンがうめき声をあげた。
リヴァイアサンは、矢が刺さったまま首をばたつかせ、俺に視線を合わせてきた。その瞬間だった。リヴァイアサンの目が赤く光った。気がつけば赤い光線が俺の胸を貫通していた。
見ると俺の胸に大きな穴が開いてしまっている。
俺はここで死ぬのか。
瞬時にそう思った時、頭の中にコマンドが現れた。
『ヒールを使用しますか?』
俺が『はい』と念じると、胸の傷はみるみる塞がっていった。
リヴァイアサンの目が連続的に光る。
赤い光線が何本も放たれ、俺の体を貫いていく。
しかし、ヒールをかけ続けている俺に、その攻撃はまったく通じない。
何事もなかったように、ただただ光線が俺の体を通り抜け、体には傷一つできない。
リヴァイアサンの顔が歪んだ。
驚きを通り越し、恐れを抱いているように見えた。
とどめを刺してやる。
「スピア!」
真っ黒いスピアが俺の右手に現れた。
それをしっかりと握りしめ、俺は一歩一歩リヴァイアサンに近づいていった。
リヴァイアサンが体を回転させ、尻尾をぶつけてきた。
左腕を上げガードすると、勢いよく向かってきていた尻尾を完全に受け止めた。
リヴァイアサンの心臓に焦点を合わす。
粉々になったローラ姫の欠片が、床に散らばっている。
こいつだけは、絶対に許さない。
こいつだけは、この世界から抹殺し、完全に消し去ってやる。
俺は真っ黒い矢を振り上げると、叩きつけるようにリヴァイアサンの胸へと突き刺した。
「ギエ!」
リヴァイアサンの口から苦痛を伴った声が漏れ聞こえた。
矢を一度引き抜き、もう一度胸へと突き刺した。
「ギッ!」
リヴァイアサンは短い鳴き声をあげた。そして、ドンとその場に崩れ落ちた。
やがて、目は生気を失い、ただの物体へと変化した。
体は微塵たりとも動かなくなっている。
間違いなかった。
リヴァイアサンは死んでいる。
そう確認した時だった。
石に変えられていたバザルークとスフィンクスが、元の姿へと戻った。
バザルークは自分の両手のひらを見つめながら口をぽかんと開けていた。
そして、俺を見ながらこう言った。
「俺は、助かったのか」
その横にいるスフィンクスが俺に視線を合わせた。
「そなたは、ついに真の魔王へと覚醒したのだな」
覚醒……。
やはり俺が、真の魔王なのか……。
そう思いながら、床に散らばるローラ姫の欠片を見つめた。
バザルークとスフィンクスが元の姿に戻ったため、ローラ姫もそうなるのではと期待した。しかし、石の欠片は何にも変化せず、無惨に床にばらまかれたままだった。
ミナエは死んでしまった。
あいつが、勇者アークがミナエを盾にしたから、こんな結果になってしまったのだ。
俺は怒りを込めて、この場から逃げ出そうとしていたアークを睨みつけた。
「ま、ま、魔王だ。あのゴブリンが本物の魔王だったのか」
アークは回らない口でそうつぶやいた。そして、尻もちをつきながら後ずさりを続けた。
「た、た、助けてくれ。ど、どうか、助けてください」
「スピア!」
俺は、逃げようとするアークに矢を向けた。
そして、その矢を振りかぶり、思いっきり投げつけた。
「ひぃー」
矢が、アークの脇をかすめ、地面へと突き刺さる。
「この場から出ていけ!」
俺の声は怒りに震えていた。
「今すぐ、俺の前から姿を消せ!」
「は、は、はい。すぐに出ていきます」
アークは四つん這いになりながら、城の空庭出口に向かい、なんとか立ち上がるとこの場から走り去ったのだった。
ローラ姫が危ない! アーク、今こそ戦え!
目の前のリヴァイアサンを倒し、今こそ勇者であることを証明しろ!
しかし、石になってしまっている俺の叫びなど、当然アークには届かなかった。アークは尻もちをつきながら、ジリジリと後ろに下がるばかりだった。もう、逃げることしか頭にないようだ。
気がつけば、ローラ姫とリヴァイアサンの距離が一メートルにも満たなくなった。その至近距離で、リヴァイアサンは足を止めた。
リヴァイアサンは、その場でくるりと一回転した。
尻尾が、ローラ姫に直撃し、石の砕ける音がした。
一瞬のうちに、ローラ姫の石像が粉々に破壊されたのだった。
俺は一瞬、何が起きたのか理解できなかった。
これは、現実に起こっていることなのだろうか。
ふと、視線を下に向けると、ローラ姫の砕けた石の欠片が、俺の足近くにも転がっていた。
石が砕けたということは、ローラ姫は……。
ミナエ……、ミナエ……。
気がつくと俺は、心の中で何度もミナエの名前をつぶやいていた。
結局そうだったのだ。
これでは、ハッピーロードのシナリオ通りだ。
結局、勇者アークの盾になったローラ姫は魔王に殺されたのだ。
俺は何のためにこの世界に転生してきたのだ。
俺がいてもいなくても、何も変わらなかったじゃないか。
そう、いっさい何も変わらなかったのだ。
このあと、あのへっぴり腰のアークが覚醒して、魔王を倒すというのか。
とても、そんなふうには見えないが。どちらにしても、もうそんな事はどうでもよかった。
ミナエが死んでしまった。
この事実は変わらないのだ。
そんな思考が頭の中を駆け巡っている時だった。黒いマグマのような熱い何かが俺の体に充満しはじめた。
なんだ? なにが起こっているんだ?
やがて体内を満たしている黒いマグマが、沸騰し体の外へと溢れはじめた。
「うぉー!」
気がつけば俺は大声を上げていた。その声は、日頃の俺のものではなく、低くエコーがかかったような異様な音をしていた。
石と化していた体が動き出し、黒いオーラが俺を覆った。
ゴブリンだったはずの俺の体が、三倍ほどの大きさになっている。
巨大化したのは体だけではなかった。怒りがどんどんと膨らんでいるのだ。もう、自分の中から溢れ出る怒りを収めることができずにいた。
今は一つのことしか考えられない。
どんなことをしてでも、ミナエを殺したリヴァイアサンを抹殺する!
動き出した俺に向かい、リヴァイアサンが再び金の粉を吹きかけてきた。
しかし、俺が石に変わることはない。リヴァイアサンの攻撃が、今の俺にはまったく通じないのだ。
俺は指を光らせ、真っ黒な魔法陣を空中に描いた。
「スピア!」
巨大な黒い矢が、俺の右手に出現した。
「お前だけは、絶対に許さない!」
そう怒鳴った俺は、手に持つ黒い矢をリヴァイアサンの頭部めがけて投げつけた。
放った矢は、一直線に進み、見事にリヴァイアサンの頭に突き刺さった。矢は、額から後頭部を貫いている。
「ギギギギギ」
機械が軋むように、リヴァイアサンがうめき声をあげた。
リヴァイアサンは、矢が刺さったまま首をばたつかせ、俺に視線を合わせてきた。その瞬間だった。リヴァイアサンの目が赤く光った。気がつけば赤い光線が俺の胸を貫通していた。
見ると俺の胸に大きな穴が開いてしまっている。
俺はここで死ぬのか。
瞬時にそう思った時、頭の中にコマンドが現れた。
『ヒールを使用しますか?』
俺が『はい』と念じると、胸の傷はみるみる塞がっていった。
リヴァイアサンの目が連続的に光る。
赤い光線が何本も放たれ、俺の体を貫いていく。
しかし、ヒールをかけ続けている俺に、その攻撃はまったく通じない。
何事もなかったように、ただただ光線が俺の体を通り抜け、体には傷一つできない。
リヴァイアサンの顔が歪んだ。
驚きを通り越し、恐れを抱いているように見えた。
とどめを刺してやる。
「スピア!」
真っ黒いスピアが俺の右手に現れた。
それをしっかりと握りしめ、俺は一歩一歩リヴァイアサンに近づいていった。
リヴァイアサンが体を回転させ、尻尾をぶつけてきた。
左腕を上げガードすると、勢いよく向かってきていた尻尾を完全に受け止めた。
リヴァイアサンの心臓に焦点を合わす。
粉々になったローラ姫の欠片が、床に散らばっている。
こいつだけは、絶対に許さない。
こいつだけは、この世界から抹殺し、完全に消し去ってやる。
俺は真っ黒い矢を振り上げると、叩きつけるようにリヴァイアサンの胸へと突き刺した。
「ギエ!」
リヴァイアサンの口から苦痛を伴った声が漏れ聞こえた。
矢を一度引き抜き、もう一度胸へと突き刺した。
「ギッ!」
リヴァイアサンは短い鳴き声をあげた。そして、ドンとその場に崩れ落ちた。
やがて、目は生気を失い、ただの物体へと変化した。
体は微塵たりとも動かなくなっている。
間違いなかった。
リヴァイアサンは死んでいる。
そう確認した時だった。
石に変えられていたバザルークとスフィンクスが、元の姿へと戻った。
バザルークは自分の両手のひらを見つめながら口をぽかんと開けていた。
そして、俺を見ながらこう言った。
「俺は、助かったのか」
その横にいるスフィンクスが俺に視線を合わせた。
「そなたは、ついに真の魔王へと覚醒したのだな」
覚醒……。
やはり俺が、真の魔王なのか……。
そう思いながら、床に散らばるローラ姫の欠片を見つめた。
バザルークとスフィンクスが元の姿に戻ったため、ローラ姫もそうなるのではと期待した。しかし、石の欠片は何にも変化せず、無惨に床にばらまかれたままだった。
ミナエは死んでしまった。
あいつが、勇者アークがミナエを盾にしたから、こんな結果になってしまったのだ。
俺は怒りを込めて、この場から逃げ出そうとしていたアークを睨みつけた。
「ま、ま、魔王だ。あのゴブリンが本物の魔王だったのか」
アークは回らない口でそうつぶやいた。そして、尻もちをつきながら後ずさりを続けた。
「た、た、助けてくれ。ど、どうか、助けてください」
「スピア!」
俺は、逃げようとするアークに矢を向けた。
そして、その矢を振りかぶり、思いっきり投げつけた。
「ひぃー」
矢が、アークの脇をかすめ、地面へと突き刺さる。
「この場から出ていけ!」
俺の声は怒りに震えていた。
「今すぐ、俺の前から姿を消せ!」
「は、は、はい。すぐに出ていきます」
アークは四つん這いになりながら、城の空庭出口に向かい、なんとか立ち上がるとこの場から走り去ったのだった。
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