8 / 35
第2章
2
しおりを挟む
『俺は反対だなあ』
電話の向こうで不満げな声が言った。鳴海はその反応に、心持ち眉間の皺を深くする。相手が難色を示すだろうことは、話すまえからわかっていた。
『りょうちゃんさあ、ホント優しいよね。俺は好きだよ、そういうりょうちゃんの優しいとこが』
褒めていながら、声のニュアンスは少しも褒めていない。非難というほどのものではないにせよ、最初に口にしたとおり、わずかなりとも賛同の意思がないことはあきらかだった。
「べつに優しくはない」
『そんなことないよ。りょうちゃんは充分優しい。俺はちゃんと知ってる。だけどさ、今回の件は、それが逆に、よくないほうに働いてない?』
「よくないほう?」
訊き返した鳴海に、相手はうんと頷いた。
『自分の傷を、わざとひろげるような真似してる』
断言されて、鳴海はすぐには言葉を返すことができなかった。
「……そんなことはない。考えすぎだ」
『そうかな。俺にはそうは思えないけど』
「旭くん」
『りょうちゃんが黙ってられなかったの、俺にもわかるよ?』
鳴海の言葉を遮って、相手は言い募った。
『もともとそういう場面で見て見ぬふりできる人じゃないし。ましてやいまのりょうちゃんならなおのこと、知らんふりなんてできるわけないんだから』
「あさ――」
『だけどさ』
相手は頑として鳴海に口を挟ませなかった。
『働き口まで提供しちゃうって、それってなんか違くない?』
手を差し伸べるにしても、行きすぎている。きっぱりと告げられて、鳴海は言葉の接ぎ穂を失った。
『怒ってるんじゃないよ? りょうちゃんを責めてるんでもない。そうじゃなくてさ、俺、心配なんだよ』
黙りこんだ鳴海に、相手は声のトーンを落として言った。
『最初に言ったよね。りょうちゃんは優しすぎる。だから他人を恨んだり憎んだりするんじゃなくて、全部自分が悪かったんだって、その罪をまるごとかぶろうとしちゃう。けど、それって間違ってるよ。悪いのは被害に遭ったほうじゃなくて、罪を犯した人間なんだから』
「それはもちろん、わかってる」
『わかってないよ。全然わかってない。そう言いながら、りょうちゃん、結局自分のこと責めつづけてるじゃん』
「そんなことは……」
そんなことはないと言いかけて、鳴海は結局口を噤んだ。
悪いのは罪を犯した人間。それはむろん、言うまでもないことである。だが、そこまで追いこまれていく人間の苦衷を、うすうすそれと察しながらなにもしなかった自分に、果たして非はないと言えるだろうか。
時間が解決してくれる。そんなふうに甘く考えて、真剣に向き合おうとはしなかった。そのツケが、まさかあんなかたちで払われることになろうとは。
せめてその鉾先を向ける対象が、自分であってくれたならどんなによかったか――
だからやはり、咎は自分が追うべきなのだ。鳴海はそう思う。大切な者を守り抜こうとする責任を果たすことができなかった。その罪は、生涯償ってなお、ありあまるほどに大きい。
『ごめんね、俺なんかが余計な差し出口挟んで』
電話の向こうで、消沈した声が言った。
『りょうちゃんが頑張ってるの、俺、すげえわかってるし応援してる。でもさ、だからこそ余計に、りょうちゃんにこれ以上、しんどい思いしてほしくないんだよ』
「わかってる」
『りょうちゃんが自分で決めたことなら、外野があれこれ言うことじゃないって俺もわかってる。でも俺、いつでも気にかけてるから』
気にかけ、つねに心配している人間がいるのだということを忘れないでほしい。
心から案じてくれる相手に対し、鳴海は言葉少なに感謝の言葉を述べた。
「いつも心配かけて、すまない」
『なに言ってんの、いまさらでしょ。俺とりょうちゃんの仲じゃん』
電話口で、相手は照れたように笑った。
『今回の彼女の件、罪滅ぼしとかそういうんじゃないならいいけど、でも、同情しすぎて深みに嵌まらないよう気をつけてよ?』
「大丈夫だ、べつにそういう理由で雇ったわけじゃない。ちょうど本当に、人手がほしいと思ってたとこだったんだ」
『そう? ならいいけど』
商売が順調であるなら喜ばしいと、旭は明るい口調で言った。
『けど、りょうちゃんにこういう才能があったなんて、知らなかったなあ。以前は家の台所にさえ、まともに立ったこともなかった人でしょ?』
「まあな」
『それがいまじゃ、立派に店を構えてオーナーシェフ。雑誌とかテレビの取材受ける日も、そう遠くないんじゃない?』
楽観的な展望に、鳴海は苦笑を閃かせた。
「そんな軽い見通しでやっていけるほど、甘い世界じゃないよ」
『そりゃそうだろうけどさ。でも、りょうちゃんはもっと自信持っていいと思うよ? オープンしてわずか半年で、従業員まで雇うくらいになったんだから』
たまたま近くを通りかかって、挨拶がてら様子を見に立ち寄ろうと店先を覗いてみれば、見かけない顔が店頭に立っている。そのことに驚いて、旭はこうして電話をよこしたのだ。
『駅からそんな遠くないとはいえ、立地がとくにいいわけでもないし、りょうちゃん、昔気質の職人っぽい性格だから、商売上手ってわけでもないじゃん? それでちゃんと商売が成り立ってるどころか、客足も順調に伸びてるなら、それだけ評判がいいってことだよ』
本人以上に自信満々な口調で言われて、鳴海は苦笑をさらに深くした。だが、その直後。
『姉貴やまひるにも、食べさせてやりたかったな……』
ついぽろりと零れた本音に、鳴海の口許から笑みが消えた。同時に息を呑む、かすかな気配が伝わってくる。
『あ、ごめん……』
ひどく気まずげな、申し訳なさそうな口ぶり。鳴海はそれに対し、即座に「いや」と応じた。
「気にしなくていい。俺も、いつもそう思ってる」
『あ、うん。だよね。姉貴、ほんとチョコ好きだったから』
「ああ。じゃなかったら俺も、店を開くことなんて思いつきもしなかっただろう」
『思いついたところで、普通こんなにとんとん拍子にうまくいかないよ。それだけりょうちゃんが努力したってことだし、まだまだこれからなんだからさ。あんまり面倒ごとにはかかわらないようにしてよ』
わかってる、と応じた鳴海は、ひと呼吸置いて口を開いた。
「お義父さんとお義母さんは、お変わりないか?」
『うん、ふたりとも元気だよ。っていうか、むしろふたりのほうがりょうちゃんのこと、すっごい気にしてる。元気でやってるのか、とか、店は大丈夫なのか、とかね』
言って、旭は途端に吹き出した。
『俺が店の近くまで行ったのに、顔出さずに帰ってきたって知って、すっごい剣幕で怒られちゃった。なんか理不尽だよね。気になるなら自分たちで顔見に行けばいいのにさあ』
「いや、俺のほうがもっときちんと連絡を取るようにすべきだった」
『しょうがないよ、りょうちゃんだって忙しいんだから』
「よろしくお伝えしてくれ。もう少し落ち着いたら、あらためてご挨拶に伺うよ。よければ、店の商品も近いうちに送ろう。新商品もだいぶ増えてるから」
『あ、ほんとに? それ、すっごい喜ぶよ。姉貴の甘党は、親父とおふくろから受け継がれたようなもんだからね。それにふたりとも、「ル・シエル・エトワール」の大ファンだからさ。お店の宣伝、勝手にしまくってるよ』
楽しげな様子に、鳴海も目もとをなごませた。
『俺もまた、近いうちに行くね。今度はちゃんと、顔出すから』
「ああ、待ってる」
『うん。じゃあ、またね。――遼一義兄さん』
亡き妻の弟は、そう言って通話を切った。
電話の向こうで不満げな声が言った。鳴海はその反応に、心持ち眉間の皺を深くする。相手が難色を示すだろうことは、話すまえからわかっていた。
『りょうちゃんさあ、ホント優しいよね。俺は好きだよ、そういうりょうちゃんの優しいとこが』
褒めていながら、声のニュアンスは少しも褒めていない。非難というほどのものではないにせよ、最初に口にしたとおり、わずかなりとも賛同の意思がないことはあきらかだった。
「べつに優しくはない」
『そんなことないよ。りょうちゃんは充分優しい。俺はちゃんと知ってる。だけどさ、今回の件は、それが逆に、よくないほうに働いてない?』
「よくないほう?」
訊き返した鳴海に、相手はうんと頷いた。
『自分の傷を、わざとひろげるような真似してる』
断言されて、鳴海はすぐには言葉を返すことができなかった。
「……そんなことはない。考えすぎだ」
『そうかな。俺にはそうは思えないけど』
「旭くん」
『りょうちゃんが黙ってられなかったの、俺にもわかるよ?』
鳴海の言葉を遮って、相手は言い募った。
『もともとそういう場面で見て見ぬふりできる人じゃないし。ましてやいまのりょうちゃんならなおのこと、知らんふりなんてできるわけないんだから』
「あさ――」
『だけどさ』
相手は頑として鳴海に口を挟ませなかった。
『働き口まで提供しちゃうって、それってなんか違くない?』
手を差し伸べるにしても、行きすぎている。きっぱりと告げられて、鳴海は言葉の接ぎ穂を失った。
『怒ってるんじゃないよ? りょうちゃんを責めてるんでもない。そうじゃなくてさ、俺、心配なんだよ』
黙りこんだ鳴海に、相手は声のトーンを落として言った。
『最初に言ったよね。りょうちゃんは優しすぎる。だから他人を恨んだり憎んだりするんじゃなくて、全部自分が悪かったんだって、その罪をまるごとかぶろうとしちゃう。けど、それって間違ってるよ。悪いのは被害に遭ったほうじゃなくて、罪を犯した人間なんだから』
「それはもちろん、わかってる」
『わかってないよ。全然わかってない。そう言いながら、りょうちゃん、結局自分のこと責めつづけてるじゃん』
「そんなことは……」
そんなことはないと言いかけて、鳴海は結局口を噤んだ。
悪いのは罪を犯した人間。それはむろん、言うまでもないことである。だが、そこまで追いこまれていく人間の苦衷を、うすうすそれと察しながらなにもしなかった自分に、果たして非はないと言えるだろうか。
時間が解決してくれる。そんなふうに甘く考えて、真剣に向き合おうとはしなかった。そのツケが、まさかあんなかたちで払われることになろうとは。
せめてその鉾先を向ける対象が、自分であってくれたならどんなによかったか――
だからやはり、咎は自分が追うべきなのだ。鳴海はそう思う。大切な者を守り抜こうとする責任を果たすことができなかった。その罪は、生涯償ってなお、ありあまるほどに大きい。
『ごめんね、俺なんかが余計な差し出口挟んで』
電話の向こうで、消沈した声が言った。
『りょうちゃんが頑張ってるの、俺、すげえわかってるし応援してる。でもさ、だからこそ余計に、りょうちゃんにこれ以上、しんどい思いしてほしくないんだよ』
「わかってる」
『りょうちゃんが自分で決めたことなら、外野があれこれ言うことじゃないって俺もわかってる。でも俺、いつでも気にかけてるから』
気にかけ、つねに心配している人間がいるのだということを忘れないでほしい。
心から案じてくれる相手に対し、鳴海は言葉少なに感謝の言葉を述べた。
「いつも心配かけて、すまない」
『なに言ってんの、いまさらでしょ。俺とりょうちゃんの仲じゃん』
電話口で、相手は照れたように笑った。
『今回の彼女の件、罪滅ぼしとかそういうんじゃないならいいけど、でも、同情しすぎて深みに嵌まらないよう気をつけてよ?』
「大丈夫だ、べつにそういう理由で雇ったわけじゃない。ちょうど本当に、人手がほしいと思ってたとこだったんだ」
『そう? ならいいけど』
商売が順調であるなら喜ばしいと、旭は明るい口調で言った。
『けど、りょうちゃんにこういう才能があったなんて、知らなかったなあ。以前は家の台所にさえ、まともに立ったこともなかった人でしょ?』
「まあな」
『それがいまじゃ、立派に店を構えてオーナーシェフ。雑誌とかテレビの取材受ける日も、そう遠くないんじゃない?』
楽観的な展望に、鳴海は苦笑を閃かせた。
「そんな軽い見通しでやっていけるほど、甘い世界じゃないよ」
『そりゃそうだろうけどさ。でも、りょうちゃんはもっと自信持っていいと思うよ? オープンしてわずか半年で、従業員まで雇うくらいになったんだから』
たまたま近くを通りかかって、挨拶がてら様子を見に立ち寄ろうと店先を覗いてみれば、見かけない顔が店頭に立っている。そのことに驚いて、旭はこうして電話をよこしたのだ。
『駅からそんな遠くないとはいえ、立地がとくにいいわけでもないし、りょうちゃん、昔気質の職人っぽい性格だから、商売上手ってわけでもないじゃん? それでちゃんと商売が成り立ってるどころか、客足も順調に伸びてるなら、それだけ評判がいいってことだよ』
本人以上に自信満々な口調で言われて、鳴海は苦笑をさらに深くした。だが、その直後。
『姉貴やまひるにも、食べさせてやりたかったな……』
ついぽろりと零れた本音に、鳴海の口許から笑みが消えた。同時に息を呑む、かすかな気配が伝わってくる。
『あ、ごめん……』
ひどく気まずげな、申し訳なさそうな口ぶり。鳴海はそれに対し、即座に「いや」と応じた。
「気にしなくていい。俺も、いつもそう思ってる」
『あ、うん。だよね。姉貴、ほんとチョコ好きだったから』
「ああ。じゃなかったら俺も、店を開くことなんて思いつきもしなかっただろう」
『思いついたところで、普通こんなにとんとん拍子にうまくいかないよ。それだけりょうちゃんが努力したってことだし、まだまだこれからなんだからさ。あんまり面倒ごとにはかかわらないようにしてよ』
わかってる、と応じた鳴海は、ひと呼吸置いて口を開いた。
「お義父さんとお義母さんは、お変わりないか?」
『うん、ふたりとも元気だよ。っていうか、むしろふたりのほうがりょうちゃんのこと、すっごい気にしてる。元気でやってるのか、とか、店は大丈夫なのか、とかね』
言って、旭は途端に吹き出した。
『俺が店の近くまで行ったのに、顔出さずに帰ってきたって知って、すっごい剣幕で怒られちゃった。なんか理不尽だよね。気になるなら自分たちで顔見に行けばいいのにさあ』
「いや、俺のほうがもっときちんと連絡を取るようにすべきだった」
『しょうがないよ、りょうちゃんだって忙しいんだから』
「よろしくお伝えしてくれ。もう少し落ち着いたら、あらためてご挨拶に伺うよ。よければ、店の商品も近いうちに送ろう。新商品もだいぶ増えてるから」
『あ、ほんとに? それ、すっごい喜ぶよ。姉貴の甘党は、親父とおふくろから受け継がれたようなもんだからね。それにふたりとも、「ル・シエル・エトワール」の大ファンだからさ。お店の宣伝、勝手にしまくってるよ』
楽しげな様子に、鳴海も目もとをなごませた。
『俺もまた、近いうちに行くね。今度はちゃんと、顔出すから』
「ああ、待ってる」
『うん。じゃあ、またね。――遼一義兄さん』
亡き妻の弟は、そう言って通話を切った。
0
お気に入りに追加
17
あなたにおすすめの小説
海神の唄-[R]emember me-
青葉かなん
ライト文芸
壊れてしまったのは世界か、それとも僕か。
夢か現か、世界にノイズが走り現実と記憶がブレて見えてしまう孝雄は自分の中で何かが変わってしまった事に気づいた。
仲間達の声が二重に聞こえる、愛しい人の表情が違って重なる、世界の姿がブレて見えてしまう。
まるで夢の中の出来事が、現実世界へと浸食していく感覚に囚われる。
現実と幻想の区別が付かなくなる日常、狂気が内側から浸食していくのは――きっと世界がそう語り掛けてくるから。
第二次世界恐慌、第三次世界大戦の始まりだった。
【完結】雨上がり、後悔を抱く
私雨
ライト文芸
夏休みの最終週、海外から日本へ帰国した田仲雄己(たなか ゆうき)。彼は雨之島(あまのじま)という離島に住んでいる。
雄己を真っ先に出迎えてくれたのは彼の幼馴染、山口夏海(やまぐち なつみ)だった。彼女が確実におかしくなっていることに、誰も気づいていない。
雨之島では、とある迷信が昔から吹聴されている。それは、雨に濡れたら狂ってしまうということ。
『信じる』彼と『信じない』彼女――
果たして、誰が正しいのだろうか……?
これは、『しなかったこと』を後悔する人たちの切ない物語。
アルバートの屈辱
プラネットプラント
恋愛
妻の姉に恋をして妻を蔑ろにするアルバートとそんな夫を愛するのを諦めてしまった妻の話。
『詰んでる不憫系悪役令嬢はチャラ男騎士として生活しています』の10年ほど前の話ですが、ほぼ無関係なので単体で読めます。
ウブな政略妻は、ケダモノ御曹司の執愛に堕とされる
Adria
恋愛
旧題:紳士だと思っていた初恋の人は私への恋心を拗らせた執着系ドSなケダモノでした
ある日、父から持ちかけられた政略結婚の相手は、学生時代からずっと好きだった初恋の人だった。
でも彼は来る縁談の全てを断っている。初恋を実らせたい私は副社長である彼の秘書として働くことを決めた。けれど、何の進展もない日々が過ぎていく。だが、ある日会社に忘れ物をして、それを取りに会社に戻ったことから私たちの関係は急速に変わっていった。
彼を知れば知るほどに、彼が私への恋心を拗らせていることを知って戸惑う反面嬉しさもあり、私への執着を隠さない彼のペースに翻弄されていく……。
千津の道
深水千世
ライト文芸
ある日、身に覚えのない不倫の告発文のせいで仕事を退職させられた千津。恋人とも別れ、すべてが嫌になって鬱屈とする中、バイオリンを作る津久井という男と出会う。
千津の日々に、犬と朝食と音楽、そして津久井が流れ込み、やがて馴染んでいくが、津久井にはある過去があった。
月の後宮~孤高の皇帝の寵姫~
真木
恋愛
新皇帝セルヴィウスが即位の日に閨に引きずり込んだのは、まだ十三歳の皇妹セシルだった。大好きだった兄皇帝の突然の行為に混乱し、心を閉ざすセシル。それから十年後、セシルの心が見えないまま、セルヴィウスはある決断をすることになるのだが……。
【9】やりなおしの歌【完結】
ホズミロザスケ
ライト文芸
雑貨店で店長として働く木村は、ある日道案内した男性から、お礼として「黄色いフリージア」というバンドのライブチケットをもらう。
そのステージで、かつて思いを寄せていた同級生・金田(通称・ダダ)の姿を見つける。
終演後の楽屋で再会を果たすも、その後連絡を取り合うこともなく、それで終わりだと思っていた。しかし、突然、金田が勤務先に現れ……。
「いずれ、キミに繋がる物語」シリーズ9作目。(登場する人物が共通しています)。単品でも問題なく読んでいただけます。
※当作品は「カクヨム」「小説家になろう」にも同時掲載しております。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる