異端な俺を愛してくるヤンキー達！

空席part3

　「でも～天龍の皆様、教室に来てくれるかな？いつも生徒会室にいるじゃん？生徒会室にいたら結局見れないよね～」

「？？？生徒会室？なんで？」

「なんでって天龍の皆様生徒会だからだよ。」

「へー、天龍ってどれぐらい強いの？」

「えーっとね、全国で1位2位を争うぐらい。それに人数も結構いるの！それで、歴代で1番強いのは初代総長！今の天龍は初代の方々にスカウトされて入ったんだって！」

ふーん、全国ね～。僕の相手にはならないから大丈夫かな～。てか今はただの男子高生だから目立つこともないね。

キーンコーンカーンコーン

「おーい、お前ら席に座れ～」

「じゃー、天くんまた後でね～」

「うん。またね～」

秀平ちゃんの話長いから眠くなるんだよね～。秀平ちゃんっていうのはね、蛇虎先生のあだ名なの！心の中では秀平ちゃんって呼んでるんだ～。本人にはちゃんと蛇虎先生だよ！眠くなってきたので寝ようとすると…

ガラガラッ

？？「「せんせーい、遅れてごめんなさーい」」

？？「遅刻の原因はこのバカ2人です。怒るなら彼らを怒ってください。」

？？「せんせーい、ごめんさーい。リィリが歩くの遅かったせいで…泣」

？？「大丈夫。梨里杏のせいじゃないから。泣くなって…」

？？「……」

「おい、お前ら静かに入ってこれないのか？もういいから早く席に座れ。」

うわ～うるさいな。てかもしかしてこいつらが天龍の幹部たち？てことはあの女が姫ってわけね～。うわ～、マジぶりっ子じゃん。絶対に近づきたくない。でも、席が空いてるのってここだから絶対近いよな～そうだ、あんまり話かけなければいいんだよ！そうしよう。僕はインキャのモブ…僕は陰キャのモブ…

「あれれ～、初めて見る子がいる～初めまして～アタシ、梨里杏って言うの。よろしくね～君の名前教えてくれる？」

めちゃくちゃ上目遣いされるんだけど⁉︎めっちゃキモいし、降水臭い。マジで嫌だ～でも、ここは普通で返さないとだめだよね！よしっ！

「初めして梨里杏ちゃん？僕は神条って言うんだ。よろしくね。」

僕はニコッと笑った。誰がお前に名前を教えるか⁉︎お前みたいな香水臭いやつに誰が教えるかっつうの⁉︎

「えっ～と、それは名字でしょ？下のお名前教えて欲しいな～」

「うーん、僕あんまり名前呼びされるの嫌なんだよね。だからできれば名字で呼んで欲しいな～なんて。」

「そうなの～。だったら、神条くんって呼ばせてもらうね～」

「うん。いいよ。ちなみに梨里杏ちゃんの名字は？」

「アタシ？アタシはね、悪崎（あくさき）って言うの～」

「それじゃー、悪崎ちゃんよろしくね。」

「悪崎じゃなくて～、梨里杏って呼んで欲しいな～神条くんとは仲良くなりたいの。ダメ～？」

は～、マジめんどくさい。てか、めっちゃ後ろの人達に睨まれているし。嫌？、ガン見か？どっちでもいいけど僕を見ないで～

「わかったよ。梨里杏ちゃんよろしくね？」

「うん。よろしく～」