異端な俺を愛してくるヤンキー達!

翠星

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空席part2

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 ぼくがこの高校に転校してきて10日がたった。初めは普通の高校生活を送れるか心配したけど普通の生活を送れている。

きゃーーーーー天くん~
おはよう天くん~
今日もマジ天使~
ちょーかわいい

毎朝登校する度にこうなる。これって普通だよね?おかしくないよね?次の休みに青に聞こうかな~そう、実はね青とは連絡取り合っていて僕の相談事を聞いてくれんだ~。それにしても今日はみんなソワソワしてるな~なんでだろ?

「おはよう~」

「「「「おはよう~天(くん)」」」」

「あっ、結ちゃーん。前髪やってくれる?」

「あっ、天くん。もちろんだよー。さ~座って。」

「天ちゃーん、その間暇でしょ~。私たちとおしゃべりしよう~」

「いいよ~」

この子たちは結ちゃんと仲のいいお友達。いろんなこと教えてくれるしチョー優しくて良い女友達!でもね、スキンシップがちょっと激しい。

それにしても本当に今日は学校全体がソワソワ?してる感じがする。

「ねー、みんな今日何かあるの?なんかみんないつもよりソワソワ?してない?」

「あぁ~そっか~天くんが来てからあの人たち一回も来てないから知らないんだね!」

「たしかにそうだね~」

「あのね~うちらの高校って不良が多いじゃん?」

「うんうん」

「実はね、うちらの高校に天龍っていう暴走族がんばれいるんだけど、それがね、みんなとってもイケメンなの!」

「そうそう、だから男子はみんな天龍に憧れてここに来てるの!」

「それで女子は姫の座をねらってるの!」

「姫?」

「そう、姫。姫っていうのは天龍に守られるお姫様って訳。」

「でもね~……」

「???どうしたの?」

「実はね、天龍には姫がもういるの!その子がいい子ならみんな文句は言わないんだけど…」

「その子がとっても性格が悪いの!イケメンな子を見つけたらすぐに自分のものにしたがるの!」

「それに天龍の皆様の前ではぶりっ子をかます古典的な女なのよ!」

「わぁぉ、圧がすごい…」

天龍….ね…めんどくさいことに巻き込まれなければいいけど…

「でもそれに気づかない天龍も天龍じゃん。」

「それがね、その女の家がねヤ○ザなのよ~」

「それで天龍の人たちも何も言わないの?」

「違うわよ~、天龍の皆様はあの女に夢中なの!だから私たちで始末しようとしたけどヤ○ザだから出来なかったのよ!」

「なるほどね~、でも僕には関係ないからいいや~」

「何を言ってるの⁉︎そんなにかわいい顔してるんだから絶対狙われるわ!今でもみんな、あんたのこと狙ってるんだからね!しかも男もよ!」

「かわいい顔?誰が?」

「これだから無自覚は」

「はーい、天君。終わったよ!」

「うわぁー、ありがとう。結ちゃん、流石だよね~」

「ふふっ、どういたしまして。」
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