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第五章
キャラクター紹介 その1
しおりを挟む和泉信也 27歳 男 173センチ 60キロ
レベル:10 職業:光剣士Ⅱ
スキル
剣術:初級2.76 軽装備:初級2.05 盾戦闘:初級1.54 光魔法:初級2.53 スラッシュ2.32 光剣1.78 ストレス耐性1.51 パリィ1.64
日本で暮らしていた頃は、小さいながらも自ら起業してバリバリ働いていた若手社長だった。
ティルリンティへと転移させられてからは、色々情けないところを周囲に晒してしまっているが、最近はストレス耐性を取得したおかげか少し落ち着きつつある。
未だに人の形をした魔物や、人間そのものを相手にする事に、強い忌避感を抱いているが、その度に"ストレス耐性"のスキルがモリモリ上がっていっている事に本人はまだ余り気付いていない。
戦闘においては、攻撃よりも守りを重視する信也は、龍之介との模擬戦を繰り返すうちに"パリィ"を習得する事に成功した。これでストレスも"パリィ"出来たらいいのにな、としみじみ思う信也だった。
他のメンバーに対する信也の評価
→北条
こんな状況に陥ったというのに終始冷静沈着だ。俺も見習わなければ。
→メアリー
彼女の奉仕の心は本物だろう。ただ時折妙な怖さがあるような……。
→由里香
このような少女が前線で魔物や人間と殺し合うのは見ていて心が痛むのだが……見た感じでは本人は余り気にしてなさそうにもみえるな。
→芽衣
うーん。この娘は何を考えてるのかいまいちよくわからないな。
→龍之介
元気いっぱいなのはいいが、もう少し大人になってほしい。
→陽子
はじめは飄々としたイメージを抱いたのだが、俺の件を発端に一時は大分気持ちが乱れていたようだ。面目ない。
→慶介
まだ何の色にも染まってない純粋な少年だ。大人がちゃんと守ってやらねば。
→楓
何か闇を抱えてるように見えるが……俺には迂闊に踏み入れることはできそうにない……か。
→長井
最初は嫌な奴だと思ったものだが、ここ最近は大人しいし、案外悪い奴ではないのかもしれないな。
→石田
何を考えてるか分かりにくいが、少しずつコミュニケーションもとれてきてるので、このまま様子見だな。
→咲良
今どきの女子高生にしてはしっかりしている気がする……といったら偏見が過ぎるか?
武田由里香 13歳 女 153センチ 45キロ
レベル:10 職業:格闘家Ⅲ
スキル
身体能力強化2.86 筋力強化2.64 格闘術:初級2.24 軽装備:初級2.23 ステゴロ1.72 体力強化.1.98 ジャブ2.14 ミドルキック1.33 ハイキック1.21
日本で暮らしていた頃は、陸上部で毎日練習をしているスポーツ少女で、芽衣が陸上部のマネージャーとして、由里香専属みたいな感じで在籍していた。
体を動かすのが大好きで、あまり物事を深く考え込まない性格をしている。
ゴブリンなどは既に何体も始末しているが、信也のような悩みは抱いていない。
そこら辺はさばさばとした考えを持っており、襲って来る相手は倒す。
その結果相手が死に至ろうが、それは相手も承知の上だ、という単純な考え。
もちろん実際に人間を殺害してしまった場合、しばらく夜に眠れなくなるといった事はあるかもしれないが、長く尾を引きずる事はないと思われる。
最近はグリークで密かに買っていた、格闘家用の鉄のグリーブがお気に入りで、厚く重ねられた鉄板部分を使い、模擬戦中に思い切り蹴られた龍之介が、もんどり返ったシーンもあった。
それからしばらく龍之介は模擬戦を断るようになっていたが、代わりに北条との模擬戦を繰り返していた由里香は、足技の基本スキルを習得するに至った。
他のメンバーに対する由里香の評価
→北条
なんか凄い人っす。
→信也
うーん、いまいちたよりない?
→メアリー
近くにいるとポカポカした気分になるっす。
→芽衣
芽衣ちゃんとはずーっとずっと、一緒だよ!
→龍之介
わたしより年上のくせにガキみたいなやつ。
→陽子
なんか親戚のおばさんと似たような雰囲気が……。
→慶介
最年少だというのによく頑張ってると思うよ!
→楓
この人いつのまにか背後にいるから、ビックリするっす。
→長井
いやなやつー。
→石田
くらいやつー。
→咲良
親戚のおねーちゃんって感じっすね。
長尾芽衣 14歳 女 148センチ 40キロ
レベル:10 職業:召雷術士Ⅱ
スキル
召喚魔法:初級1.89 雷魔法:初級3.21 魔力操作2.37 従属強化1.31 杖術1.05 軽装備:初級1.14
家はそこそこ裕福な家庭なのだが、両親の仲は芽衣が幼いころから冷え切っており、互いに愛人を作っているほど。しかし、世間体の為か離婚はしていない。
過去に家庭教師の男との間にトラブルが発生しており、その時の体験が一部トラウマになっている。
そんな芽衣にとって、由里香の存在は太陽のようなもので、今となってはなくてはならない存在だと思っている。
そのため物事の判断基準が「自分と由里香、それから大きな隔たりを経てそれ以外の人」と極端に分かれている。
最近は芽衣との戦闘訓練も始めだした。
とはいえ、いまいち加減が上手くないので、代わりに北条に模擬戦をお願いしていたら、いつの間にか杖術を取得していた。
他のメンバーに対する芽衣の評価
→北条
よく見えない人。けどこの人の傍にいれば、命の危険という意味では安全そう。
→信也
情けない人。けどスキル取得で少しはかわった?
→メアリー
良い人。こんな人もいるのね。
→由里香
とっても大事な人。由里香ちゃんを傷つける奴は、誰だろうと許さない……。
→龍之介
真っすぐなバカ。ここまで突き抜けてると毎日楽しそうね。
→陽子
若干邪な気持ちを抱いてはいるけど、普通で強かな人。
→慶介
純粋な子。周りの人の悪影響を直に受けそう。
→楓
酷く傷ついている人。でも力強さのようなものも感じるの。
→長井
歪んだ人。その歪み様は哀れみすら感じる。
→石田
長井以上に歪んでいる人。歪んだ状態を通常だと思い込んでるのね。
→咲良
普通の女子高生。なんだか生き生きしているようにみえるわ。
細川メアリー 32歳 女 168センチ 56キロ
レベル:9 職業:回復術士Ⅲ
スキル
回復魔法:初級3.05 メディテーション2.63 癒しの祝福1.87 魔力操作2.14 槌術1.21 軽装備:初級1.34
日本では看護士として忙しい日々を送っていたが、本人は充実した毎日を過ごしていたと思っている。
既婚者でまだ小さな子供もおり、みんなの前では一切見せないが常に子供の事を想っている。
十二人の中では北条と同じく、余り今まで起きた幾つかの事件に対して衝撃を受けているようには見えない。
何も思っていないという事はないだろう。というのは見てると察する事ができるので、心の内にため込むタイプか、精神的にタフであると思われている。
最近はブンブンと重たそうなメイスを振っており、「あら? なんか急に軽くなったような?」などと言いつつ、ちゃっかりと槌術を取得していた。
他のメンバーに対するメアリーの評価
→北条
ううん、多分そうだと思うんですけど……。
→信也
見かけ通りの性格とは裏腹に打たれ弱いのが気になります。でもストレス耐性で少しはよくなったのかしら?
→由里香
元気な娘ね。私とは正反対って感じですけど、見ていて清々しい気持ちになります。
→芽衣
いつも由里香ちゃんの後をついてニコニコしてるけれど、時折その笑顔が表面だけのものに見えるのが気になります。
→龍之介
ううん、コメントに困ってしまいますね。そうですね、元気な男の子って感じかしら。
→陽子
年齢や性別的に一番近いのだけれど、いまいち合わない感じですね。びいえるって何かしら。
→慶介
素直で可愛い子ね。…………うちの子は元気かしら。
→楓
彼女、男女構わず遠ざけてるのよね。一体過去に何があったのかしら。
→長井
危険な匂いがします……。
→石田
あまりこういう事は言いたくはないんですけど、積極的に関わりたくはない人ですね。
→咲良
元気でいい娘ね。年の割にはしっかりしてるようですし。
今川咲良 16歳 女 158センチ 54キロ
レベル:10 職業:四大魔術士Ⅱ
スキル
神聖魔法:初級2.64 エレメンタルマスター2.19 魔力操作2.24 火魔法:初級2.65 水魔法:初級2.31 風魔法:初級1.13 土魔法:初級1.31 軽装備:初級1.12
日本にいた頃はこれといって特徴のない女子高生だったが、ひとつ個性を上げるとすれば隠れオタクだった事だろう。
更に一時期は中二病も発症し、部屋の中ではお気に入りアニメの登場人物になりきって、自分のセリフを録音するなんて事もやっていた。
しかし学校生活ではその事はひた隠しにしたおかげで、彼女のオタ趣味を知ってるものは、学校関係の友人にはいない。
ただし完全に趣味の影響を排除できず、高校生になってからはこれまたアニメの影響で、ミステリアスな女を演じようとしていたのだが、周囲からの評価は「ただの面白い人」になってしまっていた。
龍之介と一、二を争うほどこの世界にこれた事を喜んでいる。
別に家族や友人との関係が悪い訳でもないのだが、それ以上に心から望んでいた異世界転移に舞い上がっていて、今の所日本に帰りたいとは思っていない。
ただ時折ホームシックにかられるのか、沈んだ表情を見せる事もある。
他のメンバーに対する咲良の評価
→北条
とても安心できる人。別に好みのタイプとかそういうんじゃないんだけどね。だって見た目ただのオッサンだし。
→信也
なんか苦労してそうな人よね。ストレス耐性で少しは楽になるといいんだけど。
→メアリー
一人の女性として尊敬できる人だわ。私もあんな大人の女性になりたいなあ。
→由里香
真っすぐでかわいい娘ね。方向性的には龍之介と同じ感じなんだけど、性別が違うとこうも変わるものなのね。
→芽衣
いっつも由里香ちゃんと一緒で仲いいのよね。でも他の人に対しては距離を置いてるような気が、ちょっとするかも。
→龍之介
究極バカね。それ以外、言いようがないわ。
→陽子
ちょっとアレな趣味を持ってるみたいなんで、どうしようかなって感じ。こないだ小声でBLって知ってる?って聞かれた時は困っちゃった。
→慶介
可愛い子よね。陽子さんがメロメロになっちゃうのも、まあ分からなくはないかも。
→楓
なんちゃって中二病で闇を抱えてる人と違って、ガチで闇を抱えてそうなのよね。どう接したらいいか分からないわ。
→長井
いやな女。こうはなりたくないわね。
→石田
気持ち悪い人。何言ってるか聞こえないけど、時々なんかブツブツ言ってるのがキモイ。
百地楓 20歳 女 165センチ 53キロ
レベル:9 職業:下忍Ⅲ
スキル
非表示2.52 影術:初級3.25 罠感知1.21 罠解除1.08 罠設置1.11 罠調査1.15 危険感知1.86 忍術:初級1.15 鍵開け1.05 苦無術:初級1.60 軽装備:初級1.67
学生時代にイジメにあった影響で性格まで大きく変わってしまった楓は、新天地であるティルリンティに来れた事を密かに喜んでいた。
見た目は注目を浴びないよう、服装にまで気を使っていたが、ちゃんと着飾ってお化粧をすれば……いや、化粧などなくても素でかなりの美人。
人一倍自分の命に対して執着を持っており、イジメにあっていた際にも自らの命を絶とうとまではしなかった。
こちらの世界に来るときに失われてしまったが、向こうでは度の入っていない伊達眼鏡をかけていた。
最近"忍術"の基本的なものを幾つか使えるようになり、これからの実戦で試していこうと思っている。
他のメンバーに対する楓の評価
→北条
この人の傍にいれば生き延びられそう……。
→信也
北条さんとは逆に、いまいち安心できない……。別のパーティーになれて、よかった……かも。
→メアリー
たぶん、良い人……なんだと思うけど……。
→由里香
このメンバーの中では、安心できる方、かも……?
→芽衣
本心を隠しているように見えて、怖い……。
→龍之介
粗雑な所は嫌だけど、裏表がなさそうで、まだマシ……かな。
→陽子
彼女を見てると、私がイジメられていた時、可哀そうなものを見るような目で
見てただけの人たちを思い出すの。
別人だというのは、頭では分かっているんだけど……。
→慶介
情けないけど、この位の子供が一番安心してしまう。
→長井
近づきたくも……ない。
→石田
この人、いつもろくでもない事を呟いていて、一番近づきたくない……。
→咲良
里美さんと違って、不思議と悪い印象は薄い……かな。
データは86話終了時のものです。スキル名の後の数値は熟練度。
後になって色々調整するかもしれないので、参考程度に。
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