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第七十七話 あいつを守りたい
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後日、アルバートは父から例の組織の処遇を聞いた。あの女から情報を引き出し、アジトを突き止め、組織の残党狩りも無事に終わったそうだ。組織の連中は全員捕らえられ、牢屋に収監されている。彼らはいずれ刑に処されるだろうとのことだった。だが、アルバートは気になる事があった。
「父上!それで、リエルを狙った奴は誰か分かったんですか?」
あの誘拐犯達はリエルを狙っていた。そして、あの女は依頼をされたと確かに言っていた。それは誰なのか。そいつはどうなったのかと聞いたが…、アレクセイは眉を寄せ、苦々しい表情を浮かべた。
「…残念だが、犯人は分からなかったんだ。」
「何で!?」
「それを聞き出そうと尋問していたが見張りの目を離した隙に自殺をしてしまった。だから、もう確かめる方法がない。」
「じゃ、じゃあ…、リエルを奴隷にしようとしたそいつは今ものうのうとどこかで生きているってこと!?」
アルバートは怒りを抑えきれない。
「そんなの、あんまりだ!何でですか!?父上!」
「仕方がないのだ。アルバート。」
「ッ…!」
アルバートは悔しくて、唇を噛み締めた。
納得がいかず、暫くはモヤモヤとした気持ちを抱えていたアルバートだったがある時、父と兄が話し込んでいる様子に足を止める。
「父上。アルバートには本当の事実を教えてもいいのでは?」
二人はアルバートに気づいていない。
「あれが知るにはまだ早い。」
「ですが、アルバートは納得していませんよ。せめて、誰がお嬢様を狙ったのか位は教えてあげてもいいのでは?」
アルバートは疑問を抱いた。確か犯人は誰か分からないという話ではなかったのか?どういう事だ?
「知ったら、あの子は黙ってないだろう。犯人を知っているのに、どうして捕まえないのだと言い出すだろう。」
「…確かに。しかし…、父上。その話は本当なのですか?本当にあの教団がお嬢様を攫い、奴隷の身分に落とそうとしたのですか?」
「本当だ。あの女は最後に意味深な言葉を残していた。あの方、と明言はしていなかったがあの女の腕には教団の象徴である羊と角、鎖が刻まれていた。あの女は羊たちの救済の信者で間違いない。」
「羊たちの救済…。何とも、胡散臭い名前ですね。確か、最近一部の民衆の支持を得て急速に力をつけてきている振興の宗教団体だとか。」
「ああ。神殿も彼らの存在を容認している。そのせいでうかつに我々も手が出せない存在になった。中には貴族ですらも信者になっている。こちらが今回の件を告訴しても、証拠不十分で不起訴になるだろう。あの女の死因も毒殺だった。」
「つまり、口封じに殺されたのですね。」
「ああ。きっと、こちらが何か言っても全てをあの女に責任を擦り付けて自分達は無関係だと主張する気だ。」
アルバートは愕然とした。殺された?あの女は自殺じゃなかったのか。
「しかし、何故、あの教団はお嬢様を狙ったのでしょうか?」
「…分からない。貴重な証人は死んでしまったし、確かめる術はない。」
何だって?それじゃあ、リエルはただ一方的に傷つけられて、そいつらは今ものうのうとどこかで生きているというのか!アルバートはギリッ、と歯を食い縛った。
「陛下もこの件は手を引くようにと命じられた。悔しいが…、今はそうするしかないだろう。今の我々ではまだ手が出せない。あまりにも証拠が少なすぎる。信者の独断だと言い切られてしまえばこちらはそれ以上踏み出せない。もっと、明確な…、教団が関係しているという証拠が必要だ。今回は大人しく手を引くしかない。」
「…そうですね。」
アルバートは思わずその場から逃げ出した。アルバートが立ち去った後、リヒターはチラリ、とアルバートが去った方向を見やり、
「本当にこれでよかったのですか?父上。今の会話をアルバートに聞かせても。」
「構わん。あの子もそろそろ、大人にならなければならない。…その先、どうするかはあの子次第だ。」
アレクセイの言葉にリヒターは静かに頷いた。
アルバートには大人の事情とやらは分からない。だって、自分は子供だ。でも、アルバートは父と兄の会話から王国の闇の部分を塚間見た気がした。
―悔しい。
証拠がないからという理由で泣き寝入りするしかないだなんて。五大貴族や国王の力を使っても裁けない。それ程にその教団は力を持っているんだ。今の自分では到底、敵わない。あの父ですら、慎重になっているんだ。ただの子供の…、何の力もない自分はあまりにも無力だ。アルバートは悔しくて堪らなかった。
「アルバート?」
「母上…。」
その時、母グレースが声をかけてきた。
「どうしたのです?こんな所で…、何かあったの?」
花壇の前で膝を抱えて蹲っているアルバートに母は心配そうに駆け寄った。
「母上!」
「アルバート?」
アルバートは思わず母に抱き着いた。驚きつつもグレースは抱き着いたアルバートを受け止め、怪訝な声を上げた。抱き着いたまま顔を上げようとしない息子の姿にグレースは何かを感じ取りながらゆっくりと息子の頭を撫でた。
「そう…。そんな事があったのね…。」
「悔しいです!何で悪いことをしたそいつらが何の罰も受けないでいるなんて…!」
「アルバート…。」
「僕にもっと、力があれば…、そうすればそいつらを捕まえられたかもしれないのに!」
「あなたは優しい子ね。アルバート。…大丈夫。今は何もできなくても…、いつかきっとお父様がその人達をやっつけてくれるから。」
「…嫌だ。」
「アルバート?」
「僕は自分の力であいつらを倒したい!父上の力に頼らずに…、自分の力で!」
グレースは目を瞠った。
「薔薇騎士になれば…、それができるかもしれない。」
アルバートはぽつりと呟いた。
そうだ。薔薇騎士は確か極秘任務もするって聞いたことがある。薔薇騎士になれば、あいつらの悪事を暴けるかもしれない。
「母上!僕は薔薇騎士になりたい!薔薇騎士になって…、あいつを…、リエルを守ってみせる!」
母は驚きながらもアルバートの言葉に嬉しそうに笑った。
アルバートはすぐに父に自分の意思を伝えた。父はその言葉に驚くことなく、ただ静かに頷いた。
「そうか。…お前が決めた道だ。わたしは反対はしない。だが、忘れるな。薔薇騎士は能力があるからといって、簡単になれる生易しいものじゃない。」
父はそう言い、アルバートを鋭い視線で射抜いた。アルバートはびくりとした。
「中途半端な覚悟では薔薇騎士にはなれない。それを忘れるな。」
アルバートはその言葉に強く頷いた。
「父上!それで、リエルを狙った奴は誰か分かったんですか?」
あの誘拐犯達はリエルを狙っていた。そして、あの女は依頼をされたと確かに言っていた。それは誰なのか。そいつはどうなったのかと聞いたが…、アレクセイは眉を寄せ、苦々しい表情を浮かべた。
「…残念だが、犯人は分からなかったんだ。」
「何で!?」
「それを聞き出そうと尋問していたが見張りの目を離した隙に自殺をしてしまった。だから、もう確かめる方法がない。」
「じゃ、じゃあ…、リエルを奴隷にしようとしたそいつは今ものうのうとどこかで生きているってこと!?」
アルバートは怒りを抑えきれない。
「そんなの、あんまりだ!何でですか!?父上!」
「仕方がないのだ。アルバート。」
「ッ…!」
アルバートは悔しくて、唇を噛み締めた。
納得がいかず、暫くはモヤモヤとした気持ちを抱えていたアルバートだったがある時、父と兄が話し込んでいる様子に足を止める。
「父上。アルバートには本当の事実を教えてもいいのでは?」
二人はアルバートに気づいていない。
「あれが知るにはまだ早い。」
「ですが、アルバートは納得していませんよ。せめて、誰がお嬢様を狙ったのか位は教えてあげてもいいのでは?」
アルバートは疑問を抱いた。確か犯人は誰か分からないという話ではなかったのか?どういう事だ?
「知ったら、あの子は黙ってないだろう。犯人を知っているのに、どうして捕まえないのだと言い出すだろう。」
「…確かに。しかし…、父上。その話は本当なのですか?本当にあの教団がお嬢様を攫い、奴隷の身分に落とそうとしたのですか?」
「本当だ。あの女は最後に意味深な言葉を残していた。あの方、と明言はしていなかったがあの女の腕には教団の象徴である羊と角、鎖が刻まれていた。あの女は羊たちの救済の信者で間違いない。」
「羊たちの救済…。何とも、胡散臭い名前ですね。確か、最近一部の民衆の支持を得て急速に力をつけてきている振興の宗教団体だとか。」
「ああ。神殿も彼らの存在を容認している。そのせいでうかつに我々も手が出せない存在になった。中には貴族ですらも信者になっている。こちらが今回の件を告訴しても、証拠不十分で不起訴になるだろう。あの女の死因も毒殺だった。」
「つまり、口封じに殺されたのですね。」
「ああ。きっと、こちらが何か言っても全てをあの女に責任を擦り付けて自分達は無関係だと主張する気だ。」
アルバートは愕然とした。殺された?あの女は自殺じゃなかったのか。
「しかし、何故、あの教団はお嬢様を狙ったのでしょうか?」
「…分からない。貴重な証人は死んでしまったし、確かめる術はない。」
何だって?それじゃあ、リエルはただ一方的に傷つけられて、そいつらは今ものうのうとどこかで生きているというのか!アルバートはギリッ、と歯を食い縛った。
「陛下もこの件は手を引くようにと命じられた。悔しいが…、今はそうするしかないだろう。今の我々ではまだ手が出せない。あまりにも証拠が少なすぎる。信者の独断だと言い切られてしまえばこちらはそれ以上踏み出せない。もっと、明確な…、教団が関係しているという証拠が必要だ。今回は大人しく手を引くしかない。」
「…そうですね。」
アルバートは思わずその場から逃げ出した。アルバートが立ち去った後、リヒターはチラリ、とアルバートが去った方向を見やり、
「本当にこれでよかったのですか?父上。今の会話をアルバートに聞かせても。」
「構わん。あの子もそろそろ、大人にならなければならない。…その先、どうするかはあの子次第だ。」
アレクセイの言葉にリヒターは静かに頷いた。
アルバートには大人の事情とやらは分からない。だって、自分は子供だ。でも、アルバートは父と兄の会話から王国の闇の部分を塚間見た気がした。
―悔しい。
証拠がないからという理由で泣き寝入りするしかないだなんて。五大貴族や国王の力を使っても裁けない。それ程にその教団は力を持っているんだ。今の自分では到底、敵わない。あの父ですら、慎重になっているんだ。ただの子供の…、何の力もない自分はあまりにも無力だ。アルバートは悔しくて堪らなかった。
「アルバート?」
「母上…。」
その時、母グレースが声をかけてきた。
「どうしたのです?こんな所で…、何かあったの?」
花壇の前で膝を抱えて蹲っているアルバートに母は心配そうに駆け寄った。
「母上!」
「アルバート?」
アルバートは思わず母に抱き着いた。驚きつつもグレースは抱き着いたアルバートを受け止め、怪訝な声を上げた。抱き着いたまま顔を上げようとしない息子の姿にグレースは何かを感じ取りながらゆっくりと息子の頭を撫でた。
「そう…。そんな事があったのね…。」
「悔しいです!何で悪いことをしたそいつらが何の罰も受けないでいるなんて…!」
「アルバート…。」
「僕にもっと、力があれば…、そうすればそいつらを捕まえられたかもしれないのに!」
「あなたは優しい子ね。アルバート。…大丈夫。今は何もできなくても…、いつかきっとお父様がその人達をやっつけてくれるから。」
「…嫌だ。」
「アルバート?」
「僕は自分の力であいつらを倒したい!父上の力に頼らずに…、自分の力で!」
グレースは目を瞠った。
「薔薇騎士になれば…、それができるかもしれない。」
アルバートはぽつりと呟いた。
そうだ。薔薇騎士は確か極秘任務もするって聞いたことがある。薔薇騎士になれば、あいつらの悪事を暴けるかもしれない。
「母上!僕は薔薇騎士になりたい!薔薇騎士になって…、あいつを…、リエルを守ってみせる!」
母は驚きながらもアルバートの言葉に嬉しそうに笑った。
アルバートはすぐに父に自分の意思を伝えた。父はその言葉に驚くことなく、ただ静かに頷いた。
「そうか。…お前が決めた道だ。わたしは反対はしない。だが、忘れるな。薔薇騎士は能力があるからといって、簡単になれる生易しいものじゃない。」
父はそう言い、アルバートを鋭い視線で射抜いた。アルバートはびくりとした。
「中途半端な覚悟では薔薇騎士にはなれない。それを忘れるな。」
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