スクール水着女装チャレンジ

第6話：「リポスト200、スク水で電車チャレンジ！」

リポスト150のコンビニチャレンジを終えた紗倉みず希は、次のステージ「リポスト200、スク水で電車」を迎えることになった。フォロワーたちが考えたプランは、もはや常識の範疇を超えていた。

「最寄駅まで普通の服で行ってもOK。ただし、駅に着いたらコインロッカーに私服を入れてスク水姿になること。」
「来た電車が快速でも特急でも必ず乗ること。」
「下半身をタオルやカーディガンで隠すのは禁止。」

投稿に寄せられたこのルールに、みず希は震え上がった。

「これ、普通に捕まるんじゃ…！？何考えてるの、この人たち！」

それでも、逃げられない状況に追い詰められたみず希は、渋々準備を始める。

駅までの道

最寄駅までは女の子らしい私服を着込んで出発。いつものようにウィッグとメイクで女装を整え、スクール水着はその下に仕込んでいる。駅に着くと、まずはコインロッカーに向かい、私服をすべて脱ぎ捨ててロッカーに収納。

「ああ…もう帰れない…」

一気に人目を引くスクール水着姿になったみず希。周囲の視線を痛いほど感じながら、意を決して改札を通る。

プラットホームでの緊張

プラットホームでは、行き交う乗客たちの視線が集中する。サラリーマン、学生、家族連れ──すべての目が「スク水姿の謎の人」に向けられていた。

「うわ…あの人、やばくない？」
「何これ、撮っていいかな…」

スマホを向けられることにも慣れてしまったみず希だが、電車を待つ間の時間がこれほど長く感じることはなかった。やがて電車が到着する音が聞こえてきた。

「これに乗るしかないんだよね…」

ドアが開き、車内に視線を走らせる。混雑はしていないものの、乗客はちらほらいる。

「お願い、誰も気にしないで…！」

車内での遭遇

電車に乗り込むと、車内の空気が一瞬にして変わった。ちらほらと視線を感じる中、みず希はなんとか端の座席に腰を下ろす。しかし、次の駅でドアが開くと、さらに状況が悪化する。

部活帰りと思われる女子高生グループが数人、賑やかに乗り込んできたのだ。彼女たちはみず希を見つけると、目を丸くした。

「えっ、スク水！？ しかも男の人？」
「やばい、やばい！ ガチでウケるんだけど！」

彼女たちはすぐにスマホを取り出し、みず希を囲むようにして写真を撮り始める。

「これ、チャレンジか何かですか？」
「フォロワー増えるよ、絶対！」

彼女たちの賑やかな声に、車内の他の乗客たちも注目する。みず希は顔を赤くしながら、なんとか状況を耐えようとする。

「ちょっと静かにして…！ お願いだから…！」

しかし、女子高生たちはお構いなしに質問攻めにし、さらには「これ、TikTokに載せよう！」と盛り上がっていた。

戻ってくるまでの試練

次の駅で降り、再び折り返しの電車に乗るみず希。女子高生たちは電車を降りた後も彼の姿を見送るようにしてスマホを構えていた。

「戻ったら、すぐに服を着よう…もう耐えられない…」

やっとの思いで最寄駅に戻ると、彼は急いでコインロッカーに駆け込み、私服を取り出して身に纏った。

帰宅後

Xに動画を投稿すると、フォロワーたちは大盛り上がりだった。
「やっぱ電車はキツいよね！」
「女子高生に囲まれるとか、地獄ｗ」
「次はコミケでしょ！ 期待してる！」

みず希のフォロワー数はすでに3000人を超えており、次のチャレンジ「コミックマーケット」へのリポスト数もぐんぐん伸びていた。

「次は…スク水でコミケ……？ もう絶対無理だよ…！」

しかし、彼のスク水チャレンジは終わるどころか、さらに注目を集め続けていた。