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0-8 魔法の創造神ハジメニア
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少女は続ける。
「覚えているか? 私が君に初めて出会った時の夜の事を。私はあの時『変革』したんだ。私は魔法出力の調整が苦手だった。魔力の暴発ばかり起こし、他人に迷惑をかけていたのでそれゆえ城に幽閉されていた。そしてそこを抜け出して誰もいない深夜のあの噴水がある広場でそれを囲むブロックの上に座りながら暗然としながら私のこれからの将来の事を考えていたりした。その時に君に出会った。あの時君は言った。『熱は振動』だと。何事も真なる論理と理論が大切だと。私はあの言葉に救われた」
少女の手から、掌の一点から光の粒が発生する。それも何個も。
その数は増加の一途をたどり、そして宙に集結した。
そしてそれはバスケットボール位の大きさの球体になって次の瞬間にはその形は変化していた。
光のドア。俺の目の前にそれは『完成』した。
「旅をして回ったよな。私と。そして魔法がまるで使えなかった七英雄の一人エルデリカと3人で。君はあの頃青臭いガキだったが大人になった」
わからねえよ。
「エルデリカはもうおばさんだ。君も同じようにもうおっさんだけどな。しかし、ヴァンパイアの私だけあの時のままなんだ。姿も心も」
わからねえって言ってるだろ。
「ハジメ。もう一度、私と遊ぼう」
「ああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ!」
そう、俺は叫んだ。
叫んだ。
そりゃそうだろ。
あの時の妄想が、妄想だと思っていたことが、妄想だとせざるおえなかった剣と魔法の世界の楽しい日々が、こうして現実としてまた現れたのだから。
その矛盾を俺は今消化する事ができなかった。
俺はもう選択しちまった。とっくの昔に。
学生時代に描いていた物理学者になると言う夢と、突然俺の前に現れたくだらない妄想の世界を捨てて俺はただのサラリーマンになった。
飯を食うために。
その自分が選んだ道を、決意を、今になって、おっさんになって、また遊ぼうって。
ふざけるなよ。
ふざけるな。
ふざけるなよ……。
「俺はな、あの時『現実』をとった! わかるか? この現実の世界で生きる事を決めたんだ! そしてもう働いてる! 社会人なんだ! そうなって働いて生きる糧を得ている! もう遅い。遅すぎる。せめて10年前に来てくれてたら。来てくれてたら。俺の前におまえが現れてくれてたら……」
「何泣いているんだ。というか、知らないふりをしても、忘れたふりをしてもダメだ。君は英雄、私の世界と私を変革させた悪い奴だ」
「レティシア……。俺は……」
「そう、君はやはりすべてを覚えている。そして、君はさっきの無礼な糞共を簡単に八つ裂きにできる力もある。なのに、何しょぼくれたシャカイジンなんか演じているんだ。帰ろう。私の世界に」
できるだろ? と、ハーフヴァンパイアの少女は言った。
そして俺に手を差し伸べた。
できる。
魔法を使えばこのドアの扉を開けるなんて簡単な事だ。
簡単な事だ。
簡単な事。
しかし、しかしだ。
俺様にこんな扉なんて必要ねぇ。
「ハジメ、魔法の使い方を忘れたか。まずは現象の出現を『想像』する。そして魔力の『流れ』を体で感じる。で、詠唱し『力』を実施する。私が君に教えた初歩の初歩の魔法を使う上での心得だ」
俺様を誰だと思っている。
「は! 神に『創造』を教えるようなものだったか!」
そうだ。俺は『あの世界』で魔法の創造神と呼ばれた男。
「ゴッドオブハジメニアだ!」
俺は人差し指で宙に物理演算式を書きだした。
レティシアが叫ぶ。
「出た! 魔法を短時間でその場で創り出す君にしかできない魔法の生成! これが、私はこれが見たかったんだ!」
レティシアは手を叩いて本当にうれしそうに飛び跳ねた。
まったく。これくらいの事で騒ぐなんて本当にお子様だな。
俺は数式を書き終えた。
そして魔法を実行する。
20年ぶりの魔法の使用。
発動するかどうかと言うところだったがやはり魔法の理論構成なんてものは体に染みついちまってる。
そうさ。あの世界で死ぬほど練習したんだ。
魔法は物理現象と言う事に他ならない。
熱は振動。熱くなればなるほどそれはより激しく揺れ動く。
その事を想像し、魔法演算を書く事で世界に魔法の存在を『布告』する。
それにより神の世界はその新たな魔法を現象として迎え入れ、記録する。
よって、その魔法は万人によってその使用を演算式無しで実現可能となる。
俺は魔法詠唱を始めた。
「我は鳥。思考という翼を持ち命が尽きるまで考え続けて編み出す者。そこは思い出の地。光は空間を旅する者。我も旅人。時間と距離とを超えて光の旅人として我に時空の壁を越えてその理想の地へとつながる道を与えたまえ。第零空間移転魔法—―」
『ワームホールライトニングオープナー!』
明るい東京の空にさらに明るい光がその時生まれた。
そしてその光はどんどんと大きくなり膨張していく。
って、まったく。こんな事したら明日のネットニュースのトップに出ちまうな。
ま、異世界に俺はこれから行っちまってこの世界から消えちまうんだから問題ないか。
なんて思ってる間にその巨大な雲の様な形をした光は小さな球状の形になってそこから白い線状の光が今俺が立っている裏路地に放射された。
その光の線の先端はまるで何もない空間に線を引くようにゆっくりと地面に向かって降りてくる。
そしてそのなぞった部分に俺の背丈ほどの高さの裂け目ができた。
形状的には傷口を手で広げた感じだ。
その裂け目からは虹色の光が瞬いている。
これをくぐれば異世界だ。
またあの世界に戻れる。
そうだ。『この世界』でも魔法が使える。そんな事は知っていた。
でも使わなかった。決してな。
サラリーマンの入社の面接にそんな能力いらないだろ?
魔法使いの就活生なんて、気味悪がってどこの会社も雇わないだろうからな。
レティシアが言う。
「王都の6番街。覚えてるだろ。そこに酒場兼宿屋がある。マーメイドエルデリカって名前のな」
俺は言葉を返す。
「あいつ、商売なんて始めたんだな」
似合わねぇなと俺は呟いた。
「君も変わった様に私の世界も、そして住んでる奴らもすっかり変わった。その様相を是非君に見てほしい」
ああ、見るさ。
そして俺が変えちまった世界の事を、変えちまった糞共の事を、そしてその責任を俺がとろう。
まあ今の俺にそれができるかどうかはわからないがな。
俺は空間の裂け目に向かって歩み始めた。
そして裂け目のすぐそばで立ち止まったんだ。
そして言う。
「レティシア。おまえもこの裂け目を利用するか? そういう事なら残しとくが」
「いや、私はちょっとアキハバラで遊んでくる」
「は?」
「君は気づいていなかったようだが、私はこの世界に度々遊びに来ていてね。いや~この世界の特に『二次元』の世界は素晴らしい。ニホンゴってのも最近覚えたよ。マンガを読む為にな。当然この世界は今大変な事になっているようだからな。マスクも用意してきた」
………………。
と言うかこいつ、今まで俺に会いに来なかったのはヴァンパイア独特の時間感覚があっただけじゃね?
10年が一月位に感じるとか。
まあいいや。こいつの事はほっとこう。
こいつは自由人、城の中に幽閉されていたあの頃とはもう違うんだからな。
そうだな。それも含めてすべてをこれから説明の必要がある。そうしないと物語の傍観者にさえ君はなれないだろ?
しかしこいつが俺を迎えに来た事で何かが吹っ切れた。
自分の妄想であり幻想の世界だと心の中で揚言し続けていた現実の中でまた生きる踏ん切りがついた。
多分望んでたんだろ。つまらない反復の毎日を消化する生活から脱する事を。
そう、『決意』なんてものは最初から無かったんだ。
俺はまた最強の男に戻る。
強さとはなんだという道理を知らないままに。
俺は目をつぶった。
そしてあの世界の事、その情景を思い浮かべた。
そうだな。一応礼を言っとくか。
「レティシア。迎えに来てくれてありがとうな」
俺はそう言いながら目を開いた。
その時にはもう俺の目の前にレティシアは存在しなかった。
そうだな。礼を伝える必要は無かったな。
お前は自分の為に俺を連れ戻しに来たんだろうからさ。
俺たちはそもそも利他主義的な事なんて理解できないし、それを自覚しようとしないし、そしてそこから抜け出せなかった故に俺達を隔てている壁みたいなものを壊せなかったんだからさ。
そしてこれからもその関係が続くだろうさ。
俺はそう思いながら空間の裂け目に向かって歩んだんだ。
「覚えているか? 私が君に初めて出会った時の夜の事を。私はあの時『変革』したんだ。私は魔法出力の調整が苦手だった。魔力の暴発ばかり起こし、他人に迷惑をかけていたのでそれゆえ城に幽閉されていた。そしてそこを抜け出して誰もいない深夜のあの噴水がある広場でそれを囲むブロックの上に座りながら暗然としながら私のこれからの将来の事を考えていたりした。その時に君に出会った。あの時君は言った。『熱は振動』だと。何事も真なる論理と理論が大切だと。私はあの言葉に救われた」
少女の手から、掌の一点から光の粒が発生する。それも何個も。
その数は増加の一途をたどり、そして宙に集結した。
そしてそれはバスケットボール位の大きさの球体になって次の瞬間にはその形は変化していた。
光のドア。俺の目の前にそれは『完成』した。
「旅をして回ったよな。私と。そして魔法がまるで使えなかった七英雄の一人エルデリカと3人で。君はあの頃青臭いガキだったが大人になった」
わからねえよ。
「エルデリカはもうおばさんだ。君も同じようにもうおっさんだけどな。しかし、ヴァンパイアの私だけあの時のままなんだ。姿も心も」
わからねえって言ってるだろ。
「ハジメ。もう一度、私と遊ぼう」
「ああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ!」
そう、俺は叫んだ。
叫んだ。
そりゃそうだろ。
あの時の妄想が、妄想だと思っていたことが、妄想だとせざるおえなかった剣と魔法の世界の楽しい日々が、こうして現実としてまた現れたのだから。
その矛盾を俺は今消化する事ができなかった。
俺はもう選択しちまった。とっくの昔に。
学生時代に描いていた物理学者になると言う夢と、突然俺の前に現れたくだらない妄想の世界を捨てて俺はただのサラリーマンになった。
飯を食うために。
その自分が選んだ道を、決意を、今になって、おっさんになって、また遊ぼうって。
ふざけるなよ。
ふざけるな。
ふざけるなよ……。
「俺はな、あの時『現実』をとった! わかるか? この現実の世界で生きる事を決めたんだ! そしてもう働いてる! 社会人なんだ! そうなって働いて生きる糧を得ている! もう遅い。遅すぎる。せめて10年前に来てくれてたら。来てくれてたら。俺の前におまえが現れてくれてたら……」
「何泣いているんだ。というか、知らないふりをしても、忘れたふりをしてもダメだ。君は英雄、私の世界と私を変革させた悪い奴だ」
「レティシア……。俺は……」
「そう、君はやはりすべてを覚えている。そして、君はさっきの無礼な糞共を簡単に八つ裂きにできる力もある。なのに、何しょぼくれたシャカイジンなんか演じているんだ。帰ろう。私の世界に」
できるだろ? と、ハーフヴァンパイアの少女は言った。
そして俺に手を差し伸べた。
できる。
魔法を使えばこのドアの扉を開けるなんて簡単な事だ。
簡単な事だ。
簡単な事。
しかし、しかしだ。
俺様にこんな扉なんて必要ねぇ。
「ハジメ、魔法の使い方を忘れたか。まずは現象の出現を『想像』する。そして魔力の『流れ』を体で感じる。で、詠唱し『力』を実施する。私が君に教えた初歩の初歩の魔法を使う上での心得だ」
俺様を誰だと思っている。
「は! 神に『創造』を教えるようなものだったか!」
そうだ。俺は『あの世界』で魔法の創造神と呼ばれた男。
「ゴッドオブハジメニアだ!」
俺は人差し指で宙に物理演算式を書きだした。
レティシアが叫ぶ。
「出た! 魔法を短時間でその場で創り出す君にしかできない魔法の生成! これが、私はこれが見たかったんだ!」
レティシアは手を叩いて本当にうれしそうに飛び跳ねた。
まったく。これくらいの事で騒ぐなんて本当にお子様だな。
俺は数式を書き終えた。
そして魔法を実行する。
20年ぶりの魔法の使用。
発動するかどうかと言うところだったがやはり魔法の理論構成なんてものは体に染みついちまってる。
そうさ。あの世界で死ぬほど練習したんだ。
魔法は物理現象と言う事に他ならない。
熱は振動。熱くなればなるほどそれはより激しく揺れ動く。
その事を想像し、魔法演算を書く事で世界に魔法の存在を『布告』する。
それにより神の世界はその新たな魔法を現象として迎え入れ、記録する。
よって、その魔法は万人によってその使用を演算式無しで実現可能となる。
俺は魔法詠唱を始めた。
「我は鳥。思考という翼を持ち命が尽きるまで考え続けて編み出す者。そこは思い出の地。光は空間を旅する者。我も旅人。時間と距離とを超えて光の旅人として我に時空の壁を越えてその理想の地へとつながる道を与えたまえ。第零空間移転魔法—―」
『ワームホールライトニングオープナー!』
明るい東京の空にさらに明るい光がその時生まれた。
そしてその光はどんどんと大きくなり膨張していく。
って、まったく。こんな事したら明日のネットニュースのトップに出ちまうな。
ま、異世界に俺はこれから行っちまってこの世界から消えちまうんだから問題ないか。
なんて思ってる間にその巨大な雲の様な形をした光は小さな球状の形になってそこから白い線状の光が今俺が立っている裏路地に放射された。
その光の線の先端はまるで何もない空間に線を引くようにゆっくりと地面に向かって降りてくる。
そしてそのなぞった部分に俺の背丈ほどの高さの裂け目ができた。
形状的には傷口を手で広げた感じだ。
その裂け目からは虹色の光が瞬いている。
これをくぐれば異世界だ。
またあの世界に戻れる。
そうだ。『この世界』でも魔法が使える。そんな事は知っていた。
でも使わなかった。決してな。
サラリーマンの入社の面接にそんな能力いらないだろ?
魔法使いの就活生なんて、気味悪がってどこの会社も雇わないだろうからな。
レティシアが言う。
「王都の6番街。覚えてるだろ。そこに酒場兼宿屋がある。マーメイドエルデリカって名前のな」
俺は言葉を返す。
「あいつ、商売なんて始めたんだな」
似合わねぇなと俺は呟いた。
「君も変わった様に私の世界も、そして住んでる奴らもすっかり変わった。その様相を是非君に見てほしい」
ああ、見るさ。
そして俺が変えちまった世界の事を、変えちまった糞共の事を、そしてその責任を俺がとろう。
まあ今の俺にそれができるかどうかはわからないがな。
俺は空間の裂け目に向かって歩み始めた。
そして裂け目のすぐそばで立ち止まったんだ。
そして言う。
「レティシア。おまえもこの裂け目を利用するか? そういう事なら残しとくが」
「いや、私はちょっとアキハバラで遊んでくる」
「は?」
「君は気づいていなかったようだが、私はこの世界に度々遊びに来ていてね。いや~この世界の特に『二次元』の世界は素晴らしい。ニホンゴってのも最近覚えたよ。マンガを読む為にな。当然この世界は今大変な事になっているようだからな。マスクも用意してきた」
………………。
と言うかこいつ、今まで俺に会いに来なかったのはヴァンパイア独特の時間感覚があっただけじゃね?
10年が一月位に感じるとか。
まあいいや。こいつの事はほっとこう。
こいつは自由人、城の中に幽閉されていたあの頃とはもう違うんだからな。
そうだな。それも含めてすべてをこれから説明の必要がある。そうしないと物語の傍観者にさえ君はなれないだろ?
しかしこいつが俺を迎えに来た事で何かが吹っ切れた。
自分の妄想であり幻想の世界だと心の中で揚言し続けていた現実の中でまた生きる踏ん切りがついた。
多分望んでたんだろ。つまらない反復の毎日を消化する生活から脱する事を。
そう、『決意』なんてものは最初から無かったんだ。
俺はまた最強の男に戻る。
強さとはなんだという道理を知らないままに。
俺は目をつぶった。
そしてあの世界の事、その情景を思い浮かべた。
そうだな。一応礼を言っとくか。
「レティシア。迎えに来てくれてありがとうな」
俺はそう言いながら目を開いた。
その時にはもう俺の目の前にレティシアは存在しなかった。
そうだな。礼を伝える必要は無かったな。
お前は自分の為に俺を連れ戻しに来たんだろうからさ。
俺たちはそもそも利他主義的な事なんて理解できないし、それを自覚しようとしないし、そしてそこから抜け出せなかった故に俺達を隔てている壁みたいなものを壊せなかったんだからさ。
そしてこれからもその関係が続くだろうさ。
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