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幼馴染
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「ねぇ、みさちゃんだよね。覚えてる?」
なんだか可愛い子に声をかけられてしまいました。ほんのりピンク色の肩にかからないくらいの髪、僕より少しだけ背が高くて、華奢な肩をしている。一言で言って可愛い。でも、僕以外に女子はここにいないはずだから男子なのだ。
ここで問題なのは、覚えているかと、聞かれても思い出せないことだ。
「ごめん覚えてないよね。」
僕の記憶力が悪いばかりにがっかりさせてしまう。何とか思い出したい。
「名前。」
こういう時まで、なんで単語しか出てこないんだよ。僕はこんなにコミュ症だったっけ?
「間宮那月と言います。」
可愛い子は笑顔で答えてくれる。まみやなつき、那月?
「なっちゃん⁉︎」
「うん!そうだよ。」
笑顔が眩しいよ。なっちゃんこと間宮那月くんは、同じ小学校に通っていた。何度か同じクラスになったし、あの頃から可愛かったからなっちゃんは女子のグループに入っていた。だから、あまり男子として意識したことは無かった。
「久しぶりだね。」
だからだろうか、なっちゃんと分かったらなんとなく怖くなくなった。
「おい、なつそいつ知り合いか?」
いきなり声をかけてきたのは背が高そうな高い人。見上げるのが怖い。
「うん、同じ小学校だった城山実咲ちゃん。で、こっちが中学から一緒の伊野太一。」
なっちゃんが紹介してくれて、仕方なく見上げると、そこには長身の髪の赤い男が立っていた。顔だけ見たらすぐに下を向いてしまった。
「伊野太一だ。よろしくな。っていうか何緊張してんだ?」
そりゃ怖いでしょう!こっちは男という生き物がすでに怖いのに、髪がツンツンした、男らしい人なんて近くに立つだけでも胃が痛い。
「大丈夫...です。」
「みさちゃんって自宅から?」
「寮だよ。」
なっちゃんとならなんとか会話になりそう。
「僕たちもなんだ、一緒に帰らない?」
一緒ってことはこっちの赤髪ツンツンも一緒なんだよね、それはしんどい。せっかく、知ってる人に会えて嬉しかったのに!
でも、断れる雰囲気じゃ無かった。頷いてしまう自分の弱さが嫌になりそうだ。
「そうだ、みさちゃん後で部屋行ってもいい?まだ荷物整理終わってなかったら手伝うよ。」
なんていい子なんだ、荷物はあまり多くないがその心が嬉しい。
「ありがとう。」
なんだか可愛い子に声をかけられてしまいました。ほんのりピンク色の肩にかからないくらいの髪、僕より少しだけ背が高くて、華奢な肩をしている。一言で言って可愛い。でも、僕以外に女子はここにいないはずだから男子なのだ。
ここで問題なのは、覚えているかと、聞かれても思い出せないことだ。
「ごめん覚えてないよね。」
僕の記憶力が悪いばかりにがっかりさせてしまう。何とか思い出したい。
「名前。」
こういう時まで、なんで単語しか出てこないんだよ。僕はこんなにコミュ症だったっけ?
「間宮那月と言います。」
可愛い子は笑顔で答えてくれる。まみやなつき、那月?
「なっちゃん⁉︎」
「うん!そうだよ。」
笑顔が眩しいよ。なっちゃんこと間宮那月くんは、同じ小学校に通っていた。何度か同じクラスになったし、あの頃から可愛かったからなっちゃんは女子のグループに入っていた。だから、あまり男子として意識したことは無かった。
「久しぶりだね。」
だからだろうか、なっちゃんと分かったらなんとなく怖くなくなった。
「おい、なつそいつ知り合いか?」
いきなり声をかけてきたのは背が高そうな高い人。見上げるのが怖い。
「うん、同じ小学校だった城山実咲ちゃん。で、こっちが中学から一緒の伊野太一。」
なっちゃんが紹介してくれて、仕方なく見上げると、そこには長身の髪の赤い男が立っていた。顔だけ見たらすぐに下を向いてしまった。
「伊野太一だ。よろしくな。っていうか何緊張してんだ?」
そりゃ怖いでしょう!こっちは男という生き物がすでに怖いのに、髪がツンツンした、男らしい人なんて近くに立つだけでも胃が痛い。
「大丈夫...です。」
「みさちゃんって自宅から?」
「寮だよ。」
なっちゃんとならなんとか会話になりそう。
「僕たちもなんだ、一緒に帰らない?」
一緒ってことはこっちの赤髪ツンツンも一緒なんだよね、それはしんどい。せっかく、知ってる人に会えて嬉しかったのに!
でも、断れる雰囲気じゃ無かった。頷いてしまう自分の弱さが嫌になりそうだ。
「そうだ、みさちゃん後で部屋行ってもいい?まだ荷物整理終わってなかったら手伝うよ。」
なんていい子なんだ、荷物はあまり多くないがその心が嬉しい。
「ありがとう。」
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