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現状把握&確認
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周囲の確認が終わりヒロキは謎の老人と相対し、一言。
「なるほど・・・さっぱりわからん。」
首をかしげるヒロキに対して老人はゆっくり話はじめる。
「この場所はひらたく言ってしまえば、死後の世界のひとつだからのう。死んだものが一時的には必ず来る場所ひとつなのじゃ。と言うわけでお前さんは今後の重要な分岐点に直面していることになる。選択肢はふたつ、この赤い光の中を通り元の世界で何かに生まれ変わるか青い光を通ってわしの管理する違う世界でいくつか能力を持ち込み転移転生するかいずれかを選ぶが良い。」
ヒロキはいきなり究極の選択を迫られ少々理解が追いつかず困惑してしまった。数分時間が過ぎてやっと発した言葉が残念な物だった。
「あ・・・」
「あ?」
「あのよ~・・・ここはあの世?」
なんとも微妙な空気が流れる。いやむしろ空間の温度が少し下がったような気がする。やってしまった。
数瞬後、老人の顔に青筋が浮かんだ。顔は笑っているが目は笑っていない。老人は徐に黒く蠢く渦を空間に出現させた。
「そういえば、第三の選択肢があったわ!お前をこの黒き渦に放り込み魂ごと終焉を迎えさせてやろう」
「今の発言は取り消します!!」
「うむわかればよろしい。全く!嘆かわしい死後の世界で死語言うとか。いかんいかん伝染してしまったわい。しかし、お前の世界出身の者は人生に疲れたとか言いながら第三の選択肢を望む者が多すぎる。魂その物が疲弊し過ぎておる。富はほんの一握りの者が独占し、搾取の嵐じゃな。わしが管理しておれば介入して罰を与えてやるものを・・・。おっと話が横道にそれたわい。では改めて良く考えて選ぶがよい。」
ヒロキはしばらく考えた後、老人に質問することにした。一応選択肢としては二つ目が良さそうなのだが、色々情報が足りない。
「質問しても良いですか?あと、あなたは何者なのですか?」
老人は答える。
「うむ、答えられる範囲で答えよう。まずわしは数多ある世界の管理者の一人である。特に呼び名は無いが神と呼ぶ者もいるな。そんな大層な者ではないのだが、ちなみに管理者としては新参者でな、管理する世界はまだ一つしか持っておらん。序列が上の管理者は世界を何十と持っておるらしいがのう。他に何か質問はあるか?」
ヒロキはさらに踏み込んだ質問をする。
「一応聞いておきたいのですが、あなたのようになる若しくはとってかわることはできますか?」
その質問を聞いて一瞬間があったが老人こと管理者は笑いながら答えた。
「なかなか面白いことを聞くやつじゃな?そうじゃな、とってかわることはできんがお前の元いた世界かわしの管理する世界で良い意味で世界を変えるか安寧をもたらせばなれるかもしれんな。
その質問が出てくるということは選択肢も大分固まってきておるようだの?」
管理者はそう言うと少しいたずらっぽく笑った。
「なるほど・・・さっぱりわからん。」
首をかしげるヒロキに対して老人はゆっくり話はじめる。
「この場所はひらたく言ってしまえば、死後の世界のひとつだからのう。死んだものが一時的には必ず来る場所ひとつなのじゃ。と言うわけでお前さんは今後の重要な分岐点に直面していることになる。選択肢はふたつ、この赤い光の中を通り元の世界で何かに生まれ変わるか青い光を通ってわしの管理する違う世界でいくつか能力を持ち込み転移転生するかいずれかを選ぶが良い。」
ヒロキはいきなり究極の選択を迫られ少々理解が追いつかず困惑してしまった。数分時間が過ぎてやっと発した言葉が残念な物だった。
「あ・・・」
「あ?」
「あのよ~・・・ここはあの世?」
なんとも微妙な空気が流れる。いやむしろ空間の温度が少し下がったような気がする。やってしまった。
数瞬後、老人の顔に青筋が浮かんだ。顔は笑っているが目は笑っていない。老人は徐に黒く蠢く渦を空間に出現させた。
「そういえば、第三の選択肢があったわ!お前をこの黒き渦に放り込み魂ごと終焉を迎えさせてやろう」
「今の発言は取り消します!!」
「うむわかればよろしい。全く!嘆かわしい死後の世界で死語言うとか。いかんいかん伝染してしまったわい。しかし、お前の世界出身の者は人生に疲れたとか言いながら第三の選択肢を望む者が多すぎる。魂その物が疲弊し過ぎておる。富はほんの一握りの者が独占し、搾取の嵐じゃな。わしが管理しておれば介入して罰を与えてやるものを・・・。おっと話が横道にそれたわい。では改めて良く考えて選ぶがよい。」
ヒロキはしばらく考えた後、老人に質問することにした。一応選択肢としては二つ目が良さそうなのだが、色々情報が足りない。
「質問しても良いですか?あと、あなたは何者なのですか?」
老人は答える。
「うむ、答えられる範囲で答えよう。まずわしは数多ある世界の管理者の一人である。特に呼び名は無いが神と呼ぶ者もいるな。そんな大層な者ではないのだが、ちなみに管理者としては新参者でな、管理する世界はまだ一つしか持っておらん。序列が上の管理者は世界を何十と持っておるらしいがのう。他に何か質問はあるか?」
ヒロキはさらに踏み込んだ質問をする。
「一応聞いておきたいのですが、あなたのようになる若しくはとってかわることはできますか?」
その質問を聞いて一瞬間があったが老人こと管理者は笑いながら答えた。
「なかなか面白いことを聞くやつじゃな?そうじゃな、とってかわることはできんがお前の元いた世界かわしの管理する世界で良い意味で世界を変えるか安寧をもたらせばなれるかもしれんな。
その質問が出てくるということは選択肢も大分固まってきておるようだの?」
管理者はそう言うと少しいたずらっぽく笑った。
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