休憩スキルで異世界無双!チートを得た俺は異世界で無双し、王女と魔女を嫁にする。

ゆう

文字の大きさ
165 / 182

第165話 母の行方

しおりを挟む
俺達は転移陣を使い、無事に精霊界に辿り着いた。
足を踏み入れると綺麗な花が咲き乱れ、
古民家が見える。
更に妖精達が目の前を羽ばたいていた。


「賢者の家も素敵だけど、
 精霊界も綺麗ですね……」


マリアとユーリも目を輝かせて、
精霊界の景色を目に焼き付けている。
しかし、綺麗な景色の中をいきなりイフリートが通過して驚いてしまった。
そして俺達に気付いたのか、足を止める。


「お前達は……」


今にも一触即発の雰囲気だったが、
イフリートを静止する人物が現れた。


「馬鹿者!客人に無礼だぞ!」


「ち、長老!」


炎の精霊王イフリートを一喝した人物が現れる。
白髪の老人男性だが、圧倒的な魔力を放っていた。


「私の名は、精霊界の長老オリジンだ!
 それと同時に、無属性魔法の精霊王でもある」


精霊界の頂点に君臨する長が、わざわざ入り口まで迎えに来ている。
その切り替えと思考の速さに驚いていた。


「ふふふ、不思議に感じるだろうが、
 私には君達の思考が読めるのだよ」


スキルを使って相手の思考を読めると言う。
オリジンはアウラの思考を読んで、
即座に状況把握をしたのかもしれない。
当然女神や俺達の素性も明らになっている。
隠し事ができない中で、賢者が口を開いた。


「ほう……ならば、この男のスキルで、
 一番恐ろしいスキルはなんだ?」


賢者がオリジンを試すように、
俺のスキルの質問をする。
そして頭の中で思い描いているのは、
もちろん休憩スキルだ。


「それは、闇の精霊魔法かな?」


「ほう、素晴らしいな……」


賢者が賢者と呼ばれるに値すると、
俺は改めて痛感している。
この会話の中でオリジンのスキルは、
精霊の読心だと推測できた。
それと同時に俺達の情報は、まだ全てを掴まれているわけではない。


「貴方達に女神様が付いていると聞きましたが……」


「隠し事は出来ないな……
 コイツが女神だ」


賢者は、そう言葉を発すると、
ユーリを指差して女神だと主張した。
咄嗟のことにユーリは、驚愕して目を見開いている。


「くれぐれも女神様に失礼のないようにな」


「は、はい!
 承知いたしました……」


するとオリジンだけでなく、
周りにいる精霊達が集まり始める。
瞬く間に集団となり、ユーリの前で跪いてしまった……


「あの……その」


目をぐるぐる回しながら、ユーリは焦り出す。
魔女と虐げられてきた自分が、神様のように崇められるのに慣れないのだ。


「ところで、協力してほしいと、
 水の精霊が言っていたが……」


「はい……最近になって、
 魔王軍も瘴気対策を始めたのです……
 ここもそろそろ狙われてしまいます」


「それを救って欲しいという事か……」


瘴気がある限り、精霊界に魔王軍は侵攻できない。
今まで守ることが出来たが、
最近になり、それを覆す存在が現れたのだ。


「最近新たに四天王に就任した女魔族アデル、
 魔導具使いで一気に四天王になった」


その知性とスキルによって、
強力な魔導具を開発して、戦力を強化している。
今では四天王に選ばれるまでに至った。


「アデルの魔導具によって、
 瘴気が抑えられそうになっている……
 奴らが攻めるのも時間の問題なんだ」


「分かった……
 私たちの条件を聞いてもらえたら、
 助けてやろう……」


賢者は、エメリから得た情報をもとに、
母上について事細かく説明を行った……


「そのような女性は、精霊界におりませんぞ?」


「なんだと?」


オリジンは、嘘をついているようには見えない。
精霊界に母上が来ていないのは事実のようだ……


「もう一度……その女性の特徴を教えてください」


「そいつはな……」


賢者は再度母上について特徴を説明しているが、オリジンからは予想外の言葉が出てきた。


「魔王軍と人間の交戦が、リールであったのは聞きましたが、捕らえられたと……」


「は?」


預言者エメリから聞いた話と異なる内容に、俺達は困惑している。
もしかしたら母上は、最初から魔族に捕まった可能性が高い。


「その情報について知らないか?」


「風の噂で聞いたのですが……」


俺達は、大きな勘違いをしていた……
最初から母上は、精霊界に来ていない。
精霊の森まで逃げたのかもしれないが、
そこで捕まった可能性が高いのだ。


「魔導具使いのアデルは、
 強力なスキル持ちがいたら、
 必ず隷属の首輪で手駒にします!
 もしかすると……」


「まさか!クレアが……
 クレアが敵に回るとでも言うのか!」


賢者は、怒りを露わにすると、
俺達も同じように感情を抑えきれない。

そして、アデルの情報を把握して、
賢者はもう一つの策略に気付いてしまう。


「精霊界に行くよう仕向けたのはエメリだ!
 まさか!あいつに嵌められたか」


「賢者、それって……」


賢者は、ため息を吐き、
更に眉間に皺を寄せながら口を開く。


「ここに誘導されたんだよ……
 魔導具使いの四天王アデルと、
 クレアが攻めてくる……」


「母上が……」


俺達は、唖然として途方に暮れてしまう。
愛してやまない母上が、攻めてくるのだ……
そしてそれを目論んだのは、預言者エメリに違いない。


「賢者……
 俺はあいつらを許さない……」


俺は魔族を……
四天王アデルも、預言者エメリも……
俺は決して許しはしない。


「あぁ、私の大事な弟子を返してもらうさ……
 そういうことだから、オリジンよ……
 解決まで精霊達の力を貸してもらうぞ」



俺達は魔界に来て直ぐに、
エメリの策略に嵌められてしまった。
そして魔王軍が、すぐに精霊界に攻めてくる……
母上が操られていたとしても、必ず救ってみせる。
レガードで今も待っている家族のために……
しおりを挟む
感想 13

あなたにおすすめの小説

異世界転生したらたくさんスキルもらったけど今まで選ばれなかったものだった~魔王討伐は無理な気がする~

宝者来価
ファンタジー
俺は異世界転生者カドマツ。 転生理由は幼い少女を交通事故からかばったこと。 良いとこなしの日々を送っていたが女神様から異世界に転生すると説明された時にはアニメやゲームのような展開を期待したりもした。 例えばモンスターを倒して国を救いヒロインと結ばれるなど。 けれど与えられた【今まで選ばれなかったスキルが使える】 戦闘はおろか日常の役にも立つ気がしない余りものばかり。 同じ転生者でイケメン王子のレイニーに出迎えられ歓迎される。 彼は【スキル:水】を使う最強で理想的な異世界転生者に思えたのだが―――!? ※小説家になろう様にも掲載しています。

【改稿版】休憩スキルで異世界無双!チートを得た俺は異世界で無双し、王女と魔女を嫁にする。

ゆう
ファンタジー
剣と魔法の異世界に転生したクリス・レガード。 剣聖を輩出したことのあるレガード家において剣術スキルは必要不可欠だが12歳の儀式で手に入れたスキルは【休憩】だった。 しかしこのスキル、想像していた以上にチートだ。 休憩を使いスキルを強化、更に新しいスキルを獲得できてしまう… そして強敵と相対する中、クリスは伝説のスキルである覇王を取得する。 ルミナス初代国王が有したスキルである覇王。 その覇王発現は王国の長い歴史の中で悲願だった。 それ以降、クリスを取り巻く環境は目まぐるしく変化していく…… ※アルファポリスに投稿した作品の改稿版です。 ホットランキング最高位2位でした。 カクヨムにも別シナリオで掲載。

DIYと異世界建築生活〜ギャル娘たちとパパの腰袋チート

みーくん
ファンタジー
気づいたら異世界に飛ばされていた、おっさん大工。 唯一の武器は、腰につけた工具袋—— …って、これ中身無限!?釘も木材もコンクリも出てくるんだけど!? 戸惑いながらも、拾った(?)ギャル魔法少女や謎の娘たちと家づくりを始めたおっさん。 土木工事からリゾート開発、果てはダンジョン探索まで!? 「異世界に家がないなら、建てればいいじゃない」 今日もおっさんはハンマー片手に、愛とユーモアと魔法で暮らしをDIY! 建築×育児×チート×ギャル “腰袋チート”で異世界を住みよく変える、大人の冒険がここに始まる! 腰活(こしかつっ!)よろしくお願いします

異世界に転生した俺は英雄の身体強化魔法を使って無双する。~無詠唱の身体強化魔法と無詠唱のマジックドレインは異世界最強~

北条氏成
ファンタジー
宮本 英二(みやもと えいじ)高校生3年生。 実家は江戸時代から続く剣道の道場をしている。そこの次男に生まれ、優秀な兄に道場の跡取りを任せて英二は剣術、槍術、柔道、空手など様々な武道をやってきた。 そんなある日、トラックに轢かれて死んだ英二は異世界へと転生させられる。 グランベルン王国のエイデル公爵の長男として生まれた英二はリオン・エイデルとして生きる事に・・・ しかし、リオンは貴族でありながらまさかの魔力が200しかなかった。貴族であれば魔力が1000はあるのが普通の世界でリオンは初期魔法すら使えないレベル。だが、リオンには神話で邪悪なドラゴンを倒した魔剣士リュウジと同じ身体強化魔法を持っていたのだ。 これは魔法が殆ど使えない代わりに、最強の英雄の魔法である身体強化魔法を使いながら無双する物語りである。

八百万の神から祝福をもらいました!この力で異世界を生きていきます!

トリガー
ファンタジー
神様のミスで死んでしまったリオ。 女神から代償に八百万の神の祝福をもらった。 転生した異世界で無双する。

【完結】487222760年間女神様に仕えてきた俺は、そろそろ普通の異世界転生をしてもいいと思う

こすもすさんど(元:ムメイザクラ)
ファンタジー
 異世界転生の女神様に四億年近くも仕えてきた、名も無きオリ主。  億千の異世界転生を繰り返してきた彼は、女神様に"休暇"と称して『普通の異世界転生がしたい』とお願いする。  彼の願いを聞き入れた女神様は、彼を無難な異世界へと送り出す。  四億年の経験知識と共に異世界へ降り立ったオリ主――『アヤト』は、自由気ままな転生者生活を満喫しようとするのだが、そんなぶっ壊れチートを持ったなろう系オリ主が平穏無事な"普通の異世界転生"など出来るはずもなく……?  道行く美少女ヒロイン達をスパルタ特訓で徹底的に鍛え上げ、邪魔する奴はただのパンチで滅殺抹殺一撃必殺、それも全ては"普通の異世界転生"をするために!  気が付けばヒロインが増え、気が付けば厄介事に巻き込まれる、テメーの頭はハッピーセットな、なろう系最強チーレム無双オリ主の明日はどっちだ!?    ※小説家になろう、エブリスタ、ノベルアップ+にも掲載しております。

【㊗️受賞!】神のミスで転生したけど、幼児化しちゃった!〜もふもふと一緒に、異世界ライフを楽しもう!〜

一ノ蔵(いちのくら)
ファンタジー
※第18回ファンタジー小説大賞にて、奨励賞を受賞しました!投票して頂いた皆様には、感謝申し上げますm(_ _)m ✩物語は、ゆっくり進みます。冒険より、日常に重きありの異世界ライフです。 【あらすじ】 神のミスにより、異世界転生が決まったミオ。調子に乗って、スキルを欲張り過ぎた結果、幼児化してしまった!   そんなハプニングがありつつも、ミオは、大好きな異世界で送る第二の人生に、希望いっぱい!  事故のお詫びに遣わされた、守護獣神のジョウとともに、ミオは異世界ライフを楽しみます! カクヨム(吉野 ひな)にて、先行投稿しています。

異世界転生おじさんは最強とハーレムを極める

自ら
ファンタジー
定年を半年後に控えた凡庸なサラリーマン、佐藤健一(50歳)は、不慮の交通事故で人生を終える。目覚めた先で出会ったのは、自分の魂をトラックの前に落としたというミスをした女神リナリア。 その「お詫び」として、健一は剣と魔法の異世界へと30代後半の肉体で転生することになる。チート能力の選択を迫られ、彼はあらゆる経験から無限に成長できる**【無限成長(アンリミテッド・グロース)】**を選び取る。 異世界で早速遭遇したゴブリンを一撃で倒し、チート能力を実感した健一は、くたびれた人生を捨て、最強のセカンドライフを謳歌することを決意する。 定年間際のおじさんが、女神の気まぐれチートで異世界最強への道を歩み始める、転生ファンタジーの開幕。

処理中です...