休憩スキルで異世界無双!チートを得た俺は異世界で無双し、王女と魔女を嫁にする。

ゆう

文字の大きさ
163 / 182

第163話 闇の契約

しおりを挟む
預言者の言葉を信じて、
俺達は精霊の森へ戻っている。
推測レベルでしか無いが、母上が生きている可能性があると聞き、心が救われた……


「精霊界へ行くのに、この森を通るんだが、
 奥深くには瘴気が溢れていてな……」


「瘴気って?」


「精霊の死んだ魂みたいなものさ……
 あの世に行けず、生きる者を呪い殺す」


「え……」


なにそれ……
めちゃくちゃ怖いんですけど……
母上は精霊界に既に着いているんだよね?
真っ先に怖がって逃げそうなんだけど……


「うーん、手がないわけでも無いが、
 その隙に魔物に襲われたら危険だしな」


「そ、そんなに危険ですか?」


「魔族への恨みを募らせた精霊の魂だ!
 その怨念は凄まじいぞ……
 だから魔族は足を踏み入れられない……」


魔族にとっても有害である瘴気。
精霊達は仲間の苦しみを解放したいが、
そうすると精霊界を攻められてしまう……
精霊側にも様々な理由があって、
一筋縄でいかない気がしてきた。


「まあ、瘴気が溢れる場所には、
 それを放つ精霊が存在する筈だ……」


「……」


「そいつを何とかすれば、瘴気は消えるのさ……」


精霊側にも事情があるだろうが、
そうも言ってられない……
今も何処かで母上は、苦しんでいるかもしれないのだ。


「母上を救うのに必要なら、倒すまでだよ」


「そうだな……
 こちらには精霊の仲間も多いしな」


今回はシルフィ、エアリーの他に、
テレサも連れてきている。
本当は置いていこうと思ったが、
ルミナスで問題を起こしてしまうと、
誰も止められないため連れてきたのだ。


そして突き当たりまで歩くと、谷が見えてくる。
森の景色から一転して、まるで大渓谷のような世界に変わってしまった。


ふと周りを見渡すと、大きなムカデが、
ボブゴブリンを喰らい、更にそのムカデを巨大な怪鳥が捕食する。
その光景が野生の厳しい世界を表しており、
目を奪われてしまった……


「す、凄い世界ですね……」


「ここから先が深層と呼ばれる地帯になる!
 正式には、精霊の大渓谷と言うのさ」


森を超えて辿り着いた精霊の大渓谷は、
地上とは比べ物にならない程、
凶悪なモンスターで溢れている……
普通なら関わらないように避けるだろうが、
俺は、こんな時に限って閃いてしまった……


「あの、賢者……
 少しテレサの力を試したいんですけど……」


ユミルが使っていたスキルを、深層の魔物相手に通用するのか試してみたい。
もしテレサが十分な戦力になるのであれば、
深層攻略の負担が大幅に減る……


「テレサ、洗脳をもし使えたら、
 あの怪鳥に試してもらえる?」


テレサは、首を縦に振ると、
急に走り出して、鳥の影に消えてしまう。
しばらく時間が経ち、鳥の瞳が真っ黒に変化して、その意識はテレサに支配された。
そして影から戻ったテレサは、結果を伝える。


「うまくいった……
 焼き鳥でも、照り焼きでも何でも出来る」


「や、焼き鳥!!!」


テレサがふと口にした言葉に、ユーリが身を乗り出して反応するが、ややこしくなるので、一旦落ち着かせた。


「テ、テレサ……
 あの怪鳥に乗れたりするの?」



テレサは二つ返事で俺に答えると、
賢者もその事実に驚き、テレサのスキルについて詳しく尋ねた。


その話によると、洗脳スキルは、相手の影に潜り、相手よりも魔力が高ければ操れる。
しかし相手を操るまでに必要な時間は、
自分の魔力量によって異なる。


「素晴らしいじゃないか!
 これで深層の魔物も操りながら戦える」


「でも、私だけだと力が弱い……」


「なるほどな……
 精霊契約していないからか」


これから先の戦いで凶悪な魔物を相手にする可能性も高いため、是が非でもこの力を活用したい。
賢者は、精霊契約の適性者について、
テレサに問いかけた。


「この中で精霊契約出来る者はいるか?」


賢者が問いかけると、テレサは全員を見渡しながら、品定めをする。
そしてその人物に向けて指を差した。


「消去法だけど……」


「え?俺?」


まさか、聖剣を使う俺に向けて、
テレサが指を差すとは思わなかった……



「テレサよ……
 クリスが適正者なのは何故だ?」
 

「他の人は魔力が足りない」


その力を使うためには、膨大な魔力が必要になる。
テレサは、俺しかいないと断言した。


「ただ、聖剣を出した時は、
 私の力が弱まるから、使えない」


「なるほど……
 光の力と反発するわけか」


闇の精霊魔法を使う瞬間、
聖剣を使用することはできない。
しかし、以前見た力を考えると、
その恩恵は計り知れないと予測した。


「クリス……
 精霊石のかけらを使って、契約してみろ」


賢者は、残り僅かだった精霊石のかけらを俺に渡して、精霊契約を促す。
テレサの方を見ると、嫌な素振りは見せていない。


「テレサ、頼む……
 力を貸してほしい……」


そしてこれから、テレサと精霊契約を開始する……
しかし、まさかその契約が、将来に影響を及ぼすとは思いもしない……
その力は、この先待ち受ける運命が過酷であっても跳ね返してしまう程に強力だった……
しおりを挟む
感想 13

あなたにおすすめの小説

異世界転生したらたくさんスキルもらったけど今まで選ばれなかったものだった~魔王討伐は無理な気がする~

宝者来価
ファンタジー
俺は異世界転生者カドマツ。 転生理由は幼い少女を交通事故からかばったこと。 良いとこなしの日々を送っていたが女神様から異世界に転生すると説明された時にはアニメやゲームのような展開を期待したりもした。 例えばモンスターを倒して国を救いヒロインと結ばれるなど。 けれど与えられた【今まで選ばれなかったスキルが使える】 戦闘はおろか日常の役にも立つ気がしない余りものばかり。 同じ転生者でイケメン王子のレイニーに出迎えられ歓迎される。 彼は【スキル:水】を使う最強で理想的な異世界転生者に思えたのだが―――!? ※小説家になろう様にも掲載しています。

【改稿版】休憩スキルで異世界無双!チートを得た俺は異世界で無双し、王女と魔女を嫁にする。

ゆう
ファンタジー
剣と魔法の異世界に転生したクリス・レガード。 剣聖を輩出したことのあるレガード家において剣術スキルは必要不可欠だが12歳の儀式で手に入れたスキルは【休憩】だった。 しかしこのスキル、想像していた以上にチートだ。 休憩を使いスキルを強化、更に新しいスキルを獲得できてしまう… そして強敵と相対する中、クリスは伝説のスキルである覇王を取得する。 ルミナス初代国王が有したスキルである覇王。 その覇王発現は王国の長い歴史の中で悲願だった。 それ以降、クリスを取り巻く環境は目まぐるしく変化していく…… ※アルファポリスに投稿した作品の改稿版です。 ホットランキング最高位2位でした。 カクヨムにも別シナリオで掲載。

DIYと異世界建築生活〜ギャル娘たちとパパの腰袋チート

みーくん
ファンタジー
気づいたら異世界に飛ばされていた、おっさん大工。 唯一の武器は、腰につけた工具袋—— …って、これ中身無限!?釘も木材もコンクリも出てくるんだけど!? 戸惑いながらも、拾った(?)ギャル魔法少女や謎の娘たちと家づくりを始めたおっさん。 土木工事からリゾート開発、果てはダンジョン探索まで!? 「異世界に家がないなら、建てればいいじゃない」 今日もおっさんはハンマー片手に、愛とユーモアと魔法で暮らしをDIY! 建築×育児×チート×ギャル “腰袋チート”で異世界を住みよく変える、大人の冒険がここに始まる! 腰活(こしかつっ!)よろしくお願いします

異世界に転生した俺は英雄の身体強化魔法を使って無双する。~無詠唱の身体強化魔法と無詠唱のマジックドレインは異世界最強~

北条氏成
ファンタジー
宮本 英二(みやもと えいじ)高校生3年生。 実家は江戸時代から続く剣道の道場をしている。そこの次男に生まれ、優秀な兄に道場の跡取りを任せて英二は剣術、槍術、柔道、空手など様々な武道をやってきた。 そんなある日、トラックに轢かれて死んだ英二は異世界へと転生させられる。 グランベルン王国のエイデル公爵の長男として生まれた英二はリオン・エイデルとして生きる事に・・・ しかし、リオンは貴族でありながらまさかの魔力が200しかなかった。貴族であれば魔力が1000はあるのが普通の世界でリオンは初期魔法すら使えないレベル。だが、リオンには神話で邪悪なドラゴンを倒した魔剣士リュウジと同じ身体強化魔法を持っていたのだ。 これは魔法が殆ど使えない代わりに、最強の英雄の魔法である身体強化魔法を使いながら無双する物語りである。

八百万の神から祝福をもらいました!この力で異世界を生きていきます!

トリガー
ファンタジー
神様のミスで死んでしまったリオ。 女神から代償に八百万の神の祝福をもらった。 転生した異世界で無双する。

【完結】487222760年間女神様に仕えてきた俺は、そろそろ普通の異世界転生をしてもいいと思う

こすもすさんど(元:ムメイザクラ)
ファンタジー
 異世界転生の女神様に四億年近くも仕えてきた、名も無きオリ主。  億千の異世界転生を繰り返してきた彼は、女神様に"休暇"と称して『普通の異世界転生がしたい』とお願いする。  彼の願いを聞き入れた女神様は、彼を無難な異世界へと送り出す。  四億年の経験知識と共に異世界へ降り立ったオリ主――『アヤト』は、自由気ままな転生者生活を満喫しようとするのだが、そんなぶっ壊れチートを持ったなろう系オリ主が平穏無事な"普通の異世界転生"など出来るはずもなく……?  道行く美少女ヒロイン達をスパルタ特訓で徹底的に鍛え上げ、邪魔する奴はただのパンチで滅殺抹殺一撃必殺、それも全ては"普通の異世界転生"をするために!  気が付けばヒロインが増え、気が付けば厄介事に巻き込まれる、テメーの頭はハッピーセットな、なろう系最強チーレム無双オリ主の明日はどっちだ!?    ※小説家になろう、エブリスタ、ノベルアップ+にも掲載しております。

【㊗️受賞!】神のミスで転生したけど、幼児化しちゃった!〜もふもふと一緒に、異世界ライフを楽しもう!〜

一ノ蔵(いちのくら)
ファンタジー
※第18回ファンタジー小説大賞にて、奨励賞を受賞しました!投票して頂いた皆様には、感謝申し上げますm(_ _)m ✩物語は、ゆっくり進みます。冒険より、日常に重きありの異世界ライフです。 【あらすじ】 神のミスにより、異世界転生が決まったミオ。調子に乗って、スキルを欲張り過ぎた結果、幼児化してしまった!   そんなハプニングがありつつも、ミオは、大好きな異世界で送る第二の人生に、希望いっぱい!  事故のお詫びに遣わされた、守護獣神のジョウとともに、ミオは異世界ライフを楽しみます! カクヨム(吉野 ひな)にて、先行投稿しています。

異世界転生おじさんは最強とハーレムを極める

自ら
ファンタジー
定年を半年後に控えた凡庸なサラリーマン、佐藤健一(50歳)は、不慮の交通事故で人生を終える。目覚めた先で出会ったのは、自分の魂をトラックの前に落としたというミスをした女神リナリア。 その「お詫び」として、健一は剣と魔法の異世界へと30代後半の肉体で転生することになる。チート能力の選択を迫られ、彼はあらゆる経験から無限に成長できる**【無限成長(アンリミテッド・グロース)】**を選び取る。 異世界で早速遭遇したゴブリンを一撃で倒し、チート能力を実感した健一は、くたびれた人生を捨て、最強のセカンドライフを謳歌することを決意する。 定年間際のおじさんが、女神の気まぐれチートで異世界最強への道を歩み始める、転生ファンタジーの開幕。

処理中です...