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第148話 未来
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シャルロットは、風の精霊王と対峙して、
シルフィの今後について話し始めている。
「精霊契約を交わしたら、片方が死ぬまで、
契約関係は残ってしまう……」
賢者から聞かされていなかった事実に、
シャルロットは驚愕しているが、
精霊王とシルフィは、思った以上に嫌ではないようだ。
「娘の命の恩人を邪気には出来ないし、
貴方のせいではないからな」
シルフィが母親に事情を説明したことで、
しっかりとシャルロットが敵でないことが伝わり、対応も変わっていた。
「シルフィは、私と一緒にいて大丈夫なの?」
シャルロットは、幼い子供が親元を離れて、
ルミナスまで来るのが心配だった。
せっかくの再会を無駄にしてしまうのは、
申し訳ない気がしている。
「眠りにつく時間だけ精霊界に帰るのよ……
だから、日中は貴方と一緒よ」
それであれば、妹のような存在が増えて、
シャルロットは、むしろ嬉しく思っていた。
だが、肝心の本人の意思を聞いていない為、
無理強いをしていないか気になっている。
「シルフィは、私と一緒で良いの?」
「うん!お姉ちゃんと一緒にいると、
嫌な感じがしないし、温かいの!」
一瞬、炎の熱のせいなのかと思ったが、
褒めてくれた事が嬉しくて、シャルロットはシルフィの頭を優しく撫でる。
そして、これから相棒として、
ルミナスで過ごすことが決まったのだ。
そして、精霊王との対話も終わり、
シルフィの件は一件落着となったが、
まだ勇者の問題は解決した訳でない。
空中遺跡の方角を見て、妹の無事を願う。
「マリア……」
マリアと笑顔で再会するのを心から祈り、
シャルロットはルミナスの戦士達の元へ歩き始めた……
◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆
聖剣の神殿の奥で激しい爆発音が響き渡り、
神殿の壁や柱が無惨にも崩れていく。
黒騎士の魔剣が解放されてから、
主力として使っていた魔剣技が、
更に強力になりカノンを襲っていた。
「逃げるだけで精一杯とは無様だな」
脇腹から血が流れていて、
その痛みから剣を握る手に力が入らない。
普段であれば圧倒出来る相手だが、
今は逃げ続けるしかないのをカノンは情けなく思っていた。
「まだ塞がらない……
後少しだ」
逃げながら少しずつ脇腹の止血を行い、
回復を試みるが久しぶりの魔法は、
想像以上に腕が鈍っていて効果が薄い。
「本来なら正々堂々と言いたいが、
この時のために龍の生き血を用意した」
黒騎士が自分で刺した傷は、用意していた龍の生き血で瞬く間に塞がっている。
魔力も全回復して魔剣技の乱れ打ちを繰り出した。
「子供扱いされた相手を俺は圧倒している!
こんなに気分が良いとはな!」
魔剣技に手も足も出なくて、
勇者は悔しさに唇を噛み締めていた。
そしてついに後方は行き止まりの場所に来てしまい、逃げ道はなくなった。
目の前に黒騎士とシンが迫っている。
「もう逃げ場がなくなったな!
ここで死んで俺達の糧となれ」
最後の瞬間が迫ると思われたが、
勇者は勝ち誇った笑みを浮かべて言葉を発した。
「馬鹿め……
お前達がここまで誘導されたんだよ」
神殿の瓦礫が辺りに散らばり、認識し難いが儀式の間に足を踏み入れていた。
「この部屋で聖剣技の威力は更に上がる!
私の聖剣技で死ね」
勇者の魔力に反応するように部屋も輝きに溢れていく。
その白く輝く光に聖剣も呼応して、聖剣技は強さを増した。
そして勇者の放った一撃が、黒騎士に向かうが、シンが転移魔法で回避できる場所まで転移させてしまう。
「て、転移魔法だと?」
実戦でシンの転移魔法を見るのは、
初めてだったため驚愕している。
この儀式の間で聖剣技を放ち、仕留める算段だったが台無しにされてしまった。
「なぜ、僕が一緒に来たと思う?
君の聖剣技を封じるためだよ」
一定の距離をとり、勇者の聖剣技に対して、
シンの転移魔法で回避する作戦だったのだ。
そして魔力が尽きた瞬間、その時が勇者の敗北となる。
「ふふふ、もうすぐ手に入る
その心臓が……」
シンは、邪悪な笑みを浮かべながら、
言葉を発している。
その声は、今まで発したことのないほどに低い声質で発せられた。
必死に聖剣技を放つが、シンの転移魔法によって、回避されてしまい勇者の魔力が尽きてしまう。
「く、くそ……魔力が」
そして、行き止まりで逃げ場のない状況で、
勇者に二人の魔の手が迫る。
ついに聖なる心臓が奪われてしまうと思った刹那…………
「ようやく、間に合った……」
聖剣の神殿に覇王の光が反射して、
その存在を知らせていく。
「お、お前はまさか!」
一瞬だけ聞こえたその人物の声は、
勇者にとっては敵に違いないが、
助けに来たことが信じられないでいる。
「クリス・レガード!
俺達の聖剣技で、黒騎士セト……
お前を倒す者だ!」
突如として現れたクリスを前に、
黒騎士は目を見開き驚くが、
やはり覇王を前にすると、
戦闘に対する熱量が上がってしまう。
そしてこの場に賢者達も合流した時、
クリスと賢者のスキルが奇跡を呼び起こし、
未来を切り開いていく……
シルフィの今後について話し始めている。
「精霊契約を交わしたら、片方が死ぬまで、
契約関係は残ってしまう……」
賢者から聞かされていなかった事実に、
シャルロットは驚愕しているが、
精霊王とシルフィは、思った以上に嫌ではないようだ。
「娘の命の恩人を邪気には出来ないし、
貴方のせいではないからな」
シルフィが母親に事情を説明したことで、
しっかりとシャルロットが敵でないことが伝わり、対応も変わっていた。
「シルフィは、私と一緒にいて大丈夫なの?」
シャルロットは、幼い子供が親元を離れて、
ルミナスまで来るのが心配だった。
せっかくの再会を無駄にしてしまうのは、
申し訳ない気がしている。
「眠りにつく時間だけ精霊界に帰るのよ……
だから、日中は貴方と一緒よ」
それであれば、妹のような存在が増えて、
シャルロットは、むしろ嬉しく思っていた。
だが、肝心の本人の意思を聞いていない為、
無理強いをしていないか気になっている。
「シルフィは、私と一緒で良いの?」
「うん!お姉ちゃんと一緒にいると、
嫌な感じがしないし、温かいの!」
一瞬、炎の熱のせいなのかと思ったが、
褒めてくれた事が嬉しくて、シャルロットはシルフィの頭を優しく撫でる。
そして、これから相棒として、
ルミナスで過ごすことが決まったのだ。
そして、精霊王との対話も終わり、
シルフィの件は一件落着となったが、
まだ勇者の問題は解決した訳でない。
空中遺跡の方角を見て、妹の無事を願う。
「マリア……」
マリアと笑顔で再会するのを心から祈り、
シャルロットはルミナスの戦士達の元へ歩き始めた……
◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆
聖剣の神殿の奥で激しい爆発音が響き渡り、
神殿の壁や柱が無惨にも崩れていく。
黒騎士の魔剣が解放されてから、
主力として使っていた魔剣技が、
更に強力になりカノンを襲っていた。
「逃げるだけで精一杯とは無様だな」
脇腹から血が流れていて、
その痛みから剣を握る手に力が入らない。
普段であれば圧倒出来る相手だが、
今は逃げ続けるしかないのをカノンは情けなく思っていた。
「まだ塞がらない……
後少しだ」
逃げながら少しずつ脇腹の止血を行い、
回復を試みるが久しぶりの魔法は、
想像以上に腕が鈍っていて効果が薄い。
「本来なら正々堂々と言いたいが、
この時のために龍の生き血を用意した」
黒騎士が自分で刺した傷は、用意していた龍の生き血で瞬く間に塞がっている。
魔力も全回復して魔剣技の乱れ打ちを繰り出した。
「子供扱いされた相手を俺は圧倒している!
こんなに気分が良いとはな!」
魔剣技に手も足も出なくて、
勇者は悔しさに唇を噛み締めていた。
そしてついに後方は行き止まりの場所に来てしまい、逃げ道はなくなった。
目の前に黒騎士とシンが迫っている。
「もう逃げ場がなくなったな!
ここで死んで俺達の糧となれ」
最後の瞬間が迫ると思われたが、
勇者は勝ち誇った笑みを浮かべて言葉を発した。
「馬鹿め……
お前達がここまで誘導されたんだよ」
神殿の瓦礫が辺りに散らばり、認識し難いが儀式の間に足を踏み入れていた。
「この部屋で聖剣技の威力は更に上がる!
私の聖剣技で死ね」
勇者の魔力に反応するように部屋も輝きに溢れていく。
その白く輝く光に聖剣も呼応して、聖剣技は強さを増した。
そして勇者の放った一撃が、黒騎士に向かうが、シンが転移魔法で回避できる場所まで転移させてしまう。
「て、転移魔法だと?」
実戦でシンの転移魔法を見るのは、
初めてだったため驚愕している。
この儀式の間で聖剣技を放ち、仕留める算段だったが台無しにされてしまった。
「なぜ、僕が一緒に来たと思う?
君の聖剣技を封じるためだよ」
一定の距離をとり、勇者の聖剣技に対して、
シンの転移魔法で回避する作戦だったのだ。
そして魔力が尽きた瞬間、その時が勇者の敗北となる。
「ふふふ、もうすぐ手に入る
その心臓が……」
シンは、邪悪な笑みを浮かべながら、
言葉を発している。
その声は、今まで発したことのないほどに低い声質で発せられた。
必死に聖剣技を放つが、シンの転移魔法によって、回避されてしまい勇者の魔力が尽きてしまう。
「く、くそ……魔力が」
そして、行き止まりで逃げ場のない状況で、
勇者に二人の魔の手が迫る。
ついに聖なる心臓が奪われてしまうと思った刹那…………
「ようやく、間に合った……」
聖剣の神殿に覇王の光が反射して、
その存在を知らせていく。
「お、お前はまさか!」
一瞬だけ聞こえたその人物の声は、
勇者にとっては敵に違いないが、
助けに来たことが信じられないでいる。
「クリス・レガード!
俺達の聖剣技で、黒騎士セト……
お前を倒す者だ!」
突如として現れたクリスを前に、
黒騎士は目を見開き驚くが、
やはり覇王を前にすると、
戦闘に対する熱量が上がってしまう。
そしてこの場に賢者達も合流した時、
クリスと賢者のスキルが奇跡を呼び起こし、
未来を切り開いていく……
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