休憩スキルで異世界無双!チートを得た俺は異世界で無双し、王女と魔女を嫁にする。

ゆう

文字の大きさ
132 / 182

第132話 寝たふり

しおりを挟む
久しぶりにレガードの屋敷で朝を迎えたが、
今は日常とは全く異なる状況だ。
それは俺の隣でマリアとユーリが寝ているのだ。
昨日は何とか眠れたが、どうやら相当二人を意識してしまい一番早くに起きてしまった。


「二人ともこんなに綺麗で可愛いけど、
 俺の奥さんになるんだよね」


二人の寝顔を見ながら、そう思うと幸せな気持ちが溢れてくる。
きっと幸福感に浸っている俺の顔は、
凄くだらしない顔をしているだろう。


しばらく二人を眺めようと思った矢先に、
寝ている筈のユーリが足を絡めてきた。
予想外の事態に朝から心臓の鼓動が鳴り止まない。


「ちょっと……」


まるで抱き枕のように抱きつかれ、
身体が密着している。
しかし、それだけでは終わらなかった。
なんと隣のマリアも両手を俺の身体に回し始めたのだ。


ちょっと待って……
二人とも寝ているよね?
魔力から感情を読み取りたいけど、
冷静に頭が働かない。


この状況をどうすれば良いか悩んでいると、
二人がクスクスと笑い始めた。


「おはよう、クリス」


「二人とも起きていたの?」


「ふふふ、魔力に反応があったら、
 クリスを驚かせようってね」


実は最初から二人とも寝たふりをしながら、
俺が起きるのを待っていたのだ。
するとユーリが俺の感情を読み取りながら口を開く。


「クリス、嬉しいみたいだね……
 私たちも一緒だよ」


そう言いながら、俺の頬に口付けをしてきた。
気持ちが分かり合えた途端に、
ユーリは積極的になり始めている。


「もう!ユーリばかりずるい」


「ふふふ、マリアもしちゃえば良いじゃん」


気付けば二人とも仲が良くなっており、
呼び捨てでお互いを呼び合っている。


「クリス……」


急に頬を赤くしながら俺に口付けをしてきた。
ちなみに頬ではなく唇だ。


「マリア、ずるい!」


マリアは小悪魔な笑顔を向けながら、
ユーリに言葉を発する。


「ユーリこそ、しちゃえば良いじゃん」


まるで仕返しとばかりにユーリに言葉を放つと、
ユーリも負けじと口付けをしてきた。
もう俺は何が何だか分からなくなっている。


「二人ともいつのまに仲が良くなったのね」


「ふふふ、お互い奥さんになるからね」


二人とも将来を考えて良い関係を築こうとしている。
俺は、そんな二人の気遣いが心から嬉しい。


そしてふとユーリの魔力から感情の変化を感じ取り、観察すると何か話したいような印象を受けた。


「あの……マリアが帰りたくないって言ってるんだけど」


「はい?」


俺は口が開いたまま塞がらず、
マリアの方を見ると恥ずかしそうに呟いた。


「だってユーリばっかり、ズルい……」


「あはは、私もマリアが好きだし、
 もっと一緒にいたいなって」


ユーリに友と呼べる者は少ない。
今まで魔女で苦しんできた分、仲の良い存在が出来たのが余程嬉しいのだろう。


「流石に怒られるでしょ……」


「たぶん大丈夫かも……
 だって、クリスは覇王もあるし、
 聖剣の契約者だし」


強引ともいえる提案に俺は不安を感じたが、
マリアは覚悟を決めて宣言する。


「決めた!私、帰らない!」


何と、王女が男爵の家に籠ると宣言してしまった。
絶対にトラブルの予感がするが、
こうと決めたら引かないのがマリアである。


「マリアの気持ちも嬉しいけど、
 ひとまず母上に相談しよう」


ここで父上ではなく母上と言ってしまったが、間違いなく我が家の力関係では母上の方が強いのだ。

そして俺達は、旅立つまでの数日間、
レガードの屋敷にマリアを同居させるという計画を決めたのであった。


俺たちがそんな話をしていると、急に部屋のドアを開けて中に入った人物がいる。


「おはようござ……
 お、お、お兄様!こ、これは?」


「あ、アリス、朝から五月蝿いぞ」


俺を起こそうとアリスが部屋に入ったが、
仲睦まじく過ごす三人の姿を見て嫉妬に狂っている。


「だ、だ、黙ってられません!
 男女が同じベッドに……
 しかも三人でなんて」


俺たちの状況を見て何か勘違いをしているようだ。
二人とも俺に抱きついていて、
気付けば二人の服も少しはだけている。


「ふしだらです!」


「まあ、落ち着けって……」


言われていることは正しい気もするが、
俺達は婚約しているのだ。
しかし、アリスが騒ぎ出したことで二人とも残念そうに起き上がった。


「落ち着いてられません!」


アリスは息を切らしながら声を荒げていると、
その声を聞きつけてリーナが現れる。


「おはようございます、クリス様」


「リーナ、おはよう」


リーナは周りを見渡してジト目で俺を睨みつけながら、ため息を吐いた。
そしてアリスを抱きしめて宥め始める。


「うっ……っう、リーナ~
 お兄さまが……アリスのお兄さまが」


アリスの頭を撫でながら宥める姿を見て、
改めてメイドとして優秀なリーナに感謝した。


「リーナ、後は頼んだ…」


リーナに軽く睨まれながらも、
俺たちはそそくさと部屋を出て客間へ向かって行ったのだった……
しおりを挟む
感想 13

あなたにおすすめの小説

異世界転生したらたくさんスキルもらったけど今まで選ばれなかったものだった~魔王討伐は無理な気がする~

宝者来価
ファンタジー
俺は異世界転生者カドマツ。 転生理由は幼い少女を交通事故からかばったこと。 良いとこなしの日々を送っていたが女神様から異世界に転生すると説明された時にはアニメやゲームのような展開を期待したりもした。 例えばモンスターを倒して国を救いヒロインと結ばれるなど。 けれど与えられた【今まで選ばれなかったスキルが使える】 戦闘はおろか日常の役にも立つ気がしない余りものばかり。 同じ転生者でイケメン王子のレイニーに出迎えられ歓迎される。 彼は【スキル:水】を使う最強で理想的な異世界転生者に思えたのだが―――!? ※小説家になろう様にも掲載しています。

【完結】487222760年間女神様に仕えてきた俺は、そろそろ普通の異世界転生をしてもいいと思う

こすもすさんど(元:ムメイザクラ)
ファンタジー
 異世界転生の女神様に四億年近くも仕えてきた、名も無きオリ主。  億千の異世界転生を繰り返してきた彼は、女神様に"休暇"と称して『普通の異世界転生がしたい』とお願いする。  彼の願いを聞き入れた女神様は、彼を無難な異世界へと送り出す。  四億年の経験知識と共に異世界へ降り立ったオリ主――『アヤト』は、自由気ままな転生者生活を満喫しようとするのだが、そんなぶっ壊れチートを持ったなろう系オリ主が平穏無事な"普通の異世界転生"など出来るはずもなく……?  道行く美少女ヒロイン達をスパルタ特訓で徹底的に鍛え上げ、邪魔する奴はただのパンチで滅殺抹殺一撃必殺、それも全ては"普通の異世界転生"をするために!  気が付けばヒロインが増え、気が付けば厄介事に巻き込まれる、テメーの頭はハッピーセットな、なろう系最強チーレム無双オリ主の明日はどっちだ!?    ※小説家になろう、エブリスタ、ノベルアップ+にも掲載しております。

八百万の神から祝福をもらいました!この力で異世界を生きていきます!

トリガー
ファンタジー
神様のミスで死んでしまったリオ。 女神から代償に八百万の神の祝福をもらった。 転生した異世界で無双する。

捨てられた前世【大賢者】の少年、魔物を食べて世界最強に、そして日本へ

月城 友麻
ファンタジー
辺境伯の三男坊として転生した大賢者は、無能を装ったがために暗黒の森へと捨てられてしまう。次々と魔物に襲われる大賢者だったが、魔物を食べて生き残る。 こうして大賢者は魔物の力を次々と獲得しながら強くなり、最後には暗黒の森の王者、暗黒龍に挑み、手下に従えることに成功した。しかし、この暗黒龍、人化すると人懐っこい銀髪の少女になる。そして、ポーチから出したのはなんとiPhone。明かされる世界の真実に大賢者もビックリ。 そして、ある日、生まれ故郷がスタンピードに襲われる。大賢者は自分を捨てた父に引導を渡し、街の英雄として凱旋を果たすが、それは物語の始まりに過ぎなかった。 太陽系最果ての地で壮絶な戦闘を超え、愛する人を救うために目指したのはなんと日本。 テンプレを超えた壮大なファンタジーが今、始まる。

異世界に転生したら?(改)

まさ
ファンタジー
事故で死んでしまった主人公のマサムネ(奥田 政宗)は41歳、独身、彼女無し、最近の楽しみと言えば、従兄弟から借りて読んだラノベにハマり、今ではアパートの部屋に数十冊の『転生』系小説、通称『ラノベ』がところ狭しと重なっていた。 そして今日も残業の帰り道、脳内で転生したら、あーしよ、こーしよと現実逃避よろしくで想像しながら歩いていた。 物語はまさに、その時に起きる! 横断歩道を歩き目的他のアパートまで、もうすぐ、、、だったのに居眠り運転のトラックに轢かれ、意識を失った。 そして再び意識を取り戻した時、目の前に女神がいた。 ◇ 5年前の作品の改稿板になります。 少し(?)年数があって文章がおかしい所があるかもですが、素人の作品。 生暖かい目で見て下されば幸いです。

バーンズ伯爵家の内政改革 ~10歳で目覚めた長男、前世知識で領地を最適化します

namisan
ファンタジー
バーンズ伯爵家の長男マイルズは、完璧な容姿と神童と噂される知性を持っていた。だが彼には、誰にも言えない秘密があった。――前世が日本の「医師」だったという記憶だ。 マイルズが10歳となった「洗礼式」の日。 その儀式の最中、領地で謎の疫病が発生したとの凶報が届く。 「呪いだ」「悪霊の仕業だ」と混乱する大人たち。 しかしマイルズだけは、元医師の知識から即座に「病」の正体と、放置すれば領地を崩壊させる「災害」であることを看破していた。 「父上、お待ちください。それは呪いではありませぬ。……対処法がわかります」 公衆衛生の確立を皮切りに、マイルズは領地に潜む様々な「病巣」――非効率な農業、停滞する経済、旧態依然としたインフラ――に気づいていく。 前世の知識を総動員し、10歳の少年が領地を豊かに変えていく。 これは、一人の転生貴族が挑む、本格・異世界領地改革(内政)ファンタジー。

異世界に転生した俺は英雄の身体強化魔法を使って無双する。~無詠唱の身体強化魔法と無詠唱のマジックドレインは異世界最強~

北条氏成
ファンタジー
宮本 英二(みやもと えいじ)高校生3年生。 実家は江戸時代から続く剣道の道場をしている。そこの次男に生まれ、優秀な兄に道場の跡取りを任せて英二は剣術、槍術、柔道、空手など様々な武道をやってきた。 そんなある日、トラックに轢かれて死んだ英二は異世界へと転生させられる。 グランベルン王国のエイデル公爵の長男として生まれた英二はリオン・エイデルとして生きる事に・・・ しかし、リオンは貴族でありながらまさかの魔力が200しかなかった。貴族であれば魔力が1000はあるのが普通の世界でリオンは初期魔法すら使えないレベル。だが、リオンには神話で邪悪なドラゴンを倒した魔剣士リュウジと同じ身体強化魔法を持っていたのだ。 これは魔法が殆ど使えない代わりに、最強の英雄の魔法である身体強化魔法を使いながら無双する物語りである。

DIYと異世界建築生活〜ギャル娘たちとパパの腰袋チート

みーくん
ファンタジー
気づいたら異世界に飛ばされていた、おっさん大工。 唯一の武器は、腰につけた工具袋—— …って、これ中身無限!?釘も木材もコンクリも出てくるんだけど!? 戸惑いながらも、拾った(?)ギャル魔法少女や謎の娘たちと家づくりを始めたおっさん。 土木工事からリゾート開発、果てはダンジョン探索まで!? 「異世界に家がないなら、建てればいいじゃない」 今日もおっさんはハンマー片手に、愛とユーモアと魔法で暮らしをDIY! 建築×育児×チート×ギャル “腰袋チート”で異世界を住みよく変える、大人の冒険がここに始まる! 腰活(こしかつっ!)よろしくお願いします

処理中です...