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第117話 暗殺者
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賢者との通話を終えて、ユーリが攫われた可能性があると母上に伝えた。
母上は驚愕したと同時にユーリを攫った教皇への怒りで震え上がっている。
そして、俺達は大急ぎで山を降りた。
ユリスとガルムには、大切な人が攫われたと伝えると、俺と母上のために何でも協力すると言ってくれた。
「ガルム、帰ったらすぐに薬を作ろう…
リルムさんを早く元気にしないとね」
賢者の話だと龍の生き血の鮮度が落ちないように早く薬にして飲ませないといけない。
「ア、アニキ…
この御恩は一生忘れません…」
身体が成長して勇敢に戦っていたが、やはりガルムはガルムのままだ。
俺の言葉に感極まって涙を溜めてしまう。
しかし、俺にはそんな姿が可愛く思えて仕方ない。
「ところで、賢者様は何処に居るのよ?」
ユリスが疑問に思い言葉にすると、
通信機の賢者がその問いに答えた。
「恐らく、私は城の研究室にいる
一応この時代の正確な情報を知りたい…
音量を最大にしてくれないか?」
俺は賢者の指示通り通信機の音量を最大にしてみんなに聞こえるように手に持った。
俺と母上を除いて、まさか未来の賢者と会話をしているとは思わないだろう。
「この時代で、まだ魔王は倒してないね?
すると聖剣の儀式は、いつだい?」
「陛下の聖剣の儀式?
明日だけど…」
ユリスがその回答をすると、
通信機の向こうで賢者の悩む声が聞こえる。
「お前達が居る世界は、もしかしたら…
本物の過去の世界かもしれない」
ユリスとガルムは何が何だか分からず首を傾げている。
賢者は、自らが体験した事実を思い出し、
この世界が真実の世界だと確信した。
「聖剣の儀式の夜に経験した話だが、
私はその日に暗殺者に襲われる…
そして子供達と1人の女性に救われたんだ」
「ま、まさか…」
俺達は賢者の記憶の答えに辿り着いた。
その子供達は…
「きっとお前達だよ…
だが、明日の夜、暗殺者に襲われる
その時までに間に合わなければ…」
通信機の向こうで賢者は、話したくない事実を俺達に伝えようと必死に頑張っている。
「私は、暗殺者に殺される」
俺は驚愕してしまい、信じられない。
強化格闘術の達人の賢者を暗殺するとしたら相当の実力者でなければ不可能だ。
「師匠を暗殺できる人物がいるなんて…」
「まあ、普通は無理だろう…
でも、その人物は私の側近なんだよ」
賢者の辛そうな言葉に賢者とその人物の間には、俺達の知らない事情があるのかもしれない。
「ユリス、信じたくないかもしれないが…
お前の剣の師でもある、イシスだ…」
ユリスはその事実に驚愕して、
更に受け入れられずにいる。
「うそよ!
なんで先生が賢者様を暗殺するのよ!
そんなの信じられるわけないじゃない!」
「おやびん…」
ガルムは、こんなにも動揺するユリスを初めて目の当たりにした。
そして、妹のリルムから苦しい時は、
手を繋いで欲しいと言われていたのを思い出し、ユリスの手を握り始めた。
「ガ、ガルム…」
急に手を握られ驚いたが、優しく微笑むガルムにユリスは癒される。
そして、更に賢者がユリスへと口を開く
「イシスが暗殺者かどうか、
ユリス、お前の目で真実を見極めろ!
そしてもし、イシスが暗殺者なら…」
「先生が暗殺者なら、私が倒すわ…」
ユリスはガルムの手を握り返し、
その瞳に決意が宿る…
「そうか、師匠の側近で実力者だからこそ、
暗殺の可能性があるのか…」
母上がそう話すと、賢者は通信機で更に情報を捕捉していく。
それは明日の暗殺決行の場所についてだ。
「明日、聖剣の儀式が行われた後、
城の訓練所に呼ばれる…
相談したいことがあると言われてな」
また城の訓練所か…
偶然だろうが色々と因縁のある場所だ。
「よし、龍の素材を持って、
ユリスが討伐したことにしろ!
そうすれば説得もしやすく城に入り易い」
「え、え、え?」
ユリスはいきなり慌てふためいている。
まさか手柄が全て自分のものになってしまうとは思いもしない。
「おやびん、俺はリルムが救えるので、
報酬はそれで十分ですよ!」
ガルムの目的はリルムの呪いを治す事で、
それ以上の欲は無い様子だ。
「俺と母上も、富や名声は必要無いから、
ここはユリスしかいないね…」
ユリスは唖然と立ち尽くしている。
ルミナス史上初の龍殺しを達成したのだ。
その報酬は果てしない。
「ユリス、もし剣聖になれるのであれば、
是非引き受けて欲しい…
剣聖になったユリスを夢見る子供達が、
きっと将来現れるはずだから…」
父上も俺も…
貴方の武勇を聞いて、いつか自分もそうなりたいと夢見て鍛錬に明け暮れるんだ。
「わ、分かったわよ…
みんながそこまで言うなら仕方なく、
受け取ってあげるわよ…」
そして、俺達はルミナスへ到着したが、
既に辺りは暗くなっている。
いよいよ明日、城へ向かい賢者と対面する。
その時、俺達はこの世界で知ることになる…
賢者と暗殺者との間にある因縁と事実を。
母上は驚愕したと同時にユーリを攫った教皇への怒りで震え上がっている。
そして、俺達は大急ぎで山を降りた。
ユリスとガルムには、大切な人が攫われたと伝えると、俺と母上のために何でも協力すると言ってくれた。
「ガルム、帰ったらすぐに薬を作ろう…
リルムさんを早く元気にしないとね」
賢者の話だと龍の生き血の鮮度が落ちないように早く薬にして飲ませないといけない。
「ア、アニキ…
この御恩は一生忘れません…」
身体が成長して勇敢に戦っていたが、やはりガルムはガルムのままだ。
俺の言葉に感極まって涙を溜めてしまう。
しかし、俺にはそんな姿が可愛く思えて仕方ない。
「ところで、賢者様は何処に居るのよ?」
ユリスが疑問に思い言葉にすると、
通信機の賢者がその問いに答えた。
「恐らく、私は城の研究室にいる
一応この時代の正確な情報を知りたい…
音量を最大にしてくれないか?」
俺は賢者の指示通り通信機の音量を最大にしてみんなに聞こえるように手に持った。
俺と母上を除いて、まさか未来の賢者と会話をしているとは思わないだろう。
「この時代で、まだ魔王は倒してないね?
すると聖剣の儀式は、いつだい?」
「陛下の聖剣の儀式?
明日だけど…」
ユリスがその回答をすると、
通信機の向こうで賢者の悩む声が聞こえる。
「お前達が居る世界は、もしかしたら…
本物の過去の世界かもしれない」
ユリスとガルムは何が何だか分からず首を傾げている。
賢者は、自らが体験した事実を思い出し、
この世界が真実の世界だと確信した。
「聖剣の儀式の夜に経験した話だが、
私はその日に暗殺者に襲われる…
そして子供達と1人の女性に救われたんだ」
「ま、まさか…」
俺達は賢者の記憶の答えに辿り着いた。
その子供達は…
「きっとお前達だよ…
だが、明日の夜、暗殺者に襲われる
その時までに間に合わなければ…」
通信機の向こうで賢者は、話したくない事実を俺達に伝えようと必死に頑張っている。
「私は、暗殺者に殺される」
俺は驚愕してしまい、信じられない。
強化格闘術の達人の賢者を暗殺するとしたら相当の実力者でなければ不可能だ。
「師匠を暗殺できる人物がいるなんて…」
「まあ、普通は無理だろう…
でも、その人物は私の側近なんだよ」
賢者の辛そうな言葉に賢者とその人物の間には、俺達の知らない事情があるのかもしれない。
「ユリス、信じたくないかもしれないが…
お前の剣の師でもある、イシスだ…」
ユリスはその事実に驚愕して、
更に受け入れられずにいる。
「うそよ!
なんで先生が賢者様を暗殺するのよ!
そんなの信じられるわけないじゃない!」
「おやびん…」
ガルムは、こんなにも動揺するユリスを初めて目の当たりにした。
そして、妹のリルムから苦しい時は、
手を繋いで欲しいと言われていたのを思い出し、ユリスの手を握り始めた。
「ガ、ガルム…」
急に手を握られ驚いたが、優しく微笑むガルムにユリスは癒される。
そして、更に賢者がユリスへと口を開く
「イシスが暗殺者かどうか、
ユリス、お前の目で真実を見極めろ!
そしてもし、イシスが暗殺者なら…」
「先生が暗殺者なら、私が倒すわ…」
ユリスはガルムの手を握り返し、
その瞳に決意が宿る…
「そうか、師匠の側近で実力者だからこそ、
暗殺の可能性があるのか…」
母上がそう話すと、賢者は通信機で更に情報を捕捉していく。
それは明日の暗殺決行の場所についてだ。
「明日、聖剣の儀式が行われた後、
城の訓練所に呼ばれる…
相談したいことがあると言われてな」
また城の訓練所か…
偶然だろうが色々と因縁のある場所だ。
「よし、龍の素材を持って、
ユリスが討伐したことにしろ!
そうすれば説得もしやすく城に入り易い」
「え、え、え?」
ユリスはいきなり慌てふためいている。
まさか手柄が全て自分のものになってしまうとは思いもしない。
「おやびん、俺はリルムが救えるので、
報酬はそれで十分ですよ!」
ガルムの目的はリルムの呪いを治す事で、
それ以上の欲は無い様子だ。
「俺と母上も、富や名声は必要無いから、
ここはユリスしかいないね…」
ユリスは唖然と立ち尽くしている。
ルミナス史上初の龍殺しを達成したのだ。
その報酬は果てしない。
「ユリス、もし剣聖になれるのであれば、
是非引き受けて欲しい…
剣聖になったユリスを夢見る子供達が、
きっと将来現れるはずだから…」
父上も俺も…
貴方の武勇を聞いて、いつか自分もそうなりたいと夢見て鍛錬に明け暮れるんだ。
「わ、分かったわよ…
みんながそこまで言うなら仕方なく、
受け取ってあげるわよ…」
そして、俺達はルミナスへ到着したが、
既に辺りは暗くなっている。
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