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第113話 連携
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水の神殿、聖剣の儀式の間で賢者とマリアは、クリスのサポートに徹していた。
「今、丁度リブル山に登っているな」
「クリスの緊張が伝わってきます…」
翌日にはクリス達は、ドラゴンの潜むリブル山に登り始めた。
リブル山は王都から1番近い位置にある山だ。
中には強力なモンスターもいるため、
常時聖剣技を発動するよう賢者から指示が出ている。
そのためマリアには魔力を通してクリスの感情が伝わってくるのだ。
「クリスの不安や緊張から目を背けるな…」
人間誰しも言葉には表さず本心を隠す。
クリスも、普段は平然としているが本心では恐怖や不安を隠して行動している。
マリアは、気付かなかったクリスの本質を理解しようとしていた。
「マリア、それで良い…
寄り添うには理解するのが大切だが、
上辺だけじゃ駄目ってことさ」
賢者の言葉は、優しさが込められている。
そして過去の聖剣の話を知っているからこそ賢者の言葉には重さが感じられる。
「さて、戦いが終わったようだ…
引き続き私達もサポートしよう」
そして賢者は遠距離メガネに集中して、
クリスに声をかけた。
◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆
「お前たち、連携がバラバラだぞ…」
今戦った敵は、下級悪魔のインプと山賊ゴブリンだった。
俺達はリブル山の5合目辺りまで来ている。
母上は手を出さずにユリスとガルムの戦いを見ることに徹していた。
しかし、先行するユリスに対してガルムの追撃のタイミングが合わない。
結局インプの幻惑魔法に惑わされ、危うくなったので全て俺が倒した。
「ユリス、
お前は周りを見ないと駄目だ!」
まさか、母上が初代剣聖に戦い方を教えることになるとは思いもしない。
しかし、2人とも目をキラキラ輝かせながら聞いている。
何故こうなったのかと言うと、山に登ってから母上が光の剣で敵を撃破したのを見て、
2人の心を鷲掴みにしたのだ。
ユリスは母上の事を、クレア様と呼ぶ程だ。
「クレア様、ガルムが遅くて、
私の速さに付いて来れないのが悪いのよ」
「おやびん、俺…
速すぎて、おやびんが見えない…」
まさかと思いガルムの目を検査してみると、意外なことが分かった。
「母上…
ガルムの視力が相当低いですね…」
何とか母上が解決策を模索したところ、
身体強化を目に施すことで視力が上がることに気付いた。
何分か練習したところ、視力の低いガルムには効果絶大だった。
「お、おやびんの顔が見える!
いつも怒ってると思ったのは、
ぼやけて目がブレてたんですね…」
「な、何だって!」
そう言われて怒り出すユリス。
殴ろうとしたがガルムは回避する。
「み、見えるっす!
これで殴られなくて済む…」
「お前、私の子分の癖に!」
2人とも仲の良い家族のように駆け回りながら戯れている。
そして通信機から賢者の声が聞こえてきた。
「ようやく倒し終えたようだな…
引き続きクレアに訓練を頼もう」
このまま龍と対峙しても2人が足手まといになってしまう可能性がある。
それを危惧して母上が訓練しているのだ。
「それと、今後の勇者襲撃に備えて、
お前のスキルやレベルを確認したい」
俺は賢者の言葉に従って鑑定の腕輪を発動してステータスを表示した。
名前:クリス・レガード Lv.94
MP:52400
取得スキル:
休憩 Lv.3
覇王Lv.8
聖剣技Lv.2
獣王剣Lv.9
強化格闘術Lv.8
地獄の業火Lv.7
神速Lv.6
従属化Lv.6
探知Lv.7
取得魔法:火魔法Lv.1
回復魔法Lv.3
水魔法Lv.8
融合魔法Lv.6
幻惑魔法Lv.5
封印魔法Lv.5
先程の戦闘でスキルのレベルが上がっていた。
そのうちの一つが聖剣技だ。
しかし神速や回復魔法の使用頻度はかなり多いが、レベルは上がっていない。
「レベルが上がり難いスキルもある。
例えば回復魔法は最難関の魔法だ」
俺はその事実を聞き驚愕していた。
改めてマリアやサラの才能を感じていた。
「スキルのレベルが上がったら、
敵のスキルも取得して行こう!」
休憩スキルで敵からスキルの獲得ができる。
賢者は、スキルのレベル上げと共に敵のスキル獲得を提案した。
そして辺りを見渡すと、まだユリスとガルムは戯れていた。
走り疲れたガルムがユリスに取り押さえられるところだ。
しかし、そんな平和な時間も敵の襲撃で終わりを迎える。
「おい、ワイバーンだ…」
母上の言葉で、全員が我に帰る。
その相手は現実世界でも遭遇したことがあるワイバーンだ。
俺は2人に回復魔法をかけて戦闘へ万全な状態で臨ませる。
「ア、アニキ…ありがとう」
「き、気が効くじゃない」
2人は何とか冷静になれたようだ。
そして目の前にワイバーンが迫る。
母上が光の剣で牽制すると、その剣を恐れてユリスに狙いを変える。
「おやびん!」
ユリスに噛みつこうとワイバーンが突進をしてきたが、ガルムは剣でワイバーンを受け止めた。
「ガルム!」
反動で弾き飛ばされるが剛腕スキルで筋力を向上させて持ち堪える。
守りでも生かせるスキルだと証明してみせた。
「私の子分を、傷つけたな…」
ユリスは、魔力を身体に纏わせて身体強化を施す。
その魔力から炎魔法が感じられ、
怒りに呼応するように炎の力も向上する。
そしてガルムが抑えているワイバーンを、
ユリスの剣技で一刀両断した。
「おやびん、凄い…」
一通りの戦いを俺と母上は見守っていた。
成長して強くなる瞬間は、どうしても殻を破るために限界を越えなければならない。
その瞬間は心を鬼にして見守る必要がある。
「お前達、今の連携は素晴らしかったぞ!」
母上が2人の成長を褒め讃える。
まさに協力してワイバーンを倒したのだ。
そして今の戦いからガルムが守り役、
ユリスが攻撃役という形が一番安定すると判明した。
「これならお前達も戦力になるぞ!
さぁ、龍退治といこうじゃないか…」
いよいよ、俺達は500年前の記憶の世界で、
龍退治に挑む事になるが、予想外の事態に苦戦してしまう。
しかし、休憩スキルの新たな力が未来を切り開くとは思いもしないのだった。
「今、丁度リブル山に登っているな」
「クリスの緊張が伝わってきます…」
翌日にはクリス達は、ドラゴンの潜むリブル山に登り始めた。
リブル山は王都から1番近い位置にある山だ。
中には強力なモンスターもいるため、
常時聖剣技を発動するよう賢者から指示が出ている。
そのためマリアには魔力を通してクリスの感情が伝わってくるのだ。
「クリスの不安や緊張から目を背けるな…」
人間誰しも言葉には表さず本心を隠す。
クリスも、普段は平然としているが本心では恐怖や不安を隠して行動している。
マリアは、気付かなかったクリスの本質を理解しようとしていた。
「マリア、それで良い…
寄り添うには理解するのが大切だが、
上辺だけじゃ駄目ってことさ」
賢者の言葉は、優しさが込められている。
そして過去の聖剣の話を知っているからこそ賢者の言葉には重さが感じられる。
「さて、戦いが終わったようだ…
引き続き私達もサポートしよう」
そして賢者は遠距離メガネに集中して、
クリスに声をかけた。
◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆
「お前たち、連携がバラバラだぞ…」
今戦った敵は、下級悪魔のインプと山賊ゴブリンだった。
俺達はリブル山の5合目辺りまで来ている。
母上は手を出さずにユリスとガルムの戦いを見ることに徹していた。
しかし、先行するユリスに対してガルムの追撃のタイミングが合わない。
結局インプの幻惑魔法に惑わされ、危うくなったので全て俺が倒した。
「ユリス、
お前は周りを見ないと駄目だ!」
まさか、母上が初代剣聖に戦い方を教えることになるとは思いもしない。
しかし、2人とも目をキラキラ輝かせながら聞いている。
何故こうなったのかと言うと、山に登ってから母上が光の剣で敵を撃破したのを見て、
2人の心を鷲掴みにしたのだ。
ユリスは母上の事を、クレア様と呼ぶ程だ。
「クレア様、ガルムが遅くて、
私の速さに付いて来れないのが悪いのよ」
「おやびん、俺…
速すぎて、おやびんが見えない…」
まさかと思いガルムの目を検査してみると、意外なことが分かった。
「母上…
ガルムの視力が相当低いですね…」
何とか母上が解決策を模索したところ、
身体強化を目に施すことで視力が上がることに気付いた。
何分か練習したところ、視力の低いガルムには効果絶大だった。
「お、おやびんの顔が見える!
いつも怒ってると思ったのは、
ぼやけて目がブレてたんですね…」
「な、何だって!」
そう言われて怒り出すユリス。
殴ろうとしたがガルムは回避する。
「み、見えるっす!
これで殴られなくて済む…」
「お前、私の子分の癖に!」
2人とも仲の良い家族のように駆け回りながら戯れている。
そして通信機から賢者の声が聞こえてきた。
「ようやく倒し終えたようだな…
引き続きクレアに訓練を頼もう」
このまま龍と対峙しても2人が足手まといになってしまう可能性がある。
それを危惧して母上が訓練しているのだ。
「それと、今後の勇者襲撃に備えて、
お前のスキルやレベルを確認したい」
俺は賢者の言葉に従って鑑定の腕輪を発動してステータスを表示した。
名前:クリス・レガード Lv.94
MP:52400
取得スキル:
休憩 Lv.3
覇王Lv.8
聖剣技Lv.2
獣王剣Lv.9
強化格闘術Lv.8
地獄の業火Lv.7
神速Lv.6
従属化Lv.6
探知Lv.7
取得魔法:火魔法Lv.1
回復魔法Lv.3
水魔法Lv.8
融合魔法Lv.6
幻惑魔法Lv.5
封印魔法Lv.5
先程の戦闘でスキルのレベルが上がっていた。
そのうちの一つが聖剣技だ。
しかし神速や回復魔法の使用頻度はかなり多いが、レベルは上がっていない。
「レベルが上がり難いスキルもある。
例えば回復魔法は最難関の魔法だ」
俺はその事実を聞き驚愕していた。
改めてマリアやサラの才能を感じていた。
「スキルのレベルが上がったら、
敵のスキルも取得して行こう!」
休憩スキルで敵からスキルの獲得ができる。
賢者は、スキルのレベル上げと共に敵のスキル獲得を提案した。
そして辺りを見渡すと、まだユリスとガルムは戯れていた。
走り疲れたガルムがユリスに取り押さえられるところだ。
しかし、そんな平和な時間も敵の襲撃で終わりを迎える。
「おい、ワイバーンだ…」
母上の言葉で、全員が我に帰る。
その相手は現実世界でも遭遇したことがあるワイバーンだ。
俺は2人に回復魔法をかけて戦闘へ万全な状態で臨ませる。
「ア、アニキ…ありがとう」
「き、気が効くじゃない」
2人は何とか冷静になれたようだ。
そして目の前にワイバーンが迫る。
母上が光の剣で牽制すると、その剣を恐れてユリスに狙いを変える。
「おやびん!」
ユリスに噛みつこうとワイバーンが突進をしてきたが、ガルムは剣でワイバーンを受け止めた。
「ガルム!」
反動で弾き飛ばされるが剛腕スキルで筋力を向上させて持ち堪える。
守りでも生かせるスキルだと証明してみせた。
「私の子分を、傷つけたな…」
ユリスは、魔力を身体に纏わせて身体強化を施す。
その魔力から炎魔法が感じられ、
怒りに呼応するように炎の力も向上する。
そしてガルムが抑えているワイバーンを、
ユリスの剣技で一刀両断した。
「おやびん、凄い…」
一通りの戦いを俺と母上は見守っていた。
成長して強くなる瞬間は、どうしても殻を破るために限界を越えなければならない。
その瞬間は心を鬼にして見守る必要がある。
「お前達、今の連携は素晴らしかったぞ!」
母上が2人の成長を褒め讃える。
まさに協力してワイバーンを倒したのだ。
そして今の戦いからガルムが守り役、
ユリスが攻撃役という形が一番安定すると判明した。
「これならお前達も戦力になるぞ!
さぁ、龍退治といこうじゃないか…」
いよいよ、俺達は500年前の記憶の世界で、
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