休憩スキルで異世界無双!チートを得た俺は異世界で無双し、王女と魔女を嫁にする。

ゆう

文字の大きさ
71 / 182

第71話 誠実

しおりを挟む
一般人が城を自由に立ち入る事は出来ない。
しかし俺はこの場所に見覚えがある。
城内の訓練所は、マリアとの思い出の場所だ…


そこでマリアを待っている…


マリアから初めて基本魔法を教えてもらい、
そして休憩スキルを試して回復魔法を取得した…
それがなければ母上、俺も生きて帰れなかっただろう。



そしてここは戦場の地でもあった。
セシルとの死闘。
それも思えばマリアが隣にいたから頑張れた…






そして、いよいよマリアと護衛のキャロルが現れる。
マリアは公務を終えたばかりで綺麗な装いだ。



「マリア…」



「クリス…」



久しぶりのマリアは笑顔だ。
反してキャロルは、かなり機嫌が悪い。



「おかえり、クリス
 やっと会えてうれしいよ…」



「マリア…
 俺もまた君に会えて嬉しい…」



婚約の後すぐに出発を余儀なくされた。
俺にしか出来ないことだとしても、本当に腹正しかった…



「クリス…
 陛下から聞きましたよ…
 四天王を撃退したと…」



俺は無言で頷き返事をする。
確かにそうだか俺だけの力では無い…



「クリスは、どんどん離れていっちゃうな」



「え?」



マリアは笑顔だが少し寂しい表情を見せた。
一瞬だけ見せて、すぐに笑顔に切り替わる。




「クリスは何でも出来るもの…」


「そ、そんな事ない!」



俺は必死に否定する…
マリアがいなければ俺は…
ここにはいない…



「それと他に好きな人が出来たって本当?」



「うん…
 でも、言い訳はしないよ…」




ここで言い訳をしては駄目だ…
マリアにもユーリにも失礼だ…
ありのままに話そう。




「マリア…
 正直に全てを話す…
 だから聞いてほしい…」



一つずつありのままに話していく…
フィリアと旅をしていたこと。
そして賢者と出会い黒騎士討伐のために過去に遡った…
そして、母上とユーリを救って帰ってきた…



「ここまでが俺の物語…」



「す、凄い…
 賢者様も言ってたこと、本当なのね…」



俺は無言で頷いている…
隣のキャロルも信じられない顔をしている。




「俺はこの場所に来て、
 改めて思ったよ…」





「え?」




「セシルとここで戦って、君を守って、
 俺は何度だって君を救いたいんだって…」
  




マリアとキャロルは一瞬目を見開く。
そして、マリアは俺に一言告げる…





「………クリスが分からないよ」





「え?」




「どうして嘘をつくの?」




俺はマリアが何を言っているのか全く分からない…
俺はありのままを…
真実を話しているはずだ…




「覇王がルミナスにとって、
 どれだけ大事なスキルか分かってる」




「……………」




「だからクリスに好きな人が出来ても、
 それでも私は構わないって思ってた…」




マリアの瞳は徐々に潤んでしまう…
声も不安定になり掠れている。





「私はクリスがユーリさんを選んでも、
 私を好きじゃなくても、
 それでいいって思ってた…」

 




「マリア、何を言ってるのさ、
 俺は君のこと…」






「信じられないよ……」






マリアは瞳に溜めた涙が溢れ出てしまい、
泣き出してしまう…







「マリア…」







「どうして嘘をつくの?」








「何を?」



















「どうしてセシルと戦ったって、
 嘘をついたの?」







俺はマリアの言ってることが理解できない…
一緒にセシルを倒したはずだ…








「セシルは私にとって大切な人なの
 小さい頃から、
 辛い時に寄り添ってくれた…」







「マリア、駄目だ!
 セシルだけは危険なんだ!」






「大事な人を…
 そんな風に言わないで」






マリアの頬を涙が落ちていく…
そして苦しそうな声をしている。





俺は選択を間違えたのかもしれない…
誠実に話そうと思ったが、俺は自分のことばかりでマリアの状況が全く見えていなかった…








「マリア!」
 








「本当は、信じたいよ…」

















「でも、貴方は…」












 











「一度も私に好きって言ってない…」












 







俺はようやく全てを理解した。
ここは、母上が生き残った世界。
何か理由がありセシルは襲撃を避けたのだ。
そして襲ってきた賊を倒して俺は運良く覇王を開眼した。









セシルは、まだルミナスの剣聖として城内を自由に出入りしている…
そして転移魔法を使うシンの脅威もある。


俺は、一番隣で寄り添わなければならない瞬間にマリアを守ることが出来ない…




「マリア…」




衝撃の事実を聞き俺はまだ受け入れられないでいる。
そして俺は呆然と立ち尽くすことしか出来なかった…
しおりを挟む
感想 13

あなたにおすすめの小説

異世界転生したらたくさんスキルもらったけど今まで選ばれなかったものだった~魔王討伐は無理な気がする~

宝者来価
ファンタジー
俺は異世界転生者カドマツ。 転生理由は幼い少女を交通事故からかばったこと。 良いとこなしの日々を送っていたが女神様から異世界に転生すると説明された時にはアニメやゲームのような展開を期待したりもした。 例えばモンスターを倒して国を救いヒロインと結ばれるなど。 けれど与えられた【今まで選ばれなかったスキルが使える】 戦闘はおろか日常の役にも立つ気がしない余りものばかり。 同じ転生者でイケメン王子のレイニーに出迎えられ歓迎される。 彼は【スキル:水】を使う最強で理想的な異世界転生者に思えたのだが―――!? ※小説家になろう様にも掲載しています。

【完結】487222760年間女神様に仕えてきた俺は、そろそろ普通の異世界転生をしてもいいと思う

こすもすさんど(元:ムメイザクラ)
ファンタジー
 異世界転生の女神様に四億年近くも仕えてきた、名も無きオリ主。  億千の異世界転生を繰り返してきた彼は、女神様に"休暇"と称して『普通の異世界転生がしたい』とお願いする。  彼の願いを聞き入れた女神様は、彼を無難な異世界へと送り出す。  四億年の経験知識と共に異世界へ降り立ったオリ主――『アヤト』は、自由気ままな転生者生活を満喫しようとするのだが、そんなぶっ壊れチートを持ったなろう系オリ主が平穏無事な"普通の異世界転生"など出来るはずもなく……?  道行く美少女ヒロイン達をスパルタ特訓で徹底的に鍛え上げ、邪魔する奴はただのパンチで滅殺抹殺一撃必殺、それも全ては"普通の異世界転生"をするために!  気が付けばヒロインが増え、気が付けば厄介事に巻き込まれる、テメーの頭はハッピーセットな、なろう系最強チーレム無双オリ主の明日はどっちだ!?    ※小説家になろう、エブリスタ、ノベルアップ+にも掲載しております。

八百万の神から祝福をもらいました!この力で異世界を生きていきます!

トリガー
ファンタジー
神様のミスで死んでしまったリオ。 女神から代償に八百万の神の祝福をもらった。 転生した異世界で無双する。

捨てられた前世【大賢者】の少年、魔物を食べて世界最強に、そして日本へ

月城 友麻
ファンタジー
辺境伯の三男坊として転生した大賢者は、無能を装ったがために暗黒の森へと捨てられてしまう。次々と魔物に襲われる大賢者だったが、魔物を食べて生き残る。 こうして大賢者は魔物の力を次々と獲得しながら強くなり、最後には暗黒の森の王者、暗黒龍に挑み、手下に従えることに成功した。しかし、この暗黒龍、人化すると人懐っこい銀髪の少女になる。そして、ポーチから出したのはなんとiPhone。明かされる世界の真実に大賢者もビックリ。 そして、ある日、生まれ故郷がスタンピードに襲われる。大賢者は自分を捨てた父に引導を渡し、街の英雄として凱旋を果たすが、それは物語の始まりに過ぎなかった。 太陽系最果ての地で壮絶な戦闘を超え、愛する人を救うために目指したのはなんと日本。 テンプレを超えた壮大なファンタジーが今、始まる。

異世界に転生したら?(改)

まさ
ファンタジー
事故で死んでしまった主人公のマサムネ(奥田 政宗)は41歳、独身、彼女無し、最近の楽しみと言えば、従兄弟から借りて読んだラノベにハマり、今ではアパートの部屋に数十冊の『転生』系小説、通称『ラノベ』がところ狭しと重なっていた。 そして今日も残業の帰り道、脳内で転生したら、あーしよ、こーしよと現実逃避よろしくで想像しながら歩いていた。 物語はまさに、その時に起きる! 横断歩道を歩き目的他のアパートまで、もうすぐ、、、だったのに居眠り運転のトラックに轢かれ、意識を失った。 そして再び意識を取り戻した時、目の前に女神がいた。 ◇ 5年前の作品の改稿板になります。 少し(?)年数があって文章がおかしい所があるかもですが、素人の作品。 生暖かい目で見て下されば幸いです。

バーンズ伯爵家の内政改革 ~10歳で目覚めた長男、前世知識で領地を最適化します

namisan
ファンタジー
バーンズ伯爵家の長男マイルズは、完璧な容姿と神童と噂される知性を持っていた。だが彼には、誰にも言えない秘密があった。――前世が日本の「医師」だったという記憶だ。 マイルズが10歳となった「洗礼式」の日。 その儀式の最中、領地で謎の疫病が発生したとの凶報が届く。 「呪いだ」「悪霊の仕業だ」と混乱する大人たち。 しかしマイルズだけは、元医師の知識から即座に「病」の正体と、放置すれば領地を崩壊させる「災害」であることを看破していた。 「父上、お待ちください。それは呪いではありませぬ。……対処法がわかります」 公衆衛生の確立を皮切りに、マイルズは領地に潜む様々な「病巣」――非効率な農業、停滞する経済、旧態依然としたインフラ――に気づいていく。 前世の知識を総動員し、10歳の少年が領地を豊かに変えていく。 これは、一人の転生貴族が挑む、本格・異世界領地改革(内政)ファンタジー。

異世界に転生した俺は英雄の身体強化魔法を使って無双する。~無詠唱の身体強化魔法と無詠唱のマジックドレインは異世界最強~

北条氏成
ファンタジー
宮本 英二(みやもと えいじ)高校生3年生。 実家は江戸時代から続く剣道の道場をしている。そこの次男に生まれ、優秀な兄に道場の跡取りを任せて英二は剣術、槍術、柔道、空手など様々な武道をやってきた。 そんなある日、トラックに轢かれて死んだ英二は異世界へと転生させられる。 グランベルン王国のエイデル公爵の長男として生まれた英二はリオン・エイデルとして生きる事に・・・ しかし、リオンは貴族でありながらまさかの魔力が200しかなかった。貴族であれば魔力が1000はあるのが普通の世界でリオンは初期魔法すら使えないレベル。だが、リオンには神話で邪悪なドラゴンを倒した魔剣士リュウジと同じ身体強化魔法を持っていたのだ。 これは魔法が殆ど使えない代わりに、最強の英雄の魔法である身体強化魔法を使いながら無双する物語りである。

DIYと異世界建築生活〜ギャル娘たちとパパの腰袋チート

みーくん
ファンタジー
気づいたら異世界に飛ばされていた、おっさん大工。 唯一の武器は、腰につけた工具袋—— …って、これ中身無限!?釘も木材もコンクリも出てくるんだけど!? 戸惑いながらも、拾った(?)ギャル魔法少女や謎の娘たちと家づくりを始めたおっさん。 土木工事からリゾート開発、果てはダンジョン探索まで!? 「異世界に家がないなら、建てればいいじゃない」 今日もおっさんはハンマー片手に、愛とユーモアと魔法で暮らしをDIY! 建築×育児×チート×ギャル “腰袋チート”で異世界を住みよく変える、大人の冒険がここに始まる! 腰活(こしかつっ!)よろしくお願いします

処理中です...