休憩スキルで異世界無双!チートを得た俺は異世界で無双し、王女と魔女を嫁にする。

ゆう

文字の大きさ
60 / 182

第60話 反撃

しおりを挟む
覇王の溢れる光が消えていくと、
目前にクラーケンが迫っていた…
そして大きな足が甲板へと振り払われる。
賢者はギリギリのところで結界魔法の発動に成功したが、衝撃までは抑えきれなかった。


「クレア!」


ゲイルが大声で叫ぶ。
クレアは、あまりの衝撃に見張り台から飛ばされてしまう。
船から海へ落ちる寸前でユーリがクレアを庇い、代わりにユーリが海へ落ちていく…


「ユーリ!!」


ユーリの決死の覚悟によってクレアは救われたが、クラーケンの嵐の魔法によりユーリを見失ってしまう…
悲鳴にも近いクレアの声が響く…
今にも助けに入ろうするクレアを、
ゲイルが必死に抑えている。


「ユーリ!」


クリスも条件反射に近い形で海に飛び込もうとしたが心の中で何者か分からない誰かに止められた。
姿を認識できていないが、メデューサの時と同じ呼びかけを再度体験した。


くそ……
何か無いのか…
ユーリを救う手が…


「そんなにあの子が心配?」


クリスに話しかけてきた人物は、
この船に乗る唯一の魔族、サリーだ。
サリーは、ユーリをそこまで心配する理由を見出せない。


「あの子には魔族の血が入ってる。
 何故心配するの?」


「それは、ユーリが大切だからだ!」



「……………」



サリーは魔族であり、合理的な意志に基づき行動している。
敵の血を半分受け継いでいるユーリに肩入れする気持ちが全く分からない。



「裏切るかもしれない…」 



「ユーリは、いつも真っ直ぐなんだ…
 だから、絶対に嘘は付かない…」



「……でも、魔族の血が流れてる」



「魔族の血なんて関係ない!
 俺は、ユーリを信じてる…」


真っ直ぐに目を向けて叫んでいるクリスに対して、サリーは驚いている。
魔族の血は関係ないと言い切る人を、
サリーは初めて見た。


「わ、分かったわよ…
 でも、完全に信用したわけじゃない…
 今はとりあえず信じてあげる…」



「え?」



「召喚よ…」



サリーはヒントを与える。
使い魔に許されたスキル、召喚。
必死に思考を張り巡らせると、そのスキルを使っていた人物を思い出した。


「早くしてあげな…」


クリスは無言で頷く…
そして、ユーリと繋がるように意識を集中させる。
ユーリをイメージして言葉を発していく。


「使い魔召喚…」


すると瞬く間に黒い渦が生まれ、
その渦からはびしょ濡れのユーリが現れた。


「「ユーリ!」」


クリスとクレアが共に叫ぶ。
そして、呼び出されると同時に激しく咳き込んで体内に入り込んだ水を吐き出している。


「ユーリ、良かった…
 何とか無事だな…」


ユーリが生きていると分かり安堵した。
そしてクレアも駆け寄り、ユーリに抱きついている。


そしてクリスは、ユーリを救う事に無我夢中で忘れていた。
周りを見渡してみると、賢者が結界魔法を使ってクラーケンの攻撃を必死に凌いでいる。


「おい!そろそろ結界も限界だぞ」


結界魔法に亀裂が走る…
クリスは、結界が消えると同時に、
次こそは先手を打つと決意する。
先程は融合魔法で先手を打たれて、
全てが後手に回ってしまった…


「カートさん、ユーリを頼む…」


クリスは声を発すると同時に、
クラーケンの目前まで移動する。
そしてクリスの身体に覇王の光が溢れていく…


「くるぞ…」


賢者の声と共に結界がガラスのように割れた
その瞬間に、クリスはクラーケンに狙いを定めて最大火力の覇王の一撃を放った。
そして輝き溢れる覇王の一撃は、クラーケンに直撃して深傷を与えることに成功する。


「す、すごい…」


ゲイルは、未来からやって来た息子の実力を見て驚愕している…


「クレア!追撃しろ!」


賢者は、覇王の光が消え去るタイミングを狙い、クラーケンは再度攻撃してくると読んだ…


「分かっている…」


クレアも同じ考えだったようだ。
気づけば光の剣を上空に呼び出し、それを足場に移動する。
上空を走りながら、着地する瞬間だけ剣を呼び出した。


「ここが死角だ…」


クレアの戦い方は、神速で死角に入り光の剣で串刺しにする。
クレアの身体の周りに濃密な魔力が溢れていく…


「先程は牽制用の剣だ…
 今度は存分に喰らうが良い…」


クレアは50本の光の剣を呼び出し、クラーケンの背中に向けて一斉に放つ。
クラーケンの急所に確実に入ったと誰もが実感した。
しかし、致命傷になりうる傷だったが、回復スキルを使いクラーケンの傷は回復してしまう。


「う、嘘だろ…」


カートは目の前の怪物に呆れ果てていた。
このレベルの攻撃を繰り返しても倒せないのであれば、自分の出る幕では無い。
それほどに規格外な存在だった。


そして怒り狂ったクラーケンは、
後方にいるクレアに狙いを定める。
その時賢者は、一瞬の隙を見逃さなかった。
即座に魔法の筒をクラーケンに投げたのだ。
魔法の筒の先端には針付きのアタッチメントが装着されている。
後ろを向いたクラーケンに突き刺さり、
魔法の筒は魔力を吸収していく。


「母上!」


クラーケンは、目が血走り怒り狂っている。
そしてクレアを標的にして突進をしてくるが、クレアは光の剣を呼び出し、
上空を走りながら必死に逃げていく。


「まずい、融合魔法を使われたら、
 クレアが危ない…」


賢者は再度、融合魔法に警笛を鳴らす。
見ただけで一撃必殺の魔法だと理解した。
そしてクラーケンの身体の周りに濃密な魔力が溢れていく。


「クレア!」


ゲイルは、喉が切れるほどの大声で叫ぶ。
クレアに究極の危機が迫る。
その瞬間に再度、クリスを誰かが呼びかける。
そして【あるスキル】を使うように指示をされた。



ここで必ずスキルを使えと言われている?
何故か自分も使わなければ、後悔すると分かる…



「使い魔召喚…」



使い魔召喚は、自分の目の届く範囲であれば使い魔をワープさせられる。


「母上!ユーリを掴んでくれ!」


突如クレアの上空に現れるユーリ。
ユーリはクレアの元へ落下するが、
クレアは言われた通り抱き抱える。


「ユーリ!凍らせろ!」


そしてクラーケンが魔法を放ち、大きな竜巻が二人に向かってくる。
それに対して、ユーリはありったけの魔力を込めて最大威力の氷魔法を唱えた。
氷魔法Lv.6、サザンクロス。
絶対零度の冷気は、竜巻の方へ向かっていき、瞬く間にカチカチに凍らせた。


「今度はこっちの番だぞ…」


クリスの身体に覇王の光が溢れていく…
そしてクラーケンの背後めがけて放った。
油断していたのか、無防備だった背中に渾身の一撃が入る。
先程の一撃よりも感触はあったが、光が薄れていくとクラーケンは目前に迫りつつあった。


「二度同じ手は通用しないよ…」


クリスは神速スキルで助走をつけて、クラーケンめがけて飛び込んだ。
直接手で触れてクラーケンに魔力を送り込む。
そして魔力を送り終わると同時に、剣で突き刺し傷口にスキルを使用していく。


「最大火力を喰らいやがれ…」


螺旋の炎がクリスの身体の周りに現れる。
そして地獄の業火を直接クラーケンの体内に送り込むと魔物の鳴き声が海原に響く。


さらに、暴れ出す前にクラーケンを蹴り飛ばして船へと戻った。
するとクリスは魔力を使い切ったため、
子供の姿へと戻ってしまう…



「あんた達、畳み掛けるよ!」



まさに想像を絶する戦いが繰り広げられる。
海の支配者と呼ばれている通り、規格外だ。
しかし、この戦いを制さなければ未来へ帰れない。
そして海の支配者との決着をつけるのに、
一人の少女のスキルが大きく影響を及ぼしていく事になるとは誰も想像がつかなかった…
しおりを挟む
感想 13

あなたにおすすめの小説

異世界転生したらたくさんスキルもらったけど今まで選ばれなかったものだった~魔王討伐は無理な気がする~

宝者来価
ファンタジー
俺は異世界転生者カドマツ。 転生理由は幼い少女を交通事故からかばったこと。 良いとこなしの日々を送っていたが女神様から異世界に転生すると説明された時にはアニメやゲームのような展開を期待したりもした。 例えばモンスターを倒して国を救いヒロインと結ばれるなど。 けれど与えられた【今まで選ばれなかったスキルが使える】 戦闘はおろか日常の役にも立つ気がしない余りものばかり。 同じ転生者でイケメン王子のレイニーに出迎えられ歓迎される。 彼は【スキル:水】を使う最強で理想的な異世界転生者に思えたのだが―――!? ※小説家になろう様にも掲載しています。

【完結】487222760年間女神様に仕えてきた俺は、そろそろ普通の異世界転生をしてもいいと思う

こすもすさんど(元:ムメイザクラ)
ファンタジー
 異世界転生の女神様に四億年近くも仕えてきた、名も無きオリ主。  億千の異世界転生を繰り返してきた彼は、女神様に"休暇"と称して『普通の異世界転生がしたい』とお願いする。  彼の願いを聞き入れた女神様は、彼を無難な異世界へと送り出す。  四億年の経験知識と共に異世界へ降り立ったオリ主――『アヤト』は、自由気ままな転生者生活を満喫しようとするのだが、そんなぶっ壊れチートを持ったなろう系オリ主が平穏無事な"普通の異世界転生"など出来るはずもなく……?  道行く美少女ヒロイン達をスパルタ特訓で徹底的に鍛え上げ、邪魔する奴はただのパンチで滅殺抹殺一撃必殺、それも全ては"普通の異世界転生"をするために!  気が付けばヒロインが増え、気が付けば厄介事に巻き込まれる、テメーの頭はハッピーセットな、なろう系最強チーレム無双オリ主の明日はどっちだ!?    ※小説家になろう、エブリスタ、ノベルアップ+にも掲載しております。

八百万の神から祝福をもらいました!この力で異世界を生きていきます!

トリガー
ファンタジー
神様のミスで死んでしまったリオ。 女神から代償に八百万の神の祝福をもらった。 転生した異世界で無双する。

捨てられた前世【大賢者】の少年、魔物を食べて世界最強に、そして日本へ

月城 友麻
ファンタジー
辺境伯の三男坊として転生した大賢者は、無能を装ったがために暗黒の森へと捨てられてしまう。次々と魔物に襲われる大賢者だったが、魔物を食べて生き残る。 こうして大賢者は魔物の力を次々と獲得しながら強くなり、最後には暗黒の森の王者、暗黒龍に挑み、手下に従えることに成功した。しかし、この暗黒龍、人化すると人懐っこい銀髪の少女になる。そして、ポーチから出したのはなんとiPhone。明かされる世界の真実に大賢者もビックリ。 そして、ある日、生まれ故郷がスタンピードに襲われる。大賢者は自分を捨てた父に引導を渡し、街の英雄として凱旋を果たすが、それは物語の始まりに過ぎなかった。 太陽系最果ての地で壮絶な戦闘を超え、愛する人を救うために目指したのはなんと日本。 テンプレを超えた壮大なファンタジーが今、始まる。

異世界に転生したら?(改)

まさ
ファンタジー
事故で死んでしまった主人公のマサムネ(奥田 政宗)は41歳、独身、彼女無し、最近の楽しみと言えば、従兄弟から借りて読んだラノベにハマり、今ではアパートの部屋に数十冊の『転生』系小説、通称『ラノベ』がところ狭しと重なっていた。 そして今日も残業の帰り道、脳内で転生したら、あーしよ、こーしよと現実逃避よろしくで想像しながら歩いていた。 物語はまさに、その時に起きる! 横断歩道を歩き目的他のアパートまで、もうすぐ、、、だったのに居眠り運転のトラックに轢かれ、意識を失った。 そして再び意識を取り戻した時、目の前に女神がいた。 ◇ 5年前の作品の改稿板になります。 少し(?)年数があって文章がおかしい所があるかもですが、素人の作品。 生暖かい目で見て下されば幸いです。

バーンズ伯爵家の内政改革 ~10歳で目覚めた長男、前世知識で領地を最適化します

namisan
ファンタジー
バーンズ伯爵家の長男マイルズは、完璧な容姿と神童と噂される知性を持っていた。だが彼には、誰にも言えない秘密があった。――前世が日本の「医師」だったという記憶だ。 マイルズが10歳となった「洗礼式」の日。 その儀式の最中、領地で謎の疫病が発生したとの凶報が届く。 「呪いだ」「悪霊の仕業だ」と混乱する大人たち。 しかしマイルズだけは、元医師の知識から即座に「病」の正体と、放置すれば領地を崩壊させる「災害」であることを看破していた。 「父上、お待ちください。それは呪いではありませぬ。……対処法がわかります」 公衆衛生の確立を皮切りに、マイルズは領地に潜む様々な「病巣」――非効率な農業、停滞する経済、旧態依然としたインフラ――に気づいていく。 前世の知識を総動員し、10歳の少年が領地を豊かに変えていく。 これは、一人の転生貴族が挑む、本格・異世界領地改革(内政)ファンタジー。

異世界に転生した俺は英雄の身体強化魔法を使って無双する。~無詠唱の身体強化魔法と無詠唱のマジックドレインは異世界最強~

北条氏成
ファンタジー
宮本 英二(みやもと えいじ)高校生3年生。 実家は江戸時代から続く剣道の道場をしている。そこの次男に生まれ、優秀な兄に道場の跡取りを任せて英二は剣術、槍術、柔道、空手など様々な武道をやってきた。 そんなある日、トラックに轢かれて死んだ英二は異世界へと転生させられる。 グランベルン王国のエイデル公爵の長男として生まれた英二はリオン・エイデルとして生きる事に・・・ しかし、リオンは貴族でありながらまさかの魔力が200しかなかった。貴族であれば魔力が1000はあるのが普通の世界でリオンは初期魔法すら使えないレベル。だが、リオンには神話で邪悪なドラゴンを倒した魔剣士リュウジと同じ身体強化魔法を持っていたのだ。 これは魔法が殆ど使えない代わりに、最強の英雄の魔法である身体強化魔法を使いながら無双する物語りである。

DIYと異世界建築生活〜ギャル娘たちとパパの腰袋チート

みーくん
ファンタジー
気づいたら異世界に飛ばされていた、おっさん大工。 唯一の武器は、腰につけた工具袋—— …って、これ中身無限!?釘も木材もコンクリも出てくるんだけど!? 戸惑いながらも、拾った(?)ギャル魔法少女や謎の娘たちと家づくりを始めたおっさん。 土木工事からリゾート開発、果てはダンジョン探索まで!? 「異世界に家がないなら、建てればいいじゃない」 今日もおっさんはハンマー片手に、愛とユーモアと魔法で暮らしをDIY! 建築×育児×チート×ギャル “腰袋チート”で異世界を住みよく変える、大人の冒険がここに始まる! 腰活(こしかつっ!)よろしくお願いします

処理中です...