七海さん

ホットサン

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第4話

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すると、洋の目が開き「おつかれー」と、七海さんが現れた。
俺は思わず七海さんにキスをした。
七海さんはキョロキョロしながら「ヤバいって、スッチーに見られるよ」といったので、「今はキャビンアテンダントって言うんだよ」と笑いながら教えた。スッチーの巡回(?)の合間に座席に深く座り込んでイチャイチャした。
七海さんのペタンコで筋肉質な胸に触り興奮した。そんな楽しい時間のお陰で3時間のフライトはあっという間に着陸態勢に入った。
「洋起きないよね?このまま、七海さんのままでご飯食べて帰ろうよ」と俺は提案した。
「でも、洋くんがどこで起きるかわからないから、着陸したら私は戻るから、洋くんを起こして帰らないと」と七海さんは言った。
俺は七海さんを抱きしめて「まだいいじゃないか。洋が起きたら“洋が寝てしまったので七海さんが入って帰路についてた”と言えば」
今まで、ベッドの中で洋が自ら七海さんに体を渡して眠りにつくことはあったが、勝手に寝ている洋の体を使って行動している事は言ってなかった。
薄々気づいていた事はあったかもしれないが。
空港を出口に向かって歩いていると「待って」と小声で七海さんは言い、その通路にあったベンチに腰掛けた。
俺は「どうかしたの?」と聞きながら横に座った。七海さんの顔が少し険しくなった。

僕は七海さんに「飛行機乗る前からずっと起きてるよ」と言った。
僕は七海さんの中で寝たふりをしていたのだ。
飛行機の中で2人で仲良さそうにしていたのもじっと見て(感じて)いた。
七海さんが陽斗に触れる時に頭をよぎった昨日の夜のことも感じ取った。
僕は七海さんに「陽斗と話させて」と言った。
七海さんは陽斗に「洋と替わるね」と言って僕に体を明け渡してくれた。

(洋が起きたのか!いつ?)俺は少し焦った。浮気がバレたような感覚だ。
洋は俺をじっと見つめ、「七海さんと付き合ってるのか?」と聞いた。
俺は自分でも目が泳いでいる事がわかった。
洋は性の対象が男なので七海さんに恋愛感情はないはずだ。俺にも無いと聞いている。なにかマズいか?
俺の頭の中は?がたくさん舞っていたが、とりあえず「ゴメン、悪かった」と謝った。
「七海さんも、それならそうと早く言ってくれればいいのに」と、俺と七海さんに向けて言葉を発した。
そして、「これじゃあ僕が二人の仲を邪魔してるみたいじゃないか!」
そして、「2人の愛のためなら喜んで体貸すよ」と言い、続けて俺だけに「でもあんまり痛くしないでね」と言った。

2人が付き合う事は、おめでたいことなので、それはそれで良いかな、と僕は思った。
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