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第3話
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僕は坂東先生の提案に驚いた。まだ出会ってから3日でルームシェアか。しかも洋くんと呼ばれた。坂東先生は気がついてないみたいだ。もしかして坂東先生は僕の事を・・・
「ちょっと考えてみますので明日まで待ってください」と言った。
七海さんに会いたい。
それには道川先生を酔わせないと。俺は今日一日ずっとその事を考えていた。
看護士が「道川先生、今日私たち飲み行くのですが、一緒にどうですか?」と聞かれていた。
しかし「今日は当直だから」と言われてがっかりしていた。
(当直だと、当直室で寝るよな。当然酒は飲めないけど、寝てる間なら七海さんも出てこれるかも!)
僕は当直室で寝ていた。
でも、寝れない。
初の当直で緊張して!
緊急の時は枕元のPHSが鳴るから大丈夫だと分かっていても眠れなかった。
もう12時を過ぎている。
目を閉じていると、そうっと扉があき、誰かが僕の方に近づいてくる。
(怖えー)と思った半面、(誰だ?)と看護士たちの顔が頭に浮かんだ!
僕の顔を覗き込んだのは、坂東先生だった。
「えっ、どうしたのですか?」
と聞くと、「えっ、いやー」と言って、「道川先生はこの宿直室の話を知っていたかな?と思いまして」と言った。
僕は「なんのことですか?」
と聞くと「夜な夜な、“俺のチンチン返せー”と聞こえる、あの話ですよ」と言った。
泌尿器科宿直室ならではの伝説だと思った。
僕は坂東先生が来てくれたのが嬉しかった。
俺は第2手術室に隠れて、夜中の2時を回った頃に再度チャレンジをした。
宿直室に入ると、道川先生はムクッと起き上がり、「よっ」と言った。七海さんだ!
「会いたかったです」と言って抱き締めキスをした。
俺は七海さんに確認した。
七海さんが洋くんの中に出てくるのは、洋くんが眠ってるときや意識が混濁しているときだ。
「本当は洋くんの意識があるときでも出てこれるけど、洋くんが混乱するから」と言っていた。
また、洋くんが見て聞いて感じたことは七海さんも認識できる。「今日、ルームシェアを提案したとき、洋くんは凄い驚いてたし、坂東先生が“洋くん”と呼んだことで、少し警戒したかな」と七海さんに言われ、初めて呼び間違えたことに気がついた。
「七海さんと話していると、道川先生は可愛い“洋くん”で、弟みたいだからな」と言いながら、どうするか考えていた。
その日は宿直室で酒を飲むわけにもいかず、ただ一緒にベッドの中で眠った。
七海さんの匂いも大好きだ!
(もちろん、洋くんが起きる前にそっと帰った)
翌日、俺は看護師長に道川先生のことを執拗に「洋くんが、、」「これ、洋くんに、、」と話をした。「洋くんって?」と聞かれると、「あぁ道川先生のこと、早番の間ではその呼び方が定着してるみたいです」と言った。
その日から道川先生は「洋くん」になった。
誰がいつから言い出したのかは、既にわからないしどうでも良いことだった。
「ちょっと考えてみますので明日まで待ってください」と言った。
七海さんに会いたい。
それには道川先生を酔わせないと。俺は今日一日ずっとその事を考えていた。
看護士が「道川先生、今日私たち飲み行くのですが、一緒にどうですか?」と聞かれていた。
しかし「今日は当直だから」と言われてがっかりしていた。
(当直だと、当直室で寝るよな。当然酒は飲めないけど、寝てる間なら七海さんも出てこれるかも!)
僕は当直室で寝ていた。
でも、寝れない。
初の当直で緊張して!
緊急の時は枕元のPHSが鳴るから大丈夫だと分かっていても眠れなかった。
もう12時を過ぎている。
目を閉じていると、そうっと扉があき、誰かが僕の方に近づいてくる。
(怖えー)と思った半面、(誰だ?)と看護士たちの顔が頭に浮かんだ!
僕の顔を覗き込んだのは、坂東先生だった。
「えっ、どうしたのですか?」
と聞くと、「えっ、いやー」と言って、「道川先生はこの宿直室の話を知っていたかな?と思いまして」と言った。
僕は「なんのことですか?」
と聞くと「夜な夜な、“俺のチンチン返せー”と聞こえる、あの話ですよ」と言った。
泌尿器科宿直室ならではの伝説だと思った。
僕は坂東先生が来てくれたのが嬉しかった。
俺は第2手術室に隠れて、夜中の2時を回った頃に再度チャレンジをした。
宿直室に入ると、道川先生はムクッと起き上がり、「よっ」と言った。七海さんだ!
「会いたかったです」と言って抱き締めキスをした。
俺は七海さんに確認した。
七海さんが洋くんの中に出てくるのは、洋くんが眠ってるときや意識が混濁しているときだ。
「本当は洋くんの意識があるときでも出てこれるけど、洋くんが混乱するから」と言っていた。
また、洋くんが見て聞いて感じたことは七海さんも認識できる。「今日、ルームシェアを提案したとき、洋くんは凄い驚いてたし、坂東先生が“洋くん”と呼んだことで、少し警戒したかな」と七海さんに言われ、初めて呼び間違えたことに気がついた。
「七海さんと話していると、道川先生は可愛い“洋くん”で、弟みたいだからな」と言いながら、どうするか考えていた。
その日は宿直室で酒を飲むわけにもいかず、ただ一緒にベッドの中で眠った。
七海さんの匂いも大好きだ!
(もちろん、洋くんが起きる前にそっと帰った)
翌日、俺は看護師長に道川先生のことを執拗に「洋くんが、、」「これ、洋くんに、、」と話をした。「洋くんって?」と聞かれると、「あぁ道川先生のこと、早番の間ではその呼び方が定着してるみたいです」と言った。
その日から道川先生は「洋くん」になった。
誰がいつから言い出したのかは、既にわからないしどうでも良いことだった。
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