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第1話
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「洋、おはよう。今日から学校だな」
朝、陽斗が迎えに来てくれた。
幼稚園から高校まで、今のところずっと一緒だ。小中は公立だし高校はわざと僕が志望校のレベルを下げて一緒の高校に行った。
松葉杖だが田舎なので電車も混まないのは良い。ただエレベーターが無い駅が多いのが大変だ!
僕は陽斗に「七海さんに謝りに行きたいんだけど、付き合ってくれよ」と言ったが、「いや、会いに行かないほうが良いと思うぞ」と断られてしまった。
少し大きめの途中の駅で同じクラスの友達も乗ってきた。
多分陽斗が「朝一緒に学校へ行こうぜ」と誘ってくれたんだろう。
陽斗をはじめいい奴らばかりだ。
自殺の理由はあえて思い出さないように努めた。
学校に着き陽斗と別れ(陽斗は別のクラスだ)教室に行くと「洋、大丈夫か?」「良かったな、退院できて」と声をかけられた。
僕が飛び降りたことは周知されているようで、周りは僕に気を使い明るく話しかけてくれた。
授業は進んでいたが、もともと学校の授業は復習として活用して自分でどんどん進めていたから問題はなかった。
2時間目は体育だ。
さすがに松葉杖なので見学だ。
体育は男女で分かれて隣のクラスと合同だ。
僕は校庭の隅に座って見学していた。
「おう道川、よくも俺達に当てつけのように飛び降りてくれたな」と後ろから声をかけられた。
振り向いた瞬間、僕は自殺の原因を思い出してしまった。こいつらだ。無意識に汗が吹き出した。隣のクラスの笹原と宮内だ。
「せっかく死ななかったんだから、これからも仲良くしようぜ」
右足がギブスだし肩を組まれて、逃げることもできない。
僕はブルブル震えることしかできなかった。
「この足じゃあ逃げてもすぐ捕まるから、金の稼ぎかたを考えないとな」
僕は万引きを強要されていたのだ。
「何させて金を稼がせるか?」笹原が宮内に言った。「道川はなかなかイケメンだから、ここで稼がせるか」と言いながら僕の股間を揉んだ。
「ほら、そこちゃんと見学してろ」先生に言われて、2人は僕に絡むのをやめて向こうに行った。
翌日から僕は学校に行けなくなった。
朝、陽斗が迎えに来てくれた。
幼稚園から高校まで、今のところずっと一緒だ。小中は公立だし高校はわざと僕が志望校のレベルを下げて一緒の高校に行った。
松葉杖だが田舎なので電車も混まないのは良い。ただエレベーターが無い駅が多いのが大変だ!
僕は陽斗に「七海さんに謝りに行きたいんだけど、付き合ってくれよ」と言ったが、「いや、会いに行かないほうが良いと思うぞ」と断られてしまった。
少し大きめの途中の駅で同じクラスの友達も乗ってきた。
多分陽斗が「朝一緒に学校へ行こうぜ」と誘ってくれたんだろう。
陽斗をはじめいい奴らばかりだ。
自殺の理由はあえて思い出さないように努めた。
学校に着き陽斗と別れ(陽斗は別のクラスだ)教室に行くと「洋、大丈夫か?」「良かったな、退院できて」と声をかけられた。
僕が飛び降りたことは周知されているようで、周りは僕に気を使い明るく話しかけてくれた。
授業は進んでいたが、もともと学校の授業は復習として活用して自分でどんどん進めていたから問題はなかった。
2時間目は体育だ。
さすがに松葉杖なので見学だ。
体育は男女で分かれて隣のクラスと合同だ。
僕は校庭の隅に座って見学していた。
「おう道川、よくも俺達に当てつけのように飛び降りてくれたな」と後ろから声をかけられた。
振り向いた瞬間、僕は自殺の原因を思い出してしまった。こいつらだ。無意識に汗が吹き出した。隣のクラスの笹原と宮内だ。
「せっかく死ななかったんだから、これからも仲良くしようぜ」
右足がギブスだし肩を組まれて、逃げることもできない。
僕はブルブル震えることしかできなかった。
「この足じゃあ逃げてもすぐ捕まるから、金の稼ぎかたを考えないとな」
僕は万引きを強要されていたのだ。
「何させて金を稼がせるか?」笹原が宮内に言った。「道川はなかなかイケメンだから、ここで稼がせるか」と言いながら僕の股間を揉んだ。
「ほら、そこちゃんと見学してろ」先生に言われて、2人は僕に絡むのをやめて向こうに行った。
翌日から僕は学校に行けなくなった。
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