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第3話 電磁ロッド
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モニターが真っ暗になった。杉田は志保のパーソナルスペースに足を向けた。扉には内側からロックが掛けられていた。
「おれだ。開けてくれ」
「帰って」
裕子がインターホン越しにいう。
「なぜだ」
「……何しにきたの? あなたも志保を疑ってるんでしょ?」
「容疑者はおれたち全員なんだ」
「はっきりいって。志保を疑ってるの?」
杉田は息を吸い込んだ。
「おれは、全員を疑ってる。疑う立場にあるから」
「…………」
しばらく応答はなかった。諦めかけた時、扉が開いて裕子が姿を現した。
「わたしの部屋で話しましょう」
「志保は」
「今は一人にしてあげて。それが嫌なら一人で帰って」
やむを得なかった。杉田は裕子のパーソナルスペースに入室した。裕子は腕組みして杉田から離れた位置に立っていた。
「……さっき、”全員”を疑ってるっていったわね」
「ああ」
「それは正確じゃない。”自分以外”を疑ってるんでしょう?」
「いや。文字通り、おれは自分を含めた”全員”を疑ってる」
「自分も疑ってるの? 疑えるもの? もしかしてふざけてる?」
「おれは、関谷を殺してはいない。これは確信を持っていえる。ただ、自分の行動が関谷の死につながっていないとはいい切れない」
「わかりやすくいってよ」
「たとえば、おれは黒山さんと一緒に関谷のベッドを手動に切り替えた。あの時の行動が関谷の死に関係していないだろうか、と」
「ばかばかしい、考え過ぎよ」
「一応チームのリーダーだからな。考え過ぎるくらい考えてちょうどいいと思ってる」
「……わたしはね、杉田くん。黒山さんを疑ってるの」
「なぜ」
「なぜって、あの異様な志保への追い詰め方を見たでしょう? やっぱり噂は本当だったんだなって」
「どんな噂だ」
「以前、黒山さんが志保にいい寄って断られたって話。何年前だったかな、全然そんな素振り見せてこなかったけど、ここにきて本性を現した感じよね」
「黒山さんがいい寄って断られた腹いせに志保を追い詰めたっていうのか」
「だってそうじゃない。あんな風に初めから志保を犯人だと決めてかかって」
「おれが聞いた限り、黒山さんは筋が通ってる。宇宙船の出発前に、関谷のベッドに不正プログラムを仕込めるのは技術者の志保しかいない」
「それは違う。確かに志保は技術的な専門知識は豊富だけど、関谷くんを殺す動機が無いし、専門知識さえ習得できれば誰にでも犯行は可能なはずよ」
「……おれたち船員は自分たちの専門で手一杯なんだ。他の知識を習得してる余裕なんて無い」
「今回必要だった知識は、低温に保たれているベッドの温度を一時的に上昇させることと、それを指定のタイミングで実行すること。この二点だけ」
「じゃあ誰にでもできるっていいたいのか」
「そうよ。だから志保を犯人と決めつけないで」
杉田は唸った。志保を犯人と決めていたわけではいが、振出しに戻ってしまった。
「……仮に、黒山さんが犯人だとしよう。じゃあ動機はどうなる。黒山さんにも関谷を殺す動機はない。後輩を大事にする人だからな」
「志保をめぐって、だとしたらどう」
「つまり?」
「志保にいい寄って断られたから諦めるしかない、かといって、同年代の関谷くんと志保とが結ばれるのを見たくないのだとしたら?」
「おい、それこそ考え過ぎだろう」
「そうかしら? 志保への恨みが関谷くん殺しという結果に至ったんじゃない?」
杉田は頭を振った。
「弱ったな。とても一時間程度じゃ解決しない」
「当たり前よ。……もし、”ちゃんと解決しようとするなら”ね」
裕子の顔を見ると、うっすら笑みを浮かべていた。何か、いけないことを考えている時の表情だ。杉田は裕子のそんな表情を何度も見てきた。
「何を考えてる」
「わからない? 杉田くんにならわたしの気持ちわかるでしょう」
近づいてきた裕子が杉田の腰に手を回した。
「……黒山を、犯人にするの」
耳元でささやく。
「何をいってる。でっち上げるつもりか?」
「プランFの責任者は杉田くんなんでしょ? だったらさ、黒山が犯人ってことで、さっさと終わらせましょうよ、ねえ」
裕子が体を押し付けてくる。
「おれを……地獄に落とす気か」
「杉田くんだけじゃない、わたしも落ちるから……だから……」
二人はもつれて床に倒れた。
一時間は優に過ぎた時、杉田は一人で裕子のパーソナルルームを後にした。ミーティングルームへ向かうわずかな間、裕子の艶めかしい声が耳から離れなかった。
黒山はいなかった。最後に会った時から一時間半は過ぎていた。杉田はコーヒーメーカーの中身をマイカップに注いだ。
黒山を犯人に仕立て上げる……裕子の計画は簡潔だった。すなわち、杉田と裕子、二人で協力して黒山を無力化し、緊急脱出ポッドを使って宇宙に投げ捨てる……。
緊急脱出ポッドとは、カプセル状の一人乗りの小型宇宙船のことで、緊急時の脱出用に船員の人数分、宇宙船に搭載されている。
「黒山はデカいけど、二人で力を合わせたら、何とかなるわ」
裕子は、杉田の体にまたがり、そういっていた。
「何とかって、簡単にいうなよ」
「大丈夫。杉田くんはこんなにいい体してるんだし、あんな年寄り、すぐに伸せちゃうわ」
「黒山さんは柔道の有段者だぞ。それに、いうほど年寄りでもないし、最近じゃ若者より年寄りの方が元気なんだからな」
「もちろん杉田くん任せじゃない、わたしも加勢する」
「どうやって」
細い腕をつかんで訊く。
「電磁ロッドを使うの」
宇宙船が外敵の襲撃を受けた際、自衛目的での武器の使用が許されている。実際は緊急脱出ポッドを使うための時間稼ぎにしかならないが、それが電磁ロッドだった。スタンロッドともいい、スタンガンの”警棒版”である。
「杉田くんはチームリーダーなんだから誰の許可も必要なく使えるわよね」
「……黒山さんを、あの棒で殴って気絶させるのか」
「そうよ。後は二人でポッドまで運んでおさらばしちゃえばいい」
「怖い女だな」
「男を”殺す”のは得意なの」
「おれだ。開けてくれ」
「帰って」
裕子がインターホン越しにいう。
「なぜだ」
「……何しにきたの? あなたも志保を疑ってるんでしょ?」
「容疑者はおれたち全員なんだ」
「はっきりいって。志保を疑ってるの?」
杉田は息を吸い込んだ。
「おれは、全員を疑ってる。疑う立場にあるから」
「…………」
しばらく応答はなかった。諦めかけた時、扉が開いて裕子が姿を現した。
「わたしの部屋で話しましょう」
「志保は」
「今は一人にしてあげて。それが嫌なら一人で帰って」
やむを得なかった。杉田は裕子のパーソナルスペースに入室した。裕子は腕組みして杉田から離れた位置に立っていた。
「……さっき、”全員”を疑ってるっていったわね」
「ああ」
「それは正確じゃない。”自分以外”を疑ってるんでしょう?」
「いや。文字通り、おれは自分を含めた”全員”を疑ってる」
「自分も疑ってるの? 疑えるもの? もしかしてふざけてる?」
「おれは、関谷を殺してはいない。これは確信を持っていえる。ただ、自分の行動が関谷の死につながっていないとはいい切れない」
「わかりやすくいってよ」
「たとえば、おれは黒山さんと一緒に関谷のベッドを手動に切り替えた。あの時の行動が関谷の死に関係していないだろうか、と」
「ばかばかしい、考え過ぎよ」
「一応チームのリーダーだからな。考え過ぎるくらい考えてちょうどいいと思ってる」
「……わたしはね、杉田くん。黒山さんを疑ってるの」
「なぜ」
「なぜって、あの異様な志保への追い詰め方を見たでしょう? やっぱり噂は本当だったんだなって」
「どんな噂だ」
「以前、黒山さんが志保にいい寄って断られたって話。何年前だったかな、全然そんな素振り見せてこなかったけど、ここにきて本性を現した感じよね」
「黒山さんがいい寄って断られた腹いせに志保を追い詰めたっていうのか」
「だってそうじゃない。あんな風に初めから志保を犯人だと決めてかかって」
「おれが聞いた限り、黒山さんは筋が通ってる。宇宙船の出発前に、関谷のベッドに不正プログラムを仕込めるのは技術者の志保しかいない」
「それは違う。確かに志保は技術的な専門知識は豊富だけど、関谷くんを殺す動機が無いし、専門知識さえ習得できれば誰にでも犯行は可能なはずよ」
「……おれたち船員は自分たちの専門で手一杯なんだ。他の知識を習得してる余裕なんて無い」
「今回必要だった知識は、低温に保たれているベッドの温度を一時的に上昇させることと、それを指定のタイミングで実行すること。この二点だけ」
「じゃあ誰にでもできるっていいたいのか」
「そうよ。だから志保を犯人と決めつけないで」
杉田は唸った。志保を犯人と決めていたわけではいが、振出しに戻ってしまった。
「……仮に、黒山さんが犯人だとしよう。じゃあ動機はどうなる。黒山さんにも関谷を殺す動機はない。後輩を大事にする人だからな」
「志保をめぐって、だとしたらどう」
「つまり?」
「志保にいい寄って断られたから諦めるしかない、かといって、同年代の関谷くんと志保とが結ばれるのを見たくないのだとしたら?」
「おい、それこそ考え過ぎだろう」
「そうかしら? 志保への恨みが関谷くん殺しという結果に至ったんじゃない?」
杉田は頭を振った。
「弱ったな。とても一時間程度じゃ解決しない」
「当たり前よ。……もし、”ちゃんと解決しようとするなら”ね」
裕子の顔を見ると、うっすら笑みを浮かべていた。何か、いけないことを考えている時の表情だ。杉田は裕子のそんな表情を何度も見てきた。
「何を考えてる」
「わからない? 杉田くんにならわたしの気持ちわかるでしょう」
近づいてきた裕子が杉田の腰に手を回した。
「……黒山を、犯人にするの」
耳元でささやく。
「何をいってる。でっち上げるつもりか?」
「プランFの責任者は杉田くんなんでしょ? だったらさ、黒山が犯人ってことで、さっさと終わらせましょうよ、ねえ」
裕子が体を押し付けてくる。
「おれを……地獄に落とす気か」
「杉田くんだけじゃない、わたしも落ちるから……だから……」
二人はもつれて床に倒れた。
一時間は優に過ぎた時、杉田は一人で裕子のパーソナルルームを後にした。ミーティングルームへ向かうわずかな間、裕子の艶めかしい声が耳から離れなかった。
黒山はいなかった。最後に会った時から一時間半は過ぎていた。杉田はコーヒーメーカーの中身をマイカップに注いだ。
黒山を犯人に仕立て上げる……裕子の計画は簡潔だった。すなわち、杉田と裕子、二人で協力して黒山を無力化し、緊急脱出ポッドを使って宇宙に投げ捨てる……。
緊急脱出ポッドとは、カプセル状の一人乗りの小型宇宙船のことで、緊急時の脱出用に船員の人数分、宇宙船に搭載されている。
「黒山はデカいけど、二人で力を合わせたら、何とかなるわ」
裕子は、杉田の体にまたがり、そういっていた。
「何とかって、簡単にいうなよ」
「大丈夫。杉田くんはこんなにいい体してるんだし、あんな年寄り、すぐに伸せちゃうわ」
「黒山さんは柔道の有段者だぞ。それに、いうほど年寄りでもないし、最近じゃ若者より年寄りの方が元気なんだからな」
「もちろん杉田くん任せじゃない、わたしも加勢する」
「どうやって」
細い腕をつかんで訊く。
「電磁ロッドを使うの」
宇宙船が外敵の襲撃を受けた際、自衛目的での武器の使用が許されている。実際は緊急脱出ポッドを使うための時間稼ぎにしかならないが、それが電磁ロッドだった。スタンロッドともいい、スタンガンの”警棒版”である。
「杉田くんはチームリーダーなんだから誰の許可も必要なく使えるわよね」
「……黒山さんを、あの棒で殴って気絶させるのか」
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