5 / 5
第5話 empty
しおりを挟む
カイルは自身の肩に触れる者の気配を感じ、ビクッと飛び起きた。
飛び起きた瞬間、頭に激痛が走り、後悔することになる。
「お~痛ええ……」
目を開けると視界が霞んでいるが、徐々に見えてきたのはローテーブルの上に並んだ缶ビールに、床に落ちて中身がこぼれている缶ビール。
冷凍ピザの袋と、冷凍パスタの袋もくちゃくちゃになって落ちている。
飲み過ぎだ……カイルは額に手を当てた。
『パチンッ、パチンッ』
そんなカイルの目の前で指を鳴らす者がいる。
「お目覚めですか、カイルさん? しっかりしてください」
女の声だ。
もしかして、酔った勢いでデリヘルでも頼んだんじゃないかとカイルは急に心配になってきた。
「……誰?」
目を瞬き、視界をはっきりさせようとカイルが頑張ると、ぼんやりとした輪郭がだんだん人の形になってくる。
目の前にいたのは黒人の女だった。童顔だ。
「FBI捜査官のニーラです。今何時だと思います? 午前十時ですよ? 早く起きてください」
カイルは、絶対まだ夢の中だと思って目を閉じた。
「ちょ、ちょっと何二度寝しようとしてるんですか!? 起こしてるのに寝るなんて非常識ですよ!?」
「うるせえ黙れクソ女。安眠妨害で訴えるぞ?」
「…………」
相手が黙ったのでカイルは安心して夢の中に漂おうとすると、突然、顔に水がかかった。
「ブハッ!?」
はっきり目が覚めて飛び起きると、ニーラと名乗った女が、缶ビールに残っていた中身を頭の上からかけている。
「てめえ、ふざけんなっ!」
胸ぐらを掴もうとして空振りし、勢いよくローテーブルの角で足を打つ。
「痛ってえっ!!」
「うるさい人ですね。さあ、いいかげん顔を洗ってきてください。朝を食べながら用件を話そうと思いますので」
「お、おいおい、ちょっと待て」
足をさすりながらカイルが言う。
「お前、誰だ? どうやって家ん中入った?」
「FBI捜査官のニーラと先ほども申し上げました。どうやって入ったのかというご質問ですが、有り体に申しますとピッキングです」
堂々とカイルを見下ろして言う。
「……分かった。つまりあれだ、詐欺師で泥棒ってことか」
「……噂には聞いていましたが、あなたって本当に失礼な人ですね」
「けっ、失礼が聞いて呆れらぁ」
カイルはソファベッドに手をついて立ち上がる。
「さあ出ていけ。警察に通報してもいいんだが、起こしてくれた礼に身分詐称と不法侵入の罪は許してやろう」
「はあ、何言ってるんですか。わたしは本物の捜査官なんですよ? 通報したら笑われるのがオチです」
ニーラはそう言ってスーツのポケットからバッジ付きの身分証を取り出した。
カイルは目を細めて凝視する。
「……アマゾンで買ったレプリカだろ? 50ドルくらいで売ってるよな。ハロウィンの仮装のお供か」
「まだそんなこと言ってる。どうしたら信じてくれるんですか」
「本物のFBI捜査官なら、相応の訓練くらい受けてるはずだよな」
カイルは言い終える前に右ストレートを放つ。
俊敏な動きでニーラはそれを避け、逆にカイルの手首を捻り上げた。
「あたーーたたたたた!!」
「もう。ここまでしないと信じてくれないんですか」
カイルは手首を押さえながらニーラを睨んだ。
「……お前、さっきピッキングで入ったっつってたな」
「ええ、仕方なかったんです。いくらインターホン押しても出ないし、電話かけても出ないし。雨が降ってきましたから外で待つのも嫌でしたし」
窓の外はしとしと雨が降っている。
「……FBIってのは、泥棒の真似事まで教えてんのか」
「現場のあらゆる状況に対応する必要がありますので」
カイルは肩をすくめた。
それから洗面所にいって顔を洗い、用も足してリビングに戻り、インスタントコーヒーを淹れてマグカップで飲む。
食品棚からコーンフレークの箱を取り出し、ザラザラ器に移して手掴みで食べる。
「……それが朝食なんですか?」
ニーラが少し離れた場所で訊く。
「ガリガリッ、ガリガリッ、そおだお」
ニーラは目をスクロールさせる。
「……んで、用件って何だ」
カイルはコーヒーをぐいっと飲む。
「え、ええっと……FBI本部からの指令で、あなたとペアを組んで捜査に当たることになりました」
「ブフォオッッ!!」
カイルはむせ返り口からコーヒーとコーンフレークを噴き出した。
「汚いっ!!」
飛んで避けるニーラ。
胸を叩いてカイルは落ち着いた。
「え、FBIって、どんだけバカになったんだよ。俺に協力しろってのか」
「わたしもそう思いますよ。あなた何かと組ませるだなんてどうかしてます」
「捜査協力って、もちろん、爆弾魔の件だよな?」
ニーラは二度頷いた。
「FBIは今ある情報を掴んでいます。その情報を探る人物として、ノーザンバーグ州警察と連携しており、かつ、何の組織にも属していない、いわば遊撃部隊として活躍できる最適な人材として、カイルさん、あなたが選ばれました」
今度はカイルが目をスクロールする番だった。
「FBIも相当な人材不足らしい。ただ、残念ながら俺はこう見えて忙しい身なんだ。お忘れかもしれないが俺は私立探偵。暇人じゃない」
「私立探偵の仕事って、浮気調査とかでしょう? それよりも爆弾魔の方が重要ですよ」
「分かってねえなネエちゃん。爆弾魔なんざ一種の流行り病よ。それに比べて浮気って病は、人類が存続してる限りなくならねえ、業の深いもんさ」
「何だか急に壮大な話になりますね」
ニーラは首を振って溜め息を吐く。
「分かりました。では、先に浮気調査の方を片付けましょう。爆弾魔は後からで結構です」
「お前、ほんとにFBIか? 浮気調査するFBIなんか聞いたことねえよ」
「わたしはどんな形であれ、与えられた任務を遂行できればいいんです。あなたの首に輪っかを付けて引っ張るのはしんどいですから、二人で協力してさっさと仕事を済ませてしまいましょう」
簡単に言いやがって。
どうせ浮気調査なんかチョチョイノチョイのだと思ってんだろうなと、カイルは思う。
「言っとくけどな、ネエちゃん。俺はこう見えて仕事には真面目に取り組むタイプだ。いい加減なことはしねえ、やるなら最後までしっかりやり遂げる。例えそれが浮気調査でもな」
「素晴らしい。涙が出そうです」
「FBIが日頃から扱ってる重大事件とは質も何もかも違うだろう。危険度も比べものにならないくらい小さい。ただ、浮気調査ってのはな、繊細なんだ。いいか? 後は経験や技量、センス、人間性なんかが問われる」
「恐れ入りました。あなたからお仕事の講義を受けるとは思ってなかったです」
「おい、真面目に聴けよ。俺が言いたいのはな、爆弾魔を追うのも浮気調査も、同じくらい慎重にやれってこった」
「はいはい、分かってますよ。さあいきましょう」
ニーラはそう言うと先に玄関に向かった。
カイルは悪態吐きながら、空になった器をシンクに置いてコートを着た。
飛び起きた瞬間、頭に激痛が走り、後悔することになる。
「お~痛ええ……」
目を開けると視界が霞んでいるが、徐々に見えてきたのはローテーブルの上に並んだ缶ビールに、床に落ちて中身がこぼれている缶ビール。
冷凍ピザの袋と、冷凍パスタの袋もくちゃくちゃになって落ちている。
飲み過ぎだ……カイルは額に手を当てた。
『パチンッ、パチンッ』
そんなカイルの目の前で指を鳴らす者がいる。
「お目覚めですか、カイルさん? しっかりしてください」
女の声だ。
もしかして、酔った勢いでデリヘルでも頼んだんじゃないかとカイルは急に心配になってきた。
「……誰?」
目を瞬き、視界をはっきりさせようとカイルが頑張ると、ぼんやりとした輪郭がだんだん人の形になってくる。
目の前にいたのは黒人の女だった。童顔だ。
「FBI捜査官のニーラです。今何時だと思います? 午前十時ですよ? 早く起きてください」
カイルは、絶対まだ夢の中だと思って目を閉じた。
「ちょ、ちょっと何二度寝しようとしてるんですか!? 起こしてるのに寝るなんて非常識ですよ!?」
「うるせえ黙れクソ女。安眠妨害で訴えるぞ?」
「…………」
相手が黙ったのでカイルは安心して夢の中に漂おうとすると、突然、顔に水がかかった。
「ブハッ!?」
はっきり目が覚めて飛び起きると、ニーラと名乗った女が、缶ビールに残っていた中身を頭の上からかけている。
「てめえ、ふざけんなっ!」
胸ぐらを掴もうとして空振りし、勢いよくローテーブルの角で足を打つ。
「痛ってえっ!!」
「うるさい人ですね。さあ、いいかげん顔を洗ってきてください。朝を食べながら用件を話そうと思いますので」
「お、おいおい、ちょっと待て」
足をさすりながらカイルが言う。
「お前、誰だ? どうやって家ん中入った?」
「FBI捜査官のニーラと先ほども申し上げました。どうやって入ったのかというご質問ですが、有り体に申しますとピッキングです」
堂々とカイルを見下ろして言う。
「……分かった。つまりあれだ、詐欺師で泥棒ってことか」
「……噂には聞いていましたが、あなたって本当に失礼な人ですね」
「けっ、失礼が聞いて呆れらぁ」
カイルはソファベッドに手をついて立ち上がる。
「さあ出ていけ。警察に通報してもいいんだが、起こしてくれた礼に身分詐称と不法侵入の罪は許してやろう」
「はあ、何言ってるんですか。わたしは本物の捜査官なんですよ? 通報したら笑われるのがオチです」
ニーラはそう言ってスーツのポケットからバッジ付きの身分証を取り出した。
カイルは目を細めて凝視する。
「……アマゾンで買ったレプリカだろ? 50ドルくらいで売ってるよな。ハロウィンの仮装のお供か」
「まだそんなこと言ってる。どうしたら信じてくれるんですか」
「本物のFBI捜査官なら、相応の訓練くらい受けてるはずだよな」
カイルは言い終える前に右ストレートを放つ。
俊敏な動きでニーラはそれを避け、逆にカイルの手首を捻り上げた。
「あたーーたたたたた!!」
「もう。ここまでしないと信じてくれないんですか」
カイルは手首を押さえながらニーラを睨んだ。
「……お前、さっきピッキングで入ったっつってたな」
「ええ、仕方なかったんです。いくらインターホン押しても出ないし、電話かけても出ないし。雨が降ってきましたから外で待つのも嫌でしたし」
窓の外はしとしと雨が降っている。
「……FBIってのは、泥棒の真似事まで教えてんのか」
「現場のあらゆる状況に対応する必要がありますので」
カイルは肩をすくめた。
それから洗面所にいって顔を洗い、用も足してリビングに戻り、インスタントコーヒーを淹れてマグカップで飲む。
食品棚からコーンフレークの箱を取り出し、ザラザラ器に移して手掴みで食べる。
「……それが朝食なんですか?」
ニーラが少し離れた場所で訊く。
「ガリガリッ、ガリガリッ、そおだお」
ニーラは目をスクロールさせる。
「……んで、用件って何だ」
カイルはコーヒーをぐいっと飲む。
「え、ええっと……FBI本部からの指令で、あなたとペアを組んで捜査に当たることになりました」
「ブフォオッッ!!」
カイルはむせ返り口からコーヒーとコーンフレークを噴き出した。
「汚いっ!!」
飛んで避けるニーラ。
胸を叩いてカイルは落ち着いた。
「え、FBIって、どんだけバカになったんだよ。俺に協力しろってのか」
「わたしもそう思いますよ。あなた何かと組ませるだなんてどうかしてます」
「捜査協力って、もちろん、爆弾魔の件だよな?」
ニーラは二度頷いた。
「FBIは今ある情報を掴んでいます。その情報を探る人物として、ノーザンバーグ州警察と連携しており、かつ、何の組織にも属していない、いわば遊撃部隊として活躍できる最適な人材として、カイルさん、あなたが選ばれました」
今度はカイルが目をスクロールする番だった。
「FBIも相当な人材不足らしい。ただ、残念ながら俺はこう見えて忙しい身なんだ。お忘れかもしれないが俺は私立探偵。暇人じゃない」
「私立探偵の仕事って、浮気調査とかでしょう? それよりも爆弾魔の方が重要ですよ」
「分かってねえなネエちゃん。爆弾魔なんざ一種の流行り病よ。それに比べて浮気って病は、人類が存続してる限りなくならねえ、業の深いもんさ」
「何だか急に壮大な話になりますね」
ニーラは首を振って溜め息を吐く。
「分かりました。では、先に浮気調査の方を片付けましょう。爆弾魔は後からで結構です」
「お前、ほんとにFBIか? 浮気調査するFBIなんか聞いたことねえよ」
「わたしはどんな形であれ、与えられた任務を遂行できればいいんです。あなたの首に輪っかを付けて引っ張るのはしんどいですから、二人で協力してさっさと仕事を済ませてしまいましょう」
簡単に言いやがって。
どうせ浮気調査なんかチョチョイノチョイのだと思ってんだろうなと、カイルは思う。
「言っとくけどな、ネエちゃん。俺はこう見えて仕事には真面目に取り組むタイプだ。いい加減なことはしねえ、やるなら最後までしっかりやり遂げる。例えそれが浮気調査でもな」
「素晴らしい。涙が出そうです」
「FBIが日頃から扱ってる重大事件とは質も何もかも違うだろう。危険度も比べものにならないくらい小さい。ただ、浮気調査ってのはな、繊細なんだ。いいか? 後は経験や技量、センス、人間性なんかが問われる」
「恐れ入りました。あなたからお仕事の講義を受けるとは思ってなかったです」
「おい、真面目に聴けよ。俺が言いたいのはな、爆弾魔を追うのも浮気調査も、同じくらい慎重にやれってこった」
「はいはい、分かってますよ。さあいきましょう」
ニーラはそう言うと先に玄関に向かった。
カイルは悪態吐きながら、空になった器をシンクに置いてコートを着た。
0
お気に入りに追加
1
この作品の感想を投稿する
あなたにおすすめの小説
【毎日20時更新】アンメリー・オデッセイ
ユーレカ書房
ミステリー
からくり職人のドルトン氏が、何者かに殺害された。ドルトン氏の弟子のエドワードは、親方が生前大切にしていた本棚からとある本を見つける。表紙を宝石で飾り立てて中は手書きという、なにやらいわくありげなその本には、著名な作家アンソニー・ティリパットがドルトン氏とエドワードの父に宛てた中書きが記されていた。
【時と歯車の誠実な友、ウィリアム・ドルトンとアルフレッド・コーディに。 A・T】
なぜこんな本が店に置いてあったのか? 不思議に思うエドワードだったが、彼はすでにおかしな本とふたつの時計台を巡る危険な陰謀と冒険に巻き込まれていた……。
【登場人物】
エドワード・コーディ・・・・からくり職人見習い。十五歳。両親はすでに亡く、親方のドルトン氏とともに暮らしていた。ドルトン氏の死と不思議な本との関わりを探るうちに、とある陰謀の渦中に巻き込まれて町を出ることに。
ドルトン氏・・・・・・・・・エドワードの親方。優れた職人だったが、職人組合の会合に出かけた帰りに何者かによって射殺されてしまう。
マードック船長・・・・・・・商船〈アンメリー号〉の船長。町から逃げ出したエドワードを船にかくまい、船員として雇う。
アーシア・リンドローブ・・・マードック船長の親戚の少女。古書店を開くという夢を持っており、謎の本を持て余していたエドワードを助ける。
アンソニー・ティリパット・・著名な作家。エドワードが見つけた『セオとブラン・ダムのおはなし』の作者。実は、地方領主を務めてきたレイクフィールド家の元当主。故人。
クレイハー氏・・・・・・・・ティリパット氏の甥。とある目的のため、『セオとブラン・ダムのおはなし』を探している。
影蝕の虚塔 - かげむしばみのきょとう -
葉羽
ミステリー
孤島に建つ天文台廃墟「虚塔」で相次ぐ怪死事件。被害者たちは皆一様に、存在しない「何か」に怯え、精神を蝕まれて死に至ったという。天才高校生・神藤葉羽は、幼馴染の望月彩由美と共に島を訪れ、事件の謎に挑む。だが、彼らを待ち受けていたのは、常識を覆す恐るべき真実だった。歪んだ視界、錯綜する時間、そして影のように忍び寄る「異形」の恐怖。葉羽は、科学と論理を武器に、目に見えない迷宮からの脱出を試みる。果たして彼は、虚塔に潜む戦慄の謎を解き明かし、彩由美を守り抜くことができるのか? 真実の扉が開かれた時、予測不能のホラーが読者を襲う。
マッサージ師にそれっぽい理由をつけられて、乳首とクリトリスをいっぱい弄られた後、ちゃっかり手マンされていっぱい潮吹きしながらイッちゃう女の子
ちひろ
恋愛
マッサージ師にそれっぽい理由をつけられて、乳首とクリトリスをいっぱい弄られた後、ちゃっかり手マンされていっぱい潮吹きしながらイッちゃう女の子の話。
Fantiaでは他にもえっちなお話を書いてます。よかったら遊びに来てね。
ピエロの嘲笑が消えない
葉羽
ミステリー
天才高校生・神藤葉羽は、幼馴染の望月彩由美から奇妙な相談を受ける。彼女の叔母が入院している精神科診療所「クロウ・ハウス」で、不可解な現象が続いているというのだ。患者たちは一様に「ピエロを見た」と怯え、精神を病んでいく。葉羽は、彩由美と共に診療所を訪れ、調査を開始する。だが、そこは常識では計り知れない恐怖が支配する場所だった。患者たちの証言、院長の怪しい行動、そして診療所に隠された秘密。葉羽は持ち前の推理力で謎に挑むが、見えない敵は彼の想像を遥かに超える狡猾さで迫ってくる。ピエロの正体は何なのか? 診療所で何が行われているのか? そして、葉羽は愛する彩由美を守り抜き、この悪夢を終わらせることができるのか? 深層心理に潜む恐怖を暴き出す、戦慄の本格推理ホラー。
復讐の旋律
北川 悠
ミステリー
昨年、特別賞を頂きました【嗜食】は現在、非公開とさせていただいておりますが、改稿を加え、近いうち再搭載させていただきますので、よろしくお願いします。
復讐の旋律 あらすじ
田代香苗の目の前で、彼女の元恋人で無職のチンピラ、入谷健吾が無残に殺されるという事件が起きる。犯人からの通報によって田代は保護され、警察病院に入院した。
県警本部の北川警部が率いるチームが、その事件を担当するが、圧力がかかって捜査本部は解散。そんな時、川島という医師が、田代香苗の元同級生である三枝京子を連れて、面会にやってくる。
事件に進展がないまま、時が過ぎていくが、ある暴力団組長からホワイト興産という、謎の団体の噂を聞く。犯人は誰なのか? ホワイト興産とははたして何者なのか?
まあ、なんというか古典的な復讐ミステリーです……
よかったら読んでみてください。
校長室のソファの染みを知っていますか?
フルーツパフェ
大衆娯楽
校長室ならば必ず置かれている黒いソファ。
しかしそれが何のために置かれているのか、考えたことはあるだろうか。
座面にこびりついた幾つもの染みが、その真実を物語る
おさかなの髪飾り
北川 悠
ミステリー
ある夫婦が殺された。妻は刺殺、夫の死因は不明
物語は10年前、ある殺人事件の目撃から始まる
なぜその夫婦は殺されなければならなかったのか?
夫婦には合計4億の生命保険が掛けられていた
保険金殺人なのか? それとも怨恨か?
果たしてその真実とは……
県警本部の巡査部長と新人キャリアが事件を解明していく物語です
迷探偵湖南ちゃん
迷井花
ミステリー
「いや素晴らしいな。単純かつ感情の起伏が明快。
わかるか?感情物理学の応用だ。キミがドアを開けるに至るまで、寸分違わず予想できた。実験は観察対象が単純なほどうまくいくからな」
「えーと、はい?」
トンデモ科学者×オカルト編集者が超常現象を科学する?
オカルト雑誌の編集者・湖南は、ある日、日理大助教授の眞木に奇妙な薬を渡される。
それは幽霊が見える薬だった。
半信半疑でそれを飲んだ湖南は、大学で自殺した幽霊一太と出会う。
データ改ざんに手を染めたという一太の過去。
幽霊になってまで彼はなぜ、自殺を繰り返しているのか?
湖南と眞木は彼の死の真相に迫る。
表紙:かんたん表紙メーカー、イラストAC
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる