セプトクルール『すぐるとリリスの凸凹大進撃！』

虹色市誕生

4話 探検の報告

　テントに戻ったすぐるとリリスは、古い城でヘルから聞いた話を報告しました。

「なに！かつてここには魔族の国があったと・・・！？」
「それで、リリスは故郷のために街づくりをしたいと！？」

他にも、豊かな森があったり、西の海の方で、遺跡らしきものがある小島を見つけたとの報告もありましたが、やはり、一番の話題はすぐるとリリスの報告でした。

「故郷のために何かしたいのはわかるけど・・・」
「私たちの仕事は、この島の探検ですよ・・・！？」反対する声もある中、フリーダ団長は言いました。

「・・・気に入った！故郷こきょうに恩返しがしたいと言うお前の心意気こころいきは買うぜ！わかった！どうせこの島には、報告以上の物はなさそうだし、アタイらは一旦、スピネル国に戻って王様に報告するとしよう！もしかしたら、移民希望者もいるかもしれない！」

「かたじけないの、フリーダ殿」

　フリーダは兵士やメイドたちを連れて船に戻り、スピネル国へと出航していき、すぐるとリリスの他、医療班のカインとテイルは島に残ることになりました。