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リリスの日常
3話 リリスの弟子
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テイルとの試合を1週間後にひかえ、リリスは黒い帯をしめた
白い道着に着がえ、町中を走り回るロードワークを行っていました。
昼下がりになると、リリスが汗だくの
状態で帰ってきました。すぐるが彼女にタオルを手渡します。
「お帰り、リリス、結構走ってきたね」
「いいや、調整のため、軽めに10キロメートルを走ってきたのじゃ」
「それだけ走ってきても、リリスは息を切らしてる感じはないね、やっぱりプロだね、
おや?となりにいる子はだれ?」
すぐるが指している方には
リリスと同じく、実践拳法の白い道着に、黄色の帯を
しめている、14歳前後の猫の耳と尻尾を持つ、外ハネの髪型をした、
猫の獣人の少女の姿があったのです。
「おお、そういえばすぐるには話していなかったのぉ!こやつは、となりの
孤児院に住んでおる童で、妾の一番弟子の『キャリー』じゃ!
ほれ、この者が前から話しておった妾の最愛の殿御のすぐるじゃ、
あいさつするのじゃ!」リリスにうながされ、キャリーはすぐるに向き合って
おじぎをします。
「アタイはキャリー、リリス姐さんの弟子よ!姐さんの道場に通って
1年になるわ!さっき一緒に走ってきたの」
「へぇ、リリスに弟子がいたんだ、そういえば以前、リリスの道場を見学させて
もらった時、リリスとよく話している猫の獣人の女の子がいたっけ、
君、キャリーっていうんだ、よろしく」すぐるがあいさつを終えると、
リリスが言いました。
「どうじゃ?キャリーも一緒に夕食を食べぬか?今日は妾が特製ディナーを
作ってやるからの」それを聞いたキャリーは、口角を上げます。
「それは喜んで!」三人は家の中に入り、リリスとキャリーは道着を脱いで、
シャワーを浴びます。
リリスは茶色のワンピースドレスに、キャリーはフリルの付いた
ワンピースドレスに着替えると、おもむろにリビングルームにあがってきました。
「ふぅ・・・さっぱりしたのぉ、やっぱりこの服が一番じゃ!」
「はぁ~さっぱり・・・あっ・・・!」キャリーは、すぐると目が合うと、
頬を赤くして、その場に立ちつくします。
「あれ?どうかした?まさか、熱でもあるの?」すぐるが心配そうにキャリーの元に
かけよると、キャリーは口を開きました。
「・・・やっぱり・・・いい・・・!」
「?」
「やっぱり・・・アンタはアタイの好みのタイプだ!すぐるー!」キャリーは
すぐるにだきついたのです。
「わぁー!?何?何!?」すぐるも顔を赤らめ、その場に立ちつくしていると、
リリスが怒りだします。
「キャリー!何をやっておる!?妾のすぐるにだきつくでないわ!すぐるも、
そんな15にもならぬコジャリ相手になにを照れておるのじゃ!?」これに、
キャリーはこう言い放ちます。
「ヘヘン!アタイは立派なティーンエージャーよ!ピッチピチの14歳よ!だって、
すぐるって、カッコいいんだもん!」
「いいから、即刻すぐるから離れるのじゃ!」リリスが右手の
紅い毒の爪をのばして言うと、キャリーは、リリスの怒りの形相に
身震いして、すぐるから離れました。
白い道着に着がえ、町中を走り回るロードワークを行っていました。
昼下がりになると、リリスが汗だくの
状態で帰ってきました。すぐるが彼女にタオルを手渡します。
「お帰り、リリス、結構走ってきたね」
「いいや、調整のため、軽めに10キロメートルを走ってきたのじゃ」
「それだけ走ってきても、リリスは息を切らしてる感じはないね、やっぱりプロだね、
おや?となりにいる子はだれ?」
すぐるが指している方には
リリスと同じく、実践拳法の白い道着に、黄色の帯を
しめている、14歳前後の猫の耳と尻尾を持つ、外ハネの髪型をした、
猫の獣人の少女の姿があったのです。
「おお、そういえばすぐるには話していなかったのぉ!こやつは、となりの
孤児院に住んでおる童で、妾の一番弟子の『キャリー』じゃ!
ほれ、この者が前から話しておった妾の最愛の殿御のすぐるじゃ、
あいさつするのじゃ!」リリスにうながされ、キャリーはすぐるに向き合って
おじぎをします。
「アタイはキャリー、リリス姐さんの弟子よ!姐さんの道場に通って
1年になるわ!さっき一緒に走ってきたの」
「へぇ、リリスに弟子がいたんだ、そういえば以前、リリスの道場を見学させて
もらった時、リリスとよく話している猫の獣人の女の子がいたっけ、
君、キャリーっていうんだ、よろしく」すぐるがあいさつを終えると、
リリスが言いました。
「どうじゃ?キャリーも一緒に夕食を食べぬか?今日は妾が特製ディナーを
作ってやるからの」それを聞いたキャリーは、口角を上げます。
「それは喜んで!」三人は家の中に入り、リリスとキャリーは道着を脱いで、
シャワーを浴びます。
リリスは茶色のワンピースドレスに、キャリーはフリルの付いた
ワンピースドレスに着替えると、おもむろにリビングルームにあがってきました。
「ふぅ・・・さっぱりしたのぉ、やっぱりこの服が一番じゃ!」
「はぁ~さっぱり・・・あっ・・・!」キャリーは、すぐると目が合うと、
頬を赤くして、その場に立ちつくします。
「あれ?どうかした?まさか、熱でもあるの?」すぐるが心配そうにキャリーの元に
かけよると、キャリーは口を開きました。
「・・・やっぱり・・・いい・・・!」
「?」
「やっぱり・・・アンタはアタイの好みのタイプだ!すぐるー!」キャリーは
すぐるにだきついたのです。
「わぁー!?何?何!?」すぐるも顔を赤らめ、その場に立ちつくしていると、
リリスが怒りだします。
「キャリー!何をやっておる!?妾のすぐるにだきつくでないわ!すぐるも、
そんな15にもならぬコジャリ相手になにを照れておるのじゃ!?」これに、
キャリーはこう言い放ちます。
「ヘヘン!アタイは立派なティーンエージャーよ!ピッチピチの14歳よ!だって、
すぐるって、カッコいいんだもん!」
「いいから、即刻すぐるから離れるのじゃ!」リリスが右手の
紅い毒の爪をのばして言うと、キャリーは、リリスの怒りの形相に
身震いして、すぐるから離れました。
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